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GoogleのAIモードとは? AIによる概要との違いと、ホームページが参照されるための対策【小さな会社向け】

公開日: / 更新日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

GoogleのAIモードとは? AIによる概要との違いと、ホームページが参照されるための対策【小さな会社向け】

「GoogleのAIモードって、ふつうの検索と何が違うの?」「AIモードに自分の会社を出してもらうには、何か申し込みが必要?」。Googleの検索画面に「AIモード」のタブが出るようになり、こうした疑問を持つ方が増えています。

先に結論をお伝えします。GoogleのAIモード(AI Mode)は、検索結果の代わりにAIが会話の形で答えを作り、参考にしたページへのリンクを示す検索の形です。そして、ホームページがAIモードで参照されるために、特別な設定やファイル、申し込みは必要ありません。 Googleは、AIモードやAIによる概要に載るための条件は、ふつうの検索と同じだと説明しています。

選ばれるAI診断が22業種・2,296の公式サイトを診断したところ、多くのサイトは「検索に載る条件」は満たしていました。一方で、質問に答える形の見出しが足りないサイトが91%ありました。AIモードで差がつくのは、設定ではなく「答えになる文章が書かれているかどうか」です。

この記事では、AIモードの特徴と仕組み、AIによる概要との違い、参照されるための条件、小さな会社のホームページでやることを、順番に説明します。

この記事でわかること

  • GoogleのAIモードとは何か、どこから使えるか
  • AIによる概要との違い(表で比較)
  • 質問を小さく分けて調べる「クエリ ファンアウト」の仕組みと、それが小さな会社にとって意味すること
  • AIモードで参照されるための条件と、調査で分かった実態
  • 小さな会社がやる5つのこと(文例つき)
  • AIモードからの訪問の確かめ方

GoogleのAIモードとは?

AIモードは、Googleの検索の中で使える、AIとの会話の形の検索です。検索画面の「AIモード」のタブを選ぶか、AIモードの画面から質問を入れると、AIが複数のページの情報をまとめて答えを作り、その答えの横や下に、参考にしたページへのリンクを示します。

ふつうの検索では、検索した人が結果のページを1つずつ開いて、自分で情報を集めます。AIモードでは、その「集めてまとめる」作業をAIが代わりにやります。さらに、答えを読んだあとに「では、土曜日も開いているところは?」のように、続けて質問することもできます。

AIモードは「検索」の一部

AIモードはChatGPTのような別のサービスではなく、Google検索の機能の一つです。答えの材料になるのは、Googleの検索に登録されているページです。つまり、Googleの検索に出られないページは、AIモードにも出られません。

AIモードとAIによる概要の違い

GoogleのAI機能には、AIモードのほかに「AIによる概要(AI Overviews)」があります。どちらもAIが答えをまとめる点は同じですが、出る場所や答え方が違います。

AIによる概要AIモード
出る場所ふつうの検索結果のいちばん上専用のタブ・画面
出るときAIが役立つと判断した検索だけ自分でAIモードを選んだとき
答え方短い要約とリンク長めの回答と、続けて質問できる会話
調べ方検索に関連する情報をまとめる質問を細かく分けて、多くの検索を同時に行う(クエリ ファンアウト)
載るための条件Googleの検索に登録され、説明文を出せること同じ

載るための条件は同じなので、AIによる概要の対策と、AIモードの対策は、ほぼ同じ作業です。どちらか一方だけを意識する必要はありません。AIによる概要に引用されない理由については、AIによる概要に引用されない原因の記事で詳しく説明しています。

AIモードの仕組み:質問を小さく分けて調べる

AIモードの大きな特徴は、「クエリ ファンアウト」と呼ばれる調べ方です。クエリは「検索の言葉」、ファンアウトは「扇のように広げる」という意味です。

AIモードは、1つの質問を小さな質問に分けて調べるため、ひとつのページがすべてに答えていなくても、「ある小さな質問」に的確に答えているページが参照されることがあります。

