選ばれるAI診断

英会話教室のLLMO対策|56教室を診断したら、月謝(金額)を書く教室は10点高かった【2026年調査】

公開日: / カテゴリ: 業種別の調査 / 執筆: エラバレル

英会話教室のLLMO対策|56教室を診断したら、月謝(金額)を書く教室は10点高かった【2026年調査】

「〇〇駅の近くで、小学生が通える英会話教室は? 月謝はいくら?」「大人が初心者から通える英会話教室を教えて」。英会話教室選びを、ChatGPTやGoogleのAIによる概要に相談する保護者や大人の学習者が増えています。「AIに聞かれたとき、うちの教室は候補に出てくるのか」「大手の英会話スクールに埋もれてしまわないか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

先に結論をお伝えします。英会話教室がAIに選ばれるために大事なのは、「誰が運営し、誰が教え、どんな人が対象で、いくらかかるのか」を、ホームページに文章で具体的に書くことです。

選ばれるAI診断が全国の英会話教室の公式ホームページ56教室を診断したところ、平均は100点満点中53.0点で、D判定が55%でした。運営者情報の中身が不十分な教室が80%、金額を書いていた教室は40%にとどまります。一方で、金額を書いている教室は書いていない教室より平均点が約10点、よくある質問がある教室は約13点高い結果でした。

この記事では、調査の数字をもとに、英会話教室のホームページがAIに選ばれにくい理由と、今日からできる直し方を順番に解説します。

この記事でわかること

  • 英会話教室のLLMO対策とは何か、保護者や学習者がAIにどんな質問をしているか
  • 56教室の診断結果(平均点・判定の内訳・分野ごとの点数・22業種での順位)
  • 英会話教室に多い不足と、「誰が運営している教室か」が伝わらない問題
  • 月謝・講師・無料体験などを載せている教室の割合と、点数との関係
  • 今日からできる5つの直し方と、EducationalOrganizationの構造化データのコード
  • 個人で営む教室と、大手のスクールとの違いの出し方

英会話教室のLLMO対策とは?

LLMO対策(AIO対策、AI検索対策とも呼ばれます)とは、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などが回答を作るときに、自分の教室を正しく読み取り、候補や出典として挙げてもらうための取り組みです。LLMOは「Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)」の略です。

これまでのSEO(検索エンジン対策)は「検索結果の上位に表示されること」を目指してきました。LLMO対策は「AIの回答の中で紹介されること」を目指します。やることの土台は共通で、AIが読める状態にする、運営者を明確にする、質問にはっきり答える、の3つが中心です。

保護者や学習者は、AIにどんな質問をしているか

英会話教室の場合、AIには次のような質問がされます。

  • 「〇〇駅の近くで、小学生向けの英会話教室は?」
  • 「ネイティブの先生がいる英会話教室を教えて」
  • 「英検対策ができる英会話教室は? 月謝はいくら?」
  • 「大人がオンラインでも受けられる英会話教室は?」
  • 「幼児から通える英語教室で、少人数のところは?」

AIは、場所・対象(子ども・大人)・講師・月謝・体験レッスン・英検などの対策を組み合わせて答えようとします。とくに月謝は、書いていない教室が多く、書いている教室が選ばれやすくなります。

子ども向けと大人向けでは、聞かれ方が違う

子ども向けでは、保護者が「何歳から」「英検」「送迎」「振替」を気にします。大人向けでは、学習者が「初心者でも大丈夫か」「仕事帰りに通えるか」「オンラインで受けられるか」を気にします。両方を教えている教室は、対象ごとにページや説明を分けると、AIにも伝わりやすくなります。

56教室を診断した結果

選ばれるAI診断は2026年10月、地図の公開データ(OpenStreetMap)に公式サイトが登録されていた全国の英会話教室を、AI検索への対応度の観点で診断しました。2026年10月2日に見直した採点基準で、56教室を再診断した結果です。

英会話教室56教室の診断結果

  • 平均点は53.0点(中央値53.5点)。22業種の中で12番目
  • 判定の内訳は、A判定2%・B判定7%・C判定36%・D判定55%
  • 点数の幅は21点から91点まで。教室による差が大きい
  • WordPressで作られたサイト(20教室)の平均は56.2点、それ以外(36教室)は51.2点
  • 最も点数が低い分野は構造化データ(平均22点)

