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Personの構造化データの書き方|個人事業主・士業の代表者をAIに伝える【コード例つき】

公開日: / カテゴリ: 構造化データ / 執筆: エラバレル

Personの構造化データの書き方|個人事業主・士業の代表者をAIに伝える【コード例つき】

「税理士の資格や経歴をプロフィールに書いているのに、AIに事務所のことを聞くと、代表者の名前が出てこない」「個人で仕事をしているので、会社というより自分の名前で探してほしい」。士業の先生や個人事業主の方から、こうした相談を受けることがあります。

先に結論をお伝えします。**代表者や専門家としての自分をAIや検索エンジンに伝えるには、プロフィールの文章に加えて、Person(人)の構造化データを書くのが効果的です。** 氏名・肩書き・資格・所属・SNSを入れ、事務所や会社の構造化データとつなげておくと、「この人がこの事務所の代表で、こういう専門家だ」という関係が、機械にも正確に伝わります。

選ばれるAI診断が22業種・2,296件の公式サイトを診断したところ、税理士事務所の96%、行政書士事務所の97%、社会保険労務士事務所の94%で、運営者の情報が構造化データに十分入っていませんでした。この記事では、Personの構造化データとは何かから、コードの書き方、よくある間違い、入れたあとの確認方法までを説明します。

この記事でわかること

  • Personの構造化データとは何か、どんなときに使うのか
  • 士業・個人事業主のサイトの現状(2,296件の診断から)
  • 基本のコードと、入れる項目の意味
  • 事務所・会社の構造化データとのつなぎ方
  • 記事の著者として使う方法
  • よくある間違いと、入れたあとの確認方法

Personの構造化データとは?

構造化データとは、ページに書かれている情報を、検索エンジンやAIが間違いなく読み取れる決まった書式で書いたものです。書式の決まりは schema.org という共通の語彙(言葉の辞書のようなもの)で定められていて、Googleなどの検索エンジンが使っています。

その中の Person は、「人」を表す型です。名前、肩書き、勤め先、学歴、資格、SNSのアカウントなど、人についての情報を書くことができます。

どんなときに使うのか

Personの構造化データは、主に次のような場面で使います。

場面使い方
事務所や会社の代表者を伝える事務所(Organization・LocalBusiness)の「創業者」「代表者」として、Personをつなげる
個人で活動している人のサイトサイトの運営者そのものを、Personとして書く
ブログ記事の著者を伝える記事(Article)の「著者」として、Personをつなげる
プロフィールのページそのページが特定の人について書かれたページであることを伝える

士業や個人事業主の場合は、「事務所の代表者」と「記事の著者」の2つの使い方が特に役に立ちます。

PersonとOrganizationの違い

Organization(組織)は会社や事務所そのもの、Person(人)はそこで働く人を表します。法人でも個人事業でも、「事務所」と「代表者」は別のものとして書き、両者を「代表者」「創業者」などの項目でつなげるのが基本です。個人名だけで活動していて事務所の名前がない場合は、Personだけで運営者を表すこともできます。

なぜ士業・個人事業主に大事なのか

士業や個人事業主の仕事は、「誰がやるのか」で選ばれることがよくあります。お客さんがAIに「相続に詳しい税理士はいる?」「〇〇市で、外国人の在留資格に強い行政書士は?」と聞いたとき、AIは事務所の情報だけでなく、そこにいる専門家の資格や得意分野も手がかりにして答えます。

Googleも、検索の品質を評価する考え方として、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を挙げています。誰がどんな資格と経験を持って発信しているかを、文章と構造化データの両方で示すことは、この考え方にも沿っています。詳しくはE-E-A-Tの記事で説明しています。

士業のサイトの現状

選ばれるAI診断は、2026年10月2日に見直した採点基準で、22業種・2,296件の公式サイトを再診断しました。そのうち、士業の結果は次のとおりです。

士業のサイトの診断結果

  • 運営者の情報が構造化データに十分入っていなかった割合:税理士事務所96%(113件中)、行政書士事務所97%(279件中)、社会保険労務士事務所94%(106件中)
  • 運営者情報の中身(名称・所在地・連絡先・実績)が不十分だった割合:税理士事務所28%、行政書士事務所41%、社会保険労務士事務所35%
  • 22業種全体でも、運営者の構造化データが不十分なサイトは97%

