選ばれるAI診断

Organizationの構造化データの書き方|会社・事務所の情報を6種類そろえる【コピペ用コードつき】

公開日: / 更新日: / カテゴリ: 構造化データ / 執筆: エラバレル

Organizationの構造化データの書き方|会社・事務所の情報を6種類そろえる【コピペ用コードつき】

「構造化データのOrganizationを入れたほうがいいと聞いたけれど、何を書けばいいのか分からない」「SEOプラグインで入れたはずなのに、AI診断で不足と出る」。こうした相談は、構造化データの中でも特に多いものです。

先に結論をお伝えします。Organizationには必須の項目がありません。Googleは、当てはまる項目をできるだけ多く入れるよう勧めています。小さな会社なら、名称・URL・ロゴ・説明文・所在地・電話番号・メール・公式SNS(sameAs)の8項目を、トップページか会社概要のページに1つ入れれば十分です。

ところが実際には、名前とURLだけで止まっているサイトがほとんどです。選ばれるAI診断が7業種816の公式サイトを調べたところ、運営者の構造化データがあったのは44%、AIが運営者を確かめる6種類の情報がそろっていたのは10%でした。

この記事では、Organizationとは何かという基本から、項目ごとの書き方、会社・個人事業主それぞれのコードの見本、入れる場所、入れたあとの確認方法までをまとめて説明します。

この記事でわかること

  • Organizationの構造化データとは何か、何に使われるのか
  • Organization・LocalBusiness・Person の使い分け
  • 816サイトの調査で分かった「入っていない項目」
  • Googleが勧めている項目と、小さな会社が入れるべき8項目
  • 会社・窓口が複数ある会社・個人事業主のコードの見本
  • 入れる場所と、入れたあとの確認方法

Organizationの構造化データとは?

構造化データは、ページの内容を、検索エンジンやAIが読み取りやすい決まった形で書き添えるものです。人が読む本文とは別に、「この会社の名前はこれ、住所はこれ、電話番号はこれ」と、項目ごとに整理して伝えます。書き方の語彙(ことばの決まり)は、schema.org という共通の仕組みで決められています。

Organization(オーガニゼーション)は、その中で「会社・団体・事務所などの組織」を表す型です。

Googleは、Organizationの構造化データを、検索結果に出す会社の情報(ロゴなど)や、その組織が何者かを理解するために使うと説明しています。ChatGPTなどのAIにとっても、「このサイトはどの会社のものか」「同じ名前の別の会社ではないか」を判断する材料になります。

JSON-LDとは

構造化データの書き方にはいくつか種類がありますが、Googleが勧めているのは JSON-LD(ジェイソン エルディー)という書き方です。<script type="application/ld+json"> で囲んだコードをページに貼るだけで、本文のデザインには影響しません。この記事のコードもすべて JSON-LD です。

なぜAI検索対策で大事なのか

AIが会社や店を紹介するとき、いちばん困るのは「どこの誰の情報か分からない」ことです。同じ名前の会社が別の県にあったり、店名と運営会社の名前が違ったりすると、AIは情報を取り違えます。

Organizationの構造化データに、正式な名前・所在地・連絡先・公式SNSをそろえて書いておくと、AIは「このサイト=この会社」と結びつけやすくなります。構造化データは、AIに向けた「名刺」のようなものだと考えると分かりやすいです。

Organization・LocalBusiness・Person の使い分け

型使う場面例
Organization場所を持たない会社、ネット中心の事業、本社の情報ソフトウェア会社、通販会社、団体
LocalBusiness(とその仲間の型)お客さんが来る場所がある店舗、医院、サロン、事務所
Person屋号を出さず、個人の名前で活動しているフリーランス、個人のコンサルタント

LocalBusinessはOrganizationの仲間(下位の型)なので、この記事で説明する項目はLocalBusinessでもそのまま使えます。店舗向けの住所・営業時間の書き方は、LocalBusinessの構造化データの書き方の記事、業種ごとの型の選び方はLocalBusinessの型の一覧の記事で詳しく説明しています。

業種ごとの選び方の例

〇〇税理士事務所(お客さんが来る事務所がある)→ LocalBusiness の仲間の AccountingService
〇〇株式会社(ネット通販だけで店舗はない)→ Organization
屋号を出さずに活動しているWebデザイナーの〇〇さん → Person
複数の店舗を持つ〇〇株式会社 → 会社全体は Organization、各店舗は LocalBusiness

