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JavaScriptで表示するサイトはAIに読まれない? 本文が空に見える仕組みと確認方法【22業種・2,296サイトの調査】

公開日: / 更新日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

JavaScriptで表示するサイトはAIに読まれない? 本文が空に見える仕組みと確認方法【22業種・2,296サイトの調査】

「Googleの検索には出ているのに、ChatGPTに聞いても自分の店が出てこない」「制作会社がおしゃれな作りにしてくれたけれど、AIにちゃんと読まれているのか心配」。AI検索が広がるにつれて、こうした相談が増えています。

先に結論をお伝えします。ホームページの本文を、JavaScript(ブラウザの中で動くプログラム)で後から表示する作りになっていると、ChatGPTやPerplexityなどのAIのクローラーには、本文が空っぽに見えることがあります。 AIのクローラーの多くは、ページを開いたときの最初のHTMLだけを読み、プログラムは動かさないためです。

選ばれるAI診断が22業種・2,296の公式サイトを診断したところ、最初のHTMLで本文が読めない、または読みにくいサイトは全体の8%でした。業種によって差が大きく、旅館・ホテルでは17%、動物病院では16%にのぼりました。

人間がブラウザで見ると問題なく表示されるので、気づきにくいのが困ったところです。この記事では、仕組みと、当てはまりやすいサイトの作り、自分のサイトを確かめる方法、直し方までをまとめます。

この記事でわかること

  • JavaScriptで表示するサイトとは何か、なぜAIに読まれないことがあるのか
  • Googlebotと、AIのクローラーの読み方の違い
  • 22業種・2,296サイトで、本文が読めないサイトがどれくらいあったか
  • 当てはまりやすいホームページの作り
  • 自分のサイトを確かめる3つの方法
  • 作り直しの相談の仕方と、すぐにできる対策

JavaScriptで表示するサイトとは? 基本の仕組み

ホームページは、HTML(ページの骨組みと文章)、CSS(見た目のデザイン)、JavaScript(動きや表示の切り替えを行うプログラム)の組み合わせでできています。昔ながらのホームページは、HTMLの中に文章がそのまま書かれていて、JavaScriptはスライドショーやメニューの開閉など、補助的な動きに使われていました。

一方で、最近はHTMLにはほとんど中身を書かず、JavaScriptで文章や画像を読み込んで画面を組み立てる作りも増えています。動きのあるデザインや、アプリのような操作感を出しやすいからです。

ブラウザでページを開くと、次の順番で表示されます。

  1. サーバーからHTML(ページの骨組み)が届く
  2. ブラウザがJavaScriptを動かす
  3. JavaScriptが、文章や画像を読み込んで画面に表示する

JavaScriptで表示する作りのサイトでは、1の段階のHTMLには、ほとんど文章が入っていません。人間のブラウザは2と3まで進むので問題なく見えますが、1だけを読む読み手には、ほぼ空っぽのページに見えます。

用語:CSR・SSR・SSG

  • CSR(クライアントサイドレンダリング):ブラウザの中でJavaScriptを動かして、画面を組み立てる作り方。最初のHTMLはほぼ空になりやすい
  • SSR(サーバーサイドレンダリング):サーバーの側で画面を組み立ててから、文章の入ったHTMLを送る作り方
  • SSG(静的生成):あらかじめ文章の入ったHTMLを作っておき、それを送る作り方

AIに読んでもらうには、SSRかSSGのように、最初のHTMLに本文が入っている作りが向いています。

なぜAIに読まれないのか

ページを読みに来るのは、人間だけではありません。検索エンジンやAIのクローラー(ページを自動で読み集めるプログラム)も読みに来ます。読む側によって、JavaScriptを動かすかどうかが違います。

読む側JavaScriptを動かすか読める内容
人間(ブラウザ)動かす全部
Googlebot動かす(少し遅れて)ほとんど読める
ChatGPT・Claude・Perplexity などのAIのクローラー多くは動かさない最初のHTMLにある文章だけ

JavaScriptを動かしてページを組み立てるには、ふつうにHTMLを読むより、ずっと多くの時間と計算の力がかかります。大量のページを読み集めるクローラーにとっては大きな負担なので、最初のHTMLだけを読んで済ませる作りが多いと考えられています。

