SEO SIMPLE PACKの構造化データ設定|運営者の情報が出ない理由と、足りない項目の足し方【36サイトの調査つき】
公開日: / 更新日: / カテゴリ: WordPress / 執筆: エラバレル

「SEO SIMPLE PACKを入れているから、構造化データも大丈夫だと思っていた」「SWELLとSEO SIMPLE PACKの組み合わせで、何か足りないものはある?」。WordPressでホームページを作っている小さな会社や店から、こうした質問をよくいただきます。
先に結論をお伝えします。SEO SIMPLE PACK(SSP)には、構造化データ(JSON-LD)を出力する機能がありません。 出しているのは、タイトル・説明文・OGP・noindexなどのメタタグです。構造化データが出ているように見えるなら、それはテーマ(SWELLなど)が出しているものです。
選ばれるAI診断が調べたところ、SEO SIMPLE PACKを使っている36サイトのうち、運営者の情報が十分に入っていたのは1件(3%)だけでした。とはいえ、足りない情報は、コードを1つ貼るだけで足せます。
この記事では、SEO SIMPLE PACKでできること・できないことを整理したうえで、実際のサイトで構造化データがどうなっていたか、足りない情報の足し方、貼ったあとの確認方法までを順番に説明します。
この記事でわかること
- SEO SIMPLE PACKでできること・できないこと
- 構造化データとは何か、なぜAI検索で大事なのか
- SEO SIMPLE PACKを使う36サイトで、実際に出ていた構造化データ
- 足りない情報を足す3つの方法と、貼るコードの見本
- テーマの構造化データとぶつからないようにするコツ
- 貼ったあとの確認方法と、よくある失敗
SEO SIMPLE PACKとは? できること・できないこと
SEO SIMPLE PACKは、WordPressテーマ「SWELL」の開発元が作っている、日本で人気の軽いSEOプラグインです。設定画面が日本語で分かりやすく、必要な機能に絞っているのが特徴です。
| 機能 | SEO SIMPLE PACK |
|---|---|
| タイトル・説明文(メタディスクリプション) | できる(ページごとにも設定可) |
| OGP(SNSで共有されたときの題名・画像) | できる |
| noindex(検索に載せない指定) | できる(ページ・カテゴリーごと) |
| Googleアナリティクス・Search Consoleのコード | できる |
| 構造化データ(JSON-LD) | できない(出力しない) |
| 運営者(会社・店)の情報の構造化データ | できない |
| サイトマップ | できない(WordPress本体の機能を使う) |
公式の説明にも、構造化データの機能は書かれていません。軽さと分かりやすさを優先して、機能を絞ったプラグインだからです。これは欠点というより、設計の考え方の違いです。
ほかのSEOプラグインとの違い
Yoast SEO、Rank Math、All in One SEO などの多機能なSEOプラグインは、設定画面で会社名・住所・ロゴなどを入力すると、構造化データを自動で出力します。SEO SIMPLE PACKにはその機能がないので、構造化データは「テーマに任せる」か「自分で足す」ことになります。
構造化データとは? なぜAI検索で大事なのか
構造化データとは、ページに書かれている情報を、検索エンジンやAIが間違いなく読み取れるように、決まった書式で書き添えたものです。今の主流は JSON-LD(ジェイソン・エルディー)という書き方で、ページの <head> の中などに <script type="application/ld+json"> のタグで書きます。
人間はページを見れば「この会社の住所はここ」と分かりますが、AIや検索エンジンにとっては、文章のどこが住所で、どこが電話番号かを判断するのは簡単ではありません。構造化データで「これは住所」「これは電話番号」と書いておくと、読み間違いが減ります。
とくに大事なのが、運営者(会社・店・事務所)の情報です。ChatGPTやGoogleのAIによる概要が店や会社を紹介するとき、「誰が運営しているのか」「どこにあるのか」がはっきりしているサイトのほうが、情報源として使いやすくなります。
選ばれるAI診断では、運営者の構造化データに、次の6種類の情報が入っているかを確かめています。
| 情報 | 構造化データでの項目名 | 例 |
|---|---|---|
| 名称 | name | 〇〇整体院 |
| URL | url | https://example.com/ |
| ロゴまたは画像 | logo / image | ロゴ画像のURL |
| 所在地または連絡先 | address / telephone | 住所、電話番号 |
| 説明文 | description | 〇〇市の整体院。腰痛と肩こりが専門 |
| 公式SNSのリンク | sameAs | InstagramやXのURL |
22業種の調査では
