選ばれるAI診断

エステサロンのLLMO対策|63店を診断したら、質問に答える見出しがない店が97%だった【2026年調査】

公開日: / カテゴリ: 業種別の調査 / 執筆: エラバレル

エステサロンのLLMO対策|63店を診断したら、質問に答える見出しがない店が97%だった【2026年調査】

「〇〇駅の近くで、フェイシャルが上手なエステは?」「初めてのエステ、強引な勧誘がないお店を教えて」。エステ選びを、ChatGPTやGoogleのAIによる概要に相談する人が増えています。「AIに聞かれたとき、うちのサロンは出てくるのか」「写真中心のおしゃれなホームページのままで大丈夫なのか」と気になっているオーナーの方も多いのではないでしょうか。

先に結論をお伝えします。エステサロンがAIに選ばれるために大事なのは、お客さんの不安(料金・勧誘・初めてでも大丈夫か)に、ホームページの文章ではっきり答えることです。 写真の雰囲気だけでは、AIはサロンの中身を読み取れません。

選ばれるAI診断が全国のエステサロンの公式ホームページ63店を診断したところ、平均は100点満点中49.6点で、D判定が62%でした。質問に答える形の見出しが足りない店は97%、プライバシーポリシーがない店は71%にのぼります。一方で、よくある質問がある店は、ない店より平均点が9点以上高い結果でした。

この記事では、調査の数字をもとに、エステサロンのホームページがAIに選ばれにくい理由と、今日からできる直し方を順番に解説します。

この記事でわかること

  • エステサロンのLLMO対策とは何か、お客さんがAIにどんな質問をしているか
  • 63店の診断結果(平均点・判定の内訳・分野ごとの点数・22業種での順位)
  • エステサロンに多い不足と、写真中心のサイトの弱点
  • メニュー・初回体験・よくある質問などを載せている店の割合と、点数との関係
  • 今日からできる5つの直し方と、BeautySalonの構造化データのコード
  • 効果や料金を書くときに気をつけたい決まり

エステサロンのLLMO対策とは?

LLMO対策(AIO対策、AI検索対策とも呼ばれます)とは、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などが回答を作るときに、自分のサロンを正しく読み取り、候補や出典として挙げてもらうための取り組みです。LLMOは「Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)」の略です。

これまでのSEO(検索エンジン対策)は「検索結果の上位に表示されること」を目指してきました。LLMO対策は「AIの回答の中で紹介されること」を目指します。やることの土台は共通で、AIが読める状態にする、運営者を明確にする、質問にはっきり答える、の3つが中心です。

お客さんは、AIにどんな質問をしているか

エステサロンの場合、AIには次のような質問がされます。

  • 「〇〇駅の近くで、フェイシャルエステが得意なサロンは?」
  • 「初回体験があって、勧誘がないエステを教えて」
  • 「個室でゆっくり施術を受けられるエステは?」
  • 「〇〇エステの料金はいくら?」
  • 「男性も受けられる脱毛・フェイシャルのサロンは?」

AIは、場所・得意な施術・料金・初回体験・勧誘の有無・個室かどうかを組み合わせて答えようとします。とくに「勧誘がないか」「料金が明確か」は不安に思う人が多いので、はっきり書かれているサロンが選ばれやすくなります。

予約サイトだけでは足りない理由

予約サイトにはメニューと料金が載っていますが、サロンの考え方、施術者の経歴、勧誘への考え方、よくある質問までは載せにくいものです。AIが「このサロンはどんな店か」を説明する材料は、公式ホームページから取られることが多くなります。

63店を診断した結果

選ばれるAI診断は2026年10月、日本エステティック協会の登録サロン検索に掲載されていた全国のエステサロンを、AI検索への対応度の観点で診断しました。2026年10月2日に見直した採点基準で、63店を再診断した結果です。

エステサロン63店の診断結果

  • 平均点は49.6点(中央値49点)。22業種の中で18番目
  • 判定の内訳は、A判定0%・B判定5%・C判定33%・D判定62%
  • 点数の幅は23点から82点まで
  • WordPressで作られたサイト(33店)の平均は54.8点、それ以外(30店)は43.9点
  • 最も点数が低い分野は構造化データ(平均16点)