Googleは、ページを取得したあとに JavaScript を動かして、表示された内容も読み取る仕組みを公式に説明しています。ただし、Googleでも JavaScript を動かすのは、ページを取得したあと順番が回ってきてからです。そのため、Google検索やAIによる概要では大きな問題になりにくいです。一方で、ChatGPTの検索やPerplexityなどでは、本文が読めずに出典に使われないおそれがあります。

Googleで検索に出ていることは、AIのクローラーにも読めている証拠にはなりません。

ページを読みに来るAIのクローラー

AIの会社は、それぞれ名前の付いたクローラーでページを読みに来ます。主なものは次のとおりです。

クローラーの名前会社主な役割
OAI-SearchBotOpenAIChatGPTの検索で使うページを集める
ChatGPT-UserOpenAI利用者の質問に応じて、その場でページを読みに行く
GPTBotOpenAIAIの学習用にページを集める
PerplexityBotPerplexityPerplexityの検索で使うページを集める
ClaudeBotAnthropicAIの学習用にページを集める
GooglebotGoogleGoogle検索とAIによる概要で使うページを集める

このうち、JavaScriptを動かして読むことを公式に説明しているのはGooglebotです。ほかのクローラーについては、最初のHTMLを読む前提で準備しておくのが安全です。クローラーの一覧と扱い方は、AIのクローラーの一覧の記事で詳しく説明しています。

「AIに読まれない」=「AIに出ない」ではない

本文が読めないサイトでも、口コミサイトや地図の情報、SNSなど、ほかの場所の情報をもとにAIが店を紹介することはあります。ただ、その場合は自分のホームページの説明が使われないので、料金・得意なこと・営業時間などが古い情報や不正確な情報のまま伝わるおそれがあります。自分の言葉で正しく伝えるためにも、最初のHTMLに本文が入っていることが大切です。

どれくらいのサイトが当てはまるか【22業種・2,296サイト】

選ばれるAI診断は、ページを開いたときの最初のHTMLに、本文がどれくらい入っているかを確認しています(500文字未満だと「要改善」、150文字未満だと「問題あり」)。2026年10月2日に見直した採点基準で、22業種・2,296件の公式サイトを診断し直した結果です。

調査の結果

  • 22業種・2,296サイトのうち、最初のHTMLで本文が読めない・読みにくいサイトは8%
  • 最も多かったのは旅館・ホテルで17%、次いで動物病院16%、不動産会社15%
  • 工務店・歯科医院では0%、整体院・クリニックは2%と、業種で大きな差があった
業種本文が読めない・読みにくいサイト
旅館・ホテル17%
動物病院16%
不動産会社15%
自動車整備14%
中古車販売店13%
保険代理店12%
エステサロン・英会話教室11%
美容室10%
眼科・ネイルサロン9%
学習塾・葬儀社8%
整形外科7%
社会保険労務士6%
行政書士5%
外壁塗装4%
税理士3%
整体院・クリニック2%
工務店・歯科医院0%
22業種全体8%
業種別、最初のHTMLで本文がほとんど読めないサイトの割合
出典:選ばれるAI診断の調査

500文字というのは、店名・所在地・営業時間・サービスの短い説明を書けば、すぐに届く程度の量です。それにも満たないということは、最初のHTMLには、ページの題名やメニューの文字くらいしか入っていない状態を意味します。人間には文章がたくさん見えているのに、AIのクローラーには「ほとんど何も書かれていないページ」に見えているわけです。

旅館・ホテル、動物病院、不動産会社、自動車関係など、予約や物件・在庫の検索の仕組みを使っていたり、写真や動きを重視したデザインのホームページが多い業種で目立ちました。一方、工務店や歯科医院、士業など、文章で説明するページが中心のサイトでは、ほとんど見られませんでした。

当てはまりやすい作り

作り特徴
React・Vue などで作ったサイト(SPA)最初のHTMLがほぼ空で、全部をJavaScriptで表示する
一部のホームページ作成サービスサービスや設定によって、最初のHTMLに文章が少ないことがある
不動産・予約などの専用システムの一覧物件・メニュー・空室などの一覧を、あとから読み込む
画像やスライドだけのトップページそもそも文章が少ない(JavaScriptとは別の問題)
タブや「もっと見る」の中の文章押すまで読み込まない作りだと、読まれない
外部の予約サービスや口コミを埋め込んだ部分埋め込んだ中身は、自分のページの本文として読まれにくい

