選ばれるAI診断

整形外科のLLMO対策|45院を診断したら平均50.2点。問い合わせ先が見つからない医院が42%【AI検索対策】

公開日: / カテゴリ: 業種別の調査 / 執筆: エラバレル

整形外科のLLMO対策|45院を診断したら平均50.2点。問い合わせ先が見つからない医院が42%【AI検索対策】

「AIに『〇〇駅 整形外科 リハビリ』と聞いても、うちの医院が出てこない」「MRIがあるのに、AIの答えでは触れられていない」。整形外科選びを、ChatGPTやGoogleのAIによる概要に相談する人が増え、医院の側でもこうした声が聞かれるようになりました。

先に結論をお伝えします。整形外科のホームページがAIに選ばれるために大事なのは、リハビリの体制・検査機器・専門外来・診療時間と予約の方法を文章で書き、問い合わせ先と医院の情報をはっきりさせることです。どれも、ホームページの中身を書き足すだけでできます。

選ばれるAI診断は2026年10月、全国の整形外科の公式ホームページ45院を診断しました。平均は100点満点中50.2点で、60%の医院がD判定でした。特に、問い合わせ先が見つからない医院が42%と、22業種の中で最も多い結果でした。

この記事では、整形外科のホームページがAIに選ばれにくい理由を調査の数字で示し、今日からできる直し方を、文例と構造化データのコードつきでまとめます。

この記事でわかること

  • 整形外科のLLMO対策とは何か、患者さんがAIにどんな質問をしているか
  • 45院の診断結果(平均点、判定の内訳、22業種との比較、分野ごとの点数)
  • 多かった不足と、整形外科ならではの特徴(35院の中身の調査)
  • 医師紹介・検査機器・リハビリを書いている医院ほど点数が高いという結果
  • 今日からできる直し方と、医療広告のルールで気をつけること
  • MedicalClinicの構造化データのコード

整形外科のLLMO対策とは?

LLMO対策(AIO対策、AI検索対策とも呼ばれます)は、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などが回答を作るときに、自分の医院を正しく読み取り、候補や出典として挙げてもらうための対策です。

AIが答えるときに材料にするのは、医院の公式ホームページ、Googleビジネスプロフィール、口コミ、医療の検索サイトです。このうち、医院の体制や専門性を、正確に詳しく書けるのが公式ホームページです。

患者さんは、AIにこんな質問をしている

整形外科の場合、AIには次のような質問がされます。

  • 「〇〇駅の近くで、リハビリが充実している整形外科は?」
  • 「スポーツのけがを診てくれる整形外科は?」
  • 「MRIがある整形外科を〇〇市で探して」
  • 「土曜も診療している整形外科は?」

AIは、場所・診療時間・リハビリの体制・検査機器(MRIなど)・専門外来・予約の方法を組み合わせて答えようとします。整形外科は、腰痛や膝の痛みなどで長く通院する患者さんが多いため、「通いやすさ」と「リハビリの中身」が特に重視されます。

整形外科とクリニック全般の違い

AIの質問では、「整形外科」「整骨院」「整体院」が混同されることがあります。整形外科は医師が診断し、レントゲンやMRIで検査し、医療保険でリハビリを行う医療機関です。この違いをホームページに書いておくと、AIが「医師の診断を受けられる場所」として正しく紹介しやすくなります。

45院を診断した結果

平均50.2点。22業種の中で16番目

業種調べた数平均点
工務店6362.6
歯科医院5262.1
外壁塗装8261.5
税理士事務所11360.1
クリニック13359.2
整体院10858.7
社会保険労務士10657.9
行政書士27956.7
葬儀社13856.5
保険代理店5153.4
不動産会社12453.4
英会話教室5653.0
眼科7751.4
学習塾11651.2
自動車整備11250.6
整形外科4550.2
中古車販売店12050.0
エステサロン6349.6
動物病院12849.6
ネイルサロン14849.3
美容室7848.5
旅館・ホテル11945.7

判定の内訳は、A判定0院(0%)、B判定2院(4%)、C判定16院(36%)、D判定27院(60%)でした。22業種全体(2,296件)の平均は54.1点で、整形外科は全体より3.9点低い結果です。同じ医療機関でも、内科・皮膚科などのクリニック(59.2点)とは9点の差がありました。