たとえば「岐阜市で相続に強い税理士は?」という質問なら、AIは次のような小さな質問に分けて、それぞれを検索します。

  • 岐阜市の税理士事務所
  • 相続税の申告の料金の目安
  • 相続の相談の流れ・初回の相談
  • 相続税の申告の実績がある事務所
  • 対応しているエリア

そして、それぞれの答えを集めて、1つの回答にまとめます。

小さな会社にとってのチャンス

クエリ ファンアウトでは、大きな比較サイトだけでなく、「相続税の申告の料金」のような小さな質問に、はっきり答えているページが選ばれる余地があります。全体の知名度で大手にかなわなくても、自分の得意な分野の質問に具体的に答えるページがあれば、参照される可能性があります。

業種ごとの「小さな質問」の例

自分の業種で、AIがどんな小さな質問に分けて調べるかを想像してみると、ホームページに書くべきことが見えてきます。

元の質問分けられる小さな質問の例
〇〇市で子どもの矯正が得意な歯医者は?子どもの矯正の費用、始める年齢、通院の回数、〇〇市の歯科医院
〇〇駅の近くで、ワンカラーが安いネイルサロンは?ワンカラーの料金、オフの料金、〇〇駅からの距離、予約の方法
〇〇市で、断熱にこだわった家を建てる工務店は?断熱の性能の数値、坪単価の目安、施工の事例、対応エリア
外壁塗装の見積もりで気をつけることは?塗料の種類と耐用年数、足場の費用、保証の内容

右の列の一つひとつが、ホームページの見出しの候補です。

AIモードで参照されるための条件

Googleが示している条件は、次のとおりです。

条件確認すること
Googleの検索に登録されているnoindex が入っていない、robots.txt で止めていない
検索結果に説明文(スニペット)を出せるnosnippet などで説明文を止めていない
Googlebotがページを読めるサーバーやセキュリティの設定で拒否していない
本文がテキストで読める大事な情報が画像だけ・JavaScriptだけになっていない

noindexやnosnippetの確認方法はnoindexの確認方法の記事で、robots.txtの見方はrobots.txtの確認方法の記事で説明しています。

調査で分かった「載る条件」と「選ばれる条件」の差

選ばれるAI診断が確かめた814サイトでは、トップページに noindex が入っていたのは2件、nosnippet は0件でした。2026年10月2日に見直した採点基準で22業種・2,296件を再診断した結果でも、「載る条件」に関わる項目の不足は少数でした。

22業種・2,296サイトの再診断の結果

  • 検索に載せない設定(noindex)になっていた:1%未満
  • AI検索のクローラーを塞いでいた:約1%
  • 本文がプログラムで後から表示され、読めない:8%
  • 質問に答える形の見出しが足りない:91%
  • 見出しの直後に短い答えがない:83%
  • 運営者の情報が、構造化データに十分入っていない:97%

多くのサイトは「載る条件」は満たしています。差がつくのは、答えになる文章が書かれているかどうかです。

小さな会社がやること

ここからは、小さな会社のホームページでAIモードに参照されるためにやることを、5つにまとめます。

やること対応する調査の数字かかる時間の目安
1. 質問に答える見出しと、短い答えを書く見出しが足りない91%、答えがない83%2〜3時間
2. 料金・対応エリア・流れを、ページに書く—1〜2時間
3. 運営者の情報を、文章と構造化データで伝える構造化データの不足97%30分〜1時間
4. 大事な情報を画像やJavaScriptに閉じ込めない本文が読めない8%ページによる
5. ページの題名と説明文を整える題名・説明文の不足40%30分

1. 質問に答える見出しと、短い答えを書く

「相続税の申告の料金はいくらですか?」のような見出しの直後に、「〇〇円からです。遺産の額と相続人の数で決まります」と答えを書きます。AIモードが小さな質問ごとに調べるとき、この形の文章が見つけられやすくなります。22業種・2,296サイトの診断では、質問の見出しが足りないサイトが91%、見出しの直後に答えがないサイトが83%ありました。

見出しと答えの書き方の例(〇〇税理士事務所)

