選ばれるAI診断

ホームページをHTTPS(鍵マーク)にする方法|無料SSLの設定から転送・混在コンテンツの直し方まで【2,296サイトの調査】

公開日: / 更新日: / カテゴリ: 確認と設定 / 執筆: エラバレル

ホームページをHTTPS(鍵マーク)にする方法|無料SSLの設定から転送・混在コンテンツの直し方まで【2,296サイトの調査】

「ブラウザで自分のホームページを開いたら、『保護されていない通信』と出ていた」「お客さんに『サイトが危ないと表示される』と言われた」。開業のときに作ったホームページを長く使っていると、こうしたことに気づく場面があります。

先に結論をお伝えします。ホームページのURLが http:// で始まっていて警告が出るなら、HTTPS(鍵マーク)になっていません。多くのレンタルサーバーでは、無料のSSL(Let's Encrypt など)を管理画面でオンにするだけでHTTPSにできます。 そのあと、WordPressなどのURLを https に直し、http で開いたときに https へ転送する設定をすれば完了です。

選ばれるAI診断が22業種・2,296の公式サイトを診断したところ、HTTPSでないサイトは全体の12%でした。業種によって差が大きく、ネイルサロンでは25%、動物病院・整形外科・自動車整備では22%にのぼりました。

この記事では、HTTPSの基本と、HTTPSにしないと起きること、業種ごとの調査の数字、手順、HTTPSにしたあとの確認とよくある失敗までをまとめます。

この記事でわかること

  • HTTPS・SSLとは何か、なぜ必要なのか
  • 22業種・2,296サイトの調査で分かった、業種ごとのHTTPSでない割合
  • HTTPSにする5つの手順(無料SSL・WordPress・転送・混在コンテンツ・検索エンジンへの連絡)
  • 主なレンタルサーバーごとの設定の場所
  • HTTPSにしたあとに確認すること、よくある失敗
  • 自分でやるのが不安なときの相談先

HTTPS(SSL)とは? 鍵マークが出る仕組み

HTTPSとは、ホームページとそれを見る人の間の通信を、暗号化して送る仕組みです。URLが https:// で始まり、ブラウザのアドレス欄に鍵のマーク(または設定のマーク)が表示されます。

暗号化に使うのが「SSL(正しくはTLS)」という技術で、そのための「SSL証明書」をサーバーに入れることで、HTTPSで表示できるようになります。

用語意味
HTTP暗号化しないで通信する方式。URLが http://
HTTPS暗号化して通信する方式。URLが https://
SSL / TLS暗号化の技術の名前。今使われているのはTLSだが、日本では「SSL」と呼ぶことが多い
SSL証明書「このサイトは確かにこのドメインのもの」と証明するデータ。サーバーに入れる
無料SSLLet's Encrypt などの無料の証明書。多くのレンタルサーバーで使える

HTTPSでないページでは、問い合わせフォームに入力した名前や電話番号が、暗号化されずに送られます。また、Google Chromeなどのブラウザでは、アドレス欄に「保護されていない通信」と表示されます。

無料のSSLと有料のSSLの違い

暗号化の強さや、鍵マークの表示は同じです。有料の証明書には「運営している会社を審査して証明する」種類(企業認証など)があり、大きな企業やネットショップで使われます。小さな会社や店のホームページなら、無料のSSLで十分です。

HTTPSにしないと、どうなるか

HTTPSでないことで起きる問題は、主に次の4つです。

起きること影響
ブラウザに「保護されていない通信」と出るお客さんが不安になり、問い合わせの前に離れてしまう
フォームの入力内容が暗号化されない名前・電話番号・相談内容が守られない
検索やAIの評価で不利になりうるGoogleはHTTPSを検索順位の要素の一つにしている。信頼できるサイトかの判断材料にもなる
共有したときの見え方が崩れることがあるSNSやLINEで、画像が表示されない原因になることがある

検索順位への影響は小さいとされていますが、ブラウザの警告でお客さんが離れることの影響は大きく、「安心して問い合わせできるサイト」であるための最低条件と考えてください。選ばれるAI診断でも、HTTPSで配信されているかを22項目の一つとして確かめています。

どれくらいのサイトがHTTPSでないか

選ばれるAI診断が、2026年10月2日に見直した採点基準で22業種・2,296の公式サイトを再診断した結果です。

調査の結果(22業種・2,296サイト)

