選ばれるAI診断

中古車販売店のLLMO対策|120店を診断したら、構造化データの平均が8点だった

公開日: / カテゴリ: 業種別の調査 / 執筆: エラバレル

中古車販売店のLLMO対策|120店を診断したら、構造化データの平均が8点だった

「〇〇市で、軽自動車の中古車を安心して買える店は?」「中古車を買うとき、保証がしっかりしている店を教えて」。車選びや店選びを、ChatGPTやGoogleのAIによる概要に相談する人が増えています。AIが答えるときに材料にするのは、店の公式ホームページ、中古車の検索サイト、口コミです。

先に結論をお伝えします。中古車販売店のホームページは、「どんな店か」をAIに伝える情報が大きく不足しています。 特に、店の情報を機械が読み取れる形で伝える構造化データは、平均8点と、調べた22業種の中で最も低い結果でした。

選ばれるAI診断は2026年10月、全国の中古車販売店の公式ホームページ120店を、AI検索への対応度の観点で診断しました。平均は100点満点中50.0点。22業種の中で、17番目でした(高い順)。

この記事では、中古車販売店のホームページがAIに選ばれにくい理由を調査の数字で示し、店の特徴・保証・許可・支払総額の書き方、構造化データの入れ方まで、今日からできる直し方をまとめます。

この記事でわかること

  • 中古車販売店のLLMO対策とは何か、AIにどんな質問がされるのか
  • 120店の診断結果(平均点、判定、分野ごとの点数、多かった不足)
  • 中古車販売店ならではの「書かれていない情報」
  • 店の特徴・保証・許可・支払総額の書き方
  • よくある質問の作り方と、AutoDealerの構造化データ
  • 自分の店のホームページを確かめる方法

中古車販売店のLLMO対策とは?

LLMO対策(AIO対策、AI検索対策とも呼ばれます)は、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などが回答を作るときに、自分の店を正しく読み取り、候補や出典として挙げてもらうための対策です。LLMOは「Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)」の略です。

中古車販売店の場合、AIには次のような質問がされます。

  • 「〇〇市で、軽自動車に強い中古車販売店は?」
  • 「中古車の保証がしっかりしている店を教えて」
  • 「車検と整備までまとめて頼める中古車店は?」
  • 「〇〇モータースの営業時間は?」

AIは、場所・得意な車種・保証・整備や車検の対応・支払総額の分かりやすさを組み合わせて答えようとします。

在庫は検索サイト、「どんな店か」はホームページ

中古車の在庫の情報は、大手の中古車検索サイトに集まっています。お客さんも、車そのものは検索サイトで探すことが多いでしょう。一方で、「この店で買って大丈夫か」「買ったあとの整備や保証はどうか」を判断する材料は、店のホームページにしかないことがほとんどです。

そのため、中古車販売店のLLMO対策では、在庫の一覧よりも、店の特徴・保証・整備の体制・許可などの「店の情報」をはっきり書くことが大事になります。

「LLMO」と「SEO」の関係

SEO(検索エンジン最適化)は、Googleなどの検索結果で上位に表示されることを目指します。LLMO対策は、AIの回答の中で引用・紹介されることを目指します。やることの土台は共通していて、運営者の情報をはっきりさせる、お客さんの質問にはっきり答える文章を書く、構造化データを整える、はどちらにも効きます。

120店を診断した結果

平均50.0点。22業種の中で17番目

2026年10月2日に見直した採点基準で、22業種の公式サイトを診断し直した結果です。

業種調べた数平均点
工務店6362.6
歯科医院5262.1
外壁塗装会社8261.5
税理士事務所11360.1
クリニック(内科・皮膚科)13359.2
整体院・整骨院10858.7
社会保険労務士事務所10657.9
行政書士事務所27956.7
葬儀社13856.5
不動産会社12453.4
保険代理店5153.4
英会話教室5653.0
眼科7751.4
学習塾11651.2
自動車整備工場11250.6
整形外科4550.2
中古車販売店12050.0
エステサロン6349.6
動物病院12849.6
ネイルサロン14849.3
美容室7848.5
旅館・ホテル11945.7

