ホームページ作成サービスで、AI検索への対応はどれくらい違う? WordPress・Wix・ジンドゥー・STUDIOなどを比較【2,307サイトの診断データ】
公開日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

「Wixで作ったホームページは、AI検索に不利なのか」「ジンドゥーのままでいいのか、WordPressに乗り換えるべきか」。ChatGPTやGoogleのAIによる概要で店や会社を調べる人が増えるなかで、こうした相談が増えています。
先に結論をお伝えします。作成サービスによって、最初から整っている部分と、自分で補う必要がある部分は確かに違います。ただ、乗り換えなくても、足りない部分はコードの埋め込みや文章の追加で補えることがほとんどです。大事なのは、自分の使っているサービスの弱点を知って、そこを埋めることです。
選ばれるAI診断が22業種・2,307の公式サイトを作成サービス別に比べたところ(見直し前の採点基準)、平均点が最も高かったのはWix(73.3点)とWordPress(72.7点)、低かったのはペライチ(58.3点)とSTUDIO(53.2点)でした。
この記事では、作成サービスによって差が出る理由、サービス別の平均点と特徴、それぞれの弱点の補い方、乗り換えを考えてよい場合までをまとめます。
この記事でわかること
- 作成サービスによって、AI検索への対応に差が出る理由
- 2,307サイトの、作成サービス別の平均点と項目ごとの差
- Wix・WordPress・ジンドゥー・ペライチ・STUDIOの特徴と弱点
- サービス別に「まずやること」
- 乗り換えを考えてよい3つの場合と、乗り換えるときの注意
- どのサービスでも共通してやるべきこと
ホームページ作成サービスとは? AI検索で差が出る理由
ホームページ作成サービスは、専門の知識がなくても、画面の操作だけでホームページを作れるサービスです。Wix・ジンドゥー・ペライチ・STUDIOなどがあり、WordPressも、サーバーに入れて使うホームページ作成の仕組みとしてよく使われています。
AI検索への対応で差が出るのは、主に次の3つです。
| 差が出るところ | 内容 | なぜ差が出るか |
|---|---|---|
| 最初から出してくれる設定 | 構造化データ、サイトマップ、HTTPS(鍵マーク)など | サービスが自動で出すかどうかが違う |
| 本文がAIに読める作りか | ページを開いたときの最初のHTMLに本文があるか | 本文をプログラムで後から表示する作りのサービスがある |
| 自分で足せる自由度 | コードの埋め込み、ページごとの説明文の設定など | サービスによって、触れる範囲が違う |
構造化データとは
構造化データは、ページの内容を検索エンジンやAIが読み取りやすい形で書き添えるコードです。「この会社の名前はこれ、住所はこれ、電話番号はこれ」と項目ごとに整理して伝えます。作成サービスによっては自動で出してくれますが、出さないサービスでは、自分でコードを貼る必要があります。
逆に、作成サービスでは差が出にくい部分もあります。運営者の情報を文章で書く、質問に答える見出しを作る、料金や実績を具体的に書く、といった「中身」は、どのサービスでも自分で書くしかありません。
作成サービス別の平均点
2026年9〜10月に診断した2,307サイトを、HTMLの特徴から作成サービス別に分けた結果です(サイト数が少ないサービスは参考値です。点数は2026年10月2日の見直し前の基準によるものです)。
| 作成サービス | サイト数 | 平均点 | 構造化データの平均 |
|---|---|---|---|
| Wix | 62 | 73.3点 | 59点 |
| WordPress | 1,142 | 72.7点 | 34点 |
| ジンドゥー | 41 | 65.7点 | 0点 |
| 手作りのHTML・その他のシステム | 945 | 62.4点 | 10点 |
| ペライチ | 25 | 58.3点 | 4点 |
| Ameba Ownd | 14 | 58.1点 | 2点 |
| STUDIO | 17 | 53.2点 | 14点 |

見直し後の基準での、WordPressとそれ以外の差
2026年10月2日に採点基準を見直したあと、22業種・2,296の公式サイトを再診断しました。作成サービスごとの細かい集計はまだありませんが、WordPressとそれ以外に分けた平均点は次のとおりです。
| サイト数 | 平均点(見直し後の基準) | |
|---|---|---|
| WordPress | 1,134 | 58.9点 |
| WordPress以外 | 1,162 | 49.5点 |
| 全体 | 2,296 | 54.1点 |
見直し後の基準でも、WordPressのサイトはそれ以外より平均で9点ほど高い結果でした。SEOプラグインで構造化データやサイトマップを出しやすいことが、差につながっていると考えられます。
調査の結果
- 見直し前の基準では、平均点はWix 73.3点、WordPress 72.7点、ジンドゥー65.7点、ペライチ58.3点、STUDIO 53.2点