  • HTTPSで配信されていなかったサイトは、全体で267件(12%)
  • 最も多かったのはネイルサロンで25%
  • 動物病院・整形外科・自動車整備は22%、眼科は21%
  • 工務店・歯科医院・クリニック・社会保険労務士事務所は2%、保険代理店は0%
業種調べた数HTTPSでないサイト
ネイルサロン14825%
動物病院12822%
整形外科4522%
自動車整備11222%
眼科7721%
エステサロン6317%
行政書士事務所27916%
旅館・ホテル11915%
美容室7814%
不動産会社12414%
葬儀社1389%
学習塾1167%
英会話教室567%
中古車販売店1207%
税理士事務所1136%
整体院1085%
工務店632%
歯科医院522%
クリニック1332%
社会保険労務士事務所1062%
外壁塗装821%
保険代理店510%
業種別、HTTPSでないサイトの割合
出典:選ばれるAI診断の調査

サロン・医療・自動車整備で多く見られました。開業のときに作ったホームページを、長く更新していないケースが多いと考えられます。一方で、工務店・歯科医院・クリニックなど、制作会社に頼んで作り直している業種では、ほとんどがHTTPSになっていました。

また、HTTPSのサイトでも、共有用の画像(OGP)を http:// で指定していたサイトが27件、canonical(正規URL)が http と https で食い違っていたサイトが9件ありました。HTTPSにしたあとの直し忘れです。手順のあとで、確認の方法を説明します。

古いホームページがHTTPSになっていない、よくある理由

HTTPSでないサイトには、作業そのものが難しいというより、「誰が触ればいいか分からない」という事情があることが多くあります。

よくある理由解決の糸口
作った当時はSSLが有料で、付けなかった今は多くのレンタルサーバーで無料。管理画面を確かめる
制作会社との契約が終わり、誰も更新していないレンタルサーバーとドメインの契約者を確かめ、自分でログインできるようにする
サーバーの管理画面に入るIDやパスワードが分からない契約時のメールを探す。見つからなければ、サーバー会社に契約者として問い合わせる
独自ドメインではなく、無料のホームページサービスの古いプランサービスの設定を確かめる。HTTPSに対応していなければ、引っ越しを考える
自分で作ったHTMLのサイトで、触るのが怖い手順1と手順3だけでも、鍵マークは出せる

まず「サーバーとドメインの管理画面に入れるか」を確かめる

HTTPSにする作業は、ほとんどがレンタルサーバーの管理画面で済みます。逆に言えば、管理画面に入れないと何も始められません。ログイン情報が分からない場合は、作業の前に、契約しているサーバー会社とドメインの登録先を確かめるところから始めてください。今後のためにも、ログイン情報は自分の手元で管理しておくと安心です。

ホームページを作り直すタイミングでHTTPSにする場合は、URLの変更や転送の設定もまとめて見直すことになります。注意点はホームページのリニューアルとAIの記事でまとめています。

HTTPSにする手順

全体の流れは次のとおりです。

手順やること時間の目安
1レンタルサーバーで無料SSLをオンにする5分(使えるまで数分〜1時間)
2WordPressのURLを https にする5分
3http で開いたときに、https へ転送する10分
4混在コンテンツ(http のままの画像など)を直す30分〜1時間
5検索エンジンや外部のサービスに知らせる30分

始める前のチェックリスト

  • レンタルサーバーの管理画面にログインできる
  • WordPressの管理画面にログインできる(WordPressの場合)
  • サイトのバックアップを取った
  • 問い合わせフォームや予約ボタンなど、外部のサービスを使っている場所を把握している

1. レンタルサーバーで無料SSLをオンにする

レンタルサーバー設定の場所(目安)
エックスサーバーサーバーパネル →「SSL設定」→ 独自SSL設定の追加
さくらのレンタルサーバーコントロールパネル →「ドメイン/SSL」→ SSL →「無料SSL」
ロリポップユーザー専用ページ →「セキュリティ」→「独自SSL証明書導入」
ConoHa WINGサイト管理 →「サイトセキュリティ」→「独自SSL」
ホームページ作成サービス(Wix・ジンドゥーなど)多くは自動でHTTPS。設定画面に「SSL」「HTTPS」の項目があればオンに

設定してから使えるようになるまで、数分〜1時間ほどかかります。https://自分のドメイン/ を開いて、鍵マークが出れば準備完了です。

無料SSLの証明書には有効期限がありますが、レンタルサーバーの無料SSLは、多くの場合サーバー側で自動的に更新されます。ドメインの設定を変えたときなどに更新が止まることがあるので、たまに鍵マークを確かめてください。