判定の内訳は、A判定0店、B判定2店(2%)、C判定36店(30%)、D判定82店(68%)でした。7割近くがD判定で、22業種全体の平均(54.1点)より4点ほど低い結果です。

分野ごとの点数

選ばれるAI診断は、22の項目を5つの分野に分けて採点しています。

分野平均点
AIに読んでもらえるか97点
技術の土台(HTTPS・速さ・サイトマップ)83点
運営者の信頼性68点
AIが引用しやすい書き方36点
構造化データ8点

AIのクローラーを塞いでいるような店はほとんどなく、技術の土台もある程度整っていました。一方で、構造化データは8点と、22業種の中で最も低い結果でした(次に低い眼科でも10点)。AIが引用しやすい書き方(36点)も、低いほうから2番目です。

多かった不足

不足していた項目中古車販売店(120店)
運営者の構造化データが不十分99%(119店)
ページの内容の種類が、構造化データで伝わっていない97%(116店)
質問に答える形の見出しが足りない96%(115店)
見出しの直後に短い答えがない88%(105店)
構造化データがない(または壊れている)78%(93店)
見出しの構造(h1・h2)に問題がある72%(86店)
共有用の情報(OGP)が足りない57%(68店)
タイトルと説明文が適切でない53%(64店)
運営者情報(会社概要)の中身が不十分47%(56店)
サイトマップがない28%(34店)
プライバシーポリシーの表記がない28%(34店)
問い合わせ先が見つからない18%(21店)
本文がプログラムで後から表示され、読めない13%(16店)

※「不足」または「一部不足」と判定された割合です。

WordPressで作られたサイトは39店(33%)で、平均点はWordPressが54.4点、それ以外(ホームページ作成サービスや専用のシステムなど)が47.8点でした。

120店の診断のポイント

  • 平均50.0点、22業種の中で17番目(全体の平均は54.1点)
  • D判定が68%。A判定はなかった
  • 構造化データの分野は平均8点で、22業種で最も低い
  • 構造化データそのものがない(または壊れている)店が78%
  • 本文がプログラムで後から表示され、AIに読めない店が13%(22業種全体は8%)

中古車販売店ならではの特徴

トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページを確認して、中古車販売店に特有の点も数えました。

状態店割合
整備・車検の案内がある86 / 11376%
在庫・車両一覧がある51 / 11345%
買取・下取りの案内がある46 / 11341%
保証の案内がある43 / 11338%
古物商の許可が書かれている38 / 11334%
ローンの案内がある18 / 11316%
支払総額の表示がある15 / 11313%
よくある質問がある26 / 11323%
金額(料金・費用)が書かれている(トップか料金ページ)21 / 11319%
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)39 / 11335%
中古車販売店のホームページの特徴
出典:選ばれるAI診断の調査

整備・車検の案内は多くの店にありましたが、保証(38%)、古物商の許可(34%)、支払総額の表示(13%)は少数でした。

書いている店ほど、点数が高い

書いているかどうか書いている店の平均点書いていない店の平均点
整備・車検の案内がある51.9点43.2点
買取・下取りの案内がある53.4点47.3点
よくある質問がある53.8点48.6点
支払総額の表示がある54.0点49.1点
金額(料金・費用)が書かれている52.2点49.2点
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)45.3点52.2点

これらの項目そのものが診断の点数に入っているわけではありません。ただ、お客さんが知りたいことを具体的に書いている店ほど、ホームページ全体がAIにとって読みやすい形に整っている傾向がありました。反対に、写真中心で文章が少ないサイトは、平均点が7点ほど低くなっていました。

AIに選ばれにくくなる3つの理由

理由1:「どんな店か」の情報が少ない

在庫の一覧や車の写真はあっても、得意な車種、整備の体制、保証の内容、許可の番号といった「店の情報」が書かれていないホームページが目立ちました。AIは「保証がしっかりしている店は?」と聞かれても、書かれていない情報は材料にできません。

理由2:構造化データがほとんど入っていない

構造化データそのものがない(または壊れている)店が78%ありました。店名・住所・電話番号・営業時間を機械が読み取れる形で伝えていないため、AIが店の基本情報を確かめにくい状態です。