見出し:相続税の申告の料金はいくらですか?
答え:遺産の総額が1億円までの場合、〇〇万円からです。相続人の数や、土地の評価が必要かどうかで変わります。初回の相談(60分)は無料です。
ポイント:最初の一文で数字を答え、そのあとに「何で変わるか」を書きます。前置きの「ご質問ありがとうございます」や「ケースによって異なります」だけで終わらせないようにします。

2. 料金・対応エリア・流れを、ページに書く

「お問い合わせください」だけでは、AIは答えを作れません。目安の料金、対応する地域、依頼から完了までの流れを文章で書きます。料金が案件ごとに違う場合でも、「〇〇円〜」「平均〇〇円」のような目安と、金額が変わる条件を書いておけば、AIの答えの材料になります。

3. 運営者の情報を、文章と構造化データで伝える

誰が運営している、どこの店・事務所かをはっきりさせます。会社概要のページに、正式な名称、所在地、電話番号、代表者、資格や登録番号、実績を書き、同じ内容を構造化データでも伝えます。Organizationの構造化データの記事で書き方を説明しています。入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールもあります。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

4. 大事な情報を画像やJavaScriptに閉じ込めない

料金表や診療時間を画像だけで載せていると、AIに読めない場合があります(画像のaltの記事、JavaScriptとAIの記事)。画像を使う場合も、同じ内容を文字でも書いておきます。

5. ページの題名と説明文を整える

ページの題名(titleタグ)と説明文(meta description)は、検索結果やAIが「このページは何について書かれているか」を判断する手がかりです。22業種の再診断では、題名と説明文に不足があったサイトが40%ありました。「トップページ」「ホーム」のような題名ではなく、「〇〇市の〇〇税理士事務所|相続・会社設立の相談」のように、何の事業か・どこかが分かる題名にします。

AIモード対策のチェックリスト

  • 検索に載せない設定(noindex・nosnippet)が入っていない
  • 料金・対応エリア・依頼の流れが、文字で書かれている
  • お客さんによく聞かれる質問が、見出しになっている
  • 質問の見出しのすぐ下に、1〜2文の答えがある
  • 会社概要に、名称・所在地・連絡先・代表者・実績が書かれている
  • 料金表や営業時間が、画像だけになっていない

どのページから整えればいい?

小さな会社のホームページは、ページの数が限られています。全部を一度に直す必要はありません。AIモードで聞かれやすい質問に直接答えるページから、順番に整えていきます。

優先度ページ書いておくこと
1料金のページ主なメニューの料金の目安、金額が変わる条件、支払い方法
2よくある質問のページお客さんによく聞かれる質問10個前後と、1〜2文の答え
3サービス・メニューのページ何ができるか、できないこと、得意な分野、所要時間
4会社概要(運営者情報)のページ名称、所在地、連絡先、代表者、資格、実績、創業の年
5アクセスのページ住所、最寄り駅からの道順、駐車場、営業時間、定休日
6トップページ何の事業か・どこで・誰に向けてかを、最初の数行で書く

特に料金とよくある質問は、AIモードの「小さな質問」にそのまま答えられるページです。まだない場合は、まずこの2つを作るところから始めてください。

AIモードについてよくある誤解

誤解1:AIモードに出るには、専門の業者に頼む必要がある

AIモードに出るための特別な申請や、業者だけが使える設定はありません。Googleが示している条件は、ふつうの検索と同じです。業者に頼むかどうかを考える前に、まず自分で直せる項目(見出し・答え・料金・運営者の情報)を整えるのが近道です。費用の考え方はLLMO対策の費用相場の記事でまとめています。

誤解2:AIが答えるなら、ホームページはもう見られない

AIモードの答えには、参考にしたページへのリンクが付きます。答えを読んで「もっと詳しく知りたい」「ここに頼みたい」と思った人は、リンクからホームページを訪れます。AIの答えで候補として紹介されたうえで訪れる人は、ある程度比べ終えてから来ていると考えられます。だからこそ、訪れたときに料金や流れがすぐ分かるページにしておくことが大切です。

