WordPressに記事を一括投稿する方法|CSV・プラグイン・REST API・Googleドキュメントの比較
公開日: / カテゴリ: WordPress入稿 / 執筆: エラバレル

「ライターから届いた記事が20本たまっている。1本ずつ貼り付けていたら1日が終わってしまう」「別のサイトの記事を、まとめてWordPressに移したい」。記事の本数が増えてくると、WordPressの投稿画面で1本ずつ作業するのは大きな負担になります。
先に結論をお伝えします。WordPressの一括投稿は、「原稿がどんな形で手元にあるか」で選ぶ方法が決まります。 別のWordPressから移すなら標準のインポート、商品や店舗の一覧のような決まった形のデータならCSV、自分でプログラムを書けるならREST API、ライターの原稿がGoogleドキュメントで届くならGoogleドキュメントから直接投稿する方法が向いています。
この記事では、4つの方法の手順と向き不向き、見出しや画像が崩れる原因、まとめて投稿する前に決めておくこと、よくある失敗までを、順番に解説します。
この記事でわかること
- WordPressの「一括投稿」でできること・できないこと
- 4つの方法の比較表(標準のインポート・CSV・REST API・Googleドキュメント)
- それぞれの手順と、見出し・画像が崩れやすいところ
- 一括投稿の前に決めておく5つのこと
- よくある失敗と、その防ぎ方
WordPressの一括投稿とは?
WordPressの投稿画面(ブロックエディタ)は、1回に1本の記事を作る作りになっています。「一括投稿」とは、複数の記事を、1本ずつ画面で作らずに、まとめてWordPressに登録することです。
一括投稿で「まとめたい作業」は、人によって違います。
- 記事を作る作業:題名と本文を入れ、見出し・太字・表・画像を整える
- 設定を入れる作業:カテゴリ、タグ、スラッグ(URLの末尾)、アイキャッチ画像、抜粋やメタディスクリプション
- 公開の作業:下書きで止めるか、予約するか、すぐ公開するか
- 移す作業:別のサイトやブログサービスから、記事をまとめて引っ越す
WordPressの標準機能でできるのは、主に「移す作業」です。記事を新しく作る作業をまとめたい場合は、プラグインや外部のサービス、プログラムを使うことになります。
「一括編集」は別の機能
WordPressの投稿一覧には「一括操作」→「編集」という機能があります。これは、すでにある記事のカテゴリやステータスなどをまとめて変える機能で、新しい記事を作ることはできません。名前が似ているので、探すときは混同しないように気をつけてください。
一括投稿の4つの方法を比較
| 方法 | 原稿の形 | 見出し・表・画像 | 手間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 標準のインポート | WordPressから書き出したファイル | そのまま移る | 少ない | 別のWordPressから引っ越す人 |
| CSVとプラグイン | 表計算のシート(1行=1記事) | 本文をHTMLで用意する必要がある | 準備が多い | 商品・店舗・用語集など決まった形のページを作る人 |
| REST API | プログラムで組み立てる | 自分で変換を書く | プログラムが必要 | エンジニア、社内に開発者がいる会社 |
| Googleドキュメントから投稿 | Googleドキュメント | 書いた形のまま変換される | 少ない | ライターの原稿をドキュメントで受け取る人 |
どの方法でも、「本文の形をどう保つか」と「画像をどう入れるか」が、手間を左右するポイントです。
目的別のおすすめ
迷ったときは、次の表で自分の状況に近いものを選んでください。
| こんなとき | おすすめの方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 古いWordPressから新しいサイトへ記事を移したい | 標準のインポート | ブロックや画像がそのまま移る |
| 100件の商品ページを同じ形で作りたい | CSVとプラグイン | 項目が決まっているので、表で管理しやすい |
| 社内のシステムの情報を、毎日自動で記事にしたい | REST API | 仕組みに組み込んで自動で動かせる |
| ライターから届いた記事を、毎週10〜30本入稿したい | Googleドキュメントから投稿 | 原稿の形を変えずに、そのまま記事になる |
| 月に数本しか書かない | 手作業 | 準備の手間のほうが大きくなる |
「何本あるか」より「原稿がどんな形で手元にあるか」で選ぶと、余計な変換の作業をしなくて済みます。ここから、方法ごとに手順を見ていきます。
方法1:WordPress標準のインポート(別のWordPressから移す)
別のWordPressサイトにある記事をまとめて移すなら、WordPressに最初から用意されている書き出しと取り込みの機能が使えます。