22業種の中で18番目

同じ方法で診断した22業種の平均点は、次のとおりです。

順位業種調べた数平均点
1工務店6362.6
2歯科医院5262.1
3外壁塗装8261.5
4税理士事務所11360.1
5クリニック13359.2
6整体院10858.7
7社会保険労務士10657.9
8行政書士27956.7
9葬儀社13856.5
10不動産会社12453.4
11保険代理店5153.4
12英会話教室5653.0
13眼科7751.4
14学習塾11651.2
15自動車整備11250.6
16整形外科4550.2
17中古車販売店12050.0
18エステサロン6349.6
19動物病院12849.6
20ネイルサロン14849.3
21美容室7848.5
22旅館・ホテル11945.7
―22業種全体2,29654.1

エステサロン・ネイルサロン・美容室と、美容の3業種がそろって下位に入りました。写真で雰囲気を伝えるサイトが多く、文章の情報が少ないことが共通しています。

分野ごとの点数

分野平均点意味
AIに読んでもらえるか98点AIのクローラーを止めているサロンはほぼなし
技術の土台(HTTPS・速さ・サイトマップ)79点HTTPSになっていない店が17%
運営者の信頼性55点運営者の名前や事業内容が見つからない店が多い
AIが引用しやすい書き方36点質問の見出し・短い答えがほとんどない
構造化データ16点ほとんど入っていない

AIが引用しやすい書き方(36点)と構造化データ(16点)が特に低く、写真中心のサイトが多いことが影響していると考えられます。

多かった不足

不足していた項目エステサロン(63店)22業種全体
運営者の情報が、構造化データに十分入っていない97%(61店)97%
質問に答える形の見出しが足りない97%(61店)91%
ページの内容の種類が、構造化データで伝わっていない94%(59店)91%
見出しの直後に短い答えがない89%(56店)83%
SNSで共有されたときの情報(OGP)が足りない71%(45店)61%
プライバシーポリシーの表記がない71%(45店)50%
見出しの構造(h1・h2)に問題がある70%(44店)53%
構造化データそのものがない(または壊れている)60%(38店)59%
運営者情報(会社概要)の中身が不十分59%(37店)48%
タイトルと説明文が適切でない56%(35店)40%
HTTPS(鍵マーク)になっていない17%(11店)12%
本文がプログラムで後から表示され、読めない11%(7店)8%
問い合わせ先が見つからない11%(7店)13%

22業種全体と比べて、プライバシーポリシー(71%)・見出しの構造(70%)・タイトルと説明文(56%)の不足が目立ちました。ホームページの作り方そのものが、文章よりデザインを優先した形になっているサロンが多いと考えられます。

ホームページで見つからなかった運営者の情報を数えると、「運営者の名称・代表者」が48%、「事業内容・実績」が40%でした。

いちばん差がつくのは「質問に答える文章」

質問に答える形の見出しが足りない店は97%でした。ほとんどのサロンがやっていないので、よくある質問を5〜10個書くだけで、周りのサロンより一歩前に出られます。

エステサロンならではの特徴

トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページを確認して、エステサロンに特有の点も数えました(58店)。

状態サロン割合
メニュー・料金の案内がある49 / 5884%
予約の案内がある45 / 5878%
施術者の紹介がある44 / 5876%
初回・体験の案内がある28 / 5848%
個室の案内がある10 / 5817%
男性も利用できる案内がある8 / 5814%
よくある質問がある16 / 5828%
金額(料金・費用)が書かれている(トップか料金ページ)32 / 5855%
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)34 / 5859%
エステサロンのホームページの特徴
出典:選ばれるAI診断の調査

メニューや施術者の紹介は多くのサロンにありましたが、よくある質問(28%)は少数で、文章が少ない(写真中心の)サロンが59%ありました。メニューの案内があっても、金額が文字で見つかったのは55%で、料金表を画像で載せているサロンが多いと考えられます。

書いているサロンほど、点数が高い

見直し後の点数と照らし合わせると、次のようになりました。

書いているかどうか書いているサロンの平均点書いていないサロンの平均点
よくある質問56.7点47.5点
初回・体験の案内がある55.1点45.3点
予約の案内がある52.3点42.4点
施術者の紹介がある51.8点44.7点
メニュー・料金の案内がある51.3点43.2点

