選ばれるAI診断

ネイルサロンのLLMO対策|148店を診断したら平均49.3点、よくある質問がある店は21%だった【AI検索対策】

公開日: / カテゴリ: 業種別の調査 / 執筆: エラバレル

ネイルサロンのLLMO対策|148店を診断したら平均49.3点、よくある質問がある店は21%だった【AI検索対策】

「Instagramは毎日更新しているのに、AIに聞いてもうちのサロンが出てこない」「ChatGPTで『〇〇駅 ネイルサロン』と聞いたら、予約サイトの情報ばかりだった」。ネイルサロン選びを、ChatGPTやGoogleのAIによる概要に相談する人が増え、サロンの側でもこうした声が聞かれるようになりました。

先に結論をお伝えします。ネイルサロンがAIに選ばれるために大事なのは、メニューと料金、オフの対応、得意なデザインや技術を、写真ではなく文字でホームページに書き、お客さんの質問に答える形で整えることです。AIは、Instagramの写真の中身を読み取れません。

選ばれるAI診断は2026年10月、全国のネイルサロンの公式ホームページ148店を診断しました。平均は100点満点中49.3点で、70%のサロンがD判定でした。22業種の中では、下から3番目です。

この記事では、ネイルサロンのホームページがAIに選ばれにくい理由を調査の数字で示し、今日からできる直し方を、文例と構造化データのコードつきでまとめます。

この記事でわかること

  • ネイルサロンのLLMO対策とは何か、お客さんがAIにどんな質問をしているか
  • 148店の診断結果(平均点、判定の内訳、22業種との比較、分野ごとの点数)
  • 多かった不足と、ネイルサロンならではの特徴(147店の中身の調査)
  • よくある質問がある店ほど点数が高いという結果
  • 今日からできる直し方(メニュー・料金の書き方の例つき)
  • NailSalonの構造化データのコード

ネイルサロンのLLMO対策とは?

LLMO対策(AIO対策、AI検索対策とも呼ばれます)は、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などが回答を作るときに、自分のサロンを正しく読み取り、候補や出典として挙げてもらうための対策です。

AIが答えるときに材料にするのは、サロンの公式ホームページ、Instagram、口コミ、予約サイトです。このうち、サロンが自分の言葉で、メニューや得意なことを詳しく書けるのが公式ホームページです。

お客さんは、AIにこんな質問をしている

ネイルサロンの場合、AIには次のような質問がされます。

  • 「〇〇駅の近くで、ワンカラーが5,000円以下のネイルサロンは?」
  • 「フットネイルができるサロンを教えて」
  • 「他店のジェルのオフもしてくれるサロンは?」
  • 「自爪が弱い人向けのネイルサロンは?」

AIは、場所・メニューと料金・オフの対応・得意なデザイン・予約の方法を組み合わせて答えようとします。デザインの写真はInstagramにたくさんあっても、AIは写真の内容を読み取れません。「どんなデザインが得意か」「他店オフはいくらか」は、文字で書かれていないとAIに伝わりません。

InstagramとAIの関係

Instagramの投稿は、多くのAIのクローラーからは読まれにくい場所にあります。また、写真の中の文字やデザインの雰囲気は、AIが答えの材料として使うのが難しい情報です。Instagramはお客さんに見てもらう場所、ホームページはAIと検索に正しく伝える場所、と役割を分けて考えると整理しやすくなります。

148店を診断した結果

平均49.3点。22業種の中で下から3番目

業種調べた数平均点
工務店6362.6
歯科医院5262.1
外壁塗装8261.5
税理士事務所11360.1
クリニック13359.2
整体院10858.7
社会保険労務士10657.9
行政書士27956.7
葬儀社13856.5
保険代理店5153.4
不動産会社12453.4
英会話教室5653.0
眼科7751.4
学習塾11651.2
自動車整備11250.6
整形外科4550.2
中古車販売店12050.0
エステサロン6349.6
動物病院12849.6
ネイルサロン14849.3
美容室7848.5
旅館・ホテル11945.7

