Schema Markup Validatorの使い方|リッチリザルトテストとの違いと、結果の見方
公開日: / カテゴリ: 構造化データ / 執筆: エラバレル

「構造化データを入れたけれど、本当に正しく書けているのか分からない」「リッチリザルトテストで調べたら『検出されませんでした』と出た。入っていないということ?」。構造化データを自分で入れた人の多くが、確認の段階で迷います。
先に結論をお伝えします。構造化データの書き方そのものが正しいかを確かめるなら Schema Markup Validator、Googleの検索結果で特別な表示(リッチリザルト)の対象になるかを確かめるなら リッチリザルトテストを使います。2つは目的が違うので、両方を使い分けるのがいちばん確実です。
選ばれるAI診断が22業種・2,296件の公式サイトを診断したところ、構造化データ(JSON-LD)がない、または壊れているサイトが59%ありました。入れたつもりでも、カンマ1つの抜けで全体が読めなくなっていることがあります。この記事では、Schema Markup Validatorの使い方を画面の流れに沿って説明し、結果の見方とよくあるエラーの直し方までまとめます。
この記事でわかること
- Schema Markup Validatorとは何か
- URLで調べる方法と、コードを貼って調べる方法
- 結果の画面の見方(エラーと警告の違い)
- リッチリザルトテストとの違いと、使い分け
- よくあるエラーと、その直し方
- 確認を習慣にするためのタイミング
Schema Markup Validatorとは?
Schema Markup Validator(スキーママークアップ・バリデーター)は、schema.org が提供している、構造化データの書き方を確かめるための無料のツールです。ページのURLか、構造化データのコードを入れると、どんな構造化データが書かれているか、書き方に間違いがないかを一覧で表示します。
構造化データとは、会社名・住所・営業時間・よくある質問などの情報を、検索エンジンやAIが間違いなく読み取れる書式で書いたものです。書式の決まりは schema.org という共通の語彙で定められています。Schema Markup Validatorは、その schema.org 自身が用意している確認ツールなので、Googleが対応していない型も含めて、schema.org の決まりに沿っているかを確かめられます。
もとは Googleの「構造化データテストツール」
以前、Googleには「構造化データテストツール」という確認ツールがありました。Googleはこのツールを終了し、その役割は、Googleの検索結果向けの「リッチリザルトテスト」と、schema.org 全般を確かめる「Schema Markup Validator」に分かれました。古い記事で「構造化データテストツールで確認」と書かれていたら、今は Schema Markup Validator を使うと考えてください。
何が分かるのか
| 分かること | 説明 |
|---|---|
| どの型が書かれているか | Organization、LocalBusiness、Person、FAQPage など |
| 各項目に何が入っているか | name、address、telephone などの中身 |
| 書き方の間違い(エラー) | JSONの書式の誤り、型や項目の名前の誤りなど |
| 気をつけたほうがよい点(警告) | 値の形式がふさわしくない可能性など |
| 型どうしのつながり | @id でつなげた事務所と代表者の関係など |
逆に、「Googleの検索結果でリッチリザルトとして表示されるか」は分かりません。それを確かめるのは、リッチリザルトテストの役割です。
Schema Markup Validatorの使い方
Schema Markup Validatorは、ブラウザで開くだけで使えます。登録やログインは要りません。画面は英語ですが、操作はかんたんです。
方法1:ページのURLで調べる
公開しているページの構造化データを調べるときの方法です。
- ブラウザで Schema Markup Validator(validator.schema.org)を開きます
- 画面の上にある「FETCH URL」のタブが選ばれていることを確かめます
- 入力欄に、調べたいページのURLを貼ります(例:https://example.com/)
- 「RUN TEST」のボタンを押します
- 数秒待つと、左にページのHTML、右に見つかった構造化データの一覧が表示されます
方法2:コードを貼って調べる
公開する前のコードや、書いている途中のコードを調べるときの方法です。
- Schema Markup Validatorを開きます
- 画面の上にある「CODE SNIPPET」のタブを押します
- 入力欄に、構造化データのコードを貼ります(
<script type="application/ld+json">から</script>までを含めて貼ります) - 「RUN TEST」のボタンを押します
- 右側に、見つかった構造化データの一覧が表示されます
公開前はコードで、公開後はURLで
コードを貼る方法なら、ページに入れる前に間違いを見つけられます。ページに入れて公開したら、今度はURLで調べて、実際のページに正しく入っているかを確かめます。「貼る前にコードで、貼ったあとにURLで」の2回確認すると、ほとんどのミスを防げます。