- 移す元のサイトの管理画面で、「ツール」→「エクスポート」を開く
- 「投稿」など書き出す範囲を選んで、エクスポート用のファイル(XML形式)をダウンロードする
- 移す先のサイトの管理画面で、「ツール」→「インポート」を開く
- 一覧の「WordPress」で、インポートの機能をインストールして実行する
- ダウンロードしたファイルを選び、投稿者の割り当てを決めて取り込む
この方法は、本文の形(ブロック)がそのまま移るので、見出しや表が崩れません。画像は、取り込みの途中で「添付ファイルをダウンロードしてインポートする」を選ぶと、元のサイトから取り込まれます。
取り込むときは、次の点に気をつけてください。
- 投稿者の割り当て:元のサイトの投稿者を、移す先のどのユーザーにするか選べます。新しいユーザーを作ることもできますが、名前の表記を事前にそろえておくと混乱しません
- ファイルの大きさ:サーバーの設定で、アップロードできるファイルの大きさに上限があります。記事が多い場合は、期間やカテゴリで分けて書き出すと取り込みやすくなります
- 画像の取り込み:元のサイトがすでに閉じていると、画像を取り込めません。引っ越しが終わるまでは、元のサイトを残しておいてください
- URLの変化:ドメインが変わる場合、記事の中のリンクは古いドメインのままです。取り込んだあとに、リンク先を確かめてください
ただし、新しく書いた記事を投稿する用途には使えません。WordPressから書き出したファイルが前提だからです。
方法2:CSVとプラグインで投稿する
CSVは、表計算ソフトで作れるデータの形式です。1行を1記事として、「題名」「本文」「カテゴリ」「スラッグ」などを列に並べ、プラグインで読み込むと、まとめて投稿が作られます。WP All Import のように、CSVを読み込んで投稿を作るプラグインがいくつかあります。
- 表計算ソフトで、1行目に列の名前(題名、本文、カテゴリなど)を書く
- 2行目から、1行に1記事ずつ入力する
- CSV形式(文字コードはUTF-8)で保存する
- プラグインの画面でCSVを読み込み、列とWordPressの項目(題名・本文など)を対応させる
- 試しに数行だけ取り込んで、表示を確かめてから、残りを取り込む
CSVの中身は、たとえば次のようになります(1行目が列の名前、2行目からが記事です)。
題名,スラッグ,カテゴリ,本文
渋谷店のご案内,shibuya,店舗,"<h2>営業時間</h2><p>10時から19時まで営業しています。</p>"
新宿店のご案内,shinjuku,店舗,"<h2>営業時間</h2><p>11時から20時まで営業しています。</p>"
本文の中に「,」(カンマ)が入る場合は、セル全体を「"」で囲む必要があります。表計算ソフトでCSVとして保存すれば、自動で囲まれます。
CSVで崩れやすいところ
CSVの1つのセルには、文字しか入りません。見出しや太字、表を入れたい場合は、本文をHTML(<h2>見出し</h2> のようなタグつきの文章)で書いておく必要があります。
また、HTMLで入れた本文は、ブロックエディタで開くと1つの「クラシック」ブロックとして表示されることがあります。後から編集する場合は、ブロックに変換する操作が必要です。
画像は、ファイルそのものではなく画像のURLを書くのが一般的です。プラグインによっては、URLから画像を取り込んでメディアライブラリに入れる設定があります。
CSVが向いているのは「形が決まったページ」
商品の一覧、店舗の一覧、用語集のように、どのページも同じ項目の組み合わせでできているなら、CSVは強力です。一方、ライターが書いた読み物の記事は、見出しの数も画像の位置も1本ずつ違うため、CSVに入れるための変換の手間が大きくなります。
CSVでの投稿の細かい注意点は、CSVでWordPressに記事を投稿する方法の記事で説明しています。
方法3:REST APIで投稿する
REST APIは、WordPressに外部のプログラムから記事を作ったり読んだりするための仕組みで、WordPressに標準で入っています。プログラムを書ける人なら、原稿のファイルを読み込んで、まとめて記事を作ることができます。
- 管理画面の「ユーザー」→「プロフィール」で、アプリケーションパスワード(外部の連携用のパスワード)を発行する
- プログラムから、投稿を作るための宛先(
/wp-json/wp/v2/posts)に、題名・本文・ステータス(下書き・予約・公開)を送る - 画像を入れる場合は、先にメディアの宛先(
/wp-json/wp/v2/media)に画像を送り、返ってきた番号を本文やアイキャッチに使う
送る中身は、たとえば次のような形です(status を draft にすると下書き、future と date を組み合わせると予約になります)。
{
"title": "記事の題名",
"content": "<h2>見出し</h2><p>本文の段落です。</p>",