選ばれるAI診断が2026年10月に22業種・2,296件の公式サイトを診断したところ、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトは97%でした。SEOプラグインの種類にかかわらず、ほとんどのサイトで足りていない項目です。
36サイトで、実際に何が出ていたか
選ばれるAI診断は2026年9〜10月に、税理士事務所・整体院・工務店・歯科医院・クリニック・美容室・行政書士事務所の公式サイト816件のトップページを調べました。そのうちWordPressのサイトは491件で、SEO SIMPLE PACKを使っていたのは36件でした。
構造化データは出ていたが、出していたのはテーマだった
36件のうち34件には、構造化データがありました。ただし、SEO SIMPLE PACKは出力しないので、出していたのはテーマです。
| テーマ | 件数 | 構造化データ |
|---|---|---|
| SWELL | 17 | 17件すべてにあり(テーマが出力) |
| Arkhe・Lightning | 2 | あり(テーマが出力) |
| 判定できなかったテーマ | 17 | 15件にあり |
SEO SIMPLE PACKは、SWELLの開発元が作ったプラグインなので、SWELLと組み合わせて使われることが多く、36件の半分近くがSWELLでした。
運営者の情報は、名前・URL・ロゴまでで止まっていた
運営者の構造化データに、上の6種類の情報がいくつ入っていたかを数えました。
| 項目 | SEO SIMPLE PACKの36件で入っていた割合 |
|---|---|
| 運営者の構造化データそのもの | 67% |
| ロゴまたは画像 | 44% |
| 所在地または連絡先 | 14% |
| 公式SNSのリンク(sameAs) | 8% |
| 説明文 | 6% |
| 6種類中5種類以上そろっている | 3%(1件) |

SWELLが出力する運営者の情報は、サイト名・URL・ロゴが中心です。住所・電話番号・説明文・SNSのURLは入りません。そのため、SWELLとSEO SIMPLE PACKの組み合わせでは、ほぼ全部のサイトが「名前とURLとロゴだけ」の状態でした。
他のSEOプラグインと比べても、SEO SIMPLE PACKのサイトは運営者の情報が最も少ない結果でした(6種類中5種類以上そろっていた割合は、All in One SEOが18%、Yoast SEOが6%)。
足りないのは「住所・連絡先・説明文・SNS」
SEO SIMPLE PACKとSWELLの組み合わせで足りないのは、主に所在地または連絡先、説明文、公式SNSのリンクの3種類です。この3つを足したJSON-LDを1つ貼れば、運営者の情報はほぼそろいます。
足りない情報を足す3つの方法
SEO SIMPLE PACKを使い続けたまま、足りない情報を足す方法は3つあります。
| 方法 | 難しさ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 1. テーマの「head内にコードを追加」する欄にJSON-LDを貼る | やさしい | SWELLなど、コードを貼る欄があるテーマを使っている |
| 2. コードを貼るためのプラグイン(WPCode など)を使う | やさしい | テーマにコードを貼る欄がない、表示するページを選びたい |
| 3. 構造化データを出せるSEOプラグインに乗り換える | ふつう | サイト全体のSEO設定を見直したい |
小さな会社や店のサイトなら、1か2で十分です。トップページに、運営者の情報をまとめたJSON-LDを1つ貼ります。3の乗り換えは、タイトルや説明文の設定を移し直す手間がかかるので、ほかに理由がなければおすすめしません。
貼る前に用意するもの
コードを書く前に、次の情報を手元にそろえておくと、作業が10分ほどで終わります。
- 正式な会社名・店名(読み方や英語表記があればそれも)
- 郵便番号、都道府県、市区町村、番地・建物名
- 電話番号(市外局番から)
- 営業時間と定休日
- ロゴ画像のURL(メディアライブラリで画像を開くと表示される)
- 店や事務所を1〜2文で説明する文章
- 公式に管理しているSNSのURL(Instagram、X、Facebookなど)
貼るコードの見本
店舗・事務所なら LocalBusiness(または業種の型)、場所を持たない会社なら Organization にします。〇〇 を書き換え、入れられない項目は行ごと消してください。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "LocalBusiness",
"@id": "https://example.com/#business",
"name": "〇〇",
"url": "https://example.com/",
"logo": "https://example.com/logo.png",
"image": "https://example.com/shop.jpg",
"description": "〇〇市の〇〇。〇〇を得意としています。代表は〇〇。",
"telephone": "+81-58-000-0000",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"postalCode": "500-0000",