判定の内訳は、A判定0店(0%)、B判定4店(3%)、C判定41店(28%)、D判定103店(70%)でした。22業種全体(2,296件)の平均は54.1点なので、ネイルサロンは全体より4.8点低い結果です。エステサロン・美容室と並んで、美容系の業種はそろって下位でした。

分野ごとの点数

分野平均点
AIに読んでもらえるか98点
技術の土台(HTTPS・速さ・サイトマップ)75点
運営者の信頼性49点
AIが引用しやすい書き方40点
構造化データ16点

構造化データ(16点)、AIが引用しやすい書き方(40点)、運営者の信頼性(49点)が低く、写真やSNS中心で、文章の情報が少ないサイトが多い結果でした。

多かった不足

不足していた項目ネイルサロン(148店)
質問に答える形の見出しが足りない97%(144店)
運営者の情報が、構造化データに十分入っていない96%(142店)
ページの内容の種類が、構造化データで伝わっていない93%(137店)
見出しの直後に短い答えがない81%(120店)
運営者情報(会社概要)の中身が不十分71%(105店)
プライバシーポリシーの表記がない70%(103店)
SNSで共有されたときの情報(OGP)が足りない68%(101店)
構造化データがない(または壊れている)66%(97店)
見出しの構造(h1・h2)に問題がある61%(91店)
HTTPS(鍵マーク)になっていない25%(37店)
サイトマップがない22%(33店)
会社概要(運営者情報)のページへのリンクがない15%(22店)

HTTPSでないサロンが25%と、22業種全体(12%)の約2倍でした。また、プライバシーポリシーがないサロンも70%と、全体(50%)より多い結果です。

WordPressで作られたサイトは74店(50%)で、平均点はWordPressが52.4点、それ以外(ホームページ作成サービスや専用のシステムなど)が46.3点でした。

ネイルサロンならではの特徴

トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページを確認して、ネイルサロンに特有の点も数えました。

状態サロン割合
ネイリストの紹介がある120 / 14782%
メニュー・料金の案内がある119 / 14781%
予約の案内がある119 / 14781%
フットの案内がある117 / 14780%
デザイン・ギャラリーがある114 / 14778%
初回・オフの案内がある89 / 14761%
よくある質問がある31 / 14721%
金額(料金・費用)が書かれている(トップか料金ページ)85 / 14758%
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)80 / 14754%
ネイルサロンのホームページの特徴
出典:選ばれるAI診断の調査

メニューやネイリストの紹介は多くのサロンにありましたが、よくある質問は21%だけでした。SNSへのリンクは85%(125店)のサロンにあり、Instagram中心の運営が多いことが分かります。メニューの案内は81%にあるのに、金額が書かれているのは58%で、「メニューの名前はあるが、料金は書いていない」サロンが少なくありませんでした。

書いているサロンほど、点数が高い

書いているかどうか書いているサロンの平均点書いていないサロンの平均点
よくある質問55.7点47.7点
予約の案内がある50.6点44.2点
ネイリストの紹介がある49.8点47.5点
デザイン・ギャラリーがある50.1点47.1点
メニュー・料金の案内がある49.7点48.1点

これらの項目そのものが診断の点数に入っているわけではありません。ただ、お客さんが知りたいことを具体的に書いているサロンほど、ホームページ全体がAIにとって読みやすい形に整っている傾向がありました。特に、よくある質問があるサロンは、ないサロンより平均8点高い結果でした。文章が少ないサロン(写真中心で1,500字未満)の平均は46.8点で、文章が十分なサロン(52.6点)より6点近く低い結果です。

ネイルサロン148店の調査のまとめ

  • 平均49.3点(22業種全体は54.1点)、D判定が70%
  • 質問に答える見出しが足りないサロンが97%、見出しの直後に答えがないサロンが81%
  • HTTPSでないサロンが25%(全体の約2倍)、プライバシーポリシーがないサロンが70%
  • SNSへのリンクがあるサロンは85%、よくある質問があるサロンは21%
  • よくある質問があるサロンの平均は55.7点、ないサロンは47.7点