文章が1,500字未満のサロンの平均は46.7点で、それ以上のサロン(54.8点)より8点ほど低い結果でした。

これらの項目そのものが診断の点数に入っているわけではありません。ただ、お客さんが知りたいことを具体的に書いているサロンほど、ホームページ全体がAIにとって読みやすい形に整っている傾向がありました。

今日からできる5つの直し方

1. メニューと料金を、文章で書く

施術名・時間・料金を、画像の料金表だけでなく文字で書きます。初回の料金と通常の料金、回数券やコースの有無も書きます。

書くこと例
施術名と内容フェイシャル(クレンジング・マッサージ・パック)
時間60分(カウンセリング15分を含む)
料金初回 5,500円(税込)、通常 8,800円(税込)
回数券・コース5回券 39,600円(有効期限6か月)
追加料金オプションのみ。指名料はかかりません

2. 「勧誘」と「初回」の不安に答える

「無理な勧誘はしません」「初回はカウンセリングを含めて〇分」のように、お客さんが不安に思う点をはっきり書きます。初回・体験の案内があるサロンの平均点は55.1点で、ないサロン(45.3点)より約10点高い結果でした。

初めての方への案内の文例

初めての方は、施術の前に15分ほどカウンセリングを行い、肌の状態とご希望をうかがいます。施術のあとに回数券やコースをおすすめすることはありますが、その場で契約をお願いすることはありません。お帰りのあとで、ゆっくりご検討ください。

3. お客さんの質問を、よくある質問にする

  • 「初めてでも大丈夫ですか?」
  • 「施術のあと、すぐにメイクできますか?」
  • 「生理中でも受けられますか?」
  • 「支払い方法は何が使えますか?」
  • 「子ども連れでも行けますか?」
  • 「駐車場はありますか?」

よくある質問があるサロンの平均点は56.7点で、ないサロン(47.5点)より9点以上高い結果でした。見出しを質問の形にして、すぐ下の1〜2文で答えを書きます。書き方はFAQの構造化データの記事で詳しく説明しています。

4. プライバシーポリシーと運営者の情報を置く

プライバシーポリシーがないサロンが71%でした。予約や問い合わせで名前や電話番号を受け取るなら必要なページです。あわせて、運営者(会社またはオーナー)の名前、住所、電話番号、オーナーや施術者の経歴・資格を、サロンの紹介ページに文章で書きます。

よくある失敗

  • 料金表が画像だけで、文字の料金がない
  • サロンの名前がロゴの画像だけで、文字で書かれていない
  • 住所が地図の埋め込みだけで、文字で書かれていない
  • 見出しのタグ(h1・h2)が、デザインのために使われていて、内容の区切りになっていない
  • ページのタイトルが、どのページも同じサロン名だけになっている

5. 構造化データを入れる(BeautySalon)

構造化データ(サロンの情報を、AIや検索エンジンが間違いなく読み取れる書式)は、平均16点と最も伸びしろのある分野です。エステサロンには BeautySalon を使います。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "BeautySalon",
  "@id": "https://example.com/#business",
  "name": "エステサロン〇〇",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png",
  "description": "〇〇駅から徒歩3分のエステサロン。フェイシャルと痩身が中心。完全個室、初回体験あり、無理な勧誘なし。",
  "telephone": "+81-58-000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "500-0000",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "openingHoursSpecification": [{
    "@type": "OpeningHoursSpecification",
    "dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
    "opens": "09:00",
    "closes": "18:00"
  }],
  "priceRange": "初回5,500円〜",
  "sameAs": ["https://www.instagram.com/〇〇/"]
}
</script>

sameAs には、サロンのInstagramやGoogleマップのお店のページのURLを入れます(詳しくはsameAsの記事)。入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールもあります。書き方の詳細はLocalBusinessの構造化データの書き方の記事で、型の選び方はLocalBusinessの種類の記事で説明しています。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

自分のサロンのホームページのチェックリスト

  • メニュー・時間・料金が、画像ではなく文字で書かれている
  • 初回の流れと、勧誘についての考え方が書かれている
  • お客さんの質問と答えが、5個以上ある
  • プライバシーポリシーのページがある
  • 運営者の名前・住所・電話番号が、文字で書かれている
  • アドレスが https から始まっている
  • 構造化データ(BeautySalon)に、名前・住所・電話・ロゴ・SNSが入っている