分野ごとの点数

分野平均点
AIに読んでもらえるか99点
技術の土台(HTTPS・速さ・サイトマップ)78点
運営者の信頼性57点
AIが引用しやすい書き方39点
構造化データ13点

AIが引用しやすい書き方(39点)と構造化データ(13点)が低く、医院の情報がAIに伝わりにくい状態でした。

多かった不足

不足していた項目整形外科(45院)
運営者の情報が、構造化データに十分入っていない98%(44院)
ページの内容の種類が、構造化データで伝わっていない96%(43院)
質問に答える形の見出しが足りない91%(41院)
見出しの直後に短い答えがない82%(37院)
SNSで共有されたときの情報(OGP)が足りない73%(33院)
構造化データがない(または壊れている)71%(32院)
見出しの構造(h1・h2)に問題がある67%(30院)
プライバシーポリシーの表記がない64%(29院)
運営者情報(医院の概要)の中身が不十分53%(24院)
問い合わせ先が見つからない42%(19院)
HTTPS(鍵マーク)になっていない22%(10院)
医院の概要(運営者情報)のページへのリンクがない16%(7院)

問い合わせ先が見つからない医院が42%で、22業種の中で最も高い割合でした(22業種全体では13%)。電話番号が画像の中にしか書かれていない、問い合わせのページがない、といった医院が多いと考えられます。

WordPressで作られたサイトは15院(33%)で、平均点はWordPressが57.2点、それ以外(ホームページ作成サービスや専用のシステムなど)が46.6点と、10点以上の差がありました。

整形外科ならではの特徴

トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページを確認して、整形外科に特有の点も数えました。

状態医院割合
診療時間の記載がある28 / 3580%
リハビリの案内がある25 / 3571%
医師・院長の紹介がある24 / 3569%
駐車場の案内がある21 / 3560%
専門外来の案内がある15 / 3543%
予約の案内がある14 / 3540%
MRIなど検査機器の案内がある12 / 3534%
よくある質問がある11 / 3531%
金額(料金・費用)が書かれている(トップか料金ページ)5 / 3514%
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)17 / 3549%
整形外科のホームページの特徴
出典:選ばれるAI診断の調査

診療時間やリハビリの案内は多くの医院にありましたが、予約(40%)、MRIなどの検査機器(34%)の案内は少数でした。問い合わせ先が見つからない医院が42%、プライバシーポリシーがない医院が64%と、基本の情報の不足も目立ちました。

書いている医院ほど、点数が高い

書いているかどうか書いている医院の平均点書いていない医院の平均点
医師・院長の紹介がある54.8点41.4点
MRIなど検査機器の案内がある58.3点46.6点
リハビリの案内がある53.9点42.4点
駐車場の案内がある52.8点47.4点
予約の案内がある56.9点46.4点

これらの項目そのものが診断の点数に入っているわけではありません。ただ、患者さんが知りたいことを具体的に書いている医院ほど、ホームページ全体がAIにとって読みやすい形に整っている傾向がありました。医師の紹介、検査機器、リハビリの案内は、書いている医院のほうが11〜13点高い結果です。文章が少ない医院(写真中心で1,500字未満)の平均は44.8点で、文章が十分な医院(56.1点)より11点以上低くなりました。

整形外科45院の調査のまとめ

  • 平均50.2点(22業種全体は54.1点)、D判定が60%
  • 問い合わせ先が見つからない医院が42%(22業種で最も高い)
  • プライバシーポリシーがない医院が64%、HTTPSでない医院が22%
  • MRIなど検査機器の案内がある医院は34%、予約の案内は40%
  • 医師の紹介がある医院の平均は54.8点、ない医院は41.4点

今日からできる直し方

ここからは、調査で多かった不足を中心に、今日からできる直し方をまとめます。

直し方かかる時間の目安費用
1. リハビリの体制と検査機器を書く1時間0円
2. 専門外来と、診られる症状を書く1時間0円
3. 問い合わせ先と予約の方法を書く30分0円
4. 医師の紹介を書く30分〜1時間0円
5. プライバシーポリシーとHTTPSを整える1〜2時間0円(サーバーの無料SSL)
6. 構造化データを入れる30分〜1時間0円