今日からできる直し方

ここからは、調査で多かった不足を中心に、今日からできる直し方をまとめます。

直し方かかる時間の目安費用
1. メニューと料金を、文字で書く1時間0円
2. 得意なことを文章で書く30分〜1時間0円
3. お客さんの質問を、よくある質問にする2〜3時間0円
4. HTTPSにする・プライバシーポリシーを作る1〜2時間0円(サーバーの無料SSL)
5. サロンの概要(運営者情報)を書く30分0円
6. 構造化データを入れる30分〜1時間0円

1. メニューと料金を、文字で書く

ワンカラー、グラデーション、アート、フット、オフ、長さ出しなどの料金を、画像ではなく文字で書きます。他店のオフの料金、時間の目安も書きます。料金表を画像で作っている場合は、同じ内容を文字でも書いておきます(画像のaltの記事)。

メニュー料金の書き方の例一緒に書くとよいこと
ワンカラー4,400円〜所要時間、色の選び方
アート定額デザイン 6,600円〜毎月の定額デザインの有無
フットワンカラー 5,500円〜角質ケアの有無
オフ自店 無料/他店 1,100円オフのみの施術ができるか
長さ出し1本 550円〜爪が弱い人への対応

2. 得意なことを文章で書く

「自爪を傷めにくいフィルイン」「ニュアンスアートが得意」のように、得意なデザインや技術を文章で書きます。Instagramの写真には、文章の説明がついていないとAIに伝わりません。

サロン紹介の書き方の例(nail salon 〇〇)

nail salon 〇〇は、〇〇駅から徒歩2分のネイルサロンです。自爪を削りすぎないフィルインと、くすみカラーのニュアンスアートを得意としています。ネイリストは2名で、どちらもJNECネイリスト技能検定1級を持っています。他店でつけたジェルのオフにも対応しています(1,100円)。
ポイント:場所・得意な技術・ネイリストの資格・オフの対応を、事実で書きます。「かわいい」「おしゃれ」だけでは、AIはほかのサロンと区別できません。

3. お客さんの質問を、よくある質問にする

よくある質問があるサロンは21%でした。予約のときやLINEでよく聞かれることを、そのまま見出しにします。

  • 「他店でつけたジェルのオフもできますか?」
  • 「施術時間はどれくらいですか?」
  • 「持ち込みのデザインもできますか?」
  • 「お直しの保証はありますか?」
  • 「子ども連れでも行けますか?」

見出しを質問の形にして、すぐ下の1〜2文で答えを書きます。答えは「はい、できます。料金は〇〇円です。」のように、最初の一文で結論を言い切ります。書き方はよくある質問の構造化データの記事でも説明しています。

4. HTTPSにする・プライバシーポリシーを作る

HTTPSでないサロンが25%、プライバシーポリシーがないサロンが70%ありました。予約フォームでお客さんの名前や電話番号を受け取るなら、どちらも必要です。レンタルサーバーの無料SSLでHTTPSにできます(HTTPSにする方法の記事)。

HTTPSでないと、ブラウザに「保護されていない通信」と出る

HTTPSでないサイトは、ChromeやEdgeのアドレス欄に「保護されていない通信」と表示されます。予約フォームのあるページでこの表示が出ると、お客さんが不安に感じて予約をやめてしまうこともあります。AI検索対策の前に、まず直しておきたい項目です。

5. サロンの概要(運営者情報)を書く

運営者情報の中身が不十分なサロンが71%でした。サロン名、オーナーの名前、所在地、電話番号、営業時間、定休日、開業の年、認定サロンであればそのことを、「サロン概要」のページにまとめて書きます。自宅サロンで番地を出したくない場合は、市区町村までと最寄り駅を書けば十分です。

6. 構造化データを入れる(NailSalon)

構造化データ(サロンの情報を、AIや検索エンジンが間違いなく読み取れる書式)は、平均16点と最も伸びしろのある分野です。ネイルサロンには NailSalon を使います。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "NailSalon",
  "@id": "https://example.com/#business",
  "name": "nail salon 〇〇",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png",
  "description": "〇〇駅から徒歩2分のネイルサロン。ワンカラー4,400円〜、フットネイル、他店オフ対応。日本ネイリスト協会認定サロン。",
  "telephone": "+81-58-000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "500-0000",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "openingHoursSpecification": [{
    "@type": "OpeningHoursSpecification",
    "dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
    "opens": "09:00",
    "closes": "18:00"
  }],
  "priceRange": "ワンカラー4,400円〜",
  "sameAs": ["https://www.instagram.com/〇〇/"]
}
</script>

sameAs にInstagramのURLを入れておくと、ホームページとInstagramが同じサロンのものだとAIに伝わります。入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールもあります。書き方の詳細はLocalBusinessの構造化データの書き方の記事とsameAsの記事で説明しています。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

