選ばれるAI診断

葬儀社のLLMO対策|138社を診断して分かった、費用と24時間受付を書く会社ほど点数が高い理由

公開日: / カテゴリ: 業種別の調査 / 執筆: エラバレル

葬儀社のLLMO対策|138社を診断して分かった、費用と24時間受付を書く会社ほど点数が高い理由

「AIで『〇〇市 家族葬』と調べる人が増えていると聞くが、うちの会社は紹介されているのか」「ホームページに何を書けば、AIに選ばれるのか分からない」。葬儀社の経営者や担当の方から、こうした声が聞かれるようになりました。

「〇〇市で、家族葬ができる葬儀社は? 費用はどれくらい?」。急な場面でも、事前の備えでも、葬儀社選びをChatGPTやGoogleのAIによる概要に聞く人が増えています。AIが答えるときに材料にするのは、葬儀社の公式ホームページ、Googleビジネスプロフィール、口コミ、比較サイトです。

先に結論をお伝えします。AIに選ばれる葬儀社のホームページに必要なのは、プランごとの費用、24時間の受付と最初の流れ、会館・斎場の情報を、文章ではっきり書くこと、そして運営者の情報を構造化データで伝えることです。

選ばれるAI診断は2026年10月、全国の葬儀社の公式ホームページ138社を、AI検索への対応度の観点で診断しました。平均は100点満点中56.5点で、22業種の中で9番目(高い順)でした。費用・24時間受付・家族葬の案内を書いている会社は、書いていない会社より平均点が15点以上高い結果になりました。

この記事では、葬儀社のホームページがAIに選ばれにくい理由を調査の数字で示し、今日からできる直し方をまとめます。

この記事でわかること

  • 葬儀社のLLMO対策とは何か、AIにどんな質問がされるのか
  • 138社の診断結果(平均点・判定・分野ごとの点数・多かった不足)
  • 葬儀社ならではの特徴と、書いている会社ほど点数が高かった項目
  • プランと費用・24時間受付・会館の情報の書き方
  • 葬儀社向けの構造化データ(LocalBusiness)のコード
  • よくある質問と、自分の会社のホームページの確かめ方

葬儀社のLLMO対策とは?

LLMO対策(AIO対策、AI検索対策とも呼ばれます)は、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などが回答を作るときに、自分の会社を正しく読み取り、候補や出典として挙げてもらうための対策です。

葬儀社の場合、AIには次のような質問がされます。

  • 「〇〇市で、家族葬を30万円くらいでできる葬儀社は?」
  • 「夜中でもすぐに来てくれる葬儀社を教えて」
  • 「〇〇市の斎場で、直葬(火葬式)ができるところは?」
  • 「葬儀の事前相談ができる会社は?」
  • 「互助会に入っていなくても、〇〇会館は使える?」

AIは、地域・会館や斎場・プランと費用・24時間の受付・事前相談を組み合わせて答えようとします。急いでいる人ほど「すぐ対応してくれるか」「費用はいくらか」を確かめたいので、それがはっきり書かれているかが大事です。

葬儀社選びは「急いでいる人」と「備えている人」の2種類

病院で家族を亡くした直後の人は、「今すぐ来てくれるか」「電話番号はどこか」を探しています。一方、事前に調べている人は、「費用はいくらか」「家族葬と一日葬の違いは」「会館はどこにあるか」をじっくり比べています。どちらの人の質問にも答えられるホームページが、AIにも選ばれやすくなります。

AIは、どこから葬儀社の情報を集めるのか

情報源AIが読み取る主な情報自分で直せるか
公式ホームページプラン・費用・会館・受付時間・会社の情報直せる
Googleビジネスプロフィール所在地・電話番号・営業時間・口コミ直せる
口コミ対応の評判返信はできる
葬儀の比較サイト・ポータル費用の目安、掲載している会社の一覧掲載情報の修正を依頼できる

この中で、自分で中身を一番自由に書けるのが公式ホームページです。AIに正しく紹介してもらうための土台は、公式ホームページにあります。

138社を診断した結果

平均56.5点。22業種の中で9番目

業種調べた数平均点
工務店6362.6
歯科医院5262.1
外壁塗装会社8261.5
税理士事務所11360.1
クリニック(内科・皮膚科)13359.2
整体院・整骨院10858.7
社会保険労務士事務所10657.9
行政書士事務所27956.7
葬儀社13856.5
不動産会社12453.4
保険代理店5153.4
英会話教室5653.0
眼科7751.4
学習塾11651.2
自動車整備工場11250.6
整形外科4550.2
中古車販売店12050.0
エステサロン6349.6
動物病院12849.6
ネイルサロン14849.3
美容室7848.5
旅館・ホテル11945.7