注目したいのは、運営者情報の「中身」が不十分な事務所は3〜4割なのに、構造化データが不十分な事務所は9割以上にのぼることです。プロフィールの文章は書いているのに、機械に伝わる形にはなっていない事務所が大半だということです。代表者のプロフィールの書き方そのものは、代表者プロフィールの書き方の記事で詳しく説明しています。

Personの基本のコード

まずは、Personだけの基本の形を見てみましょう。JSON-LD(構造化データを書く形式の1つで、Googleがすすめているもの)で書きます。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Person",
  "@id": "https://example.com/about/#person",
  "name": "山田 太郎",
  "alternateName": "やまだ たろう",
  "jobTitle": "税理士",
  "description": "〇〇市の税理士。創業期の会社の顧問と、相続税の申告を中心に担当しています。",
  "url": "https://example.com/about/",
  "image": "https://example.com/images/yamada.jpg",
  "worksFor": { "@id": "https://example.com/#organization" },
  "knowsAbout": ["法人税", "相続税", "創業融資"],
  "hasCredential": {
    "@type": "EducationalOccupationalCredential",
    "credentialCategory": "国家資格",
    "name": "税理士"
  },
  "memberOf": {
    "@type": "Organization",
    "name": "〇〇税理士会"
  },
  "alumniOf": {
    "@type": "CollegeOrUniversity",
    "name": "〇〇大学"
  },
  "sameAs": [
    "https://www.facebook.com/〇〇",
    "https://x.com/〇〇"
  ]
}
</script>

項目の意味

項目意味書き方のコツ
@idこのPersonを指す、サイトの中での固有の名前プロフィールのページのURLに「#person」を付けた形にすると分かりやすい
name氏名サイトの文章と同じ表記にする
alternateName別の呼び方読み方や、旧姓・ビジネスネームなど
jobTitle肩書き「税理士」「代表行政書士」など
description紹介文何の専門家で、何を中心にしているかを1〜2文で
urlプロフィールのページその人について書いたページのURL
image顔写真サイトに載せている写真のURL
worksFor勤め先事務所・会社の構造化データの @id を指す
knowsAbout詳しい分野得意な分野を、言葉で並べる
hasCredential資格資格の名前と種類
memberOf所属団体税理士会、行政書士会、業界団体など
alumniOf出身校書く場合は、プロフィールの文章にも書いておく
sameAs本人の別のページSNS、外部の紹介ページなど、本人と確実に分かるもの

全部を入れる必要はありません。最低限、name・jobTitle・url・worksFor の4つを入れ、資格・所属・SNSは、プロフィールのページに書いてある範囲で足してください。

ページに書いていないことは、構造化データにも書かない

構造化データは、ページの内容を機械向けに言い直したものです。ページのどこにも書いていない資格や経歴を構造化データだけに入れるのは、Googleの構造化データのガイドラインにも反します。まずプロフィールのページに文章で書き、その内容を構造化データにします。

事務所・会社とつなげる書き方

Personの構造化データは、事務所や会社の構造化データとつなげることで、本当の力を発揮します。「この人が、この事務所の代表者だ」という関係を伝えられるからです。

つなげるときに使うのが、@id です。それぞれに固有の @id を付けておき、相手の @id を指すことで、2つをつなげます。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@graph": [
    {
      "@type": "AccountingService",
      "@id": "https://example.com/#organization",
      "name": "山田税理士事務所",
      "url": "https://example.com/",
      "telephone": "+81-00-0000-0000",
      "address": {
        "@type": "PostalAddress",
        "postalCode": "000-0000",
        "addressRegion": "〇〇県",
        "addressLocality": "〇〇市",
        "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
        "addressCountry": "JP"
      },
      "founder": { "@id": "https://example.com/about/#person" },
      "employee": { "@id": "https://example.com/about/#person" }
    },
    {
      "@type": "Person",
      "@id": "https://example.com/about/#person",
      "name": "山田 太郎",
      "jobTitle": "代表税理士",
      "url": "https://example.com/about/",
      "worksFor": { "@id": "https://example.com/#organization" }
    }
  ]
}
</script>

