ホームページのリニューアルでAI検索の評価を落とさない方法|URL変更・構造化データ・転送のチェックリスト【公開前・当日・公開後】
公開日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

「リニューアルしたら、検索からの問い合わせが急に減った」「新しいサイトにしたのに、ChatGPTに聞くと古い情報が出てくる」。ホームページを作り直したあとに、こうした相談を受けることがあります。
先に結論をお伝えします。リニューアルで評価が落ちる原因のほとんどは、古いURLから新しいURLへの転送(301リダイレクト)の漏れと、制作中の設定(検索よけ・テスト用のURL)の外し忘れです。どちらも、公開の日にチェックリストで確かめれば防げます。
選ばれるAI診断の調査でも、canonical(正規のURL)が別のドメインや古いページを指しているサイト、制作中の検索よけ(noindex、robots.txt の全部拒否)が残っているサイトが見つかりました。件数は多くありませんが、当てはまると検索にもAIにもほぼ表示されなくなる、影響の大きい直し忘れです。
この記事では、リニューアルで評価が落ちる仕組みを説明したうえで、リニューアルの前・公開の日・公開後にやることを、チェックリストにまとめます。
この記事でわかること
- リニューアルで検索やAIの評価が落ちる仕組み
- 調査で実際に見つかった「リニューアル後の直し忘れ」
- リニューアルの前に作るURLの対応表
- 公開の日に確認する8つの項目
- 301リダイレクトの設定方法と、よくある間違い
- リニューアルのついでに整えたい、AI検索のための項目
リニューアルで評価が落ちるとは?
検索エンジンやAIは、ページをURL(アドレス)ごとに覚えています。「このURLには、〇〇整体院の料金が書いてある」「このURLは、〇〇税理士事務所の事務所案内」というように、URLと中身を結びつけて記憶し、評価しています。
リニューアルでURLが変わると、検索エンジンにとっては「古いページが消えて、知らない新しいページができた」状態になります。古いURLから新しいURLへの転送がないと、次のようなことが起こります。
- 古いURLが「見つかりません(404)」になり、それまでの評価が引き継がれない
- 検索結果やAIの回答に、古いURLが残り、開くとエラーになる
- 外部のサイトや紹介サイトに貼られていたリンクが、どこにもつながらなくなる
さらに、制作中に入れた「検索に載せない」設定が残っていると、新しいサイトそのものが検索エンジンやAIに読まれなくなります。
「301リダイレクト」とは
301リダイレクトは、「このページは、ずっとこちらのURLに移りました」とブラウザや検索エンジンに伝える転送の仕組みです。301は「恒久的な移転」を表す番号で、一時的な転送を表す302と区別されます。リニューアルでURLが変わるときは、301を使うのが基本です。
リニューアルの種類ごとの注意点
ひと口にリニューアルといっても、何を変えるかによって、気をつけることが違います。自分のリニューアルがどれに当たるかを、最初に確認してください。
| リニューアルの種類 | URLは変わるか | 特に気をつけること |
|---|---|---|
| デザインだけ変える(同じ仕組みのまま) | 変わらない | 文章や会社概要の情報を減らさない。構造化データやOGPが消えていないか |
| ページの構成を変える | 一部変わる | 変わるページの301転送。なくなるページの行き先 |
| 仕組みを変える(例:ホームページ作成サービスからWordPressへ) | ほぼすべて変わる | 全ページの対応表と転送。構造化データ・OGP・サイトマップの作り直し |
| ドメインを変える | すべて変わる | 古いドメインからの転送を長く続ける。Search Consoleのアドレス変更 |
| http から https に変える | すべて変わる | http から https への転送。canonical・og:image・サイトマップのURLも https に |
デザインだけを変える場合でも、テーマやテンプレートを入れ替えると、それまで出ていた構造化データやOGPが出なくなることがあります。URLが変わらないリニューアルでも、公開の日の確認は省かないでください。
調査で見つかった「直し忘れ」
選ばれるAI診断で診断した公式サイトのトップページを確認したところ、次のような直し忘れが見つかりました。
| 見つかったこと | 件数 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| トップページに noindex(検索に載せない指定)が入っている | 814件中2件 | 制作中の検索よけの外し忘れ |
| robots.txt で Google も含めて全部拒否 | 472件中2件 | 制作中の設定の戻し忘れ |
| canonical が別のドメインを指している | 814件中2件 | テスト環境の設定を本番に持ち込んだ |