葬儀社138社の診断結果

  • 平均点は56.5点(中央値56点)。22業種の中で9番目
  • 判定の内訳は、A判定1社(1%)、B判定11社(8%)、C判定71社(51%)、D判定55社(40%)
  • 70点以上は17.4%、80点以上は5.8%
  • WordPressで作られたサイトは64社(46%)で、平均点はWordPressが63.0点、それ以外が50.9点

判定はA(90点以上)・B(75点以上)・C(55点以上)・D(55点未満)の4段階です。葬儀社は、半分ほどがC判定、4割がD判定でした。

分野ごとの点数

分野平均点
AIに読んでもらえるか99点
技術の土台(HTTPS・速さ・サイトマップ)83点
運営者の信頼性66点
AIが引用しやすい書き方51点
構造化データ18点

AIのクローラーが読める状態(99点)や技術の土台(83点)はほぼ問題がない一方、構造化データ(18点)とAIが引用しやすい書き方(51点)が大きく不足していました。どちらも、書き足すことで改善できる分野です。

多かった不足

不足していた項目葬儀社(138社)
運営者の情報が、構造化データに十分入っていない95%(131社)
質問に答える形の見出しが足りない87%(120社)
ページの内容の種類が、構造化データで伝わっていない86%(119社)
見出しの直後に短い答えがない76%(105社)
構造化データがない(または壊れている)61%(84社)
SNSで共有されたときの情報(OGP)が足りない60%(83社)
見出しの構造(h1・h2)に問題がある51%(71社)
運営者情報(会社概要)の中身が不十分48%(66社)
プライバシーポリシーの表記がない36%(49社)
サイトマップがない17%(24社)
問い合わせ先が見つからない13%(18社)
HTTPS(鍵マーク)になっていない9%(12社)

WordPressで作られたサイト(64社)の平均点は63.0点、それ以外(ホームページ作成サービスや専用のシステムなど、74社)は50.9点で、12点ほどの差がありました。WordPressはSEOプラグインで構造化データやOGPを出しやすいことが、差につながっていると考えられます。

葬儀社ならではの特徴

トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページを確認して、葬儀社に特有の点も数えました。

状態会社割合
会館・斎場の案内がある115 / 13287%
費用・プランの案内がある105 / 13280%
家族葬の案内がある99 / 13275%
24時間受付の案内がある93 / 13270%
事前相談の案内がある79 / 13260%
互助会・会員の案内がある75 / 13257%
直葬・火葬式の案内がある64 / 13248%
よくある質問がある80 / 13261%
金額(料金・費用)が書かれている(トップか料金ページ)76 / 13258%
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)46 / 13235%
葬儀社のホームページの特徴
出典:選ばれるAI診断の調査

費用・プランや家族葬の案内は多くの会社にありましたが、直葬・火葬式(48%)の案内は半分ほどでした。また、「費用・プラン」の案内がある会社は80%なのに、具体的な金額が書かれていたのは58%にとどまりました。プランの名前はあっても、金額は「お問い合わせください」になっている会社が少なくありません。

書いている会社ほど、点数が高い

書いているかどうか書いている会社の平均点書いていない会社の平均点
24時間受付の案内がある61.5点44.6点
費用・プランの案内がある59.9点44.0点
家族葬の案内がある60.4点45.4点
直葬・火葬式の案内がある63.2点50.4点
会館・斎場の案内がある58.3点46.2点
金額(料金・費用)が書かれている61.6点49.8点
よくある質問がある61.2点49.5点
事前相談の案内がある60.8点50.5点

これらの項目そのものが診断の点数に入っているわけではありません。ただ、お客さんが知りたいことを具体的に書いている会社ほど、ホームページ全体がAIにとって読みやすい形に整っている傾向がありました。

逆に、写真中心で文章が少ない(1,500字未満)会社の平均点は48.8点で、そうでない会社(60.9点)より12点ほど低い結果でした。写真や雰囲気だけでは、AIには伝わりません。