旅館・ホテルの場合

よくある状態:トップページは大きな写真のスライドと、「客室」「お料理」「温泉」のボタンだけ。プランや料金は予約システムの画面を埋め込んで表示している。
起きること:最初のHTMLには、宿の名前と短いキャッチコピーしかなく、AIのクローラーには「どんな宿か」がほとんど伝わらない。
対策の例:トップページの下のほうに、所在地・アクセス・客室数・温泉の特徴・チェックインの時間・料金の目安を、ふつうの文章で書く。よくある質問のページを、ふつうのHTMLで作る。

自分のサイトが当てはまるか確認する

方法1:ページのソースで本文を探す(いちばん簡単)

  1. トップページを開いて、右クリック →「ページのソースを表示」(Ctrl + U)
  2. 画面に表示されている文章(店名以外の、説明文や見出し)をひとつ選び、Ctrl + F で探す
  3. 見つからなければ、その文章はJavaScriptで後から表示されている

「検証」(開発者ツール)の画面ではなく、「ページのソースを表示」で確認してください。開発者ツールには、JavaScriptで表示したあとの内容が出てしまいます。

方法2:ブラウザでJavaScriptを止めて見る

Chromeなどのブラウザでは、サイトごとにJavaScriptを止める設定ができます。アドレスバーの左の鍵マークなどから「サイトの設定」を開き、JavaScriptを「ブロック」にして、ページを読み込み直します。

このときに画面が真っ白になる、または文章がほとんど出ないなら、AIのクローラーにも同じように見えている可能性が高いです。確認が終わったら、設定を元に戻してください。

方法3:選ばれるAI診断で確認する

URLを入れるだけで、「プログラムを動かさなくても本文が読めるか」を、最初のHTMLの文字数で判定します。ほかの21項目と一緒に、判定と理由を無料で確認できます。

自分のサイトを、無料で診断する

確認するページのチェックリスト

  • トップページ
  • 料金・メニューのページ
  • 会社概要・店舗情報のページ
  • よくある質問のページ
  • 主なサービスの説明のページ
  • (不動産・宿泊など)物件や客室の一覧・詳細のページ

直し方

制作会社・システムの会社に相談する

JavaScriptで表示する作りを変えるには、作り直しが必要なことが多いので、制作会社やシステムの会社に次のように相談します。

  • 「サーバーサイドレンダリング(SSR)か、静的生成(SSG)にして、最初のHTMLに本文が入るようにしてほしい」
  • 「AIのクローラーのように、JavaScriptを動かさない読み手にも本文が見えるようにしてほしい」

React・Vueで作ったサイトなら、Next.js・Nuxt などの仕組みで、最初のHTMLに本文を入れられます。

相談するときに伝えること理由
どのページで本文がソースに見つからないか直す範囲がはっきりし、見積もりが正確になる
「ページのソースを表示」で確認した結果制作会社が同じ方法ですぐに確かめられる
最低限、最初のHTMLに入れてほしい情報店名・所在地・電話・営業時間・サービスの説明・料金など
構造化データも最初のHTMLに入れてほしいことJavaScriptで入れると、読まれないことがある

制作会社への頼み方は、ホームページ制作会社にLLMO対策を頼む前に確認することの記事でも詳しく説明しています。リニューアルを考えている場合は、ホームページのリニューアルとAI検索の記事も参考にしてください。

すぐにできること

作り直しまでできない場合でも、次のことはすぐにできます。

  • 大事な情報を、最初のHTMLに文章で書く:店名・所在地・電話番号・営業時間・サービスの説明・料金を、JavaScriptで表示する部分とは別に、ページの下のほうや会社概要のページに、ふつうの文章で書く
  • 構造化データ(JSON-LD)を最初のHTMLに入れる:運営者の情報をAIが確実に読める形で伝えられる(LocalBusinessの構造化データの記事)
  • よくある質問のページを、ふつうのHTMLで作る
  • タブや「もっと見る」に隠している大事な説明を、最初から表示する

最初のHTMLに書いておきたい文章の例

たとえば不動産会社なら、物件の一覧はシステムで表示したままでも、トップページの下のほうに次のような文章を、ふつうのHTMLで書いておきます。

〇〇不動産は、〇〇市を中心に、賃貸・売買の仲介と管理を行っています。
所在地:〇〇県〇〇市〇〇町1-2-3(〇〇駅から徒歩5分)
営業時間:9時30分〜18時30分(水曜定休)
電話:000-000-0000
得意な分野:単身向けの賃貸、中古戸建ての売買、空き家の相談