| canonical が古いページ・http を指している | 814件中14件 | リニューアル前のURLや http の設定が残った |
| 共有用の画像(OGP)のURLが切れている | 354件中14件 | 画像の差し替えでURLが変わった |
どれも、公開の日に確認すれば防げるものです。
22業種・2,296件の再診断では
- 言語と正規URL(canonical)の指定が「不足」または「一部不足」だったサイト:41%
- サイトマップが見つからなかったサイト:17%
- HTTPS(鍵マーク)になっていなかったサイト:12%
- AI検索のクローラーを塞いでいたサイト:1%
noindexやrobots.txtの全部拒否は、割合としては少数です。ただ、当てはまると、サイト全体が検索にもAIにもほぼ出なくなるため、件数の少なさよりも影響の大きさで考えてください。
リニューアルの前にやること
- 今のページのURLの一覧を作る:サイトマップ(/sitemap.xml など)や Search Console の「ページ」から、今あるURLを書き出す
- よく見られているページを確認する:Search Console の「検索パフォーマンス」で、アクセスの多いページを把握する
- 新しいURLとの対応表を作る:古いURL → 新しいURL を1行ずつ。なくなるページは、いちばん近い内容のページに対応させる
- 会社概要・料金・よくある質問など、AIが参照しそうな情報を引き継ぐ:リニューアルで情報を減らさない
- 今の構造化データとOGPを控えておく:リッチリザルト テストで、今のトップページに何が入っているかを確認しておく
引き継ぐ情報を洗い出す
リニューアルでは、「古いデザインに合わせて書いた文章だから」と、ページの中身まで減らしてしまうことがあります。けれども、検索エンジンやAIが評価していたのは、デザインではなく中身です。次の情報は、新しいサイトにも必ず引き継いでください。
- 会社概要(会社名・代表者・所在地・電話番号・設立年・事業内容・実績)
- 料金やメニュー、サービスごとの説明
- よくある質問
- 施工事例・お客様の声・実績紹介などの記事
- プライバシーポリシー、特定商取引法に基づく表記などの決まったページ
とくに、よく見られていたブログ記事や事例のページは、検索やAIからの入口になっていることが多いページです。Search Consoleで確認した「よく見られているページ」は、内容を減らさずに移してください。
URLの対応表の例
対応表は、表計算ソフトで2列に並べるだけで十分です。
「全部トップページに転送」は避ける
なくなったページをすべてトップページに転送すると、検索エンジンは「中身が引き継がれていない」と判断することがあります。料金のページは料金のページへ、というように、内容の近いページに1対1で対応させてください。本当に対応するページがない場合だけ、トップページや一覧のページにします。
公開の日にやること
| チェック | 確認の方法 |
|---|---|
| 古いURLが新しいURLに301で転送される | 対応表の古いURLを実際に開いてみる |
| noindex が入っていない | ページのソースで noindex を検索(noindexの確認方法の記事) |
| robots.txt で止めていない | /robots.txt を開いて確認(robots.txtの確認方法の記事) |
| canonical が新しい本番のURL | ソースで canonical を検索(canonicalの確認方法の記事) |
| http から https に転送される | http:// で開いてみる |
| 構造化データが引き継がれている | リッチリザルト テストで運営者の情報を確認 |
| 共有用の画像(OGP)が表示される | ソースの og:image のURLを開く |
| 問い合わせフォームが届く | 自分でテスト送信する |
WordPressなら、「設定 → 表示設定」の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックも必ず確認します(外し忘れの記事)。制作中にこのチェックを入れたまま公開してしまうのは、よくある失敗のひとつです。
公開の日のチェックリスト
- 対応表の古いURLを数件開いて、新しいURLに転送されることを確かめた
- トップページと主なページのソースに noindex がない
- /robots.txt に「Disallow: /」(全部拒否)がない
- canonical が、新しい本番のURL(https)を指している
- http:// で開くと、https:// に転送される
- 運営者の構造化データが、リニューアル前と同じかそれ以上の内容で入っている
- og:image の画像が表示される
- 問い合わせフォームから、テスト送信が届いた
公開後にやること
- Search Consoleでサイトマップを送り直す
- トップページや大事なページの登録をリクエストする(URL検査)
- Bing Webmaster Tools にもサイトマップを送る(ChatGPTの検索はBingの結果と重なりが大きい)