結果の画面の見方
結果の画面の右側には、見つかった構造化データが、型ごとに並びます。
一覧の見方
それぞれの行には、型の名前(Organization、LocalBusiness など)と、その中のエラーと警告の数が表示されます。行をクリックすると、その型に入っている項目と値が、一覧で開きます。
- エラーが0、警告が0:書き方に問題は見つかっていません
- 警告がある:書き方としては読めますが、値の形式などに気をつけたほうがよい点があります
- エラーがある:書き方に間違いがあり、その部分は正しく読み取られていない可能性があります
エラーと警告の違い
| 種類 | 意味 | 直す必要 |
|---|---|---|
| エラー | 書式や名前の間違いで、正しく読み取れない | 必ず直す |
| 警告 | 読み取れるが、値の形式などが推奨とちがう可能性がある | 内容を見て判断する |
エラーのある型の行をクリックして開くと、どの項目でエラーが出ているかが分かります。項目の名前を手がかりに、自分のコードやプラグインの設定のどこを直せばよいかを探してください。直したら、もう一度「RUN TEST」を押して、エラーが消えたかを確かめます。
エラーは、必ず直してください。特に、JSONの書式のエラー(カンマや括弧の抜け)があると、そのブロックの構造化データ全体が読めなくなります。
警告は、すぐに問題になるとは限りません。ただ、日付や電話番号の書き方が推奨の形とちがう場合などに出るので、内容を読んで、直せるものは直しておくと安心です。
何も表示されないとき
URLで調べて、右側に何も表示されない場合は、次のどれかが考えられます。
- そもそも構造化データが入っていない
- 構造化データが、別のページ(トップページだけ、など)に入っている
- ページを開いたあとにプログラムで追加する作りで、ツールが読み取れていない
- サーバーが、ツールからのアクセスを拒否している
プラグインで入れたつもりの構造化データが見つからない場合は、構造化データが反映されない原因の記事も参考にしてください。
リッチリザルトテストとの違い
ここで、Googleのリッチリザルトテストとの違いを整理しておきましょう。
リッチリザルトとは、Googleの検索結果で、星の評価、よくある質問、パンくずリスト、イベントの日程などが、ふつうの結果より目立つ形で表示されるものです。リッチリザルトテストは、ページの構造化データが、Googleのリッチリザルトの対象になる条件を満たしているかを確かめるツールです。
| 比べる点 | Schema Markup Validator | リッチリザルトテスト |
|---|---|---|
| 提供元 | schema.org | |
| 確かめること | schema.org の書き方として正しいか | Googleのリッチリザルトの対象になるか |
| 対象の型 | schema.org のすべての型 | Googleがリッチリザルトに使う型だけ |
| Organization・Person など | 表示される | リッチリザルトの対象外なら、表示されないことがある |
| 必須の項目のチェック | schema.org の決まりの範囲 | Googleが決めた必須・推奨の項目まで |
| 画面の言葉 | 英語 | 日本語 |
いちばん大事な違いは、リッチリザルトテストには、Googleがリッチリザルトに使わない型は出てこないことです。たとえば、代表者を表す Person や、事務所の Organization を正しく書いていても、リッチリザルトテストでは「検出されませんでした」と出ることがあります。これは間違っているのではなく、リッチリザルトの対象ではない、という意味です。
「検出されませんでした」で、慌てて消さない
リッチリザルトテストで何も検出されなかったからといって、構造化データが入っていないとは限りません。まず Schema Markup Validator で、書かれているかどうかを確かめてください。せっかく入れた構造化データを、確認の勘違いで消してしまうケースがあります。
使い分けの目安
- 会社・事務所・代表者の情報(Organization、LocalBusiness、Person)を入れた → Schema Markup Validator で確認。LocalBusinessはリッチリザルトテストにも出ることがあります
- よくある質問・パンくずリスト・記事・イベント・商品などを入れた → 両方で確認。リッチリザルトテストで「有効」と出るかも見る
- 公開前のコードを確かめたい → 両方とも、コードを貼って調べられます
- サイト全体の状態を見たい → Search Console の「拡張」のレポートで、リッチリザルトの対象になる構造化データのエラーを一覧できます
構造化データの確認方法を全体で整理した記事は、構造化データの確認方法です。
よくあるエラーと直し方
Schema Markup Validatorでよく見るエラーと、その直し方をまとめます。
JSONの書式のエラー
もっとも多いのが、カンマや括弧の抜け・余分です。
- 項目と項目の間のカンマが抜けている
- 最後の項目のうしろに、余分なカンマがある
{と}、[と]の数がそろっていない- 文字を囲む記号が、全角の「”」になっている
特に、Wordやメモのアプリでコードを書くと、"(半角のダブルクォーテーション)が自動で全角の「”」に変わることがあります。コードはテキストエディタで書くか、コードを作るツールを使うと安全です。
