選ばれるAI診断

AIによる概要に引用されない原因|確認する順番と10のチェック項目【2,296サイトの診断データ】

公開日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

AIによる概要に引用されない原因|確認する順番と10のチェック項目【2,296サイトの診断データ】

「自分の業種で検索するとAIによる概要が出るのに、うちのページは一度も引用されない」「競合の事務所は出典に出ているのに、何が違うのか分からない」。Google検索の一番上にAIの回答が出るようになり、こうした悩みを持つ方が増えています。

先に結論をお伝えします。GoogleのAIによる概要(AI Overview)に自社のページが引用されないとき、原因は大きく2つに分かれます。①そもそも引用される条件を満たしていない(検索に登録されていない、説明文を止めている)か、②条件は満たしているが、答えとして使える文章がないかです。

選ばれるAI診断の調査では、①に当てはまるサイトはごく少数でした。22業種・2,296サイトの診断では、質問に答える形の見出しが足りないサイトが91%、見出しの直後に短い答えがないサイトが83%。多くのサイトは②で、質問に答える文章と、運営者の情報が足りていません。

この記事では、AIによる概要の仕組みと、確認する順番、10のチェック項目、それぞれの直し方、自分のページが引用されているかの確かめ方までをまとめます。

この記事でわかること

  • AIによる概要とは何か、どのページから引用されるのか
  • まず確かめる「引用される条件」5項目
  • 次に確かめる「答えとして使える文章」5項目
  • 2,296サイトの診断で多かった不足と、直し方
  • 引用されやすさを上げる、そのほかのポイント
  • 自分のページが引用されているかの確かめ方

AIによる概要とは? どのページから引用されるのか

AIによる概要(AI Overview)は、Google検索の結果の上のほうに表示される、AIが複数のページの内容をまとめて作った回答です。回答の横や下には、もとになったページへのリンク(出典)が表示されます。この出典に自分のページが入ることを、この記事では「引用される」と呼んでいます。

Googleは、AIによる概要に出るための特別な設定や書き方はなく、Googleの検索に登録され、検索結果に説明文(スニペット)を出せるページであれば、出典の候補になると説明しています。

用語意味
AIによる概要(AI Overview)Google検索の上部に出る、AIがまとめた回答
AIモードGoogle検索の中で、AIと会話するように調べられる機能。同じく出典が表示される
インデックス(検索への登録)Googleがページを読み込み、検索結果に出せる状態にすること
スニペット検索結果に表示される、ページの説明文

つまり、引用されるかどうかは「特別な対策をしたか」ではなく、ふつうの検索に強いページか、そして質問の答えになる部分がはっきり書かれているかで決まります。

AIモードやChatGPTの検索も、考え方は同じ

GoogleのAIモードも、AIによる概要と同じく、検索に登録されたページから情報を集めます。ChatGPTやPerplexityの検索機能も、ページを読んで答えを作り、出典を表示します。この記事のチェック項目は、ほかのAI検索にもほぼそのまま当てはまります。AIモードについてはAIモードの記事で説明しています。

まず:引用される条件を満たしているか(チェック1〜5)

最初に、そもそも引用の候補になれる状態かを確かめます。ここで1つでも引っかかると、中身をどれだけ良くしても引用されません。

#チェック確認の方法
1Googleの検索に登録されているかSearch Consoleの「URL検査」、または site:自分のドメイン で検索
2noindex が入っていないかページのソースで noindex を検索(noindexの確認方法の記事)
3robots.txtでGooglebotを止めていないか/robots.txt を開く(robots.txtの確認方法の記事)
4説明文を止めていないかソースで nosnippet max-snippet:0 data-nosnippet を検索
5本文がテキストで読めるか大事な情報が画像だけ・JavaScriptだけになっていないか(JavaScriptとAIの記事)

1〜3:検索に登録されているか

site:自分のドメイン(例:site:example.com)でGoogle検索すると、登録されているページの一覧が出ます。トップページや、引用されたいページが出てこなければ、まず登録の問題を解決します。

WordPressでは、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入ったままになっていると、全ページに noindex が付きます。サイトを作った直後の設定が残っていることがあるので、確かめてください(WordPressの「検索エンジンでの表示」の記事)。

