よくある質問(FAQ)ページの書き方|AIに引用される質問の選び方と、業種別の文例
公開日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

「よくある質問のページを作りたいけれど、何を載せればいいのか分からない」「FAQはあるのに、問い合わせが減らないし、AIにも紹介されない」。ホームページを自分で更新している店や会社の方から、こうした相談をよく受けます。
先に結論をお伝えします。よくある質問のページは、「お客さんが実際に聞いてくる質問」を、その言葉のまま見出しにし、すぐ下の1〜2文で答えを言い切るのが基本です。 この形は、お客さんにとって読みやすいだけでなく、ChatGPTやGoogleのAIによる概要が答えを作るときに、そのまま引用しやすい形でもあります。
選ばれるAI診断が22業種・2,296の公式サイトを診断したところ、質問に答える形の見出しが足りないサイトが91%、見出しの直後に短い答えがないサイトが83%ありました。また、業種別の調査では、よくある質問があるサイトは、ないサイトより平均点が6〜14点高い業種が多くありました。よくある質問は、小さな会社でもすぐに作れて、差がつきやすいページです。
この記事では、よくある質問のページの役割、質問の集め方と選び方、答えの書き方、ページの組み立て方、業種別の文例、よくある失敗までを説明します。
この記事でわかること
- よくある質問(FAQ)ページの役割と、AI検索で大事になった理由
- 診断データで見る、よくある質問の設置率と点数の差
- 質問の集め方5つと、載せる質問の選び方
- AIにも引用されやすい答えの書き方
- ページの組み立て方(並べ方・見出し・置く場所)
- 業種別の文例と、よくある失敗
よくある質問(FAQ)ページとは?
よくある質問のページは、お客さんからよく聞かれる質問と、その答えをまとめたページです。FAQは「Frequently Asked Questions(よく聞かれる質問)」の略で、「Q&A」と呼ぶこともあります。
よくある質問のページには、3つの役割があります。
- お客さんの不安を先に解消する:「料金はいくら?」「予約なしで行ける?」といった疑問に答え、問い合わせや来店のハードルを下げる
- 問い合わせの手間を減らす:同じ質問に何度も電話やメールで答える手間が減る
- 検索エンジンとAIに、答えを渡す:質問と答えの形の文章は、検索やAIの答えの材料として使われやすい
3つ目の役割が、ここ数年で特に大きくなりました。
AI検索で、よくある質問が大事になった理由
ChatGPTやGoogleのAIによる概要には、「駐車場はありますか?」「土曜も相談できますか?」「料金はいくら?」のように、質問の形で聞かれます。AIは、聞かれた質問に合う部分をウェブのページから探して、答えを作ります。
そのとき、ページの中に「駐車場はありますか?」という見出しと、そのすぐ下に「はい、店の裏に3台分あります」という答えがあれば、AIは迷わずその部分を使えます。逆に、駐車場の情報が「アクセス」のページの地図の下に小さく書いてあるだけだと、AIは見つけにくく、ほかの店の情報や推測で答えてしまうことがあります。
よくある質問は「AIへの答えの置き場所」
お客さんがAIにする質問の多くは、店や会社に電話で聞かれる質問と同じです。電話でよく聞かれる質問に、ホームページで先に答えておくことが、そのままAI検索の対策になります。
診断データで見る、よくある質問の現状
選ばれるAI診断の調査から、よくある質問に関わる数字を紹介します。
よくある質問に関わる調査結果
- 22業種・2,296サイトのうち、質問に答える形の見出しが足りないサイトは91%(十分だったのは206件、9%)
- 見出しの直後に短い答えがないサイトは83%
- 7業種・816サイトのトップページでは、「よくある質問」「FAQ」「Q&A」などの言葉があるサイトは41%、FAQの構造化データ(FAQPage)を入れていたのは2%
業種別の調査では、トップページと、そこからリンクされているページを確認して、よくある質問があるかどうかを数えました。あわせて、よくある質問があるサイトとないサイトの平均点を比べた結果です。
| 業種 | よくある質問がある割合 | ある場合の平均点 | ない場合の平均点 |
|---|---|---|---|
| 社会保険労務士事務所 | 37% | 66.4点 | 52.7点 |
| 英会話教室 | 60% | 57.9点 | 45.2点 |
| 葬儀社 | 61% | 61.2点 | 49.5点 |
| エステサロン | 28% | 56.7点 | 47.5点 |
| ネイルサロン | 21% | 55.7点 | 47.7点 |
| 旅館・ホテル | 46% | 49.8点 | 43.0点 |
| 眼科 | 28% | 56.4点 | 50.0点 |