効果や料金を書くときに気をつけたいこと

エステサロンの文章には、広告の決まりがかかわります。AIに伝える情報を増やすときも、次の点に気をつけてください。

  • 効果を保証する表現を使わない。 「必ず痩せる」「シミが消える」のような表現は、景品表示法などの問題になることがあります。施術の内容と、お客さんの声(個人の感想であることを明記)で伝えます
  • 医療のような表現を使わない。 「治る」「治療」など、病気を治すような言い方は避けます
  • コースの契約のルールを書いておく。 期間が1か月を超え、金額が5万円を超えるエステの契約は、特定商取引法の「特定継続的役務提供」にあたり、クーリング・オフや中途解約の決まりがあります。契約の条件や解約の方法を書いておくと、お客さんの安心にもつながります

Googleビジネスプロフィールと口コミも整える

AIは、ホームページだけでなく、Googleビジネスプロフィール(Googleマップのお店の情報)や口コミも参考にします。サロン名・住所・電話番号・営業時間をホームページと同じ表記にそろえ、メニューと料金も登録しておきます。口コミには、よいものにも不満のものにも丁寧に返信しましょう。詳しくはGoogleビジネスプロフィールとAI検索の記事で説明しています。

同じ美容の業種の調査は、美容室とネイルサロンの記事でも紹介しています。

よくある質問

写真中心のおしゃれなデザインを変える必要はありますか?

変える必要はありません。写真はそのままに、メニューや料金、よくある質問を文章で足してください。写真の下に短い説明文を添えるだけでも、AIが読み取れる情報が増えます。

口コミはAIに影響しますか?

影響します。施術の内容や効果が具体的に書かれた口コミは、AIが「何が得意なサロンか」を判断する材料になります。

効果を書くときの注意は?

「必ず痩せる」のような効果を保証する表現は、景品表示法などの問題になることがあります。施術の内容と、お客さんの声(個人の感想であることを明記)で伝えましょう。

予約サイトに載っていれば、ホームページは簡単でいいですか?

予約サイトは予約の受付には便利ですが、サロンの考え方や施術者の経歴、よくある質問までは伝えにくいものです。AIが「どんなサロンか」を説明する材料として、ホームページにも文章で情報を書いておくことをおすすめします。

一人で営んでいる自宅サロンでも、住所を書く必要がありますか?

防犯のため、番地まで公開したくない場合もあると思います。その場合は、市区町村と最寄り駅までをホームページに書き、詳しい場所は予約の確定後に案内する、という形でもかまいません。構造化データの住所も、公開している範囲にそろえます。

構造化データの型は、BeautySalon でいいですか?

はい。schema.org の BeautySalon は、美容室やエステサロンなどの美容のお店を表す型です。脱毛や痩身が中心のサロンでも、BeautySalon を使えます。

まとめ

エステサロンのLLMO対策について、調査の結果と直し方をまとめます。

この記事のまとめ

  • エステサロンの公式ホームページ63店の平均は49.6点。22業種の中で18番目で、D判定が62%だった
  • 最も弱い分野は構造化データ(平均16点)と、AIが引用しやすい書き方(平均36点)
  • 質問に答える形の見出しが足りない店が97%、プライバシーポリシーがない店が71%、写真中心の店が59%
  • よくある質問があるサロンの平均点は56.7点で、ないサロン(47.5点)より9点以上高かった
  • メニューと料金を文章で書き、勧誘と初回の不安に答え、BeautySalonの構造化データを入れる
  • 効果を保証する表現は避け、コースの契約のルールも書いておく

まずは、自分のサロンのホームページに何が足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。今回の63店と同じ方法で診断します。

自分のサイトを、無料で診断する

参考にした資料

調査の方法:2026年10月、日本エステティック協会の登録サロン検索に掲載されていた全国のエステサロンから63店を選び、選ばれるAI診断で診断しました(サイトが開けなかった0店を除く63店)。点数・判定・不足の割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。料金などの項目は、トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページのHTMLを確認して数えています(58店)。他の業種の数字は、同じ基準で診断した22業種・2,296件の結果です。公開しているのは集計した数字だけで、個別の名前と点数は公開していません。