選ばれるAI診断

ChatGPTに自社を表示させる方法|紹介されない原因と、小さな会社が直す順番【2,296サイトの診断データ】

公開日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

ChatGPTに自社を表示させる方法|紹介されない原因と、小さな会社が直す順番【2,296サイトの診断データ】

「ChatGPTで『地域名+業種』と聞いても、うちの会社が出てこない」「競合の店は紹介されるのに、なぜうちは出ないのか」。ChatGPTで店や会社を探す人が増え、経営者の方からこうした相談が増えています。

先に結論をお伝えします。ChatGPTに自社を表示させるには、①ChatGPTがホームページを読める状態にする、②検索エンジン(特にBing)に登録される、③誰がどこで何をしている会社かをはっきり書く、④お客さんの質問に答える文章を置く、の順番で整えるのが近道です。 表示を約束できる方法はありませんが、紹介される条件は自分で整えられます。

選ばれるAI診断が22業種・2,296の公式サイトを診断したところ、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトが97%、質問に答える形の見出しが少ないサイトが91%ありました。多くの会社は、③と④でつまずいています。

この記事では、ChatGPTが会社や店を紹介するときの仕組み、紹介されない主な原因、直す順番と具体的な手順、表示されているかの確かめ方までを説明します。

この記事でわかること

  • ChatGPTが会社や店の情報を集める2つの経路
  • 自社が紹介されない6つの原因と、確認する場所
  • 2,296サイトの診断で多かった不足
  • 直す順番(今日・今週・今月にやること)
  • 表示されているかの確かめ方と、記録のつけ方
  • 「必ず表示させる」業者の提案に注意すべき理由

ChatGPTは、どうやって会社や店を紹介しているのか

ChatGPTが質問に答えるとき、情報の出どころは大きく2つあります。

  • 学習した知識:ChatGPTを作るときに読み込んだ、ある時点までのウェブの文章などです。自社の情報を直しても、次に学習し直すまで反映されません。
  • ウェブ検索:質問を受けてから、その場でウェブを検索し、ページを読んで答えます。ページが検索に登録されていれば、比較的早く反映されます。

「〇〇市で評判の歯医者は?」「近くで土日もやっている税理士事務所は?」のような、地域や最新の情報が必要な質問では、ChatGPTはウェブ検索を使って答えることが多くなります。このとき、ChatGPTの回答の下や文中に、出典としてサイトへのリンクが表示されます。

つまり、小さな会社がまず狙うべきなのは、「ChatGPTがウェブ検索をしたときに、読まれて、出典として選ばれること」です。学習した知識に入ることは、自分ではほとんどコントロールできませんが、検索で読まれる条件は自分で整えられます。

ChatGPTの検索と、Bingの関係

ChatGPTのウェブ検索は、Microsoftの検索エンジンであるBingの検索結果と関係が深いことが知られています。Googleには出るのにChatGPTには出ない場合は、Bingに登録されているかを確かめる価値があります。仕組みの詳しい説明はChatGPTの検索の仕組みの記事をご覧ください。

ChatGPTが「紹介しやすい」会社の特徴

ChatGPTに限らず、AIが回答の出典を選ぶ基準は公開されていません。ただ、検索エンジンとAIの公式の説明や、選ばれるAI診断の調査から、次のような特徴があるサイトは、読まれて使われやすいと考えられます。

  • ページが検索エンジンに登録されていて、AIのクローラー(ページを読みに来るプログラム)を拒否していない
  • 会社名・所在地・電話番号・営業時間・サービスの内容が、文章でもはっきり書かれている
  • 「料金はいくら?」「どこまで対応している?」のような質問に、短く答えている
  • ホームページ以外(地図アプリ、業界団体のサイト、取材記事など)でも、同じ会社名・住所で紹介されている

ChatGPTに自社が表示されない6つの原因

表示されない原因は、大きく6つに分けられます。上から順に、影響が大きく、確認しやすいものです。

原因どういう状態か確認する場所
1. AIのクローラーを拒否しているrobots.txtやセキュリティの設定で、ChatGPTの検索用クローラーを止めているhttps://自社のドメイン/robots.txt、Cloudflareなどの設定
2. 検索に登録されていないnoindexが入っている、Bingに登録されていないSearch Console、Bing Webmaster Tools
3. 本文がプログラムで後から表示されるページを開いた最初のHTMLに本文がなく、AIが中身を読めないページのソースに本文の文章があるか
4. 運営者の情報があいまい会社名・所在地・連絡先・実績が、ページにも構造化データにも十分ない会社概要のページ、構造化データ
5. 質問に答える文章がないサービスの説明が抽象的で、料金・対応範囲・流れが書かれていないサービスのページ、よくある質問
6. ホームページの外での言及が少ないほかのサイトで、自社の名前が紹介されていない自社名で検索した結果