1. リハビリの体制と検査機器を書く

理学療法士の人数、リハビリ室の広さ、運動器リハビリの内容、MRI・CT・レントゲン・エコーなどの機器を書きます。MRIなど検査機器の案内がある医院は34%でしたが、書いている医院の平均点は58.3点で、書いていない医院(46.6点)より12点近く高い結果でした。

リハビリの書き方の例(〇〇整形外科)

〇〇整形外科では、理学療法士5名が運動器リハビリテーションを担当しています。リハビリ室は〇〇平方メートルで、マシンを使った筋力トレーニングと、マンツーマンの運動療法を行っています。検査機器は、MRI(1.5テスラ)、レントゲン、骨密度測定装置、超音波(エコー)があります。MRIは当日の撮影にも対応しています(空きがある場合)。
ポイント:人数・広さ・機器の名前など、数字と固有の名前で書きます。「充実したリハビリ」「最新の設備」だけでは、AIはほかの医院と区別できません。

2. 専門外来と、診られる症状を書く

スポーツ外来、骨粗しょう症外来、手の外科など専門外来の曜日と、腰痛・膝の痛み・肩こりなど診られる症状を書きます。専門外来の案内がある医院は43%でした。症状ごとにページを分けて、「どんな症状で受診すればよいか」「どんな検査をするか」「どんな治療やリハビリをするか」を書いておくと、AIの小さな質問に答えやすくなります。

3. 問い合わせ先と予約の方法を書く

問い合わせ先が見つからない医院が42%でした。電話番号、予約の方法(予約制か、予約なしでも受診できるか)を、トップページから分かるように書きます。

電話番号を画像だけで載せない

トップページの上部に、電話番号を画像やバナーとして載せている医院は少なくありません。画像の中の文字は、AIが読み取れないことがあります。電話番号は、必ず文字(テキスト)でも書いておいてください。スマートフォンでタップして電話をかけられるようにしておくと、患者さんにも親切です。

4. 医師の紹介を書く

医師・院長の紹介がある医院は69%でした。紹介がある医院の平均は54.8点、ない医院は41.4点で、13点以上の差がありました。院長の名前、専門医の資格(日本整形外科学会 整形外科専門医など)、経歴、得意な分野を書きます。医師の紹介の書き方は、代表者プロフィールの書き方の記事と小さな会社のE-E-A-Tの記事も参考にしてください。

5. プライバシーポリシーとHTTPSを整える

プライバシーポリシーがない医院が64%、HTTPSでない医院が22%でした。患者さんの情報を扱う医療機関では、どちらも欠かせません(HTTPSにする方法の記事)。

6. 構造化データを入れる(MedicalClinic)

構造化データ(医院の情報を、AIや検索エンジンが間違いなく読み取れる書式)は、平均13点と最も伸びしろのある分野です。整形外科には MedicalClinic を使います。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "MedicalClinic",
  "@id": "https://example.com/#business",
  "name": "〇〇整形外科",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png",
  "description": "〇〇駅前の整形外科。運動器リハビリ(理学療法士5名)、スポーツ外来、骨粗しょう症外来。MRIあり。土曜午前も診療。",
  "telephone": "+81-58-000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "500-0000",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "openingHoursSpecification": [{
    "@type": "OpeningHoursSpecification",
    "dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
    "opens": "09:00",
    "closes": "18:00"
  }],
  "medicalSpecialty": "Musculoskeletal",
  "sameAs": ["https://www.instagram.com/〇〇/"]
}
</script>

medicalSpecialty(診療科)に Musculoskeletal(筋骨格系)を入れると、整形外科であることが伝わります。午前・午後で診療時間が分かれる場合は、組を分けて書きます(構造化データの営業時間の書き方の記事)。入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールもあります。書き方の詳細はLocalBusinessの構造化データの書き方の記事で説明しています。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

自分の医院のホームページのチェックリスト

  • 電話番号が、画像ではなく文字で、トップページから分かる場所に書かれている
  • 予約制かどうか、予約なしでも受診できるかが書かれている
  • リハビリの体制(理学療法士の人数など)と検査機器の名前が書かれている
  • 専門外来の曜日と、診られる症状が書かれている
  • 院長の名前・専門医の資格・経歴が書かれている
  • プライバシーポリシーがあり、HTTPS(鍵マーク)になっている

