WordPressの自動投稿プラグインの選び方|RSS・AI・Googleドキュメント連携の違い
公開日: / カテゴリ: WordPress入稿 / 執筆: エラバレル

「記事の投稿を自動にしたいけれど、プラグインが多すぎてどれを選べばいいか分からない」「自動投稿というと、AIで記事を量産するものばかりで、自分のやりたいことと違う気がする」。WordPressの入稿を効率化したい方から、こうした声をよく聞きます。
先に結論をお伝えします。「自動投稿プラグイン」と呼ばれるものは、中身がまったく違う3種類に分かれます。 ほかのサイトの更新情報を取り込む「RSS型」、AIに文章を書かせて投稿する「AI生成型」、そして人が書いた原稿をWordPressに運ぶ「原稿連携型」です。何を自動にしたいのかを先に決めないと、合わない道具を選んでしまいます。
この記事では、3種類それぞれの仕組みと向いている使い方、注意点、プラグインを入れる前に確かめること、目的別の選び方までを説明します。
この記事でわかること
- WordPressの「自動投稿」が指す3つのもの
- RSS型の仕組みと、著作権・重複の注意点
- AI生成型の仕組みと、Googleのスパムポリシーの注意点
- 原稿連携型(Googleドキュメントなど)の仕組みと向いている人
- プラグインを入れる前に確かめること
- 目的別の選び方と、やってはいけない使い方
WordPressの自動投稿とは?
WordPressの「自動投稿」という言葉は、人によって指しているものが違います。大きく分けると、次の4つのどれかです。
- 予約投稿:書き終えた記事を、決めた日時に自動で公開する。WordPressの標準機能です。
- RSSの取り込み:ほかのサイトの更新情報(RSS)を読み込み、記事として自動で登録する。
- AIによる記事作成:AIに文章を書かせ、そのまま記事として登録する。
- 原稿の連携:Googleドキュメントなど、別の場所で書いた原稿を、WordPressの記事に変換して登録する。
どれも「人の手を減らす」点は同じですが、減らしている作業の中身がまったく違います。このうち、1の予約投稿はプラグインなしで使えます。プラグインやサービスで「自動投稿」をうたっているものは、2〜4のどれかであることがほとんどです。
予約投稿は標準機能でできる
記事の編集画面の右側にある「公開」の設定で、日時を未来にすると、その日時に自動で公開されます。「書いた記事を決まった時間に出したい」だけなら、プラグインは必要ありません。まとめて予約する方法は、WordPressで記事をまとめて予約投稿する方法の記事で説明しています。
自動投稿プラグインの3つの種類
プラグインやサービスで実現する自動投稿を、3つの種類に分けて比べます。
| 種類 | 何を自動にするか | 記事の中身を書くのは | 向いている使い方 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|
| RSS型 | ほかのサイトの更新を取り込んで投稿 | 元のサイトの運営者 | 自社の複数サイトの更新をまとめる、ニュースの見出しの一覧を作る | 著作権、同じ内容のページが増える |
| AI生成型 | AIが書いた文章を投稿 | AI | 下書きの作成の補助 | 品質、事実の誤り、Googleのスパムポリシー |
| 原稿連携型 | 人が書いた原稿をWordPressに運ぶ | 人(自分やライター) | 外注やチームで書いた原稿の入稿 | 原稿の書式の決まりを守る必要がある |
同じ「自動投稿」でも、RSS型とAI生成型は「記事の中身」を自動で用意するもの、原稿連携型は「入稿の作業」を自動にするもの、という違いがあります。
RSS型:ほかのサイトの更新を取り込む
仕組み
RSSは、サイトの更新情報を、決まった形で配信する仕組みです。多くのブログやニュースサイトがRSSを出しています。RSS型のプラグインは、指定したRSSを定期的に読みに行き、新しい記事があれば、題名や要約、元の記事へのリンクを、自分のWordPressの記事として登録します。
WordPressのプラグインの一覧には、WP RSS Aggregator や FeedWordPress のように、RSSの取り込みに使われるプラグインがあります。取り込める範囲(題名だけか、要約までか、本文までか)や、更新の間隔の設定はプラグインによって違います。
向いている使い方
- 自社で運営している複数のサイトやブログの更新を、1つのサイトにまとめて表示する
- 業界のニュースの「見出しと元記事へのリンク」の一覧を作る
- 自社の別のサービス(お知らせ用のブログなど)の更新を、公式サイトに自動で表示する
設定の流れ
RSS型のプラグインの設定は、おおむね次の流れです。画面の名前はプラグインによって違います。
- 管理画面の「プラグイン」→「新規追加」で、RSSの取り込みに使うプラグインを探し、インストールして有効にする