"addressRegion": "岐阜県",
"addressLocality": "岐阜市",
"streetAddress": "〇〇町1-2-3",
"addressCountry": "JP"
},
"openingHoursSpecification": [{
"@type": "OpeningHoursSpecification",
"dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
"opens": "09:00",
"closes": "18:00"
}],
"sameAs": [
"https://www.instagram.com/〇〇/",
"https://x.com/〇〇"
]
}
</script>
業種ごとの型(税理士なら AccountingService、美容室なら HairSalon など)は、LocalBusinessの型の選び方の記事で一覧にしています。
入力欄に書き込むだけでこのコードを作れるツールもあります。
構造化データ作成ツールを使う(無料)整体院の場合の書き換え例
- "@type" を "LocalBusiness" から、業種に合う型に変える(迷ったら LocalBusiness のままでよい)
- "name" に「〇〇整体院」、"description" に「〇〇駅から徒歩3分の整体院。腰痛と肩こりの施術が専門。完全予約制、土日も営業。」
- "openingHoursSpecification" に、平日と土日で時間が違うなら2つに分けて書く
- "sameAs" に、Instagramと、Googleビジネスプロフィールで使っている公式SNSのURL
SWELLの場合の貼り場所
SWELLでは、「SWELL設定」の「高度な設定」の中に、headタグの中にコードを出力する欄があります。ここに上のコードを貼ると、全ページの <head> に入ります。
運営者の情報は全ページに入っていても問題はありません。ただ、トップページだけに入れたい場合は、2の方法(WPCodeなど、表示するページを選べるプラグイン)を使います。
WPCodeなどのプラグインを使う場合
テーマにコードを貼る欄がない場合は、コードを貼るためのプラグインを使います。WPCodeでは、新しいコードを追加し、種類にHTMLを選んで上のコードを貼り、出力する場所を head(ヘッダー)にします。表示する条件で「トップページ」を選べば、トップページだけに出せます。
プラグインを増やしたくない場合は、子テーマの functions.php で出力する方法もあります。詳しくはWordPressに構造化データをプラグインなしで入れる方法をご覧ください。
テーマが出している運営者の情報とぶつからないか
SWELLなどのテーマが出している Organization と、自分で貼った LocalBusiness が両方あっても、エラーにはなりません。ただ、名前やURLが食い違っていると、どちらが正しいのかAIが迷います。
- 店名・会社名、URLは、テーマの設定(サイト名)と同じ表記にする
- ロゴは同じ画像のURLにする
- URLの末尾の「/」の有無や、www のあり・なしもそろえる
- 気になる場合は、テーマの構造化データの出力をオフにできるか、テーマの設定画面を確認する
よくある失敗
- 全角の記号が混ざる:「"」「:」「,」が全角になっていると、コード全体が読めなくなります。メモ帳などで書くときは半角かどうかを確認してください
- 最後の項目のあとにカンマを付ける:JSONでは、最後の項目のあとに「,」を付けるとエラーになります
- http:// のURLを書く:サイトが https なら、url・logo・image もすべて https:// で書きます
- SEOプラグインを2つ入れる:構造化データを出すために別のSEOプラグインを足すと、タイトルやOGPが二重に出ます。プラグインは1つにしてください
貼ったあとの確認
- Googleの「リッチリザルト テスト」にトップページのURLを入れる
- 「ローカル ビジネス」または「組織」が検出され、住所・電話番号などが入っているか確認する
- テーマが出している分と、自分で貼った分の両方が出ていれば、名前とURLがそろっているか見比べる
- schema.org の「Schema Markup Validator」でも、エラーがないか確認する
キャッシュ系のプラグインを使っている場合は、キャッシュを消してから確認してください。古いページが表示されて、貼ったコードが出ていないように見えることがあります。確認の方法は、構造化データの確認方法の記事で詳しく説明しています。
貼ったあとのチェックリスト
- リッチリザルト テストで、エラーが出ていない
- 名称・URL・ロゴ・住所または電話・説明文・SNSの6種類が入っている
- テーマが出している名前・URLと、自分で貼った名前・URLの表記がそろっている
- ホームページに書いてある住所・電話番号と、コードの中身が同じ
- Googleビジネスプロフィールの店名・住所とも表記がそろっている
SEO SIMPLE PACKから乗り換えるべき?