"status": "draft",
"slug": "sample-article",
"categories": [3]
}
カテゴリは名前ではなく番号(ID)で指定します。番号は、管理画面の「投稿」→「カテゴリー」で、各カテゴリの編集画面のURLに含まれています。
自由度は最も高い一方で、本文をどうやってWordPressのブロックの形にするか、画像をどう扱うかは、すべて自分で作る必要があります。社内に開発者がいて、決まった仕組みで毎日記事を作るような場合に向いた方法です。
アプリケーションパスワードの扱いに注意
アプリケーションパスワードは、そのユーザーの権限で記事を作れる鍵です。プログラムの中に直接書いて人と共有したり、使い終わったまま放置したりしないでください。不要になったら、プロフィールの画面から取り消せます。
手順の詳細は、WordPress REST APIで記事を投稿する方法の記事と、アプリケーションパスワードの記事で説明しています。
方法4:Googleドキュメントからまとめて投稿する
ライターに記事を頼んでいるメディアでは、原稿がGoogleドキュメントで届くことが多いはずです。この場合、ドキュメントをコピーしてWordPressに貼り付けるのが普通のやり方ですが、貼り付けると次のようなことが起きがちです。
- 見出しの段階がずれる、余計な空の段落が入る
- 表の見出し行が普通の行になる
- 画像が貼られず、1枚ずつアップロードし直すことになる
- カテゴリやスラッグ、アイキャッチを、記事ごとに手で設定することになる
1本なら我慢できても、20本、30本となると、この手直しだけで何時間もかかります。
手作業でまとめて入稿するときのコツ
ツールを使わずにまとめて入稿するなら、次の順番で作業すると、手戻りが減ります。
- 先に全記事の画像をまとめてメディアライブラリにアップロードしておく
- 記事ごとに、ドキュメントの本文を貼り付け、見出しの段階と空の段落を直す
- 表の見出し行、太字、リンクを確かめる
- 画像をメディアライブラリから入れ直す
- 右側の設定で、カテゴリ・タグ・スラッグ・アイキャッチを入れて、下書き保存する
自動にしたい場合
この作業をまとめて自動にしたい人向けに、エラバレルでは「ドクポス」というウェブサービスを提供しています。GoogleドキュメントのURLを貼ると、WordPressに記事を作ります。
- 見出し・太字・リンク・箇条書き・表・画像・蛍光ペンを、WordPressのブロックに変換する
- 画像は、WordPressのメディアライブラリにアップロードした状態で入る
- ドキュメントの先頭に「カテゴリ:」「スラッグ:」「アイキャッチ:」「ステータス:」「公開日:」などを書くと、記事の設定に入る
- 1回で最大50本まで、まとめて投稿できる
- 状態は、下書き・予約・公開から選べる
文章を書き換えることはなく、ドキュメントに書いたとおりに変換します。WordPressへの接続は、ログインのパスワードではなく、アプリケーションパスワードを使います。
先頭の設定の書き方の例
タイトル:WordPressのバックアップの取り方
スラッグ:wp-backup
カテゴリ:WordPressの使い方
タグ:バックアップ, プラグイン
アイキャッチ:1枚目
ステータス:予約
公開日:2026-10-01 09:00
一括の予約投稿の手順は、WordPressで記事をまとめて予約投稿する方法の記事で詳しく説明しています。
まとめて入れたあとの確認
どの方法で入れた場合も、公開の前に次の点を確かめておくと安心です。
- 管理画面の「投稿」→「投稿一覧」で、本数と状態(下書き・予約済み・公開済み)が合っているか
- 何本かプレビューを開いて、見出し・表・画像の表示が崩れていないか
- カテゴリとタグが、意図したものに入っているか(新しいカテゴリが勝手に増えていないか)
- アイキャッチ画像が、一覧やSNSで共有したときに正しく表示されるか
- 予約の日時が、思った順番・時刻に並んでいるか
本数が多いほど、1本ずつ全部を見るのは大変です。最初の数本を丁寧に確かめ、残りは一覧で状態と日時だけを見る、という分け方が現実的です。
記事を量産するメディアの、入稿の流れの例
毎週まとまった本数の記事を外注しているメディアでは、「誰が・いつ・何をするか」を決めておくと、一括投稿の効果が大きくなります。たとえば、次のような流れです。
- 原稿の受け取り(ライター→編集者):ライターは決められた書式でGoogleドキュメントに書き、共有フォルダに入れる
- 内容の確認(編集者):事実の誤り、表記の揺れ、見出しの段階を確かめ、提案モードやコメントで直してもらう
- 設定の書き込み(編集者):ドキュメントの先頭に、カテゴリ・スラッグ・公開日などを書き足す
- まとめて投稿(編集者):その週の分を一度に下書きか予約で入れる
- 最終確認と公開(編集者):プレビューで表示を確かめ、予約のまま公開を待つ