2. WordPressのURLを https にする

WordPressの管理画面 →「設定 → 一般」の、

  • WordPress アドレス(URL)
  • サイトアドレス(URL)

の2つを http:// から https:// に変えて保存します。保存すると一度ログアウトされるので、https のURLでログインし直します。

WordPress以外で作ったサイト(HTMLを直接書いたサイトなど)では、ページの中のリンクや画像のURLに http://自分のドメイン/ と書いているところを、https:// に直します。

3. http で開いたときに、https へ転送する

http のURLで開いた人(古いブックマーク、名刺のQRコード、ほかのサイトのリンク)も、自動で https に移るようにします。

  • レンタルサーバーの管理画面に「常時SSL化」「HTTPSリダイレクト」の設定があれば、それをオンにする
  • なければ、サーバーの .htaccess の先頭に次を書く(Apache・LiteSpeedのサーバーの場合)
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

R=301 は「このページは恒久的に移りました」という意味の転送です。検索エンジンは、301の転送を見て、http のページの評価を https のページに引き継ぎます。

.htaccess を書き換える前に、必ず元のファイルを保存

.htaccess を書き間違えると、サイト全体が表示されなくなることがあります。書き換える前に、元のファイルをダウンロードして保存しておき、表示がおかしくなったらすぐに戻してください。WordPressが書き込んでいる部分(# BEGIN WordPress から # END WordPress まで)は消さないように注意します。

4. 混在コンテンツ(http のままの画像など)を直す

HTTPSにしたのに鍵マークが出ない、または「一部が保護されていません」と出る場合は、ページの中に http:// の画像やファイルが残っています。これを「混在コンテンツ」と呼びます。

  • WordPressなら、記事や固定ページの中の画像のURLを置き換える(「Search Regex」「Better Search Replace」などの置き換え用のプラグインが便利)
  • テーマの設定(ロゴ・背景画像)、SEOプラグインのOGP画像、ウィジェットの中の画像も確認する
  • 外部のサービス(地図の埋め込み、予約ボタンなど)の貼り付けコードが http なら、https のコードに貼り直す

どこに http が残っているかは、ブラウザでページのソースを表示して(Windowsなら Ctrl + U)、http:// を検索すると見つけられます。Google Chromeなら、F12キーで開く「デベロッパー ツール」の「Console(コンソール)」に「Mixed Content」という表示が出て、どの画像やファイルが原因かを教えてくれます。ページごとに確かめるのは大変なので、まずはトップページ・会社概要・問い合わせのページなど、よく見られるページから直していきます。

5. 検索エンジンに知らせる

  • Search Consoleに、https のURLでサイトを登録する(ドメイン単位で登録していれば不要)
  • サイトマップを https のURLで送り直す
  • Bing Webmaster Toolsにも登録している場合は、同じように確認する(Bing Webmaster Toolsの記事)
  • Googleビジネスプロフィール・SNSのプロフィール・名刺などに載せているURLも https に直す

〇〇動物病院の場合

よくある状態:10年ほど前に作ったホームページで、URLが http のまま。Googleビジネスプロフィールにも http のURLを登録している。
やること:①レンタルサーバーで無料SSLをオンにする ②常時SSL化の設定をオンにする ③診療時間の画像やロゴのURLを https に直す ④Googleビジネスプロフィールのウェブサイトの欄を https に直す。
かかる時間:1〜2時間。費用:0円(レンタルサーバーの無料SSLの場合)。

HTTPSにしたあとに確認すること

確認すること方法
鍵マークが出るかhttps のURLでトップページや主なページを開く
http から転送されるかhttp://自分のドメイン/ を開いて、https に変わるか
www あり・なしの両方が転送されるかhttp://www.自分のドメイン/ と http://自分のドメイン/ の両方を開く
共有用の画像が https かページのソースで og:image を検索(OGPの確認方法の記事)
canonical が https かページのソースで canonical を検索(canonicalの確認方法の記事)
構造化データのURLが https かページのソースで ld+json を検索し、url・logo を見る