自分のサロンのホームページのチェックリスト

  • メニューごとの料金が、画像ではなく文字で書かれている
  • 他店オフの対応と料金が書かれている
  • 得意なデザインや技術が、文章で説明されている
  • よくある質問が、質問の見出しと1〜2文の答えの形で5個以上ある
  • HTTPS(鍵マーク)になっていて、プライバシーポリシーがある
  • サロン概要に、名前・所在地・連絡先・営業時間が書かれている

自分のサロンのホームページを確かめる

今回の148店の診断と同じ方法で、自分のサロンのホームページを確かめられます。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。登録は不要です。

自分のサイトを、無料で診断する

よくある質問

Instagramで十分に集客できています。ホームページは必要ですか?

Instagramの投稿は、多くのAIのクローラーに読まれていません。ホームページにメニュー・料金・場所を文章で書いておくと、AIに店を紹介してもらう材料になります。

認定サロンであることは書いたほうがいいですか?

書いてください。日本ネイリスト協会の認定サロンであることは、衛生管理の基準を満たしている裏付けになり、AIにも信頼の材料として伝わります。

口コミはAIに影響しますか?

影響します。Googleの口コミやホットペッパーの口コミも、AIがサロンを選ぶときの材料です。Googleビジネスプロフィールの情報とホームページの情報をそろえておきましょう(Googleビジネスプロフィールの記事)。

ホームページ作成サービスで作ったサイトでも、対策できますか?

できます。文章の書き足し、よくある質問の追加、HTTPSの設定は、多くのホームページ作成サービスで編集画面からできます。サービスごとの違いはホームページ作成サービスの比較の記事にまとめています。

料金を載せると、値下げ競争に巻き込まれませんか?

料金だけで比べられることを心配する声はありますが、料金が分からないサロンは「〇〇円以下のサロンは?」という質問の候補に入りにくくなります。料金と一緒に、得意な技術や使っているジェル、持ちのよさなど、料金以外の選ばれる理由も書いておくのがおすすめです。

自宅サロンで、住所を公開したくありません。

番地まで出す必要はありません。市区町村と最寄り駅、「ご予約の方に詳しい場所をお伝えします」と書けば十分です。構造化データの住所も、ホームページで公開している範囲だけを入れてください。

まとめ

ネイルサロンのホームページは、写真やSNSは充実していても、AIが答えの材料にできる文章が足りないサロンがほとんどでした。

この記事のまとめ

  • ネイルサロンの公式ホームページ148店の平均は49.3点で、22業種の中で下から3番目。70%がD判定
  • 最も弱い分野は構造化データ(平均16点)と、AIが引用しやすい書き方(平均40点)
  • SNSへのリンクは85%のサロンにあるが、よくある質問は21%、HTTPSでないサロンが25%
  • よくある質問があるサロンの平均点は55.7点で、ないサロン(47.7点)より8点高かった
  • メニューと料金、得意な技術、オフの対応を文字で書き、よくある質問を作る
  • HTTPSとプライバシーポリシーを整え、NailSalonの構造化データを入れる

まずは、自分のサロンのホームページに何が足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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参考にした資料

調査の方法:2026年10月、日本ネイリスト協会の認定サロン一覧に掲載されていた全国のネイルサロンから150店を選び、選ばれるAI診断で診断しました(サイトが開けなかった2店を除く148店)。点数・判定・項目ごとの割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。料金などの項目は、トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページのHTMLを確認して数えています(147店)。他の業種の数字は、2026年9〜10月に同じ方法で調べ、同じ基準で再診断した結果です。公開しているのは集計した数字だけで、個別の名前と点数は公開していません。