22業種の中で12番目

同じ方法で診断した22業種の平均点は、次のとおりです。

順位業種調べた数平均点
1工務店6362.6
2歯科医院5262.1
3外壁塗装8261.5
4税理士事務所11360.1
5クリニック13359.2
6整体院10858.7
7社会保険労務士10657.9
8行政書士27956.7
9葬儀社13856.5
10不動産会社12453.4
11保険代理店5153.4
12英会話教室5653.0
13眼科7751.4
14学習塾11651.2
15自動車整備11250.6
―22業種全体2,29654.1

英会話教室は、22業種全体の平均(54.1点)とほぼ同じ位置でした。同じ「教える仕事」の学習塾(51.2点)より少し高めです。A判定の教室もあり、整っている教室とそうでない教室の差が大きい業種です。

分野ごとの点数

分野平均点意味
AIに読んでもらえるか97点AIのクローラーを止めている教室はほぼなし
技術の土台(HTTPS・速さ・サイトマップ)88点おおむね整っている
運営者の信頼性49点「誰が運営している教室か」が伝わりにくい
AIが引用しやすい書き方47点質問の見出しと、見出し直後の答えが少ない
構造化データ22点ほとんど入っていない

技術の土台は整っている一方で、運営者の信頼性(49点)と構造化データ(22点)が低く、「誰が運営している教室か」が伝わりにくい状態でした。

多かった不足

不足していた項目英会話教室(56教室)22業種全体
運営者の情報が、構造化データに十分入っていない96%(54教室)97%
見出しの直後に短い答えがない89%(50教室)83%
質問に答える形の見出しが足りない86%(48教室)91%
ページの内容の種類が、構造化データで伝わっていない84%(47教室)91%
運営者情報(会社概要)の中身が不十分80%(45教室)48%
構造化データそのものがない(または壊れている)57%(32教室)59%
見出しの構造(h1・h2)に問題がある45%(25教室)53%
タイトルと説明文が適切でない43%(24教室)40%
SNSで共有されたときの情報(OGP)が足りない38%(21教室)61%
プライバシーポリシーの表記がない32%(18教室)50%
サイトマップがない16%(9教室)17%
本文がプログラムで後から表示され、読めない11%(6教室)8%
会社概要(運営者情報)のページへのリンクがない9%(5教室)11%

特に目立つのが、運営者情報の中身の不足(80%)です。22業種全体の48%と比べて、30ポイント以上多くなっています。ホームページで見つからなかった情報を数えると、「運営者の名称・代表者」が61%、「事業内容・実績」が59%、「所在地」が43%、「連絡先」が29%でした。

レッスンの案内はあっても、「どの会社・誰が運営している教室か」がはっきりしないサイトが多い結果です。

運営者情報は「保護者の安心」にも直結する

子どもを通わせる保護者は、「誰が運営しているのか」「どんな先生が教えるのか」を気にします。AIも、運営者がはっきりしないサイトは信頼できる情報源として扱いにくくなります。運営者情報を整えることは、点数のためだけでなく、問い合わせを増やすためにも大切です。

英会話教室ならではの特徴

トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページを確認して、英会話教室に特有の点も数えました(53教室)。

状態教室割合
講師の紹介がある29 / 5355%
対象(子ども・大人)が書かれている28 / 5353%
無料体験の案内がある25 / 5347%
英検などの対策の案内がある25 / 5347%
オンラインの案内がある22 / 5342%
月謝・受講料の言葉がある19 / 5336%
ネイティブ講師の案内がある18 / 5334%
よくある質問がある32 / 5360%
金額(料金・費用)が書かれている(トップか料金ページ)21 / 5340%
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)14 / 5326%
英会話教室のホームページの特徴
出典:選ばれるAI診断の調査

講師の紹介や無料体験の案内は半数前後の教室にありましたが、月謝・受講料(36%)を書いている教室は少数でした。

書いている教室ほど、点数が高い

見直し後の点数と照らし合わせると、次のようになりました。

書いているかどうか書いている教室の平均点書いていない教室の平均点
よくある質問57.9点45.2点
金額(料金・費用)59.0点48.9点
月謝・受講料の言葉がある58.8点49.6点
ネイティブ講師の案内がある58.8点49.9点
オンラインの案内がある57.4点49.7点
英検などの対策の案内がある57.2点49.0点

文章が1,500字未満の教室の平均は40.9点で、それ以上の教室(57.2点)より16点ほど低い結果でした。

これらの項目そのものが診断の点数に入っているわけではありません。ただ、お客さんが知りたいことを具体的に書いている教室ほど、ホームページ全体がAIにとって読みやすい形に整っている傾向がありました。