よくある失敗

よくある失敗起きること直し方
WordPressのURLだけ変えて、転送をしていないhttp と https の両方のページが見られる状態になる手順3の転送を設定する
SSLが使えるようになる前に、WordPressのURLを変えた管理画面に入れなくなるSSLが有効になるまで待つ。入れない場合はサーバーのサポートに相談
ロゴやOGP画像が http のまま鍵マークが出ない、共有したときに画像が出ない画像のURLを https に直す
canonical や構造化データのURLが http のまま検索エンジンやAIが、どちらのURLが正しいか迷うSEOプラグインやテーマの設定を確かめる
名刺やチラシのQRコードが http転送していれば開けるが、転送をやめると開けなくなる転送は残し続ける。新しく作るものは https に

転送の設定は、HTTPSにしたあともずっと残しておくのが基本です。古いリンクやQRコードから来る人のために必要だからです。

選ばれるAI診断では、HTTPSになっているかを、AI検索対策のほかの項目と一緒に確認できます。URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

自分のサイトを、無料で診断する

よくある質問

HTTPSにすると、検索順位は上がりますか?

GoogleはHTTPSを検索順位の要素の一つにしていますが、効果は小さいとされています。それより、ブラウザの警告でお客さんが離れること、問い合わせフォームの内容が守られないことのほうが大きな問題です。

無料のSSLで大丈夫ですか?

小さな会社や店のホームページなら、無料のSSL(Let's Encrypt など)で十分です。鍵マークの表示や暗号化の強さは、有料のものと変わりません。

自分でやるのが不安なときは、どうすればいいですか?

制作会社や、レンタルサーバーのサポートに相談してください。作業自体は1〜2時間ほどで終わることがほとんどです。制作会社に頼むときの確認事項はホームページ制作会社にLLMO対策を頼む前に確認することの記事でまとめています。

HTTPSにすると、アクセス数や検索の評価がリセットされますか?

http から https へ301の転送をしていれば、検索エンジンは評価を引き継ぎます。切り替えの直後は、Search Consoleの数字が http と https に分かれて見えることがありますが、しばらくすると https のほうにまとまります。

ホームページ作成サービスを使っている場合も、作業が必要ですか?

Wix・ジンドゥー・ペライチなどの多くのサービスでは、自動でHTTPSになっています。ただ、独自ドメインをあとから設定した場合などに、SSLがオフのままになっていることがあるので、設定画面を確かめてください。

鍵マークが出ているのに、診断でHTTPSでないと出るのはなぜですか?

トップページのURLを http で入力した場合に、https へ転送されていないと、HTTPSでないと判定されることがあります。http://自分のドメイン/ を開いて、自動で https に変わるかを確かめてください。変わらない場合は、手順3の転送を設定します。

SSLの証明書の期限が切れると、どうなりますか?

ブラウザに「この接続ではプライバシーが保護されません」などの大きな警告が出て、多くの人がページを開くのをやめてしまいます。http のままよりも目立つ警告になるので注意が必要です。レンタルサーバーの無料SSLは通常は自動で更新されますが、ドメインの向き先を変えたときなどに更新が止まることがあります。サーバーから届く「更新できませんでした」というメールは見逃さないようにしてください。

まとめ

ホームページをHTTPSにするためのポイントをまとめます。

この記事のまとめ

  • HTTPSは通信を暗号化する仕組み。HTTPSでないと「保護されていない通信」と表示され、フォームの内容も守られない
  • 22業種・2,296サイトでは、HTTPSでないサイトは全体の12%。ネイルサロンで25%、動物病院・整形外科・自動車整備で22%あった
  • レンタルサーバーの無料SSLをオンにし、WordPressのURLを https にし、http から https へ転送する
  • 鍵マークが出ないときは、http のままの画像(混在コンテンツ)を直す
  • HTTPSにしたあとは、OGP画像・canonical・構造化データ・サイトマップ・外に載せているURLも https にそろえる
  • 転送の設定は、HTTPSにしたあともずっと残しておく

まずは、自分のサイトがHTTPSになっているか、ほかに足りないところがないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と、それぞれの理由を無料で確認できます。

自分のサイトを、無料で診断する

参考にした資料

調査の方法:2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。選ばれるAI診断で、工務店・税理士事務所・歯科医院・クリニック・整体院・美容室・行政書士事務所・不動産会社・ネイルサロン・動物病院など22業種の公式サイト2,296件(重複を除く)を診断し、HTTPSで配信されていなかったサイトの割合を業種ごとに集計しました。OGP画像と canonical の http の件数は、2026年9〜10月に診断したサイトのトップページのHTMLを確認して数えたものです。個別のサイト名は公開していません。