中古車販売店は、WordPress以外(ホームページ作成サービスや在庫管理と一体になった専用のシステムなど)で作られたサイトが67%と多く、平均点もWordPressより7点ほど低い結果でした。専用のシステムでは、構造化データを自分で入れる場所がないこともあります。その場合は、システムの会社に「トップページに店の構造化データを入れられるか」を問い合わせてみてください。

理由3:在庫のシステムが本文を隠していることがある

在庫の一覧を専用のシステムで表示しているサイトでは、最初のHTMLに文章がほとんど入っていないことがあります。本文がAIに読めない店は13%で、22業種全体(8%)より多い結果でした。仕組みはJavaScriptで表示するサイトとAIの記事で説明しています。

今日からできる直し方

1. 店の特徴と得意な車種を書く

  • 得意な車種(軽自動車、ミニバン、輸入車など)と、在庫の台数
  • 自社で整備・車検ができるか(認証工場・指定工場)
  • 保証の内容(期間、距離、対象の部品)

店の紹介文の例

〇〇モータースは、〇〇市で20年続く中古車販売店です。軽自動車とミニバンを中心に、常時約50台を展示しています。自社の認証工場で納車前の点検・整備を行い、全車に3か月・3,000kmの保証を付けています。車検・板金・買取もまとめてご相談いただけます。
(数字は例です。実際の店の内容に置き換えてください)

2. 許可と運営者の情報を書く

古物商の許可番号(〇〇県公安委員会 第〇〇号)、運営会社、所在地、営業時間、定休日を書きます。古物商の許可を書いていた店は34%だけでした。中古車を売る店であることの裏付けになる情報なので、会社概要やフッターに必ず書いておきましょう。

書く項目書く場所
古物商の許可番号会社概要、フッター
運営会社・代表者会社概要
所在地・電話番号会社概要、フッター、アクセスのページ
営業時間・定休日トップページ、会社概要
認証工場・指定工場の番号(ある場合)整備・車検のページ、会社概要

3. 支払総額の考え方を書く

中古車は、車両本体の価格と、支払総額(諸費用を含む)が違うことが、お客さんの不安の元です。支払総額に何が含まれるか、諸費用の目安を書いておきます。支払総額を表示していた店は13%だけでした。

「車両本体価格」だけの表示は不安のもと

車両本体の価格だけを大きく書き、諸費用の説明がないと、見積もりで金額が大きく変わり、お客さんの不信につながります。支払総額に含まれるもの(税金、自賠責保険、登録の手数料、納車の整備など)と、含まれないもの(任意保険、遠方への陸送など)を分けて書いておくと安心です。

4. お客さんの質問を、よくある質問にする

  • 「購入後の保証はありますか?」
  • 「今の車を下取りに出せますか?」
  • 「遠方でも購入できますか? 納車はどうなりますか?」
  • 「ローンの審査は店でできますか?」

見出しを質問の形にして、そのすぐ下に1〜2文で答えを書きます。質問に答える形の見出しが足りない店は96%ありました。よくある質問の書き方はよくある質問の構造化データの記事でも説明しています。

5. 構造化データを入れる(AutoDealer)

構造化データ(店の情報を、AIや検索エンジンが間違いなく読み取れる書式)は、平均8点と最も伸びしろのある分野です。中古車販売店には AutoDealer を使います。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "AutoDealer",
  "@id": "https://example.com/#business",
  "name": "〇〇モータース",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png",
  "description": "岐阜市の中古車販売店。軽自動車・ミニバンが中心、在庫約50台。自社認証工場で整備・車検。全車保証付き。",
  "telephone": "+81-58-000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "500-0000",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "openingHoursSpecification": [{
    "@type": "OpeningHoursSpecification",
    "dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
    "opens": "09:00",
    "closes": "18:00"
  }],
  "sameAs": ["https://www.instagram.com/〇〇/"]
}
</script>

整備工場も併設しているなら、description に「自社認証工場で整備・車検」のように書いておくと伝わります。書き方の詳細はLocalBusinessの構造化データの書き方の記事、業種ごとの型の選び方はLocalBusinessの種類の記事で説明しています。入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールもあります。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