4:説明文を止めていないか

nosnippet や max-snippet:0 は、検索結果に説明文を出さないようにする指定です。Googleは、これらの指定があるページの内容は、AIによる概要にも使わないと説明しています。ページの一部だけを止める data-nosnippet も同じです。意図して入れていないか確かめてください。

5:本文がテキストで読めるか

料金表やよくある質問を画像で載せていると、人には読めても、検索エンジンやAIは中身を正確に読み取れません。答えになる部分は、必ず文章で書きます。

調査の結果:条件そのものを満たしていないサイトは少ない

  • トップページ814件のうち、noindex が入っていたのは2件、nosnippet は0件
  • 22業種・2,296サイトの再診断でも、検索に載せない設定になっていたのは0.4%、AI検索のクローラーを塞いでいたのは0.5%
  • プログラムを動かさないと本文が読めないサイトは8%

ほとんどのサイトは、引用される条件そのものは満たしています。 引用されない原因の多くは、次に説明する「中身」のほうにあります。

次に:答えとして使える文章があるか(チェック6〜10)

条件を満たしていても引用されない場合、ページの中身を見直します。2026年10月2日に見直した採点基準で22業種・2,296サイトを再診断した結果、多かった不足です。

#チェック不足していたサイト
6質問に答える形の見出しがあるか91%
7見出しの直後に、短い答えがあるか83%
8運営者の情報(名前・所在地・連絡先・実績)がはっきりしているか48%
9運営者の情報が、構造化データでも伝わっているか97%
10料金・期間・対応エリアなど、具体的な数字があるか(業種による)
AIによる概要に関わる項目の不足(2,296サイト)
出典:選ばれるAI診断の調査

6・7:質問の見出しと、直後の答え

AIによる概要は、検索した人の質問に対して、複数のページから答えになる部分を集めてまとめます。「〇〇の費用はいくら?」という見出しの直後に「〇〇円〜〇〇円です」と書いてあるページは、その部分がそのまま使いやすくなります。

見出しと答えの書き方(〇〇行政書士事務所の場合)

よくない例:見出し「業務内容」→ 本文「当事務所では、お客様の様々なご相談に丁寧に対応しております。」
よい例:見出し「建設業許可の申請には、どれくらいの期間がかかりますか?」→ 本文「書類がそろってから、申請までは2〜3週間が目安です。許可が下りるまでは、申請後さらに1〜2か月ほどかかります。」
見出しが質問になっていて、その直後の1〜2文で答えが完結していると、AIが答えの部分を見つけやすくなります。

見出しの直後の答えは、1〜2文で言い切るのがコツです。前置きや「ケースによります」から始めると、答えの部分がどこか分かりにくくなります。条件によって変わる場合も、まず目安を書き、そのあとに条件を説明します。

質問の見出しは、頭で考えるより、実際のお客さんの声から作るのが近道です。

  1. 電話・メール・窓口で、よく聞かれることを書き出す。 「費用は?」「どれくらいかかる?」「土日は?」など、1週間メモするだけで10個は集まります
  2. Googleで自分の業種を検索し、「他の人はこちらも質問」を見る。 検索する人が実際に知りたいことが分かります
  3. 検索窓に業種名を入れたときに出る候補(サジェスト)を見る。 「〇〇 費用」「〇〇 流れ」などの組み合わせが、そのまま見出しの候補になります
  4. 質問を見出しにし、直後に1〜2文で答え、そのあとに理由や詳しい説明を書く

この形で書くと、AIが「この見出しの下の1〜2文が答え」とすぐに分かるページになります。

8・9:誰の情報か

健康・お金・法律など、生活に大きく関わる分野では、特に「誰が書いたか」「信頼できる運営者か」が重視されます(E-E-A-Tの記事)。会社概要に名前・所在地・連絡先・実績を文章で書き、同じ情報を構造化データでも伝えます。

調査では、会社概要の中身が不十分なサイトが48%、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトが97%ありました。記事やよくある質問のページに、書いた人(代表者や担当の専門家)の名前と、会社概要へのリンクを入れておくと、AIが「誰の情報か」をたどれるようになります。構造化データのコードは、入力欄に書き込むだけで作れます。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

10:具体的な数字

「お気軽にお問い合わせください」だけでは、AIは答えを作れません。目安の料金や期間を書いておくと、「費用の目安は〇〇円程度(〇〇事務所の場合)」のように引用されることがあります。