よくある質問の有無そのものが、診断の点数に直接入っているわけではありません。ただ、お客さんの疑問に答えようとしているサイトほど、ホームページ全体がAIにとって読みやすい形に整っている傾向がありました。
もう一つ分かるのは、「よくある質問」のページがあっても、質問の見出しの形になっていないサイトが多いということです。よくある質問がある業種でも、質問の見出しが足りないサイトは8〜9割にのぼります。ページはあっても、質問が太字の文だけで見出しになっていない、画像になっている、などの理由で、機械からは質問と答えの形に見えていないのです。
GoogleのAIによる概要に引用されない原因を調べても、この「質問の見出し」と「見出し直後の答え」の不足がいちばん多く見つかります(AIによる概要に引用されない原因の記事)。よくある質問のページは、作るだけでなく、機械にも質問と答えの形に見えるように作ることが大切です。
よくある質問が少ない業種ほど、差がつきやすい
表を見ると、よくある質問がある割合は、ネイルサロンの21%から葬儀社の61%まで、業種によって大きく違います。美容室では17%、動物病院では31%、自動車整備工場では27%でした。
よくある質問がある店が少ない業種ほど、作った店が目立ちます。同じ地域の同業者のホームページをいくつか見て、よくある質問がないなら、それはチャンスです。逆に、ほとんどの同業者が載せている業種では、質問の数や答えの具体さで差をつけることになります。
質問の集め方5つ
よくある質問のページで、いちばん大事なのは質問選びです。自分で考えた質問ではなく、お客さんが実際に聞いてくる質問を集めます。
1. 電話や受付で聞かれたことをメモする
いちばん確実な方法です。1〜2週間、電話や受付で聞かれたことを、聞かれた言葉のままメモします。スタッフがいるなら、全員に頼むと、自分では気づかない質問が集まります。
2. メール・LINE・問い合わせフォームを見返す
過去の問い合わせを見返すと、何度も聞かれている質問が見つかります。同じ質問が3回以上あれば、よくある質問に載せる候補です。
3. 口コミを読む
Googleの口コミや紹介サイトの口コミには、「〇〇か不安だったけれど」「〇〇が分からなかった」のように、来る前の不安が書かれていることがあります。それをそのまま質問にします。口コミへの返信の書き方は、口コミへの返信例文の記事で紹介しています。
4. 検索の候補を見る
Googleの検索窓に「店の業種+地域名」を入れると、続きの言葉の候補が出ます。また、検索結果の「他の人はこちらも質問」の欄には、実際によく検索されている質問が並びます。
5. AIに聞いてみる
ChatGPTなどに、「〇〇市で△△を探している人は、どんなことを気にしますか?」と聞いてみるのも、質問の候補を広げるのに役立ちます。ただし、AIが出した質問は一般的なものが多いので、自分のお客さんに本当に当てはまるかを見直してから使います。
載せる質問の選び方
集めた質問の中から、次の順番で選びます。
| 優先順位 | 質問の種類 | 例 |
|---|---|---|
| 1 | 申し込み・来店の前に必ず気にすること | 料金、予約、営業時間、場所、駐車場 |
| 2 | 迷っている人の背中を押す質問 | 初めてでも大丈夫? 相談だけでもいい? |
| 3 | よくある誤解を解く質問 | 〇〇はやっていますか?(やっていない場合も書く) |
| 4 | 申し込んだあとの流れ | 当日の流れ、必要なもの、支払い方法 |
| 5 | 専門的な質問 | 業種ならではの詳しい質問 |
最初は10問を目安にします。多すぎると探しにくくなるので、20問を超えるようなら、カテゴリに分けます。迷ったら、「この質問の答えが書いてあれば、電話が1本減るか」で考えると選びやすくなります。
AIにも引用されやすい答えの書き方
質問が決まったら、答えを書きます。答えの書き方には、5つのコツがあります。
コツ1:最初の一文で言い切る
「はい」「いいえ」「〇〇円です」「〇時まで受け付けています」のように、最初の一文で結論を書きます。「場合によります」「お問い合わせください」で始めると、お客さんにもAIにも答えになりません。
コツ2:1〜2文の短い答えのあとに、補足を続ける
最初の1〜2文(おおむね100文字以内)で答えを完結させ、そのあとに理由や条件、詳しい説明を続けます。AIは、この最初の短い答えを引用することがよくあります。
コツ3:数字と固有名詞を入れる
「お手頃」「すぐ近く」より、「5,500円(税込)」「〇〇駅南口から徒歩3分」。具体的な数字があると、答えとして使われやすくなります。
コツ4:条件があるときは「よくある場合」を先に書く
料金や時間が条件で変わる場合は、「多くの場合は〇〇です。ただし△△のときは□□です」のように、いちばん多い場合の答えを先に書きます。
コツ5:次にしてほしいことを添える
答えの最後に、「詳しくは料金表のページをご覧ください」「ご予約は電話またはウェブから受け付けています」のように、次の行動をひとこと添えます。
答えの書き方:よくない例とよい例
よくない例
質問:駐車場はありますか?