816サイトで、どこまで入っていたか

選ばれるAI診断は2026年9〜10月に、税理士事務所・整体院・工務店・歯科医院・クリニック・美容室・行政書士事務所の公式サイト816件のトップページを調べ、構造化データの中身を1つずつ解析しました。

状態割合
構造化データがある52%
運営者(組織・店・個人)の構造化データがある44%
運営者の情報が十分(6種類中5種類以上)10%

運営者の構造化データがあった356件で、項目ごとに入っていた割合は次のとおりです。

項目入っていた割合
名称(name)98%
URL(url)96%
ロゴまたは画像(logo / image)55%
所在地または連絡先(address / telephone / email)43%
説明文(description)35%
公式SNSなどのリンク(sameAs)17%
運営者の構造化データに入っていた項目(816サイト)
出典:選ばれるAI診断の調査

名称とURLはほぼ全部に入っていますが、連絡先・説明文・公式SNSのリンクは半分以下でした。使われていた型は Organization が214件で最も多く、MedicalClinic(29件)、Person(25件)、LocalBusiness(24件)と続きました。

さらに、2026年10月2日に見直した採点基準で22業種・2,296の公式サイトを再診断すると、「運営者の情報が構造化データに十分入っているか」の項目が不足または一部不足だったサイトは97%にのぼりました。業種を広げても、ほとんどのサイトがこの項目でつまずいています。

調査の結果

  • 816サイトのうち、運営者の構造化データがあったのは44%
  • 6種類の情報のうち5種類以上がそろっていたのは10%
  • 公式SNSなどのリンク(sameAs)が入っていたのは、運営者の構造化データがある356件の17%
  • 22業種・2,296サイトの再診断では、運営者の構造化データが不足または一部不足のサイトが97%

なぜ「名前とURLだけ」になるのか

多くのSEOプラグインやテーマは、サイトの名前とURLだけで Organization を自動で出力します。そのため「構造化データは入っている」状態にはなっても、ロゴ・連絡先・説明・SNSは、設定画面を自分で埋めないと空のままです。

Googleのテストでも、Organizationは必須項目がないため、名前とURLだけで「有効」と表示されます。「有効と出たから大丈夫」と思って、そのままにしているサイトが多いと考えられます。

Googleが勧めている項目

Googleのドキュメントに載っている、Organizationの主な推奨項目です。小さな会社なら、表の上の8つを入れれば十分です。

項目意味書き方の例
name組織の名前"株式会社〇〇"
urlホームページのURL"https://example.com/"
logoロゴの画像のURL"https://example.com/logo.png"
description組織の説明何の事業か・どこで・誰に
address所在地PostalAddress で書く
telephone電話番号(国番号つき)"+81-58-000-0000"
emailメールアドレス"info@example.com"
sameAs公式SNSなどのURLURLの一覧
alternateName別名・略称・英語名"〇〇株式会社" の英語表記など
legalName登記上の正式名称通称と違う場合
foundingDate設立日"2010-04-01"
numberOfEmployees従業員数QuantitativeValue で書く
contactPoint問い合わせ窓口(種類ごと)予約・採用など窓口が分かれる場合

小さな会社が入れるべき8項目の書き方

name(名前):登記上の名前、または看板に出している正式な名前を書きます。「株式会社」の有無も、ホームページや名刺の表記とそろえてください。

url:トップページのURLを書きます。https:// から始め、www の有無もふだん使っているURLとそろえます。

logo:ロゴ画像のURLを書きます。Googleは、112×112ピクセル以上で、白い背景でも見える画像を勧めています。

description:何の事業か・どこで・誰に向けてかを、1〜2文で書きます。キャッチコピーではなく、事実を並べます。

address:所在地を、郵便番号・都道府県・市区町村・番地に分けて書きます。分け方は住所(PostalAddress)の書き方の記事で説明しています。

telephone:国番号つきで +81- から書きます。市外局番の最初の0は取ります(058 → +81-58)。

email:問い合わせ用のメールアドレスを書きます。公開したくない場合は、入れなくてかまいません。

sameAs:自分が管理している公式のSNSやGoogleビジネスプロフィールのURLを並べます。詳しくはsameAsの書き方の記事をご覧ください。

6種類のうち、まず埋めるのは「連絡先・説明文・sameAs」

調査で特に入っていなかったのは、所在地または連絡先(43%)、説明文(35%)、sameAs(17%)の3つでした。名前とURLはたいてい入っているので、この3つを足すだけで、運営者の情報は大きく充実します。