- 構造化データの平均は、Wix 59点に対して、ジンドゥー0点、ペライチ4点
- STUDIOで作られたサイトの65%で、最初のHTMLに本文がほとんどなかった
- 見直し後の基準(2,296サイト)では、WordPressの平均58.9点、WordPress以外の平均49.5点
サービスごとの特徴
次の表は、作成サービスごとに、主な項目が足りていなかったサイトの割合です(見直し前の基準)。
| 作成サービス | 構造化データがない | 本文がAIに読めない | サイトマップがない | プライバシーポリシーがない |
|---|---|---|---|---|
| Wix | 3% | 6% | 0% | 73% |
| WordPress | 37% | 3% | 6% | 49% |
| ジンドゥー | 98% | 2% | 2% | 12% |
| ペライチ | 92% | 4% | 4% | 92% |
| STUDIO | 82% | 65% | 0% | 65% |
| 手作り・その他 | 83% | 14% | 33% | 50% |
Wix:自動で出す設定が多い
Wixは、構造化データ・サイトマップ・HTTPSを自動で出してくれるため、何もしなくても一定の点数になります。一方で、プライバシーポリシーがないサイトが73%ありました。構造化データも、店舗の住所や営業時間まで入っているとは限らないので、SEOの設定画面で確認が必要です。
Wixで作ったサイトは「点数が高いから安心」と思われがちですが、プライバシーポリシーや会社概要の中身のように、自動では作られない部分が残っています。ビジネス情報(店名・住所・電話・営業時間)の設定を埋め、それがページの本文にも書かれているかを確かめてください。
WordPress:プラグインと設定次第
WordPressは、SEOプラグインを入れて設定を埋めれば高い点数になりますが、何も設定していないと構造化データがない状態です(37%)。自由度が高い分、設定した人としていない人の差が大きいサービスです。SEOプラグインは入っているのに、会社名とURLしか入力していない、というサイトもよく見られます。設定画面の「組織」や「ナレッジグラフ」の欄を、ロゴ・住所・電話番号・SNSまで最後まで埋めてください。プラグインごとの設定は、Yoast SEO・Rank Math・SEO SIMPLE PACKの記事で説明しています。
ジンドゥー・ペライチ:構造化データがほぼない
ジンドゥーは98%、ペライチは92%のサイトに構造化データがありませんでした。サービス側で出さないため、運営者の情報を構造化データで伝えるには、ページにコードを貼れる機能(HTMLの埋め込みなど)を使う必要があります。ペライチは、プライバシーポリシーがないサイトも92%ありました。
一方で、ジンドゥーはプライバシーポリシーがないサイトが12%と少なく、サービス側でひな形が用意されていることがうかがえます。サービスごとに、得意なところと苦手なところがはっきり分かれています。
構造化データを自分で貼るときは、コードを1つ作って、トップページに貼るだけで十分です。全ページに貼る必要はありません。貼ったあとは、Googleの「リッチリザルト テスト」にトップページのURLを入れて、「ローカル ビジネス」や「組織」が検出されるかを確かめます。埋め込みの機能によっては、コードが <head> ではなくページの本文の中に入りますが、JSON-LDなら本文の中にあっても読み取られます。
STUDIO:本文がAIに読めないことがある
STUDIOで作られたサイトの65%で、ページを開いたときの最初のHTMLに本文がほとんどありませんでした。デザインの自由度が高い一方、本文をプログラムで後から表示する作りのため、JavaScriptを動かさないAIのクローラーには中身が見えない可能性があります。詳しくはJavaScriptで表示するサイトとAIの記事で説明しています。
自分のサイトが当てはまるかは、ブラウザでページを右クリックして「ページのソースを表示」を選び、本文に書いた文章が見つかるかで確かめられます。Googleは JavaScript を動かしてページを読めますが、AIのクローラーの多くは動かさないとされているため、Google の検索には出ていても、AIには中身が伝わっていないことがあります。
手作りのHTML・その他のシステム
制作会社が独自に作ったサイトや、ほかのシステムで作られたサイトは、サイトマップがないものが33%、構造化データがないものが83%でした。作った会社によって状態がまったく違うので、まずは診断で今の状態を確かめ、足りないものを制作会社に相談するのが近道です。相談するときは「構造化データ」「サイトマップ」のように、足りない項目の名前を具体的に伝えると話が早く進みます。
よくある誤解:「有名なサービスだから大丈夫」
作成サービスが有名かどうかと、AI検索への対応が整っているかどうかは別の話です。Wixのように自動で多くを出すサービスでも、プライバシーポリシーや店舗の詳しい情報は自分で足す必要があります。どのサービスでも、「自動で出るもの」と「自分で書くもの」を分けて考えることが大切です。