原因1:AIのクローラーを拒否している

ChatGPTの検索は、OpenAIのクローラー(OAI-SearchBot)がページを読みに来ます。robots.txtでこれを拒否していると、ChatGPTの検索結果に出典として出にくくなります。学習用のクローラー(GPTBot)を拒否しても検索には影響しないと説明されていますが、両方をまとめて止めているサイトもあります。また、Cloudflareなどのセキュリティの機能で、AIのクローラーを自動で止めている場合もあります。各クローラーの名前と役割はAIクローラー一覧の記事で説明しています。

原因2:検索に登録されていない

noindex(検索に載せない指定)が入っていると、検索にもAIの回答にも出ません。また、Googleには登録されていても、Bingには登録されていないことがあります。Bingへの登録は、Bing Webmaster Toolsの登録手順で説明しています。

原因3:本文がプログラムで後から表示される

AIのクローラーの多くは、JavaScript(ページを動かすプログラム)を実行しないと考えられています。ページを開いた最初のHTMLに本文がない作りだと、中身がほとんど読まれません。

原因4〜6:中身と、外からの評判

1〜3は「読めるかどうか」の問題で、4〜6は「読んだうえで、紹介する材料があるかどうか」の問題です。小さな会社では、1〜3は問題なく、4〜6で差がついていることがほとんどです。

「ChatGPTに聞いたら、間違った情報が出てきた」場合

古い住所や、閉じたはずの店舗の情報が出てくる場合は、ホームページや地図アプリの情報が古いまま残っていることが多いです。直し方はChatGPTが間違った情報を答えるときの対処法で説明しています。

2,296サイトの診断で多かった不足

ここからは、選ばれるAI診断の独自調査です。2026年10月2日に見直した採点基準で、22業種・2,296の公式サイトを診断しました。

22業種・2,296サイトの診断結果

  • 平均点は100点満点で54.1点。判定がD(55点未満)のサイトが50%
  • 70点以上のサイトは11.4%、80点以上は3.3%
  • AIのクローラーを塞いでいたサイトは約1%、検索に載せない設定は1%未満
  • 一方で、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトは97%
  • 質問に答える形の見出しが少ないサイトは91%、見出しの直後に短い答えがないサイトは83%
不足していた項目サイトの割合関係する原因
運営者の情報が構造化データに十分入っていない97%原因4
質問に答える形の見出しが少ない91%原因5
ページの内容を構造化データで伝えていない91%原因4
見出しの直後に短い答えがない83%原因5
プライバシーポリシーなどの表記がない50%原因4
運営者情報の中身(名称・所在地・連絡先・実績)が不十分48%原因4
プログラムを動かさなくても本文が読めない8%原因3
AI検索のクローラーを塞いでいる1%原因1

この結果から分かるのは、ChatGPTに読まれないサイトより、読まれても紹介の材料が足りないサイトのほうが、はるかに多いということです。「ChatGPT対策」というと特別な設定を想像しがちですが、実際に差がつくのは、会社の情報と、質問への答えの書き方です。

直す順番:今日・今週・今月にやること

原因が分かったら、次の順番で直していきます。上の段ほど時間がかからず、効果の土台になります。

いつやることかかる時間の目安
今日読めない原因(クローラー拒否・noindex・本文の表示)がないか確かめる15分
今日Bing Webmaster Toolsに登録し、サイトマップを送る30分
今週会社概要に、名称・所在地・連絡先・営業時間・実績を書き足す1時間
今週運営者の構造化データ(Organization・LocalBusiness)を整える30分〜1時間
今月料金・対応範囲・流れを、質問の見出しと短い答えで書く半日
今月Googleビジネスプロフィールや業界のサイトの情報を、ホームページとそろえる1〜2時間

手順1:読めない原因がないか確かめる

  1. ブラウザで https://自社のドメイン/robots.txt を開き、OAI-SearchBot や User-agent: * の下に Disallow: / がないか見る
  2. トップページで右クリック →「ページのソースを表示」を開き、Ctrl + F で noindex を検索する
  3. 同じソースの画面で、トップページの本文の一文を検索し、見つかるか確かめる(見つからなければ、本文が後から表示される作り)

手順2:会社の情報を、文章と構造化データの両方で書く

会社概要のページに、会社名(正式名称)、所在地、電話番号、営業時間、代表者、創業年、主なサービス、対応地域、実績を書きます。書き方と文例は会社概要の書き方で詳しく説明しています。