書き方の見本

〇〇 を書き換え、入れられない項目は行ごと消してください。行を消すときは、前の行の最後のカンマ(,)の付け忘れ・消し忘れに注意します。

会社(場所を持たない事業、本社)

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Organization",
  "@id": "https://example.com/#organization",
  "name": "株式会社〇〇",
  "alternateName": "〇〇",
  "legalName": "株式会社〇〇",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png",
  "description": "岐阜市の〇〇会社。〇〇の企画・開発・販売を行っています。",
  "email": "info@example.com",
  "telephone": "+81-58-000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "500-0000",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "foundingDate": "2010-04-01",
  "numberOfEmployees": { "@type": "QuantitativeValue", "value": 12 },
  "sameAs": [
    "https://x.com/〇〇",
    "https://www.instagram.com/〇〇/",
    "https://www.youtube.com/@〇〇"
  ]
}
</script>

問い合わせ窓口が複数ある場合(contactPoint)

営業と採用、予約とサポートのように窓口が分かれている場合は、contactPoint で窓口ごとに書けます。上のコードの中に、次の部分を足します。

"contactPoint": [
  {
    "@type": "ContactPoint",
    "contactType": "customer service",
    "telephone": "+81-58-000-0000",
    "availableLanguage": "Japanese"
  },
  {
    "@type": "ContactPoint",
    "contactType": "sales",
    "email": "sales@example.com"
  }
]

個人事業主(屋号を出さない場合は Person)

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Person",
  "@id": "https://example.com/#person",
  "name": "〇〇 〇〇",
  "url": "https://example.com/",
  "image": "https://example.com/profile.jpg",
  "jobTitle": "Webデザイナー",
  "description": "岐阜県で小さな会社のホームページ制作をしています。",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "sameAs": ["https://x.com/〇〇", "https://note.com/〇〇"]
}
</script>

屋号で活動しているなら、屋号を name にした Organization(場所があれば LocalBusiness)にして、代表者を founder に Person で入れる形もあります。代表者のプロフィールの書き方は、代表者プロフィールの記事も参考にしてください。

入力欄に書き込むだけで、これらのコードを作れるツールも用意しています。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

書くときのポイントとよくある失敗

  • name は正式な名前だけ。 「〇〇市の〇〇なら株式会社〇〇」のようなキャッチコピーを入れない
  • description は、何の事業か・どこで・誰に、を1〜2文で。 AIが組織を理解する材料になる
  • sameAs には、自分が管理している公式アカウントだけ。 紹介記事や口コミサイトのURLは入れない
  • @id を付ける。 https://ドメイン/#organization のように決めておくと、ほかの構造化データ(記事の発行者など)から同じ組織を指せる
  • ホームページの本文と内容をそろえる。 構造化データにだけ書いて、ページに書いていない情報は入れない

よくある失敗

  • 電話番号の市外局番の0を残したまま「+81-058-…」と書いている
  • ロゴの欄に、サイトのヘッダー用の横長の画像や、存在しない画像のURLを入れている
  • 引っ越したのに、構造化データの住所だけ古いまま
  • プラグインとテーマの両方が Organization を出していて、名前の表記が違う
  • カンマの付け忘れで、コード全体が読み取れなくなっている

説明文(description)の書き方の例

〇〇税理士事務所:「岐阜市の税理士事務所。個人事業主と中小企業の確定申告・記帳代行・会社設立を担当しています。代表は税理士の〇〇〇〇。」
〇〇工務店:「岐阜県〇〇市の工務店。木造の注文住宅とリフォームを、自社の大工が施工しています。」
〇〇整体院:「〇〇駅から徒歩3分の整体院。腰痛・肩こりの施術を、完全予約制で行っています。」

どこに、どうやって入れるか

  • 置く場所:トップページか会社概要のページに1つ(全ページに入れる必要はない)
  • WordPressなら:SEOプラグインの組織の設定を埋める。足りない項目はコードで足す(Yoast SEO、Rank Math、SEO SIMPLE PACKの記事を参考に)
  • プラグインを使わない場合:プラグインなしで構造化データを入れる方法の記事
  • テーマやプラグインがすでに Organization を出していたら、名前・URL・ロゴを同じにそろえる