答え:当院へお越しの際は、公共交通機関のご利用をおすすめしております。お車でお越しの場合は、お問い合わせください。
よい例
質問:駐車場はありますか?
答え:はい、医院の裏に専用の駐車場が5台分あります。満車のときは、向かいのコインパーキング(〇〇パーク)をご利用ください。駐車料金は、受付で1時間分をお渡ししています。
ページの組み立て方
質問は「見出し」にする
ページを作るときは、質問を見出し(見出し2や見出し3)にし、答えをそのすぐ下の段落に書きます。質問を太字にしただけや、表の中に質問と答えを入れただけでは、検索エンジンやAIが「ここは質問だ」と読み取りにくくなります。
WordPressのブロックエディタなら、質問を「見出し」ブロック、答えを「段落」ブロックで入れます。ホームページ作成サービスでも、文字を大きくするのではなく、「見出し」の設定を使ってください。
質問は、お客さんが聞く順番に並べる
申し込みの前に気にすること(料金・予約・場所)を上に、申し込んだあとのこと(当日の流れ・支払い)を下に並べます。質問が20問を超える場合は、「料金について」「予約について」「当日について」のようにカテゴリに分け、カテゴリを見出し2、質問を見出し3にします。
置く場所は「専用のページ」と「関係するページ」の両方
よくある質問は、専用のページにまとめるだけでなく、関係するページにも置くと効果的です。料金のページの下に料金の質問を3つ、サービスのページの下にそのサービスの質問を3つ、のように置きます。トップページに、いちばん多い質問を3〜5つ載せるのもおすすめです。
開閉式(アコーディオン)の表示は、作り方に注意
質問を押すと答えが開く「アコーディオン」の表示は、見た目はすっきりしますが、作り方によっては、答えの文章がプログラムで後から読み込まれ、AIのクローラーに読まれないことがあります。ブラウザでページを右クリックして「ページのソースを表示」を選び、答えの文章がソースの中に入っているか確かめてください。入っていれば、閉じた状態でも読まれます。
業種別の文例
業種ごとに、よく聞かれる質問と答えの例をまとめました。金額や時間は例なので、自分の店の内容に書き換えて使ってください。
業種別の質問と答えの例
税理士事務所
Q. 確定申告だけを頼むことはできますか?
A. はい、確定申告のみのご依頼も受け付けています。料金は、売上の規模と帳簿の状態に応じて〇〇円からです。初回のご相談(30分)は無料です。
整体院
Q. 初めてでも予約なしで行けますか?
A. 予約なしでも受け付けていますが、待ち時間が出ることがあります。初回は問診と検査に時間がかかるため、前日までのご予約をおすすめします。
工務店
Q. 対応している地域はどこですか?
A. 〇〇市・△△市・□□町を中心に、本社から車で1時間以内の地域で家づくりをしています。それ以外の地域は、ご相談ください。
美容室
Q. 子ども連れでも大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。キッズスペースがあり、お子さまが待つ間に遊べるおもちゃと絵本を用意しています。混み合う土日は、ご予約のときにお伝えください。