あわせて、構造化データ(検索エンジンやAIに、ページの情報を決まった形で伝えるコード)で、同じ情報を伝えます。WordPressならSEOプラグインの設定で入力できます。WordPress以外でも、入力欄に書き込むだけでコードを作れる無料のツールがあります。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

手順3:お客さんの質問に、短く答える

ChatGPTは、質問に対して答えになる文章を探します。サービスのページやよくある質問に、次のような見出しと、見出しの直後の1〜2文の答えを置きます。

工務店の場合の、質問の見出しと答えの例

  • 見出し「新築の相談は、土地が決まっていなくてもできますか?」→ 答え「できます。土地探しの段階からご相談いただけます。」
  • 見出し「対応している地域はどこですか?」→ 答え「〇〇市を中心に、車で1時間以内の地域に対応しています。」
  • 見出し「見積もりは無料ですか?」→ 答え「はい、プランと見積もりの作成までは無料です。」

見出しだけを質問の形にしても、答えが段落の後ろのほうに埋もれていると、AIは答えを見つけにくくなります。見出しのすぐ下に、結論を1〜2文で書くのがコツです。

手順4:ホームページの外の情報をそろえる

ChatGPTは、ホームページだけでなく、地図アプリや口コミサイト、業界団体のサイトなども読んでいます。会社名・住所・電話番号の書き方がサイトごとに違うと、同じ会社だと分かりにくくなります。Googleビジネスプロフィールを中心に、表記をそろえてください。

直す前のチェックリスト

  • robots.txtで、OAI-SearchBotやすべてのクローラーを拒否していない
  • トップページのソースに noindex がない
  • ソースの中に、本文の文章がそのまま書かれている
  • Bing Webmaster Toolsに登録し、サイトマップを送った
  • 会社概要に、名称・所在地・電話・営業時間・実績がある
  • 料金・対応範囲・流れについて、質問の見出しと短い答えがある

ChatGPTに表示されているかの確かめ方

直したら、実際にChatGPTでどう紹介されるかを確かめます。

  1. ChatGPTで、お客さんが聞きそうな質問を5〜10個用意する(例:「〇〇市で相続に強い税理士事務所は?」)
  2. ウェブ検索が使われる状態で質問し、回答に自社が出るか、出典のリンクに自社のページがあるかを見る
  3. 自社名を入れて「〇〇(会社名)について教えて」とも聞き、内容が正しいか確かめる
  4. 結果を表に記録し、1か月ごとに同じ質問で比べる

AIの回答は、聞き方や人、日によって変わります。1回出なかったからといって、すぐに失敗だと考える必要はありません。記録するときは、質問の文、聞いた日、自社が出たかどうか、出典に出たページのURLを1行ずつ書いておくと、あとで比べやすくなります。同じ質問を決まった間隔で聞き、変化を見るのが大切です。

出てこなくても、まず「自社名で聞いたときに正しいか」を見る

「地域名+業種」で紹介されるかは、競合との比較で決まるため、すぐには変わりません。まずは自社名で聞いたときに、所在地・サービス・営業時間が正しく答えられるかを確かめてください。ここが正しく答えられない状態だと、ほかの質問で紹介されることも難しくなります。

アクセスの記録で確かめる

Googleアナリティクス(GA4)では、ChatGPTの回答のリンクから来た訪問者を、参照元(どこから来たか)で確認できます。参照元に「chatgpt.com」が出ていれば、ChatGPTの回答から自社のページが開かれたということです。月ごとの数を記録しておくと、直した効果を確かめる目安になります。

業種ごとに、お客さんがChatGPTに聞きそうな質問

ChatGPTで紹介されるかどうかは、「お客さんが実際にどんな質問をするか」と、「その質問の答えが自社のホームページにあるか」で決まります。まずは自社の業種で、お客さんがどんな聞き方をするかを書き出してみてください。

  • 税理士事務所:「〇〇市で、相続税の申告に強い税理士は?」「創業したばかりでも顧問を頼める税理士事務所は?」「顧問料の目安はいくら?」
  • 歯科医院・クリニック:「〇〇駅の近くで、土曜日も診てくれる歯医者は?」「子どもの矯正に対応している歯科医院は?」「予約なしでも診てもらえる?」
  • 工務店・外壁塗装:「〇〇市で、自然素材の家を建てられる工務店は?」「外壁塗装の見積もりで確認することは?」「工事の期間はどれくらい?」
  • 美容室・サロン:「〇〇駅の近くで、くせ毛のカットが上手な美容室は?」「個室のあるネイルサロンは?」「当日予約はできる?」
  • 士業・相談業:「〇〇の許可申請を頼める行政書士は?」「土日に相談できる事務所は?」「相談だけでも料金がかかる?」