この例では、事務所の「founder(創業者)」と「employee(働いている人)」が山田さんで、山田さんの「worksFor(勤め先)」が事務所、という関係になっています。@graph は、複数の構造化データを1つにまとめて書くための書き方です。

事務所の型は、税理士事務所なら AccountingService、法律事務所なら LegalService のように、業種に合ったものを選びます。型の選び方はLocalBusinessの種類の記事、会社としての書き方はOrganizationの構造化データの記事で説明しています。

@id は「同じ人」を指す目印

@id は、ページの中やサイトの中で「この人」「この事務所」を見分けるための目印です。プロフィールのページと、ブログ記事の著者の欄で、同じ @id を使っておくと、「同じ人が書いている」ことを伝えられます。@id は一度決めたら変えないようにしてください。

個人名だけで活動している場合

屋号を持たずに、自分の名前で活動している個人事業主の場合は、サイトの運営者そのものをPersonで書きます。その場合も、住所や連絡先をどこまで公開するかは、ページの文章と同じ範囲にしてください。自宅の住所を公開していないなら、構造化データにも書く必要はありません。

記事の著者として使う

ブログやコラムを書いている場合は、記事の構造化データ(Article や BlogPosting)の「author(著者)」に、Personをつなげます。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "BlogPosting",
  "headline": "創業1年目の法人が、最初の決算で気をつけること",
  "datePublished": "2026-10-01",
  "dateModified": "2026-10-05",
  "author": {
    "@type": "Person",
    "@id": "https://example.com/about/#person",
    "name": "山田 太郎",
    "url": "https://example.com/about/"
  },
  "publisher": { "@id": "https://example.com/#organization" }
}
</script>

Googleは、記事の著者について、著者の名前と、その人のことが分かるページのURL(url)を入れることをすすめています。著者のプロフィールのページを1つ作っておき、すべての記事からそこを指すのが基本の形です。記事の構造化データ全体の書き方は、Articleの構造化データの記事で説明しています。

社労士事務所で、複数の社労士が記事を書いている場合

事務所に社労士が3人いて、それぞれが記事を書いているなら、3人それぞれのプロフィールのページを作り、Personの @id を別々に付けます。記事ごとに、実際に書いた人の @id を author に入れます。事務所の構造化データの employee には、3人の @id を並べます。

WordPressで入れる方法

WordPressを使っている場合、SEOプラグインの設定で、ある程度のPersonの情報を出力できます。

  • Yoast SEO:サイトの運営者を「個人」にすると、その人の情報がPersonとして出力されます。ユーザーのプロフィール画面で、SNSのURLなどを足せます
  • Rank Math:サイトの種類で「個人」を選べるほか、記事の著者の情報が出力されます
  • All in One SEO:サイトの運営者を「個人」に設定できます

ただ、資格(hasCredential)や所属団体(memberOf)、事務所とのつながり(founder・worksFor)まで細かく入れたい場合は、プラグインの設定だけでは足りないことがあります。その場合は、上のコードを自分で書き、テーマの機能やコードを入れるプラグインで、プロフィールのページに追加します。プラグインを使わない入れ方は、WordPressに構造化データをプラグインなしで入れる方法で説明しています。

入力欄に書き込むだけで、事務所の構造化データのコードを作れるツールもあります。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

よくある間違いと、入れたあとの確認

よくある間違い

  • 氏名の表記がページとちがう:ページでは「山田太郎」、構造化データでは「Yamada Taro」など。同じ表記にそろえます
  • sameAs に本人以外のページを入れる:事務所のSNSや、紹介してくれた他社のページは、本人のページではありません。sameAs には本人のアカウントだけを入れます。詳しくはsameAsの記事で説明しています
  • Person と Organization を混ぜる:事務所の住所や電話番号をPersonに入れ、事務所の構造化データがない、というケースです。事務所の情報は事務所の型に書き、Personとつなげます
  • カンマや括弧の抜け:JSON-LDは、カンマ1つの抜けで全体が読めなくなります。コードを貼ったら、必ずツールで確認します