- Googleビジネスプロフィール・SNS・紹介サイトに載せているURLを新しくする
- 2〜4週間、Search Consoleの「ページ」と「検索パフォーマンス」を見る:「見つかりませんでした(404)」が増えていたら、転送の漏れ
Bing Webmaster Tools の登録とサイトマップの送り方は、Bing Webmaster Toolsの記事で説明しています。
ドメインごと変えた場合は、Search Console の「アドレス変更」ツールで、古いドメインから新しいドメインへの移転を伝えることもできます。
404が増えたときの直し方
Search Console の「ページ」で「見つかりませんでした(404)」が増えていたら、一覧に出ている古いURLを確認します。
- 一覧のURLを、URLの対応表と見比べる
- 対応表に載っていないURLなら、内容の近い新しいページを決めて、対応表に足す
- 転送の設定(プラグインや .htaccess)に追加する
- 古いURLを開いて、新しいページに転送されることを確かめる
画像やPDFのURLが404になっていることもあります。よく見られていた資料のPDFなどは、ページと同じように転送しておくと安心です。
外部に載っているURLも更新する
自分で管理しているページ以外にも、ホームページのURLはさまざまな場所に載っています。転送があれば大きな問題にはなりませんが、新しいURLに直しておくほうが確実です。
- Googleビジネスプロフィールの「ウェブサイト」と、予約・メニューのリンク
- Instagram・X・Facebookなどのプロフィール
- 業界団体や紹介サイト、ポータルサイトの掲載情報
- 名刺・チラシ・メールの署名に載せているURL
301リダイレクトの設定
| 使っているもの | 方法 |
|---|---|
| WordPress | 転送用のプラグイン(Redirection など)で、古いURLと新しいURLを登録 |
| Apache・LiteSpeedのサーバー | .htaccess に Redirect 301 /old-page.html https://example.com/new-page/ |
| ホームページ作成サービス | 設定の「リダイレクト」「URL転送」の機能 |
ドメインごと変える場合は、古いドメインのすべてのURLを、新しいドメインの対応するURLに転送します。古いドメインの契約は、すぐに解約しないでください(転送が止まります)。Googleは、転送をできるだけ長く、少なくとも1年は続けることをすすめています。
転送は「サーバー側の301」で
ページを開いてから数秒後に移動する仕組み(meta refresh)や、JavaScriptでの移動は、検索エンジンやAIのクローラーに正しく伝わらないことがあります。転送は、サーバーやプラグインの設定で、301として返すのが確実です。
転送がうまくいかないときの確認点
- 古いURLを開くと、何度も転送を繰り返して表示されない(転送のループ):転送先と転送元が入れ替わっていないか確認する
- 古いURL → 別のURL → 新しいURL と、何回も転送される:できるだけ1回で新しいURLに届くように直す
- 転送先が http:// になっている:https:// の新しいURLを指定する
AI検索のために、リニューアルで足しておきたいこと
リニューアルは、AI検索への対応を整えるよい機会です。デザインや構成を変えるついでに、次の項目を足しておくと、あとから直す手間が省けます。
| 足しておきたいこと | 理由 |
|---|---|
| 会社概要に、名前・所在地・連絡先・実績を文章で書く | AIが「誰が運営しているか」を確かめられる |
| よくある質問のページを作り、質問の見出しのすぐ下に答えを書く | AIが回答に使いやすい形になる |
| 運営者の構造化データ(住所・電話・営業時間・SNS)を入れる | 運営者の情報を間違いなく読み取れる |
| 本文を、最初のHTMLに入れる作りにする(JavaScriptで後から表示しない) | JavaScriptを動かさないクローラーにも本文が読める |
| プライバシーポリシーのページを置く | 運営者の信頼性を判断する材料になる |
制作会社に伝えるときの文例
「リニューアルにあたり、次の点をお願いします。①古いURLから新しいURLへ301で転送する(対応表を添付します) ②公開時に noindex と robots.txt の制作中の設定を外す ③canonical を本番のURLにする ④運営者の構造化データ(会社名・住所・電話・営業時間・ロゴ・SNS)を入れる ⑤本文はJavaScriptで後から表示しない作りにする。」
制作会社への頼み方は、ホームページ制作会社にLLMO対策を頼む前に確認することの記事でも詳しく説明しています。
運営者の構造化データは、入力欄に会社名や住所を書き込むだけで、コードを作れるツールもあります。制作会社に渡す資料としても使えます。
構造化データ作成ツールを使う(無料)よくある質問
リニューアル後に順位が下がりました。いつ戻りますか?