誤解4:一度整えたら、ずっとそのままでいい

料金や営業時間、サービスの内容が変わったら、ホームページもすぐに直してください。AIモードは、検索に登録されている情報をもとに答えます。古い料金が残っていると、AIがその金額のまま紹介してしまうことがあります。AIが間違った情報を答えるときの対処は、ChatGPTが間違った情報を答えるときの記事で説明しています。

誤解3:たくさん記事を書けば、AIモードに出やすくなる

記事の数より、お客さんの質問に的確に答えているかどうかが大事です。同じような内容の記事を何本も書くより、料金・流れ・よくある質問など、お客さんが本当に知りたいことを1ページずつ丁寧に書くほうが、小さな会社には効果的です。

AIモードからの訪問は、どこで分かる?

Googleは、AIモードやAIによる概要からのクリックを、Search Consoleの「検索パフォーマンス」の「ウェブ」の数字に含めています。AIモードだけを分けて見る方法は、今のところありません。ChatGPTなどほかのAIからの訪問は、GA4で確認できます(GA4でAIからの訪問を見る記事)。

数字が見えないからといって、効果がないわけではない

AIモードでは、答えを読んで満足し、リンクをクリックしない人もいます。そのため、AIモードで参照されていても、アクセス数には表れにくいことがあります。「問い合わせのときに、AIで見たと言われた」といったお客さんの声も、手がかりとして記録しておくとよいでしょう。

自分のホームページに、答えになる文章・運営者の情報・読める本文がそろっているかは、選ばれるAI診断で確かめられます。URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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よくある質問

AIモードに載せるための申請や設定はありますか?

ありません。Googleの検索に登録され、説明文を出せる状態なら、AIモードでも参照の対象になります。

AIモードに載せたくない場合は?

ページに nosnippet などの指定を入れると、AIモードやAIによる概要での使われ方を制限できます。ただし、ふつうの検索結果の説明文も出なくなります。

Google-Extended で拒否すれば、AIモードに出なくなりますか?

Google-Extended は、Geminiの学習などへの利用を管理するもので、検索のAIモードやAIによる概要には影響しません(Geminiの記事)。

ふつうの検索の順位が低いと、AIモードには出ませんか?

順位が高いほうが有利なことは確かですが、AIモードは質問を小さく分けて調べるため、ふつうの検索で上位に出ていないページでも、小さな質問にはっきり答えていれば参照されることがあります。

llms.txtを置けば、AIモードに出やすくなりますか?

Googleは、AIモードやAIによる概要のために特別なファイルは不要だと説明しています。llms.txtを置くこと自体に害はありませんが、まずは本文と見出しを整えるほうが先です(llms.txtの記事)。

AIモードとChatGPTの検索は、同じ対策でいいですか?

土台はほぼ同じです。どちらも、検索エンジンに登録され、答えになる文章があるページを使います。ChatGPTの検索はBingの検索結果と関係が深いので、Bingにも登録しておくと安心です(Bing Webmaster Toolsの記事)。

まとめ

AIモードは新しい検索の形ですが、やることは、ふつうの検索の基本と大きく変わりません。

この記事のまとめ

  • AIモードは、AIが会話の形で答え、参考にしたページのリンクを示すGoogle検索の機能
  • AIによる概要とは出る場所や答え方が違うが、載るための条件は同じ
  • 質問を小さく分けて調べるため、1つの小さな質問に的確に答えているページが参照されやすい
  • 特別な設定や申請は不要。条件はGoogleの検索に登録され、説明文を出せること
  • 22業種・2,296サイトの再診断では、質問の見出しが足りないサイトが91%、見出しの直後に答えがないサイトが83%
  • やることは、質問の見出しと短い答え、料金・エリア・流れ、運営者の情報、読める本文、題名と説明文

まずは、自分のホームページに答えになる文章があるかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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参考にした資料

調査の方法:2026年9〜10月、選ばれるAI診断で診断した公式サイトのトップページ814件の robots メタタグを集計しました。項目ごとの不足の割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で、22業種の公式サイト2,296件を再診断した結果です。個別のサイト名は公開していません。