WordPress以外のホームページ作成サービスの場合

Wix・ジンドゥー・ペライチ・STUDIOなどでは、ページの <head> やページ内にコードを貼る機能(カスタムコード、HTMLの埋め込みなど)を使います。サービスごとの違いは、ホームページ作成サービスの比較の記事にまとめています。

二重に出ていないかに注意

SEOプラグインが Organization を出しているところに、自分でコードを貼ると、運営者の情報が2つになります。内容が同じなら大きな問題にはなりにくいですが、名前や住所が食い違うと、AIが混乱する原因になります。どちらか一方に寄せるか、@id をそろえて同じ組織だと分かるようにしてください。

入れたあとの確認

Googleの「リッチリザルト テスト」にURLを入れ、「組織」が検出されるかを確認します。Organizationは必須項目がないため、名前とURLだけでも「有効」と表示されます。「有効」と出ても、中身を開いて、連絡先・説明文・SNSまで入っているかを必ず見てください。 確認のしかたは構造化データの確認方法の記事、入れたのに反映されないときは構造化データが反映されない原因の記事で説明しています。

入れたあとのチェックリスト

  • リッチリザルト テストで「組織」が検出される
  • name が、ホームページや名刺の表記と同じ
  • logo の画像URLを開くと、ロゴが表示される
  • 住所・電話番号が、会社概要のページの表記と同じ
  • description に、事業の内容と地域が書かれている
  • sameAs に、自分が管理している公式アカウントだけが入っている

6種類の情報がいくつ入っているかは、選ばれるAI診断でも無料で確かめられます。

よくある質問

Organizationを入れると、検索順位は上がりますか?

順位を直接上げるものではありません。GoogleやAIが「このサイトはどの組織のものか」を正確に理解するためのものです。AIが会社や店を紹介するときの、裏付けの材料になります。

支店や店舗が複数あります。

会社全体を Organization でトップページに入れ、各店舗のページにその店舗の LocalBusiness を入れます。店舗の LocalBusiness の parentOrganization で会社の @id を指すと、関係が伝わります。

ロゴはどんな画像がいいですか?

Googleは、112×112ピクセル以上で、白い背景でも見えるロゴを勧めています。正方形に近いもの(アイコン型)が扱いやすいです。

sameAs にGoogleマップの店舗ページを入れてもいいですか?

入れてかまいません。自分が管理しているGoogleビジネスプロフィールのページは、公式の情報源のひとつです。

全ページに入れたほうがいいですか?

必要ありません。トップページか会社概要のページに1つあれば十分です。SEOプラグインが全ページに出している場合も、問題はありません。

個人事業主で、住所を公開したくありません。

住所は入れなくてもかまいません。Person の見本のように、都道府県と市区町村だけを書く方法もあります。ただし、お客さんが来る店舗や事務所がある場合は、住所を書いたほうが「どこの店か」が伝わります。

まとめ

Organizationの構造化データについて、大事な点をまとめます。

この記事のまとめ

  • Organizationには必須項目がない。当てはまる項目をできるだけ入れる
  • 816の公式サイトで、運営者の構造化データがあったのは44%、6種類がそろっていたのは10%
  • 名称とURLはほぼ全部に入っているが、連絡先は43%、説明文は35%、公式SNSのリンクは17%
  • 2,296サイトの再診断でも、運営者の構造化データが不足または一部不足のサイトが97%
  • 小さな会社なら、name・url・logo・description・address・telephone・email・sameAs の8つを入れれば十分
  • 店舗なら LocalBusiness、個人なら Person。トップページか会社概要のページに1つ置き、「有効」でも中身を確かめる

自分のサイトの運営者の情報がどこまで入っているか、まずは確かめてみてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

自分のサイトを、無料で診断する

参考にした資料

調査の方法:2026年9〜10月、選ばれるAI診断で診断した7業種の公式サイト816件のトップページを取得し、JSON-LDの構造化データを解析しました。運営者の構造化データ(Organization・LocalBusiness・Personなど)に、名称・URL・ロゴまたは画像・所在地または連絡先・説明文・sameAsの6種類がいくつ入っているかを数えています。不足の割合(97%)は、2026年10月に、2026年10月2日に見直した採点基準で22業種の公式サイト2,296件を再診断した結果です。個別のサイト名は公開していません。