型や項目の名前の誤り
LocalBuisness(つづりの誤り)、telephone を tel と書く、openingHours の大文字小文字がちがう、といった名前の誤りです。schema.org の名前は、大文字と小文字も区別されます。schema.org の公式ページで、正しいつづりを確かめてください。
値の形式の誤り
日付を「2026年10月1日」と書いている、URLが「https://」から始まっていない、といった値の形式の誤りです。日付は 2026-10-01、時刻は 09:00 のような形で書きます。
直す前と直したあと
直す前:
"openingHours": "月〜金 9時〜18時",
"url": "example.com"
直したあと:
"openingHours": "Mo-Fr 09:00-18:00",
"url": "https://example.com/"
構造化データを手で書くときの基本は、JSON-LDの書き方で詳しく説明しています。入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールを使えば、こうした書式のミスはほとんど起きません。
構造化データ作成ツールを使う(無料)型ごとに、結果で見ておきたい項目
エラーが0でも、入れておきたい項目が抜けていることがあります。Schema Markup Validatorの結果で型の行を開いたら、次の項目が入っているかも見てください。
Organization(会社・組織)
name(正式な会社名)、url、logo(ロゴ画像のURL)、address(住所)、telephone(電話番号)、sameAs(公式SNSなど)。22業種・2,296件の診断で、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトは97%でした。多くは、name と url しか入っていない状態です。書き方はOrganizationの構造化データの記事で説明しています。
LocalBusiness(お店・事務所)
上の項目に加えて、openingHoursSpecification(営業時間)、geo(緯度と経度)、priceRange(価格帯)など。住所は PostalAddress の形で、郵便番号・都道府県・市区町村・番地に分かれているかを見ます。
Person(人)
name、jobTitle(肩書き)、url(プロフィールのページ)、worksFor(勤め先)。事務所の構造化データと @id でつながっているかも確かめます。書き方はPersonの構造化データの記事で説明しています。
FAQPage(よくある質問)
mainEntity の中に、Question(質問)と acceptedAnswer(答え)の組が、ページに書いた数だけ入っているか。質問と答えの文が、ページの文章と同じかを見ます。書き方はFAQの構造化データの記事で説明しています。
Article・BlogPosting(記事)
headline(題名)、datePublished(公開日)、dateModified(更新日)、author(著者)。著者が文字だけでなく、Person として名前とURLを持っているかも確かめます。
Search Consoleとあわせて使う
Schema Markup Validatorは、1ページずつ調べるツールです。サイト全体で構造化データの問題がないかを見るには、GoogleのSearch Consoleもあわせて使うと便利です。
Search Consoleでは、左のメニューの「拡張」や「ショッピング」などの欄に、サイトの中で見つかったリッチリザルトの対象の構造化データが、種類ごとに表示されます。パンくずリストやよくある質問などで、エラーのあるページが何件あるかを一覧で確かめられます。
ただし、ここに出るのも、Googleがリッチリザルトに使う型だけです。Organization や Person の状態は、Schema Markup Validatorで確かめる必要があります。
使い分けをまとめると、サイト全体のリッチリザルトの状態はSearch Console、1ページの詳しい中身はSchema Markup Validatorです。Search Consoleでエラーが出たページを見つけたら、そのURLを Schema Markup Validator とリッチリザルトテストで調べ、どこが間違っているかを確かめる、という流れが効率的です。
確認を習慣にするタイミング
構造化データは、一度入れたら終わりではありません。次のようなタイミングで、もう一度確かめるのがおすすめです。
Schema Markup Validatorで確かめるタイミング
- 構造化データを新しく入れたとき(公開前にコード、公開後にURL)
- SEOプラグインを入れた・入れ替えた・設定を変えたとき
- テーマを変えたとき(テーマが別の構造化データを出すことがある)
- 住所・電話番号・営業時間などを変えたとき
- サイトをリニューアルしたとき
- 半年に1回の定期点検
テーマとSEOプラグインの両方が構造化データを出力して、同じ会社の情報が2つずつ入っていることもあります。一覧に同じ型が2つ並んでいたら、どちらかの出力を止めることを検討してください。
よくある質問
Schema Markup Validatorは無料ですか?