歯科医院
Q. 土曜日も診療していますか?
A. はい、土曜日は9時から13時まで診療しています。土曜日は混み合うため、2週間前までのご予約をおすすめします。日曜・祝日は休診です。
文例をそのまま使うのではなく、自分の店の言葉に直すことが大事です。同じ質問でも、店によって答えは違います。ほかの店と同じ答えなら、わざわざ自分の店を選ぶ理由になりません。 「キッズスペースがある」「土曜も13時まで」のように、自分の店ならではの事実を、答えの中に入れてください。
ほかにも、業種ごとに聞かれやすい質問は、歯科医院や工務店などの業種別の記事で紹介しています。
FAQの構造化データは必要か
よくある質問には、FAQPageという構造化データ(ページの内容を機械向けに整理して伝える書式)があります。以前は、これを入れるとGoogleの検索結果に質問と答えが開く形で表示されましたが、2023年8月から、この表示は国や自治体のサイトと、健康・医療の信頼できるサイトに限られるようになりました。
一般の会社や店では、FAQPageを入れても検索結果の見た目は変わりません。ただ、質問と答えのつながりを機械に確実に伝える補助にはなります。入れる場合は、ページに表示している質問と答えと、同じ内容にしてください。くわしくはFAQの構造化データの記事で説明しています。
入れるかどうか迷ったときは、次のように考えると判断しやすくなります。
- WordPressで、SEOプラグインのFAQブロックを使える:手間がほとんどかからないので、入れてかまいません
- 手でコードを書く必要がある:まずは本文の質問と答えを整えることを優先し、余裕があれば入れる
- 質問を頻繁に入れ替える:本文とコードの内容がずれやすいので、無理に入れなくてもかまいません
構造化データのコードを手で書く場合は、入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールも使えます。
構造化データ作成ツールを使う(無料)いずれにしても、構造化データより先に、本文の質問の見出しと答えをしっかり書くことが大事です。AIは本文を読んで内容を理解するからです。
よくある失敗
- 自分が答えたい質問ばかり並べる:「当社の強みは何ですか?」のような質問は、お客さんは聞きません。宣伝に見えて、読まれなくなります
- 答えが「お問い合わせください」ばかり:答えになっていないと、お客さんは結局電話してきます。AIの答えにも使われません
- 答えが長すぎる:1つの答えが何百字も続くと、要点が伝わりません。最初の1〜2文で言い切り、詳しい説明は別のページへリンクします
- 情報が古いまま:料金や営業時間を変えたのに、よくある質問だけ古い情報が残っていると、AIが古い情報で答えてしまいます
- 画像で作っている:質問と答えを画像にすると、検索エンジンもAIも読めません
よくある質問のページのチェックリスト
- お客さんが実際に聞いた質問を、その言葉のまま載せている
- 質問が「見出し」になっている(太字だけではない)
- 答えの最初の一文で、結論を言い切っている
- 料金・時間・場所などに、具体的な数字や名前が入っている
- 料金・予約・場所など、申し込み前の質問が上にある
- 料金を変えたときに、よくある質問も一緒に直す決まりにしている
- 答えの文章が、ページのソースに入っている(後から読み込まれていない)
よくある質問
よくある質問は、何問くらい載せればいいですか?
最初は10問が目安です。少なすぎると、お客さんの疑問に答えきれません。20問を超える場合は、カテゴリに分けて、探しやすくします。数より、実際に聞かれている質問かどうかが大事です。
よくある質問のページは、どこからリンクすればいいですか?
全ページの上部のメニューか、下のフッターからリンクします。あわせて、料金やサービスのページの下に、関係する質問をいくつか置き、「ほかの質問はこちら」とよくある質問のページへつなげると、見つけてもらいやすくなります。
悪い印象を与えそうな質問は、載せないほうがいいですか?
載せたほうがよい場合が多いです。「キャンセル料はかかりますか?」「追加料金はありますか?」のような質問は、お客さんが気にしているのに聞きにくいことです。先に正直に答えておくと、信頼につながります。
質問と答えの文体は、どうそろえればいいですか?
質問はお客さんの言葉で(「〜ですか?」「〜できますか?」)、答えは店の言葉で(「はい、〜です」)書きます。全体を、です・ます調でそろえると読みやすくなります。
ブログの記事にも、よくある質問を入れたほうがいいですか?
入れると効果的です。記事の最後に、記事の内容に関係する質問を3〜5問入れておくと、読者の疑問に答えられるうえ、AIが記事の要点をつかみやすくなります。
一度作ったら、見直さなくていいですか?
半年に1回ほど見直してください。料金やサービスが変わったとき、新しくよく聞かれる質問が出てきたときは、そのつど足したり直したりします。
まとめ
よくある質問のページの書き方をまとめます。
この記事のまとめ
- よくある質問は、お客さんの不安を解消し、問い合わせを減らし、AIに答えを渡すページ
- 2,296サイトの診断では、質問の見出しが足りないサイトが91%、見出し直後の答えがないサイトが83%
- 質問は、電話・メール・口コミ・検索の候補から、お客さんの言葉のまま集める
- 答えは、最初の一文で言い切り、数字と固有名詞を入れる
- 質問は「見出し」にし、申し込み前に気にすることから順に並べる
- 料金やサービスを変えたら、よくある質問も一緒に直す
まずは、自分のホームページに質問の見出しと答えがどれくらいあるかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。
自分のサイトを、無料で診断する参考にした資料
- よくある質問(FAQPage)の構造化データ(Google 検索セントラル)
- Changes to HowTo and FAQ rich results(Google 検索セントラル ブログ、2023年8月)
- AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)
調査の方法:2026年10月、選ばれるAI診断で、22業種の公式サイト2,296件(重複を除く)を、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。割合は「不足」または「一部不足」と判定されたサイトの割合です。業種別のよくある質問の有無は、各業種の調査で、トップページとそこからリンクされているページのHTMLを確認して数えたものです。トップページの「よくある質問」の言葉とFAQPageの数は、2026年9〜10月に7業種の公式サイト816件を調べた結果です。個別のサイト名と点数は公開していません。