この数行があるだけで、物件の一覧が読めなくても、「どこで、何をしている会社か」はAIに伝わります。 運営者の情報の書き方は、代表者のプロフィールの記事も参考にしてください。

よくある失敗

失敗起きること直し方
開発者ツールで見て「文章がある」と判断したJavaScriptで表示したあとの内容を見ているので、問題に気づけない「ページのソースを表示」で確かめる
トップページだけ確かめた料金や会社概要のページだけ、システムで表示していることがある大事なページを一通り確かめる
構造化データをタグ管理のツールで入れているJavaScriptで後から入るので、AIのクローラーには届かないことがある構造化データはHTMLに直接書く
大事な説明をタブやアコーディオンに隠している押すまで読み込まない作りだと、読まれない最初から表示するか、最初のHTMLに入れておく

まずは「会社概要」と「よくある質問」をふつうの文章に

サイト全体を作り直さなくても、会社概要とよくある質問の2ページが、ふつうのHTMLで読める状態になっていれば、AIに伝わる情報は大きく増えます。費用をかけずに始めるなら、この2ページからです。

よくある質問

Googleの検索には出ています。AIだけ問題なのですか?

Googleは JavaScript を動かして読むので、検索には出ていることが多いです。ただ、ChatGPTの検索やPerplexityなど、JavaScriptを動かさないAIのクローラーには本文が見えていない可能性があります。

WordPressなら大丈夫ですか?

WordPressは、ふつうは最初のHTMLに本文が入る作りなので、ほとんど問題ありません。ただ、ページビルダーやスライダーで本文を後から表示している場合は、方法1で確認してください。

ホームページ作成サービスは大丈夫ですか?

サービスによって違います。方法1で、表示されている文章がソースに見つかるか確認してください。サービスごとの違いはホームページ作成サービスの比較の記事でも触れています。

スマホでもパソコンでも普通に表示されます。それでも問題があるのですか?

はい、あります。スマホやパソコンのブラウザは JavaScript を動かすので、どちらでも普通に表示されます。問題になるのは、JavaScriptを動かさない読み手から見たときだけです。見た目では判断できないので、この記事の方法1か方法2で確かめてください。

画像に文字を入れているのですが、読まれますか?

画像の中の文字は、AIのクローラーには文章として読まれにくいです。大事な説明は、画像とは別に文章でも書いてください。画像には、内容を説明する代わりの文章(alt)を付けておくとよいです。

robots.txtでAIのクローラーを止めていないかも気になります。

JavaScriptの問題とは別に、robots.txt やサーバーの設定でAIのクローラーを止めていると、そもそもページを読みに来てもらえません。確認の方法はrobots.txtの確認方法の記事で説明しています。

作り直すと、費用はどれくらいかかりますか?

サイトの大きさや使っている仕組みによって大きく変わるので、一概には言えません。まずは、どのページで本文が読めないかを確かめ、その範囲を伝えて見積もりを取ってください。LLMO対策全体の費用の考え方はLLMO対策の費用相場の記事にまとめています。

まとめ

JavaScriptで表示するサイトの問題は、人の目では気づきにくいのが特徴です。一度、自分のサイトのソースを確かめてみてください。

この記事のまとめ

  • JavaScriptで本文を後から表示するサイトは、JavaScriptを動かさないAIのクローラーに本文が空に見えることがある
  • Googlebotは JavaScript を動かして読むので、Google検索に出ていても安心はできない
  • 22業種・2,296サイトのうち8%で、最初のHTMLの本文が読めない・読みにくかった。旅館・ホテル17%、動物病院16%、不動産会社15%
  • 「ページのソースを表示」で、画面の文章が見つかるかを確かめる(開発者ツールではなく)
  • 直すには、最初のHTMLに本文が入る作り(SSR・SSG)にする
  • すぐできることとして、大事な情報をふつうの文章と構造化データで書く

自分のサイトの本文がAIに読める状態かどうか、まずは確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

自分のサイトを、無料で診断する

参考にした資料

調査の方法:2026年10月、選ばれるAI診断(2026年10月2日に見直した採点基準)で、工務店・税理士事務所・歯科医院・クリニック・整体院・旅館・ホテル・動物病院・不動産会社など22業種の公式サイト2,296件を再診断し、「プログラムを動かさなくても本文が読めるか」で「不足」または「一部不足」と判定された割合を集計しました。個別のサイト名は公開していません。