- プラグインの設定画面で、取り込みたいRSSのURL(多くのWordPressのサイトなら、サイトのURLの後ろに「/feed/」を付けたもの)を登録する
- 取り込む範囲(題名だけ、要約まで、など)と、取り込んだ記事の状態(下書き・公開)、カテゴリーを決める
- 取り込みの間隔を決める
- 最初は「下書き」で取り込み、表示を確かめてから、公開の設定に切り替える
自社のサイトどうしでまとめる場合でも、最初は下書きで取り込み、題名や画像の表示が崩れていないかを確かめてください。
注意点
ほかのサイトの本文を丸ごと取り込まない
ほかのサイトの記事の本文を、許可なく丸ごと自分のサイトに載せることは、著作権の侵害になるおそれがあります。RSSで配信されているからといって、転載してよいという意味ではありません。取り込むのは題名と短い要約、元記事へのリンクまでにとどめ、本文を載せたい場合は、必ず運営者の許可を取ってください。
もう一つの注意点は、同じ内容のページが増えることです。ほかのサイトと同じ文章が並ぶページは、検索エンジンから見ると、独自の価値がないページです。取り込んだ記事ばかりのサイトは、検索で評価されにくくなります。RSS型は「自分のサイトの中身を増やす」道具ではなく、「情報を一か所にまとめて見せる」道具だと考えてください。
AI生成型:AIに書かせて投稿する
仕組み
AI生成型のプラグインは、ChatGPTなどのAIのサービスにつなぎ、キーワードや指示を渡して文章を書かせ、それを記事として登録します。WordPressのプラグインの一覧にも、AI Engine のように、AIのサービスとつないで文章を作る機能を持つものがあります。多くは、AIのサービス側の利用料(APIの利用料)が別にかかります。
向いている使い方
AIは、記事の構成案や下書きのたたき台を作るのには役立ちます。ただし、そのまま公開するのではなく、人が読んで、事実を確かめ、自分の経験や意見を足してから公開する使い方が前提です。
注意点
Googleは、AIを使ったかどうかではなく、内容が読む人の役に立つかどうかで評価するとしています。一方で、検索の順位を操作する目的で、価値の低いページを大量に作ることは、Googleのスパムに関するポリシーで「大量生成されたコンテンツの不正使用」として禁じられています。AIで作った記事を、人が確かめないまま毎日何十本も自動で公開するような使い方は、この対象になりかねません。
| 注意点 | 起きること |
|---|---|
| 事実の誤り | AIは、それらしいけれど間違った情報を書くことがある |
| 中身の薄さ | 一般的な説明ばかりで、自分のサイトならではの情報がない |
| 大量の自動公開 | スパムとみなされ、サイト全体の評価が下がるおそれ |
| 費用 | AIのサービスの利用料が、記事の数だけかかる |
AIを使うなら、こう使う
AI生成型の道具を使う場合は、「AIが書いて、人が仕上げる」形にします。
- 構成案を作らせる:記事の見出しの候補を出させ、人が読む人の悩みに合わせて並べ替える
- 下書きを作らせる:下書きの状態で登録し、自動で公開しない
- 事実を確かめる:数字、制度、商品の仕様、固有名詞は、必ず公式の情報で確かめる
- 自分の情報を足す:自社の事例、実際に使ってみた感想、お客さんからよく聞かれる質問など、AIには書けない中身を足す
- 公開の本数を決める:人が確かめられる本数だけ公開する
AIは作業を速くする道具ですが、記事の責任を持つのは公開する人です。AIの出した文章に、自分のサイトならではの情報が何も足されていなければ、読む人にとっても検索エンジンにとっても、ほかのサイトと同じ記事になってしまいます。
AIで書いた記事の扱い方と、やってはいけない使い方は、AIで書いた記事をWordPressに自動投稿する方法と、やってはいけない使い方の記事で詳しく説明しています。
原稿連携型:人が書いた原稿を運ぶ
仕組み
原稿連携型は、Googleドキュメントなど別の場所で書いた原稿を、WordPressの記事に変換して登録するものです。記事の中身は人が書き、「原稿をWordPressに入れる作業」だけを自動にするのが特徴です。
手作業の入稿では、原稿をコピーして貼り付け、見出しを付け直し、画像を1枚ずつアップロードし、表を作り直し、カテゴリーやアイキャッチを設定する、という作業が記事ごとに発生します。原稿連携型は、この作業をまとめて済ませます。
そのかわり、原稿の側で決まりを守る必要があります。見出しは文字を大きくするのではなく「見出し2」「見出し3」の書式で付ける、表は表の機能で作る、画像は原稿の中の正しい位置に入れる、といった決まりです。ライターに外注している場合は、執筆のルールにこの決まりを入れておくと、入稿の段階で崩れることがなくなります。
向いている人