無料です。登録やログインも必要ありません。ブラウザで開いて、URLかコードを入れるだけで使えます。
画面が英語で分かりにくいのですが、日本語にできますか?
ツールの画面は英語です。ただ、使うボタンは「FETCH URL」「CODE SNIPPET」「RUN TEST」の3つだけで、結果も型の名前とエラー・警告の数を見れば判断できます。ブラウザの翻訳機能を使うこともできます。
エラーが0なら、検索結果に特別な表示が出ますか?
出るとは限りません。Schema Markup Validatorで分かるのは、書き方が正しいかどうかです。Googleのリッチリザルトの対象になるかはリッチリザルトテストで確かめる必要があり、対象になっても、実際に表示するかどうかはGoogleが決めます。
WordPressのプラグインで入れた構造化データも調べられますか?
調べられます。公開しているページのURLを入れれば、プラグインやテーマが出力している構造化データも、まとめて表示されます。
警告は直さなくてもいいですか?
警告は、書き方としては読めるものの、推奨とちがう可能性があるという知らせです。すぐに問題になるとは限りませんが、内容を読んで、直せるものは直しておくと安心です。
公開していないページ(テスト環境)は調べられますか?
URLで調べるには、ツールからページが見える必要があります。パスワードをかけたテスト環境などは、URLでは調べられないので、コードを貼る方法を使ってください。
同じ型が2つ表示されました。問題はありますか?
テーマとSEOプラグインの両方が構造化データを出力していると、同じ会社の Organization が2つ並ぶことがあります。中身が食い違っていると、どちらが正しいのか機械が判断しにくくなります。どちらか一方の出力を止めるか、@id をそろえて同じものとして扱われるように整えてください。
まとめ
Schema Markup Validatorは、構造化データの書き方が正しいかを確かめるための、schema.org 公式の無料ツールです。
この記事のまとめ
- Schema Markup Validatorは schema.org の確認ツール。すべての型の書き方を確かめられる
- 「FETCH URL」でページを、「CODE SNIPPET」でコードを調べ、「RUN TEST」を押す
- エラーは必ず直す。警告は内容を見て判断する
- リッチリザルトテストは、Googleのリッチリザルトの対象になるかを確かめるツール。Organization や Person は出ないことがある
- 「検出されませんでした」でも、まず Schema Markup Validator で書かれているかを確かめる
- 新しく入れたとき、プラグインやテーマを変えたとき、情報を変えたときに確認する
構造化データがそもそも入っているか、運営者の情報が十分かを、サイト全体でまとめて確かめたい場合は、選ばれるAI診断を使ってみてください。URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。
自分のサイトを、無料で診断する参考にした資料
調査の方法:構造化データ(JSON-LD)の割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で、選ばれるAI診断が22業種の公式サイト2,296件を再診断した結果のうち、「不足」または「一部不足」と判定されたサイトの割合です。個別のサイト名は公開していません。