医療のホームページで気をつけること

医療機関のホームページには、医療広告ガイドライン(厚生労働省が定めた、医療の広告のルール)が適用されます。AI検索対策で文章を書き足すときも、このルールの範囲で書く必要があります。

避ける表現の例書き換えの例
「必ず治ります」「〇〇の症状に対して、△△のリハビリを行っています」
「地域で一番のリハビリ」「理学療法士5名が担当しています」
「最新のMRI」「MRI(1.5テスラ)を導入しています」

AIに伝わりやすい書き方と、医療広告のルールに沿った書き方は、どちらも「事実を具体的に書く」という点で同じです。誇張した言葉を使わず、人数・機器の名前・診療時間などの事実を正確に書けば、両方を満たせます。

自分の医院のホームページを確かめる

今回の45院の診断と同じ方法で、自分の医院のホームページを確かめられます。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。登録は不要です。

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よくある質問

医療機関の広告のルールに気をつける必要はありますか?

あります。医療広告ガイドラインで、ホームページの表現にもルールがあります。「必ず治る」のような表現は避け、事実(機器、体制、診療時間)を正確に書いてください。

口コミはAIに影響しますか?

影響します。Googleの口コミは、AIが医院を選ぶときの材料になります。Googleビジネスプロフィールの診療時間とホームページの診療時間を、同じ内容にそろえておきましょう(Googleビジネスプロフィールの記事)。

医師の紹介は必要ですか?

必要です。専門医の資格や経歴は、AIが「どんな医院か」を判断する材料になります。医師の紹介がある医院の平均点は54.8点で、ない医院(41.4点)より13点以上高い結果でした。

よくある質問のページは作ったほうがいいですか?

作ったほうがよいです。よくある質問がある医院は31%でした。「予約なしで受診できますか?」「リハビリだけ通うことはできますか?」「駐車場はありますか?」のように、受付でよく聞かれる質問を見出しにして、すぐ下に1〜2文で答えを書きます。書き方はよくある質問の構造化データの記事で説明しています。

料金は書けません。それでも大丈夫ですか?

保険診療の料金は、症状や検査によって変わるので、細かく書く必要はありません。自費のメニュー(自費のリハビリ、装具など)がある場合は、その料金の目安を書いておくと、AIの答えの材料になります。

制作会社に頼まないと直せませんか?

ほとんどは自分で直せます。文章の書き足し、医師の紹介、よくある質問の追加は、ホームページの編集画面からできます。HTTPSへの切り替えや、構造化データの設置で困ったときは、制作会社に相談してください。

まとめ

整形外科のホームページは、診療時間やリハビリの案内はあっても、問い合わせ先や検査機器、予約の方法など、患者さんとAIが知りたい情報が足りない医院が多くありました。

この記事のまとめ

  • 整形外科の公式ホームページ45院の平均は50.2点で、22業種の中で16番目。60%がD判定
  • 最も弱い分野は構造化データ(平均13点)と、AIが引用しやすい書き方(平均39点)
  • 問い合わせ先が見つからない医院が42%で22業種の中で最も高く、プライバシーポリシーがない医院が64%、HTTPSでない医院が22%
  • 医師の紹介・検査機器・リハビリの案内がある医院は、ない医院より平均点が11〜13点高かった
  • リハビリの体制・検査機器・専門外来・予約の方法を、事実で具体的に書く
  • 電話番号は文字で書き、MedicalClinicの構造化データを入れる

まずは、自分の医院のホームページに何が足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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参考にした資料

調査の方法:2026年10月、地図の公開データ(OpenStreetMap)に公式サイトのURLが登録されていた全国の整形外科から51院を選び、選ばれるAI診断で診断しました(サイトが開けなかった6院を除く45院)。点数・判定・項目ごとの割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。料金などの項目は、トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページのHTMLを確認して数えています(35院)。他の業種の数字は、2026年9〜10月に同じ方法で調べ、同じ基準で再診断した結果です。公開しているのは集計した数字だけで、個別の名前と点数は公開していません。