今日からできる直し方

1. プランごとの費用と、含まれるものを書く

  • 家族葬・一日葬・直葬(火葬式)・一般葬のプランごとの費用の目安
  • プランに含まれるもの、含まれないもの(飲食、返礼品、火葬料、お布施など)
  • 追加の費用がかかる条件
書くこと書き方の例
プランの名前と金額「家族葬プラン 〇〇万円〜(税込)」
含まれるもの祭壇、棺、搬送(〇kmまで)、安置、スタッフの人件費
含まれないもの飲食、返礼品、火葬料、お布施
追加の費用がかかる条件安置の日数が〇日を超える場合、会葬者が〇名を超える場合
総額の目安「参列〇名の家族葬で、総額〇〇万円前後が多い」

プランの違いも、言葉で説明しておく

家族葬(家族や親しい人だけで通夜・告別式を行う)、一日葬(通夜を行わず、告別式と火葬を1日で行う)、直葬・火葬式(通夜・告別式を行わず、火葬だけを行う)の違いは、葬儀に慣れていない人には分かりにくいものです。AIにも「家族葬と一日葬の違いは?」という質問がよくされます。自社のプランの説明の中で、それぞれの流れと所要時間、向いている人を書いておくと、そのまま答えとして使われやすくなります。

「〇〇円〜」だけでは、かえって不安を招く

プランの最低金額だけを大きく書き、実際の総額が分からない書き方は、お客さんの不安や後のトラブルにつながります。AIも、含まれるものが分からない金額は、そのまま答えに使いにくくなります。含まれるもの・含まれないもの・総額の目安を、セットで書いてください。

2. 24時間の受付と、最初の流れを書く

「亡くなったら、まず何をすればいいか」「電話したあと、何分で来てもらえるか」を書くと、急いでいる人にもAIにも伝わります。

最初の流れの書き方(〇〇葬祭の場合)

見出し:「病院で亡くなったら、まず何をすればいいですか?」
答え:「24時間365日、お電話(058-000-0000)で受け付けています。ご連絡をいただいてから、〇〇市内なら30〜60分ほどで寝台車がお迎えにうかがいます。ご自宅か当社の〇〇会館の安置室へお連れし、そのあと、ご家族と葬儀の日程やプランをご相談します。」
見出しが質問になっていて、直後に電話番号・到着までの時間・その後の流れが書かれていると、AIがそのまま答えに使えます。

3. 会館・斎場の情報を書く

自社の会館の名前・所在地・収容人数・駐車場、よく使う公営斎場を書きます。会館ごとにページを分け、住所・アクセス・対応できる人数・安置室の有無を、写真だけでなく文章で書いておくと、「〇〇市の〇〇会館」という質問にも答えやすくなります。

4. 直葬・火葬式と、事前相談の案内を書く

調査では、直葬・火葬式の案内がある会社は48%、事前相談の案内がある会社は60%でした。どちらも、書いている会社の平均点が10点以上高い項目です。「直葬はできますか?」「事前相談は無料ですか?」は、AIによく聞かれる質問でもあります。対応しているなら、はっきり書いておきます。

5. 遺族の質問を、よくある質問にする

  • 「病院から自宅まで運んでもらえますか?」
  • 「宗派が分からなくても大丈夫ですか?」
  • 「互助会に入っていなくても利用できますか?」
  • 「葬儀の後の手続きも相談できますか?」
  • 「家族葬には、どこまでの親族を呼べばいいですか?」

質問を見出しにし、その直後に1〜2文で答えを書きます。調査では、質問に答える形の見出しが足りない会社が87%、見出しの直後に短い答えがない会社が76%ありました。

葬儀社のホームページのチェックリスト

  • プランごとの金額と、含まれるもの・含まれないものが書かれている
  • 24時間受付の電話番号と、電話したあとの流れが書かれている
  • 会館・斎場の名前・所在地・収容人数・駐車場が文章で書かれている
  • 直葬・火葬式、事前相談に対応しているかが書かれている
  • よくある質問が、質問の見出しと短い答えの形になっている
  • 会社概要に、正式名称・所在地・電話番号・代表者が書かれている

構造化データを入れる(LocalBusiness)