今日からできる5つの直し方

1. 月謝を、クラスごとに書く

対象・クラス・週の回数ごとの月謝、入会金、教材費を書きます。金額を書いていた教室は40%で、書いている教室の平均点は書いていない教室より約10点高い結果でした。

書くこと例
キッズクラス年中〜小2、週1回50分、月謝〇〇円(税込)
小学生クラス小3〜小6、週1回60分、月謝〇〇円(英検対策を含む)
大人クラス初心者〜中級、週1回60分、月謝〇〇円
入会金・教材費入会金〇〇円、教材費は年間〇〇円程度
振替前日までの連絡で、月2回まで振替できます

料金表を画像だけで載せている場合は、文字でも書いてください。画像の中の文字は、AIが読み取れないことがあります。

2. 対象と講師を書く

幼児・小学生・中学生・大人など対象と、講師(ネイティブか日本人講師か、資格や経歴、指導歴)を書きます。

講師紹介の文例

講師の〇〇(カナダ出身)は、日本で10年以上、幼児から大人までの英語指導に携わってきました。日本人講師の〇〇は英検1級を持ち、小学生の英検対策を担当しています。レッスンは、英語だけで進めるクラスと、日本語での説明を交えるクラスを、生徒のレベルに合わせて分けています。

3. 保護者・学習者の質問を、よくある質問にする

  • 「英語がまったく話せなくても大丈夫ですか?」
  • 「何歳から通えますか?」
  • 「振替レッスンはできますか?」
  • 「英検の対策はしてもらえますか?」
  • 「体験レッスンは何回受けられますか?」
  • 「仕事帰りの夜の時間でも通えますか?」

よくある質問がある教室の平均点は57.9点で、ない教室(45.2点)より約13点高い結果でした。見出しを質問の形にして、すぐ下の1〜2文で答えを書きます。調査では、見出しの直後に短い答えがない教室が89%ありました。書き方はFAQの構造化データの記事で詳しく説明しています。

4. 運営者の情報を書く

運営者情報(教室の概要)の中身が不十分な教室が80%でした。次の情報を、教室の概要のページに文章で書き、すべてのページのメニューやフッターからリンクします。

  • 運営者(会社または個人)の名前と、代表者の名前
  • 教室の住所(番地まで)、電話番号、レッスンの時間
  • 開校した年、生徒数の目安、教室の特徴
  • 代表者の経歴や、英語にかかわる資格

代表者の紹介の書き方は、代表者のプロフィールの書き方の記事が参考になります。

よくある失敗

  • 講師の写真と名前はあるが、運営している会社や代表者の名前がない
  • 教室の場所が地図の埋め込みだけで、住所が文字で書かれていない
  • 「料金はお問い合わせください」だけで、目安の金額もない
  • 子ども向けと大人向けの情報が1ページに混ざっていて、どちらの話か分かりにくい

5. 構造化データを入れる(EducationalOrganization)

構造化データ(教室の情報を、AIや検索エンジンが間違いなく読み取れる書式)は、平均22点と最も伸びしろのある分野です。英会話教室には EducationalOrganization を使います。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "EducationalOrganization",
  "@id": "https://example.com/#business",
  "name": "〇〇英会話スクール",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png",
  "description": "〇〇駅から徒歩3分の英会話教室。幼児〜大人。ネイティブ講師と日本人講師。英検対策あり。無料体験レッスンあり。",
  "telephone": "+81-58-000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "500-0000",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "openingHoursSpecification": [{
    "@type": "OpeningHoursSpecification",
    "dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
    "opens": "09:00",
    "closes": "18:00"
  }],
  "sameAs": ["https://www.instagram.com/〇〇/"]
}
</script>

地域の教室であることも伝えたい場合は、"@type": ["EducationalOrganization", "LocalBusiness"] のように並べて書くこともできます。sameAs には、教室のInstagramやGoogleマップの教室のページのURLを入れます(詳しくはsameAsの記事)。入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールもあります。書き方の詳細はLocalBusinessの構造化データの書き方の記事で説明しています。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

自分の教室のホームページのチェックリスト

  • クラスごとの月謝・入会金・教材費が、文字で書かれている
  • 対象(何歳から・大人も可か)と、講師の経歴が書かれている
  • 運営者(会社または個人)と代表者の名前が分かる
  • 住所・電話番号・レッスンの時間が、文字で書かれている
  • 保護者や学習者の質問と答えが、5個以上ある
  • 構造化データに、名前・住所・電話・ロゴ・SNSが入っている