乗り換えなくても大丈夫です。SEO SIMPLE PACKのよさは、軽くて設定が少ないことです。足りないのは運営者の構造化データだけなので、上の方法で1つ足せば、他のSEOプラグインと同じ状態になります。
ただし、今回の調査では、多機能なSEOプラグインを使っていても、設定画面を埋めていないために運営者の情報が足りないサイトが大半でした。どのプラグインを使うかより、運営者の情報を最後まで入れたかどうかのほうが大きな差になります。
| 比べること | SEO SIMPLE PACK+コードを貼る | 多機能なSEOプラグインに乗り換える |
|---|---|---|
| 手間 | コードを1つ用意して貼る(30分程度) | 設定の移し直しが必要 |
| サイトの軽さ | 軽いまま | プラグインによっては重くなる |
| 構造化データの更新 | 情報が変わったらコードを書き換える | 設定画面から変更できる |
| 向いている人 | 情報があまり変わらない小さなサイト | ページ数が多い、記事ごとの構造化データも出したい |
ほかのSEOプラグインの設定方法は、Yoast SEOの構造化データ設定とRank MathのローカルSEO設定の記事で説明しています。
よくある質問
SEO SIMPLE PACKで構造化データを出す設定はありますか?
ありません。SEO SIMPLE PACKはメタタグとOGPの設定に絞ったプラグインで、構造化データの機能はありません。構造化データは、テーマが出すか、自分でコードを足します。
SWELLとSEO SIMPLE PACKを使っていれば、構造化データは十分ですか?
十分ではありません。SWELLが出す運営者の情報は、サイト名・URL・ロゴが中心で、住所・電話番号・説明文・公式SNSのURLは入りません。調査でも、SWELLとSEO SIMPLE PACKのサイトのほとんどが、6種類中2〜3種類だけでした。
All in One SEOやYoast SEOと一緒に使えますか?
SEOプラグインは1つにしてください。同じ種類のメタタグが二重に出て、どちらが正しいか分からなくなります。構造化データだけを足したいなら、SEOプラグインを足すのではなく、コードを貼る方法を選びます。
コードを貼ったら、検索順位は上がりますか?
構造化データは順位を直接上げるものではありません。GoogleやAIが、運営者の情報を間違いなく読み取れるようにするためのものです。AIが回答で店や会社を紹介するときの、裏付けの材料になります。
住所を公開していない事業でも、構造化データは入れられますか?
入れられます。店舗を持たない会社や、自宅で開業していて住所を出していない場合は、Organization を使い、住所の代わりに電話番号や問い合わせ先のURLを入れます。公開していない情報を構造化データにだけ書くことはしないでください。
貼ったのに、Googleの検索結果に何も変化がありません。
構造化データは、Googleがページを読み直したあとに反映されます。数日から数週間かかることがあります。リッチリザルト テストで正しく検出されていれば、待つだけで大丈夫です。反映されない場合の確認点は、構造化データが反映されないときの記事にまとめています。
まとめ
SEO SIMPLE PACKは軽くて使いやすいプラグインですが、構造化データは自分で補う必要があります。
この記事のまとめ
- SEO SIMPLE PACKは構造化データを出力しない。出ているのはテーマ(SWELLなど)が出したもの
- SEO SIMPLE PACKを使う36サイトで、運営者の情報が6種類中5種類以上そろっていたのは1件(3%)だけ
- SWELLが出す運営者の情報は名前・URL・ロゴまで。住所・電話・説明文・SNSは入らない
- テーマのhead欄か、WPCodeなどで、運営者の情報をまとめたJSON-LDを1つ足せば解決する
- 名前とURLは、テーマの設定と同じ表記にそろえ、貼ったらリッチリザルト テストで確認する
- 乗り換えは必須ではない。大事なのは、運営者の情報を最後まで入れること
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- SEO SIMPLE PACK(WordPress.org)
- 組織(Organization)の構造化データ(Google 検索セントラル)
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調査の方法:2026年9〜10月、選ばれるAI診断で診断した7業種の公式サイト816件のトップページを取得し、HTMLの中の目印からSEOプラグインとテーマを判定したうえで、JSON-LDの構造化データを解析しました。SEOプラグインの判定は、ページに出力されるコメントや属性をもとにしているため、設定によっては判定できない場合があります。22業種の割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で、22業種・2,296件を再診断した結果です。個別のサイト名は公開していません。