この流れでは、WordPressの画面で記事を「作る」作業がなくなり、編集者の時間を中身の確認に使えます。ライター側の書式をそろえるためのマニュアルの作り方は、ライター向けの執筆マニュアルのテンプレートの記事で紹介しています。
逆に言えば、原稿の書式がライターごとにばらばらだと、どの方法でまとめて投稿しても、あとから直す作業が残ります。一括投稿の仕組みを入れる前に、原稿の書き方をそろえておくことが、時間を減らすいちばんの近道です。
一括投稿の前に決めておく5つのこと
どの方法を使う場合でも、まとめて投稿する前に次の5つを決めておくと、あとから1本ずつ直す手間がなくなります。
一括投稿の前のチェックリスト
- カテゴリとタグの名前:表記の揺れ(「WordPress」と「ワードプレス」など)があると、別のカテゴリが作られてしまう
- スラッグの付け方:英語の短い言葉にするのか、記事の番号にするのか
- 投稿者:誰の名前で公開するのか。複数のライターがいる場合は、記事ごとに分けるのか
- アイキャッチ画像のルール:本文の1枚目を使うのか、別に用意するのか、大きさはどうするのか
- 公開の順番と時刻:下書きで止めて確認するのか、予約で1日1本ずつ出すのか
特にカテゴリは、一度に多くの記事が入ると、あとから付け直すのが大変です。WordPressの「投稿」→「カテゴリー」で、先に使うカテゴリを作っておくと安心です。
よくある失敗と防ぎ方
まとめて投稿するときに起きやすい失敗を、原因と防ぎ方の形でまとめました。
- 同じ記事が2本できる:取り込みを途中で止めてやり直したときに起きます。やり直す前に、すでに作られた記事を確かめてから続きを実行してください
- 全部がすぐに公開されてしまう:ステータスの指定を忘れると、公開で作られる場合があります。最初は必ず下書きで作り、内容を確かめてから公開に切り替えます
- 画像が表示されない:外部の画像URLをそのまま貼っていて、元の場所の画像が消えた場合に起きます。画像はメディアライブラリに入れておくのが安全です
- 文字化けする:CSVの文字コードがUTF-8になっていないと、日本語が化けます。保存するときの形式を確かめてください
最初の1〜2本で表示を確かめてから、残りをまとめて流す。これだけで、ほとんどの失敗は防げます。
よくある質問
プラグインなしで、WordPressに記事をまとめて投稿できますか?
別のWordPressから移す場合は、標準のインポート機能でできます。新しい記事をまとめて作る場合は、プログラムを書けるならREST APIで、そうでなければプラグインや外部のサービスを使うことになります。
CSVで投稿すると、見出しや表は入りますか?
本文をHTMLで書いておけば入ります。ただし、ブロックエディタで開くとクラシックブロックとして表示されることがあり、編集するにはブロックへの変換が必要です。
一度に何本まで投稿できますか?
方法やサーバーの性能によります。CSVのプラグインは件数が多いと時間がかかるため、数十本ずつに分けると安全です。ドクポスは1回で最大50本まで投稿できます。
画像もまとめて入れられますか?
標準のインポートなら、元のサイトから画像を取り込めます。CSVはプラグインの設定次第です。ドクポスは、ドキュメントに貼った画像をメディアライブラリにアップロードした状態で入れます。
まとめて公開するとSEOに悪い影響はありますか?
一度に多くの記事を公開すること自体が問題になるわけではありません。ただ、内容の薄い記事を量産すると評価されにくくなります。予約投稿で少しずつ公開すると、読者にも見てもらいやすくなります。
まとめて入れた記事を、まとめて取り消せますか?
管理画面の「投稿」→「投稿一覧」で、取り消したい記事にチェックを入れ、「一括操作」から「ゴミ箱へ移動」を選ぶと、まとめて削除できます。ゴミ箱に入れた記事は、一定期間は元に戻せます。
複数のWordPressサイトにまとめて投稿できますか?
サイトごとに作業するのが基本です。ドクポスは複数のWordPressサイトを登録して、投稿先を選べます。詳しくは複数のWordPressサイトに記事を投稿する方法の記事をご覧ください。
まとめ
WordPressの一括投稿は、原稿の形に合った方法を選ぶことで、手直しの時間を大きく減らせます。
この記事のまとめ
- WordPressの標準機能でまとめてできるのは、別のWordPressからの引っ越しが中心
- 決まった形のページはCSVとプラグイン、プログラムを書けるならREST APIが向いている
- 読み物の記事は見出しや画像の位置がばらばらなので、CSVへの変換の手間が大きい
- 原稿がGoogleドキュメントなら、ドキュメントから直接投稿すると崩れが少ない
- カテゴリ・スラッグ・投稿者・アイキャッチ・公開の順番を先に決めておく
- 最初の1〜2本で表示を確かめてから、残りをまとめて投稿する
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