転送が正しくできていれば、数週間〜数か月で戻ることが多いです。戻らない場合は、Search Consoleで404が増えていないか、noindexやrobots.txtの設定が残っていないかを確認してください。
URLは変えないほうがいいですか?
変えずに済むなら、それがいちばん安全です。変える場合は、必ず301で転送します。
ChatGPTやAIの回答に、古い情報が出てきます。
AIは、検索エンジンやクローラーがページを読み直してから情報を更新します。サイトマップを送り直し、古いURLが新しいURLに転送されていれば、時間とともに新しい情報に変わっていきます。Googleビジネスプロフィールや紹介サイトの情報も、あわせて新しくしてください。
テスト環境のサイトが検索に出てしまいました。
テスト環境には、パスワードをかけるのがいちばん確実です。すでに検索に出ている場合は、テスト環境のURLを本番のURLに転送するか、noindex を入れてから、検索から消えるのを待ちます。本番のサイトに noindex を入れないよう注意してください。
構造化データは、リニューアルで消えることがありますか?
あります。SEOプラグインやテーマを変えると、それまで出ていた構造化データが出なくなることがあります。リニューアルの前に今の構造化データを控えておき、公開後にリッチリザルト テストで見比べてください。
古いサイトのデータは、いつまで残しておけばいいですか?
新しいサイトが問題なく動いていることを確かめるまで、少なくとも数か月は、古いサイトのデータ(ファイルやデータベースの控え)を残しておくと安心です。転送の漏れが見つかったときに、古いページの中身やURLを確かめられます。
小さなサイトでも、URLの対応表は必要ですか?
10ページ程度のサイトでも、作ることをおすすめします。表計算ソフトに2列で書き出すだけなので、30分もかかりません。転送の設定漏れを防ぐ、いちばん確実な方法です。
まとめ
リニューアルで評価を落とさないためには、デザインより先に「URLの引き継ぎ」と「制作中の設定の外し忘れ」を確かめることが大事です。
この記事のまとめ
- リニューアルで評価が落ちる主な原因は、転送の漏れと、制作中の設定の外し忘れ
- 調査でも、noindex・robots.txtの全部拒否・canonicalの別ドメインなどの直し忘れが見つかった
- 前:URLの対応表を作り、今の構造化データとOGPを控えておく
- 公開の日:転送・noindex・robots.txt・canonical・https・構造化データ・OGP・フォームを確認する
- 公開後:サイトマップの再送、Bingへの登録、Googleビジネスプロフィールや紹介サイトのURLの更新
- リニューアルは、会社概要・よくある質問・構造化データを整えるよい機会
公開の日には、新しいサイトに足りないものがないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。
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調査の方法:2026年9〜10月、選ばれるAI診断で診断した公式サイトのトップページで、robots メタタグ・robots.txt・canonical・og:image を確認した結果です。「22業種・2,296件の再診断」の割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。個別のサイト名は公開していません。