書き出した質問ごとに、自社のホームページのどこに答えがあるかを確かめます。答えがどこにもない質問は、よくある質問やサービスのページに書き足します。答えはあっても、長い文章の途中に埋もれている場合は、質問の形の見出しを立てて、その直後に答えを置き直します。

このとき、「地域名」「得意な分野」「対応できる条件(土日・当日・駐車場など)」を、具体的な言葉で書くのが大切です。「地域密着」「丁寧な対応」のような言葉だけでは、AIはどの質問の答えになるのかを判断できません。質問の見出しの書き方と文例は、よくある質問ページの書き方でも詳しく紹介しています。

「必ずChatGPTに表示させる」という提案には注意

ChatGPTの回答は、OpenAIが決めるもので、外部の業者が操作することはできません。「ChatGPTで1位に表示させます」「掲載を保証します」という提案は、根拠を確認してください。

また、自社を紹介させようとして、ほかのサイトに自社を褒める文章を大量に書き込んだり、実在しない口コミを作ったりするのは、逆効果になるおそれがあります。検索エンジンのガイドラインに反する行為は、検索での評価を下げる原因にもなります。

できることは、AIが紹介しやすい材料を、正しく、分かりやすく置いておくことです。地道ですが、検索にもAIにも効く方法です。

ChatGPTに「自社を覚えて」と頼んでも、ほかの人には反映されない

ChatGPTの会話の中で自社の情報を教えても、その情報がほかの利用者への回答に使われるわけではありません。ほかの人への回答に反映させるには、ホームページなど、ウェブ上の公開された情報を整えることが必要です。

よくある質問

ChatGPTに自社を表示させるのに、お金はかかりますか?

ここで説明した手順は、ほとんどが0円でできます。会社概要の書き足し、構造化データの設定、よくある質問の追加は、どれも自分で進められる作業です。まずはホームページの情報を整えることが、費用をかけずにできる対策です。

Googleで上位に出ていれば、ChatGPTにも出ますか?

関係はありますが、同じではありません。ChatGPTのウェブ検索はBingとの関係が深いため、Googleで上位でも、Bingに登録されていなければ出にくい場合があります。また、AIは検索順位だけでなく、質問に答える文章があるかも見ていると考えられます。

直してから、どれくらいで変わりますか?

ウェブ検索の経路では、ページが検索エンジンに読み直されてから変わります。数日〜数週間かかることが多く、聞き方によっても結果が変わります。学習した知識の経路は、次に学習し直されるまで変わりません。

小さな会社でも、大手と並んで紹介されますか?

地域や専門分野をしぼった質問では、小さな会社が紹介されることも十分あります。「〇〇市で」「〇〇に強い」のように、自社が得意な地域やサービスを、ホームページに具体的に書いておくことが大切です。

llms.txtを置けば、ChatGPTに表示されやすくなりますか?

llms.txtは、AI向けにサイトの案内を書くファイルですが、主な検索AIが使っていると公式に説明している例はまだありません。置くとしても、この記事の手順を先に済ませてください。

ChatGPTで表示される内容を、直接書き換えることはできますか?

できません。回答の内容を変えるには、ホームページや地図アプリなど、ChatGPTが参照する情報を正しく直す必要があります。

まとめ

ChatGPTに自社を表示させるために、小さな会社がやるべきことをまとめます。

この記事のまとめ

  • ChatGPTは「学習した知識」と「ウェブ検索」の2つの経路で答える。小さな会社がまず狙うのはウェブ検索
  • 表示されない原因は、クローラー拒否・未登録・本文が読めない・運営者の情報不足・質問への答えがない・外での言及が少ない、の6つ
  • 2,296サイトの診断では、読めないサイトは少なく、運営者の情報(97%)と質問の見出し(91%)の不足が多かった
  • 直す順番は、読める状態の確認 → Bingへの登録 → 会社の情報 → 質問への答え → 外の情報をそろえる
  • 確かめるときは、同じ質問を決まった間隔で聞いて記録する
  • 「必ず表示させる」という提案は根拠を確認する

まずは、自社のホームページに何が足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

自分のサイトを、無料で診断する

参考にした資料

調査の方法:2026年10月、選ばれるAI診断で、2026年10月2日に見直した採点基準により、工務店・税理士事務所・歯科医院・クリニック・整体院・美容室・行政書士事務所・不動産会社など22業種の公式サイト2,296件を再診断した結果です。不足の割合は、各項目で「不足」または「一部不足」と判定されたサイトの割合です。個別のサイト名は公開していません。