サービス別の補い方
| 作成サービス | まずやること |
|---|---|
| Wix | プライバシーポリシーのページを作る。SEO設定の構造化データに、住所・営業時間・SNSを入れる |
| WordPress | SEOプラグインの運営者(組織)の設定を最後まで埋める。店舗なら住所・営業時間をコードで足す |
| ジンドゥー | HTMLの埋め込み(ウィジェット)で、運営者の構造化データのコードを貼る。会社概要を文章で書く |
| ペライチ | プライバシーポリシーを作る。HTMLの埋め込みで構造化データを貼る |
| STUDIO | 大事な情報(店名・住所・電話・サービス・料金)を、会社概要やよくある質問のページに、ふつうの文章でも書く。STUDIOの設定で、ページのSEO情報を埋める |
| 手作りのHTML | サイトマップ・HTTPS・構造化データを自分で用意する(制作会社に依頼) |
構造化データのコードは、入力欄に書き込むだけで作れるツールを使うと簡単です。
構造化データ作成ツールを使う(無料)〇〇整体院(ジンドゥーで作成)の場合
よくある状態:トップページと料金のページはあるが、構造化データがなく、会社概要に所在地と電話番号しか書かれていない。
やること:①ツールで整体院の構造化データ(名前・住所・電話・営業時間・SNS)のコードを作る ②ジンドゥーのHTMLの埋め込みでトップページに貼る ③「何回くらい通えばいいですか?」「保険は使えますか?」など、よくある質問を5〜10個書く。
乗り換え:不要。
どのサービスでも共通してやること
作成サービスの違いより大きく効くのが、どのサービスでも自分で書く「中身」です。2,296サイトの再診断(見直し後の基準)で、不足または一部不足が多かった項目は次のとおりでした。
| 項目 | 不足または一部不足のサイト |
|---|---|
| 運営者の情報が構造化データに十分入っているか | 97% |
| 質問に答える形の見出しがあるか | 91% |
| ページの内容を構造化データで伝えているか | 91% |
| 見出しの直後に短い答えがあるか | 83% |
| プライバシーポリシーなどの表記があるか | 50% |
質問の見出しや見出し直後の答えは、作成サービスに関係なく、文章を足すだけで直せます。運営者の情報の書き方は、Organizationの構造化データの記事で説明しています。
作成サービスに関係なく確かめること
- 会社概要に、正式な名前・所在地・電話番号・代表者が文章で書かれている
- 運営者の構造化データが入っている(自動で出ない場合はコードを貼る)
- 「料金はいくら?」のような質問の見出しと、すぐ下の短い答えがある
- プライバシーポリシーのページがある
- ページのソースを表示したときに、本文の文章が見える
- 独自ドメインで、HTTPS(鍵マーク)になっている
これから作る人が、作成サービスを選ぶときの見方
これからホームページを作る方や、作り直しを考えている方は、デザインや料金だけでなく、AI検索に向けた次の点も比べてください。「あとから自分で足せるか」が、長く使ううえでいちばん大事な点です。
| 確かめること | なぜ大事か | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 独自ドメインが使えるか | 運営者の信頼性、長く同じURLを使えるか | 料金プランの説明を見る |
ページの <head> やページ内にコードを貼れるか | 構造化データを自分で足せるか | 「カスタムコード」「HTMLの埋め込み」の機能を探す |
| ページごとにタイトルと説明文を設定できるか | 検索結果やAIに、ページの内容を正しく伝える | SEOの設定画面があるか |
| サイトマップを自動で作るか | 検索エンジンにページを漏れなく伝える | ヘルプで「サイトマップ」を検索する |
| 本文が最初のHTMLに入っているか | JavaScriptを動かさないAIのクローラーにも読める | サンプルのサイトで「ページのソースを表示」を見る |
| 見出し(h1・h2・h3)を正しく使えるか | AIが文章の構造を読み取りやすくなる | 編集画面で見出しの種類を選べるか |
サービスの「自動」に頼りすぎない
自動で多くを出してくれるサービスは便利ですが、自動で出るのは「名前」「URL」などの基本だけのことが多く、営業時間・料金・代表者・資格といった、AIが紹介の裏付けにしたい情報は自分で書く必要があります。どのサービスを選んでも、会社概要・サービス・料金・よくある質問のページを自分の言葉で充実させることが、AI検索対策の中心になります。
サイトの状態は「作った直後」に一度確かめる
制作会社に作ってもらった場合も、自分で作った場合も、公開した直後に一度、構造化データ・サイトマップ・本文の読み取りを確かめておくと安心です。公開前の設定(検索に載せない設定など)が残ったままになっていることもあります。確かめ方は、構造化データの確認方法の記事やサイトマップの記事で説明しています。
サービスを乗り換えるべき?