業種書いておきたい数字の例
士業顧問料・報酬の目安、手続きにかかる期間
医院・動物病院診療時間、自費の治療の費用、検査にかかる時間
工務店・外壁塗装工事の費用の目安、工期、保証の年数
美容室・サロンメニューごとの料金、施術の時間
葬儀社プランごとの費用、対応できる人数

「料金は状況によって違う」場合の書き方

料金が案件ごとに違う業種でも、「〇〇の場合は〇〇円〜」「平均的なケースで〇〇円前後」のように、条件をつけた目安なら書けます。目安がまったくないと、AIはほかのサイトの相場の情報を使って答えることになります。

引用されやすさを上げるその他のポイント

  • 検索の順位も大事:AIによる概要は、検索で上位に出ているページから引用されることが多いと言われています。ふつうのSEOも続けます
  • 検索する人の言葉で書く:専門用語だけでなく、お客さんが使う言葉(「相続税の申告」だけでなく「相続の手続き 費用」など)
  • ページの目的をしぼる:1ページに何でも載せるより、「料金」「流れ」「よくある質問」を分けたページのほうが、質問に合いやすくなります
  • 情報を新しく保つ:古い料金や終わったキャンペーンが残っていると、そのまま引用されることがあります
  • 地域の情報をはっきり書く:「〇〇市で〇〇」のような検索では、所在地や対応エリアが本文に書かれているかが大事です。Googleビジネスプロフィールも整えておきます(GoogleビジネスプロフィールとAIによる概要の記事)

1つのページで、1つの質問にしっかり答える

「よくある質問」を1ページに50個並べるより、お客さんが特によく聞く質問については、1つの質問に1つのページ(またはしっかりした1つの章)で答えるほうが、検索でもAIでも選ばれやすくなります。答え・理由・具体例・注意点がそろったページは、引用の候補として強くなります。

ページの種類ごとに、見直すポイント

小さな会社のホームページは、ページ数が限られています。ページの種類ごとに、引用されやすくするための見直しのポイントをまとめました。

ページ見直すポイント
トップページ1行目で「どこで・何を・誰に」しているかが分かるか。所在地と業種が文章で書かれているか
料金のページ料金の目安が文章や表で書かれているか(画像だけになっていないか)。含まれるもの・含まれないものがあるか
よくある質問見出しが質問の形か。直後の1〜2文で答えているか
会社概要名前・所在地・連絡先・代表者・実績が文章で書かれているか
ブログ・コラム1記事で1つの質問に答えているか。書いた人と更新日が書かれているか

全部を一度に直す必要はありません。まずは、お客さんがいちばん気にする「料金」と「よくある質問」から手をつけると、効果が分かりやすくなります。

業種別:AIによる概要が出やすい質問の例

業種出やすい質問の例
税理士事務所「個人事業主 確定申告 税理士 費用」「相続税 申告 期限」
歯科医院「親知らず 抜歯 腫れ 何日」「インプラント 費用 相場」
工務店「注文住宅 坪単価 相場」「平屋 建築費用」
動物病院「犬 ワクチン 時期」「猫 避妊手術 費用」
葬儀社「家族葬 費用 相場」「葬儀 流れ 亡くなってから」

こうした質問に、自分の地域や事務所の場合の答えを書いておくことが、引用への近道です。

一般的な相場の質問では、全国向けの大きなサイトが引用されやすく、小さな会社が勝つのは簡単ではありません。一方で、「〇〇市で」「〇〇駅の近くで」のように地域が入った質問や、「〇〇の場合はどうなる?」のような具体的な質問では、地元で実際に対応している会社のページが選ばれる余地が大きくなります。自分が得意な分野と地域にしぼって、答えを書いていきましょう。

引用されないときの、よくある勘違い

AIによる概要について、よく聞く思い込みと、実際のところを整理しました。

よくある勘違い実際のところ
AI専用の特別な対策をしないと引用されないGoogleは、特別な設定や書き方は必要ないと説明している。ふつうの検索に強いページが候補になる
llms.txt を置けば引用されるAIによる概要のために、特別なファイルは必要ない
構造化データを入れれば引用される構造化データは運営者の情報を伝える助け。本文に答えがなければ引用されない
Google-Extended を拒否すると、AIによる概要に出なくなるGoogleは、Google-Extended の設定は検索(AIによる概要を含む)での表示には影響しないと説明している
ページ数を増やせば引用されやすくなる中身の薄いページを増やしても効果は小さい。1つの質問にしっかり答えるページが大事
一度引用されれば、ずっと出続ける検索のたびに出典は選び直される。情報を新しく保つことが大事