中古車販売店のホームページのチェックリスト

  • 得意な車種・在庫の台数・店の特徴を、文章で書いている
  • 整備・車検の体制(認証工場・指定工場)を書いている
  • 保証の期間・距離・対象を書いている
  • 古物商の許可番号を書いている
  • 支払総額に含まれるもの・含まれないものを書いている
  • よくある質問を、質問の見出しと短い答えの形で書いている
  • AutoDealerの構造化データを入れている

Googleビジネスプロフィールと口コミも整える

中古車販売店は、地図で探されることも多い業種です。Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る店の情報)を、ホームページと同じ店名・住所・電話番号・営業時間にそろえ、取り扱う車種やサービスの説明を埋めておきます。購入後に口コミをお願いし、返信もしておくと、AIが「安心して買える店」を判断する材料になります。詳しくはGoogleビジネスプロフィールとAIによる概要の記事をご覧ください。整備も行っている場合は、自動車整備工場のLLMO対策の記事も参考になります。

自分の店のホームページを確かめる

今回の120店の診断と同じ方法で、自分の店のホームページを確かめられます。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。登録は不要です。

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よくある質問

在庫は検索サイトに載せているので、ホームページはいらない?

在庫の情報は検索サイトでも見られますが、「どんな店か」「保証や整備は安心か」を伝えられるのは店のホームページです。AIが店を選ぶときの材料になります。

構造化データは難しそうです。

入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールを使えば、店名・住所・電話・営業時間を入れるだけで作れます。

口コミはAIに影響しますか?

影響します。Googleの口コミは、AIが「安心して買える店」を判断する材料になります。

在庫の車1台ずつにも構造化データが必要ですか?

まずは、店の情報(AutoDealer)をトップページに入れることが先です。車1台ずつの情報は在庫が入れ替わるたびに更新が必要になるので、在庫管理のシステムが対応している場合に検討すれば十分です。

在庫のページがシステムで表示されていて、AIに読めないと言われました。

在庫の一覧そのものを直すには、システムの会社への相談が必要です。ただ、在庫のページが読めなくても、トップページや会社概要に、店の特徴・得意な車種・保証・所在地・営業時間をふつうの文章で書いておけば、「どんな店か」はAIに伝わります。まずはそこから始めてください。

古物商の許可番号は、どこに書けばいいですか?

会社概要のページとフッター(ページのいちばん下)に書くのが一般的です。「〇〇県公安委員会 第〇〇〇〇号」のように、許可を出した公安委員会の名前と番号を書きます。

何から手をつければいいですか?

まずは、店の特徴・保証・古物商の許可番号を、会社概要やトップページに文章で書き足すことです。次に、よくある質問を作り、最後にAutoDealerの構造化データを入れます。

まとめ

中古車販売店のホームページは、在庫の一覧はあっても、「どんな店か」がAIに伝わっていないことが多くあります。店の情報を文章と構造化データで書き足すことが、AIに選ばれる近道です。

この記事のまとめ

  • 中古車販売店の公式ホームページ120店の平均は50.0点。22業種の中で17番目、D判定が68%
  • 最も弱い分野は構造化データ(平均8点)。22業種で最も低かった
  • 保証の案内は38%、古物商の許可は34%、支払総額の表示は13%
  • 得意な車種・整備・保証・許可・支払総額の考え方を、文章で書く
  • よくある質問がある店の平均点は53.8点で、ない店(48.6点)より高かった
  • AutoDealerの構造化データで、店の基本情報を伝える

まずは、自分の店のホームページに何が足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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参考にした資料

調査の方法:2026年10月、地図の公開データ(OpenStreetMap)に公式サイトのURLが登録されていた全国の中古車販売店から150店を選び、選ばれるAI診断で診断しました(サイトが開けなかった30店を除く120店)。点数・判定・項目ごとの割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。料金などの項目は、トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページのHTMLを確認して数えています(113店)。他の業種の数字も、同じ基準で再診断した結果です。公開しているのは集計した数字だけで、個別の名前と点数は公開していません。