乗り換えなくても、足りない部分は補えることがほとんどです。乗り換えを考えてよいのは、次のような場合です。
- 構造化データのコードを貼る方法がまったくない
- 本文がAIに読めない作りで、変えられない
- 更新が止まっていて、今後も手を入れる予定がある
乗り換えは「最後の手段」
乗り換えには、ページの作り直し、URLの転送、検索の評価の引き継ぎなど、思った以上の手間がかかります。まずは今のサービスで補える部分を補い、それでも上の3つに当てはまる場合に検討してください。
乗り換えるときは、URLが変わるページを転送する設定を忘れずに(リニューアルの注意点の記事)。制作会社に乗り換えを頼む場合の確認事項は、ホームページ制作会社にLLMO対策を頼む前に確認することの記事でまとめています。
自分のサイトの状態は、選ばれるAI診断で確認できます。作成サービスに関係なく、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。
よくある質問
どの作成サービスがいちばんAI検索に強いですか?
今回の調査(見直し前の基準)では、Wixとしっかり設定したWordPressの点数が高い結果でした。ただ、サービスより「運営者の情報・質問に答える見出し・料金などを文章で書いているか」のほうが、差として大きく出ます。
無料プランでも大丈夫ですか?
無料プランでは独自ドメインが使えないことが多く、運営者の信頼性の面で不利になります。事業のホームページなら、独自ドメインが使えるプランをおすすめします。
STUDIOを使っています。すぐに乗り換えたほうがいいですか?
すぐに乗り換える必要はありません。まず、ブラウザでページを右クリックして「ページのソースを表示」を選び、本文の文章が見えるかを確かめてください。見えない場合でも、店名・住所・電話・サービス・料金などの大事な情報を、ページのタイトルや説明文の設定、会社概要のページにふつうの文章で書いておくと、伝わる情報が増えます。
WordPressなら何もしなくても大丈夫ですか?
大丈夫ではありません。WordPressは、SEOプラグインを入れて設定を埋めて、はじめて構造化データなどが整います。調査では、WordPressでも37%のサイトに構造化データがありませんでした(見直し前の基準)。
Ameba Owndやほかのサービスを使っています。
今回の調査では、Ameba Owndは14サイトで平均58.1点(見直し前の基準)、構造化データの平均は2点でした。サイト数が少ないので参考値ですが、ジンドゥーやペライチと同じように、構造化データを自分で足す必要があると考えてください。どのサービスでも、コードを貼る機能があるか、ページごとのタイトルと説明文を設定できるかを、まずヘルプで確かめるのが近道です。
作成サービスの違いで、点数はどれくらい変わりますか?
見直し後の基準では、WordPressの平均が58.9点、WordPress以外の平均が49.5点で、9点ほどの差でした。ただし、同じサービスの中でも、設定や文章を整えているかどうかで点数は大きく変わります。サービスより、中身の差のほうが大きいと考えてください。
まとめ
ホームページ作成サービスとAI検索への対応について、大事な点をまとめます。
この記事のまとめ
- 見直し前の基準での平均点は、Wix 73.3点、WordPress 72.7点、ジンドゥー65.7点、ペライチ58.3点、STUDIO 53.2点
- 見直し後の基準(2,296サイト)では、WordPressの平均58.9点、それ以外の平均49.5点
- 差の理由は、サービスが自動で出す設定(構造化データなど)と、本文がAIに読める作りかどうか
- ジンドゥー・ペライチは構造化データがほぼなく、STUDIOは65%で本文がAIに読めない状態だった
- 乗り換えなくても、コードの埋め込みや文章の追加で補えることが多い
- どのサービスでも、運営者の情報と質問への答えは自分で書く必要がある
自分のサイトが、作成サービスの弱点をどこまで補えているかを確かめてみてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。
自分のサイトを、無料で診断する参考にした資料
調査の方法:2026年9〜10月、選ばれるAI診断で診断した22業種の公式サイト2,307件を、HTMLの特徴から作成サービス別に分けて集計しました(判定できないものは「手作り・その他」に含めています)。サイト数が少ないサービスの数字は参考値です。WordPressとそれ以外の平均点、項目ごとの不足の割合は、2026年10月に、2026年10月2日に見直した採点基準で22業種の公式サイト2,296件を再診断した結果です。個別のサイト名は公開していません。
※2026年10月2日に、選ばれるAI診断の採点基準と配点を見直しました(運営者の構造化データは6種類すべて、質問の見出しは3個以上、見出し直後の答えは7割以上で合格にし、これらの配点を上げました)。この記事の作成サービス別の点数・平均点・項目ごとの割合は見直し前の基準によるもので、現在の診断では同じサイトでも10〜20点ほど低く出ます。