入れたあとのチェックリスト

  • プロフィールのページに、氏名・肩書き・資格・所属・経歴が文章で書かれている
  • 構造化データの name が、ページの表記と同じ
  • worksFor が、事務所・会社の構造化データの @id を指している
  • 事務所の構造化データの founder や employee が、Personの @id を指している
  • sameAs には、本人のアカウントだけが入っている
  • ブログ記事の author が、同じ @id のPersonになっている
  • Schema Markup Validator で、エラーが出ていない

確認のしかた

Personの構造化データは、それ単体ではGoogleのリッチリザルト(検索結果の特別な表示)の対象ではありません。そのため、Googleのリッチリザルトテストでは、正しく書けていても何も検出されないことがあります。書き方そのものが正しいかを確かめるには、schema.org の公式の確認ツールである Schema Markup Validator を使うのが確実です。使い方はSchema Markup Validatorの使い方で説明しています。

よくある質問

Personの構造化データを入れると、検索結果に顔写真が出ますか?

Personの構造化データを入れただけで、検索結果に顔写真や特別な表示が出るわけではありません。目的は、見た目を変えることではなく、誰が運営し、誰が書いているのかを機械に正確に伝えることです。

個人事業主で、自宅の住所を公開したくありません。住所は必須ですか?

必須ではありません。Personの構造化データに住所を入れる必要はなく、ページに公開していない情報を構造化データに書く必要もありません。氏名、肩書き、プロフィールのURL、資格、SNSなど、公開している範囲で書いてください。

事務所に複数の専門家がいる場合は、どうすればいいですか?

1人ずつプロフィールのページを作り、それぞれに別の @id を付けたPersonを書きます。事務所の構造化データの employee に全員の @id を並べ、代表者は founder にも入れます。

資格の登録番号は、構造化データに入れたほうがいいですか?

ページに登録番号を書いているなら、資格(hasCredential)の説明や identifier として入れることもできます。ただ、まずはページの文章に、資格の名前と登録番号、所属する会をはっきり書くことのほうが大事です。

SEOプラグインの設定だけで十分ですか?

運営者を「個人」にした設定や、記事の著者の情報は、プラグインでも出力できます。資格や所属、事務所とのつながりまで伝えたい場合は、コードを足すことを検討してください。まずはプラグインの設定欄をすべて埋めるところから始めるのがおすすめです。

顔写真は載せたほうがいいですか?

必須ではありませんが、プロフィールのページに顔写真があると、読む人の安心感につながります。載せる場合は、構造化データの image にも同じ写真のURLを入れてください。

まとめ

Personの構造化データは、士業や個人事業主が「誰が担当するのか」をAIと検索エンジンに伝えるための手段です。

この記事のまとめ

  • Personは「人」を表す構造化データ。代表者・個人の運営者・記事の著者を伝えるのに使う
  • 士業のサイトでは、運営者の構造化データが不十分な事務所が94〜97%あった
  • 最低限、name・jobTitle・url・worksFor を入れ、資格・所属・SNSはページに書いた範囲で足す
  • 事務所の構造化データとは @id でつなぎ、founder・employee・worksFor で関係を伝える
  • ブログ記事の author に同じ @id のPersonを入れ、著者のプロフィールのページを指す
  • ページに書いていないことは書かない。入れたら Schema Markup Validator で確認する

まずは、自分の事務所のサイトで、運営者の情報がどこまで伝わっているかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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参考にした資料

調査の方法:2026年10月、選ばれるAI診断で、22業種の公式サイト2,296件を診断しました。割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果のうち、「不足」または「一部不足」と判定されたサイトの割合です。個別のサイト名と点数は公開していません。