構造化データ(会社の情報を、AIや検索エンジンが間違いなく読み取れる書式)は、平均18点と最も伸びしろのある分野です。138社のうち95%で、運営者の情報が構造化データに十分入っていませんでした。葬儀社には LocalBusiness を使います。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "LocalBusiness",
  "@id": "https://example.com/#business",
  "name": "〇〇葬祭",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png",
  "description": "岐阜市の葬儀社。家族葬・一日葬・火葬式に対応。自社会館〇〇ホール(最大50名)。24時間365日受付。",
  "telephone": "+81-58-000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "500-0000",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "openingHours": "Mo-Su 00:00-23:59",
  "areaServed": ["岐阜市", "各務原市"],
  "sameAs": ["https://www.instagram.com/〇〇/"]
}
</script>

description(説明文)には、地域・対応できる葬儀の形・会館・受付時間を入れると、AIが会社を紹介するときにそのまま使いやすくなります。areaServed には、対応している市町村を書きます。

入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールもあります。書き方の詳細はLocalBusinessの構造化データの書き方の記事、業種ごとの型の選び方はLocalBusinessの業種別の型の記事で説明しています。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

WordPressでSEOプラグインを使わずに入れる方法はWordPressに構造化データをプラグインなしで入れる方法を、Googleビジネスプロフィールの整え方はGoogleビジネスプロフィールとAIによる概要の記事をご覧ください。

自分の会社のホームページを確かめる

今回の138社の診断と同じ方法で、自分の会社のホームページを確かめられます。URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。登録は不要です。

よくある質問

葬儀社に合う構造化データの型はありますか?

schema.org には葬儀社専用の型がないため、LocalBusiness を使います。業種は description(説明文)に「〇〇市の葬儀社」と書けば伝わります。

費用を載せると、トラブルになりませんか?

プランに含まれるもの・含まれないものをはっきり書けば、かえってトラブルを防げます。「〇〇円〜」の目安と、変わる条件を書きましょう。

口コミはAIに影響しますか?

影響します。Googleの口コミは、AIが「安心して任せられる会社」を判断する材料になります。口コミには丁寧に返信し、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの情報もそろえておきます。

互助会の会員向けの情報は、どう書けばいいですか?

会員と会員でない人で料金や使える会館が違う場合は、両方の場合を分けて書きます。「会員でなくても利用できますか?」はよく聞かれる質問なので、よくある質問にも入れておくと、AIが正しく答えやすくなります。

写真の多いホームページは、AIに不利ですか?

写真があること自体は問題ありません。ただ、調査では写真中心で文章が少ない会社の平均点は48.8点と、そうでない会社(60.9点)より低い結果でした。会館やプランの写真には、文章の説明を添えてください。画像の説明の付け方は画像のaltの記事で説明しています。

比較サイトに載っていれば、自社のホームページは整えなくてもいいですか?

比較サイトの情報は、掲載の条件や更新の時期が自社の思いどおりになるとは限りません。AIが「公式の情報」として確かめられるのは自社のホームページです。比較サイトに載っている場合も、自社のホームページの情報をいちばん正確で新しい状態にしておきます。

まとめ

葬儀社のLLMO対策のポイントをまとめます。

この記事のまとめ

  • 葬儀社の公式ホームページ138社の平均は56.5点。22業種の中で9番目
  • 最も弱い分野は構造化データ(平均18点)。95%の会社で運営者の情報が構造化データに十分入っていなかった
  • 費用・プランを書いていた会社は80%だが、金額まで書いていたのは58%、直葬・火葬式の案内は48%
  • 24時間受付・費用・家族葬の案内を書いている会社は、書いていない会社より平均点が15点以上高かった
  • プランごとの費用と含まれるもの、24時間受付と最初の流れ、会館の情報を文章で書き、LocalBusinessの構造化データを入れる
  • よくある質問がある会社の平均点は61.2点で、ない会社(49.5点)より高かった

まずは、自分の会社のホームページに何が足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と、それぞれの理由を無料で確認できます。

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参考にした資料

調査の方法:2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。地図の公開データ(OpenStreetMap)に公式サイトのURLが登録されていた全国の葬儀社から150社を選び、選ばれるAI診断で診断しました(サイトが開けなかった12社を除く138社)。料金などの項目は、トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページのHTMLを確認して数えています(132社。点数との比較は、再診断の結果と照らし合わせられた130社)。他の業種の数字は、同じ採点基準で再診断した結果です。公開しているのは集計した数字だけで、個別の名前と点数は公開していません。