特別なことより、検索する人の質問にはっきり答えることが、いちばんの近道です。AIのクローラーの種類と扱いはAIクローラー一覧の記事で説明しています。

自分のページが引用されているか確かめる

  1. お客さんが検索しそうな質問(「〇〇市 〇〇 費用」など)で検索する
  2. AIによる概要が出たら、右側や下のリンクに自社のページがあるか見る
  3. Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、表示回数が増えているページを確認する(AIによる概要の分も含まれます)

引用されないときのチェックリスト

  • site:自分のドメイン で、引用されたいページが出てくる
  • ページに noindex・nosnippet・max-snippet:0 が入っていない
  • 料金やよくある質問が、画像ではなく文章で書かれている
  • 見出しが質問の形になっていて、直後の1〜2文で答えている
  • 会社概要に、名前・所在地・連絡先・実績が書かれている
  • 料金・期間などの目安の数字がある

AIからどれくらいの人が来ているかは、Googleアナリティクスでも確かめられます。設定の方法はGA4でAIからのアクセスを見る方法の記事で説明しています。

条件と中身の両方を、選ばれるAI診断で確認できます。URLを入れるだけで、上の項目を含む22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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よくある質問

AIによる概要が出ない検索もあるのはなぜですか?

Googleは、AIによる概要が役に立つと判断した検索にだけ表示します。店名だけの検索や、答えが単純な検索では出ないことが多いです。

引用されたかどうかは、Search Consoleで分かりますか?

AIによる概要のクリックと表示は、「ウェブ」の数字に含まれていますが、分けて見ることはできません。

構造化データを入れれば、引用されますか?

構造化データだけで引用されるわけではありません。ただ、運営者の情報をAIに正しく伝える助けになります。本文に答えを書くことと、あわせて行ってください。

直してから、どれくらいで引用されるようになりますか?

決まった目安はありません。Googleがページを読み直したあとに変わる可能性があるので、Search Consoleの「URL検査」から再登録を依頼しておくと、読み直しのきっかけになります。そのうえで、数週間から数か月の単位で様子を見てください。

引用されるのを止めることはできますか?

できます。nosnippet や data-nosnippet を使うと、その部分は説明文にもAIによる概要にも使われなくなります。ただ、検索結果の説明文も出なくなるので、小さな会社のサイトでは、止めるより正しい情報を書くほうが得です。

llms.txt を置けば、AIによる概要に引用されますか?

Googleは、AIによる概要のために特別なファイルは必要ないと説明しています。llms.txt についてはllms.txtの記事で詳しく説明しています。

競合のページは引用されているのに、自分のページが引用されないのはなぜですか?

競合のページを開いて、引用されている部分を見てみてください。多くの場合、質問の見出しがあり、その直後に短い答えと具体的な数字が書かれています。同じ質問について、自分のページにもっと分かりやすい答えと、自分の地域や事務所ならではの情報を書くのが対策です。中身を写すのではなく、自分の経験や実績に基づいて書いてください。

まとめ

AIによる概要に引用されないときに、確かめることをまとめます。

この記事のまとめ

  • AIによる概要に出るための特別な条件はない。検索に登録され、説明文を出せるページなら候補になる
  • 引用されない原因は、①条件を満たしていない、②答えとして使える文章がない、の2つ
  • 調査では、①(noindex・nosnippet)に当てはまるサイトはごく少数だった
  • 多かったのは②。2,296サイトのうち、質問の見出しが足りないサイトが91%、見出しの直後に答えがないサイトが83%
  • 質問の見出しと短い答え、運営者の情報、具体的な数字を書き、ふつうのSEOも続ける
  • 引用されたかは、実際に検索して出典を見るのが確実

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参考にした資料

調査の方法:2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。選ばれるAI診断で22業種の公式サイト2,296件(重複を除く)を診断し、項目ごとの結果を集計しました。noindex と nosnippet の件数は、2026年9〜10月に診断した公式サイトのトップページ814件の robots メタタグを確認したものです。個別のサイト名は公開していません。