- ライターに外注した原稿を、Googleドキュメントで受け取っている
- チームで原稿を書き、校正してから入稿している
- 見出し・表・画像の多い記事を、毎週何本も入稿している
- 文章は自分で書きたいが、入稿の作業に時間を取られたくない
手作業でやる場合
原稿連携の道具を使わずに、Googleドキュメントの原稿をWordPressに入れる方法もあります。コピー&ペーストで貼り付けて書式を直す方法、HTMLに変換して貼る方法などです。それぞれの手順と、崩れやすい点はGoogleドキュメントをWordPressの記事に変換する方法の記事で説明しています。
手作業の入稿で、時間がかかるところ
原稿連携型の効果は、手作業の入稿のどこに時間がかかっているかを見ると分かります。見出しが10個、表が2つ、画像が5枚ある記事を、Googleドキュメントから手作業で入れる場合、次のような作業が発生します。
- 原稿の本文をコピーして、WordPressの編集画面に貼る
- 崩れた見出しを、見出しのブロックに付け直す
- 表を、WordPressの表のブロックで作り直す
- 画像を1枚ずつパソコンに保存し、メディアライブラリにアップロードして、正しい位置に入れ直す
- 画像のaltを入れる
- 余計な空の段落や、残った書式を消す
- 題名、スラッグ、カテゴリー、タグ、アイキャッチ、抜粋を設定する
- 公開日時を決めて、予約する
このうち、2〜6は「原稿にはすでに書いてあるのに、WordPressで作り直している」作業です。記事の本数が増えるほど、この作り直しの時間が積み上がります。原稿連携型の道具は、この作り直しをなくすためのものです。
自動にしたい人へ
入稿の作業を自動にしたい方には、私たちが作っている「ドクポス」というウェブサービスもあります。WordPressにプラグインとして入れるものではなく、GoogleドキュメントのURLを貼ると、WordPressに記事を作るサービスです。
- 見出し・太字・斜体・下線・取り消し線・リンク・箇条書き・表・画像・蛍光ペンを、WordPressのブロックに変換します
- 画像は、WordPressのメディアライブラリにアップロードされた状態で入ります
- 状態は、下書き・予約・公開から選べます。1回で最大50本までまとめて投稿できます
- ドキュメントの先頭に「タイトル:」「カテゴリ:」「公開日:」などを書くと、記事の設定に入ります
- 文章をAIで書き換えることはなく、ドキュメントのとおりに変換します
WordPressとの接続には、WordPress 5.6以降の標準機能であるアプリケーションパスワードを使い、WordPressのログインパスワードは渡しません。5記事まで、カード登録なしで試せます。アプリケーションパスワードについては、WordPressのアプリケーションパスワードとは?の記事で説明しています。
プラグインを入れる前に確かめること
どの種類を選ぶ場合でも、プラグインを入れる前に、次の点を確かめてください。
プラグインを入れる前のチェックリスト
- 最後に更新された時期が新しく、今のWordPressの版で動くと書かれている
- 有効にしているサイトの数や、評価・サポートの対応状況に問題がない
- 使っているテーマやほかのプラグインとぶつからないか、説明やサポートの記録で確かめた
- サイトとデータベースのバックアップを取った
- 外部のサービスにつなぐ場合、どんな権限を渡すのかを確かめた
- 自動で動く間隔や、サーバーへの負担を確かめた
更新が止まったプラグインは避ける
長く更新されていないプラグインは、今のWordPressで正しく動かなかったり、安全上の問題が直されていなかったりすることがあります。プラグインの詳細画面で、最終更新日と、対応しているWordPressの版を確かめましょう。
自動で動く仕組みに注意する
WordPressで定期的に動く処理(RSSの取り込みや予約投稿など)は、WP-Cronという仕組みで動いています。WP-Cronは、サイトにアクセスがあったときに動く仕組みのため、アクセスの少ないサイトでは、決めた時刻どおりに動かないことがあります。また、取り込みの間隔を短くしすぎると、サーバーに負担がかかります。
渡す権限を確かめる
外部のサービスとつなぐプラグインやサービスでは、WordPressのどんな操作を許すのかを確かめてください。ログインパスワードをそのまま渡す方式は避け、アプリケーションパスワードのように、あとから取り消せる方式を選ぶと安全です。
目的別の選び方
ここまでの内容を、目的別にまとめます。
| やりたいこと | 選ぶもの |
|---|---|
| 書き終えた記事を、決まった時間に公開したい | WordPress標準の予約投稿 |
| 自社の複数のブログの更新を、公式サイトにまとめたい | RSS型 |
| 記事の構成や下書きのたたき台がほしい | AI生成型(人が確かめてから公開) |