個人の教室が、大手のスクールと違いを出すには

AIに「おすすめの英会話教室は?」と聞くと、大手のスクールの名前が出てくることがあります。ただ、地域と条件を絞った質問では、地元の教室が答えの材料になる余地が十分にあります。

大手が強い質問地元の教室が答えになりやすい質問
「おすすめの英会話スクールは?」「〇〇駅の近くで、小学生の英検対策ができる教室は?」
「オンライン英会話の比較」「〇〇町で、幼児が少人数で通える英語教室は?」
「英会話の費用の相場は?」「〇〇市で、仕事帰りの夜に通える大人の英会話は?」

教室の場所、通っている生徒の年齢、先生の人柄、レッスンの雰囲気、英検の合格実績(年度と級)など、その教室だからこそ書ける具体的な情報が、AIに選ばれる材料になります。あわせて、Googleビジネスプロフィールの情報もホームページとそろえておきましょう(GoogleビジネスプロフィールとAI検索の記事)。同じ「教える仕事」の調査は、学習塾の記事でも紹介しています。

よくある質問

大手の英会話教室に、AIで勝てますか?

「〇〇駅で小学生の英検対策ができる教室」のように、地域と条件を絞った質問では、地元の教室のホームページが答えの材料になります。対象・講師・月謝・得意なことを具体的に書くことが、大手との差別化になります。

構造化データの型は何を使えばいいですか?

EducationalOrganization(教育機関)か LocalBusiness を使います。両方を並べて書くこともできます。

口コミはAIに影響しますか?

影響します。Googleの口コミは、AIが「評判のよい教室」を判断する材料になります。口コミに返信し、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの情報をそろえておきましょう。

月謝を載せると、ほかの教室と値段だけで比べられませんか?

比べられることはありますが、載せないことで候補から外れる損のほうが大きいと考えられます。金額とあわせて、レッスンの時間、1クラスの人数、講師、振替のしやすさなど、その金額で受けられる中身も書いておくと、値段だけで判断されにくくなります。

自宅で教えている個人の教室でも、住所を書く必要がありますか?

防犯のため、番地まで公開したくない場合もあると思います。その場合は、市区町村と最寄り駅までをホームページに書き、詳しい場所は体験レッスンの申し込み後に案内する、という形でもかまいません。構造化データの住所も、公開している範囲にそろえます。

オンラインのレッスンだけの教室でも、対策は同じですか?

基本は同じです。教室の住所の代わりに、運営者の名前・連絡先・対応している時間を書き、レッスンの形(1対1か、グループか)、使う道具(Zoomなど)、月謝をはっきり書きます。地域を絞らない分、対象や得意なこと(英検、ビジネス英語、子ども向けなど)を具体的に書くことが大切です。

まとめ

英会話教室のLLMO対策について、調査の結果と直し方をまとめます。

この記事のまとめ

  • 英会話教室の公式ホームページ56教室の平均は53.0点。22業種の中で12番目で、D判定が55%だった
  • 弱い分野は構造化データ(平均22点)と運営者の信頼性(平均49点)。運営者情報の中身が不十分な教室が80%
  • 月謝・受講料の言葉がある教室は36%、金額を書いていた教室は40%。金額を書いている教室は平均点が約10点高かった
  • よくある質問がある教室の平均点は57.9点で、ない教室(45.2点)より約13点高かった
  • 月謝・対象・講師・運営者の情報を書き、よくある質問を作り、EducationalOrganizationの構造化データを入れる
  • 地域と条件を絞った質問では、地元の教室が答えの材料になる

まずは、自分の教室のホームページに何が足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。今回の56教室と同じ方法で診断します。

自分のサイトを、無料で診断する

参考にした資料

調査の方法:2026年10月、地図の公開データ(OpenStreetMap)に公式サイトのURLが登録されていた全国の英会話教室から69教室を選び、選ばれるAI診断で診断しました(サイトが開けなかった13教室を除く56教室)。点数・判定・不足の割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。料金などの項目は、トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページのHTMLを確認して数えています(53教室)。他の業種の数字は、同じ基準で診断した22業種・2,296件の結果です。公開しているのは集計した数字だけで、個別の名前と点数は公開していません。