| ライターの原稿の入稿を速くしたい | 原稿連携型 |
| 大量のデータ(店舗一覧など)を一度に入れたい | CSVの読み込みプラグイン |
データの一括投稿についてはWordPressに記事をまとめて投稿する方法の記事で、プログラムで投稿する方法はWordPress REST APIで記事を投稿する方法の記事で説明しています。
「中身」と「作業」のどちらを自動にしたいかで選ぶ
記事の中身そのものを自動で用意する道具(RSS型・AI生成型)は、使い方を間違えると、サイトの評価を下げるおそれがあります。一方、入稿の作業を自動にする道具(原稿連携型)は、人が書いた中身はそのままに、手間だけを減らします。サイトの評価を守りながら効率化したいなら、まず「作業」の自動化から考えるのがおすすめです。
やってはいけない自動投稿の使い方
最後に、自動投稿でやってはいけない使い方をまとめます。
- ほかのサイトの記事を、許可なく丸ごと取り込む。 著作権の侵害になるおそれがあり、検索での評価も下がります。
- AIの文章を、人が確かめずに大量に公開する。 事実の誤りが広がり、Googleのスパムポリシーに触れるおそれがあります。
- 確認せずに「公開」の状態で一気に入れる。 間違いがあった場合、すべての記事が一度に公開されてしまいます。まずは下書きで入れて確かめてください。
- ログインパスワードを外部のサービスに渡す。 取り消せる専用のパスワードを使ってください。
小さなメディアの運用例
週に5本、外注ライターの記事を公開しているメディアの場合:ライターはGoogleドキュメントで原稿を書き、編集者が提案モードで校正する。校正が終わった原稿を原稿連携型の道具で「下書き」として入れ、編集者がプレビューで確かめてから、予約投稿で平日の朝9時に公開する。AIは、記事の構成案を考えるときの補助に使い、本文は人が書く。
よくある質問
自動投稿プラグインを使うと、検索の評価は下がりますか?
自動投稿そのものが評価を下げるわけではありません。評価にかかわるのは、記事の中身です。人が書いた価値のある記事を、入稿の作業だけ自動にするなら問題はありません。ほかのサイトの転載や、確かめていないAIの文章を大量に公開するような使い方は、評価を下げるおそれがあります。
無料のプラグインだけで、自動投稿はできますか?
RSSの取り込みやAIとの連携には、無料で使えるプラグインもあります。ただし、AI生成型は、AIのサービス側の利用料が別にかかることが多いです。無料版と有料版でできることが違うプラグインも多いので、入れる前に説明を確かめてください。
RSSで取り込んだ記事に、元のサイトへのリンクは必要ですか?
必要です。題名や要約を載せる場合も、元の記事へのリンクを付け、どこの情報なのかを明らかにしてください。本文を丸ごと載せるのは、許可がない限り避けましょう。
Googleドキュメントの原稿を自動で投稿するには、プラグインが必要ですか?
方法によります。WordPressにプラグインを入れて連携するものもあれば、ドクポスのように、WordPressの標準機能(アプリケーションパスワード)で外部から投稿するサービスもあります。
自動投稿した記事は、公開前に確認できますか?
多くのプラグインやサービスでは、「下書き」の状態で登録できます。まずは下書きで入れて、プレビューで表示を確かめてから公開するのが安全です。
プラグインを入れたらサイトが重くなりました。どうすればいいですか?
定期的に動く処理の間隔が短すぎたり、取り込む量が多すぎたりすると、サーバーに負担がかかります。取り込みの間隔を長くする、取り込むRSSの数を減らす、といった設定を見直してください。それでも重い場合は、プラグインを止めて、ほかの方法を考えましょう。
複数のWordPressサイトに、自動で投稿できますか?
できるプラグインやサービスがあります。サイトごとに接続の設定が必要なので、どのサイトに、どの記事を入れるのかを管理しやすい道具を選んでください。
まとめ
WordPressの自動投稿プラグインの選び方をまとめます。
この記事のまとめ
- 「自動投稿」には、予約投稿・RSSの取り込み・AIによる記事作成・原稿の連携の4つがある
- 予約投稿はWordPressの標準機能でできるので、プラグインは不要
- RSS型は情報をまとめて見せる道具。ほかのサイトの本文の丸ごと転載はしない
- AI生成型は下書きの補助に使い、人が事実を確かめてから公開する。大量の自動公開はスパムとみなされるおそれ
- 原稿連携型は、人が書いた原稿の入稿の作業を自動にするもの
- 入れる前に、更新の状況・相性・バックアップ・渡す権限を確かめる
Googleドキュメントで書いた原稿の入稿を自動にしたい方は、ドクポスを試してみてください。5記事まで、カード登録なしで試せます。
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