選ばれるAI診断

外壁塗装会社のLLMO対策|82社を診断したら平均61.5点。上位でも価格と保証が書かれていなかった

公開日: / 更新日: / カテゴリ: 業種別の調査 / 執筆: エラバレル

外壁塗装会社のLLMO対策|82社を診断したら平均61.5点。上位でも価格と保証が書かれていなかった

「〇〇市で、外壁塗装を頼める地元の業者は?」「外壁塗装の相場はいくら? 悪い業者の見分け方は?」。高い買い物の外壁塗装を、ChatGPTやGoogleのAIによる概要で下調べする人が増えています。AIが答えるときに材料にするのは、塗装会社の公式ホームページ、口コミ、比較サイトです。

先に結論をお伝えします。外壁塗装会社のホームページは、調べた22業種の中では整っているほうです。それでも、お客さんが業者を選ぶ決め手になる「価格の目安」「保証」「資格」を書いている会社は、3〜4割にとどまりました。ここを書き足すことが、AIに選ばれるための近道です。

選ばれるAI診断は2026年10月、全国の外壁塗装会社の公式ホームページ82社を、AI検索への対応度の観点で診断しました。平均は100点満点中61.5点。22業種の中で、3番目でした(高い順)。

この記事では、外壁塗装会社のホームページがAIに選ばれにくい理由を調査の数字で示し、価格・保証・施工事例の書き方、構造化データの入れ方まで、今日からできる直し方をまとめます。

この記事でわかること

  • 外壁塗装会社のLLMO対策とは何か、AIにどんな質問がされるのか
  • 82社の診断結果(平均点、判定、分野ごとの点数、多かった不足)
  • 外壁塗装会社ならではの「書かれていない情報」
  • 価格・保証・資格・施工事例の書き方
  • よくある質問の作り方と、HousePainterの構造化データ
  • 自分の会社のホームページを確かめる方法

外壁塗装会社のLLMO対策とは?

LLMO対策(AIO対策、AI検索対策とも呼ばれます)は、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などが回答を作るときに、自分の会社を正しく読み取り、候補や出典として挙げてもらうための対策です。LLMOは「Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)」の略です。

外壁塗装会社の場合、AIには次のような質問がされます。

  • 「〇〇市で、自社施工の外壁塗装会社は?」
  • 「外壁塗装の30坪の相場はいくら?」
  • 「シリコンとフッ素の塗料、どちらがいい?」
  • 「外壁塗装の保証は何年が普通?」

AIは、地域・自社施工かどうか・価格の目安・使う塗料・保証・資格・施工事例を組み合わせて答えようとします。お客さんは悪い業者を避けたいので、「根拠のある情報」を出している会社が選ばれやすくなります。

外壁塗装は「比べて選ばれる」仕事

外壁塗装は、10年以上に1回の大きな出費で、ほとんどのお客さんにとって初めての経験です。そのため、1社に決める前に、何社かを比べて、相場や注意点を調べるのがふつうです。AIに相談する場面も、「どこに頼むか」より前の、「何を基準に選べばいいか」「相場はいくらか」という段階が多くなります。

この段階で、自社のホームページに価格の目安や保証の説明が書かれていれば、AIはそれを材料に使えます。書かれていなければ、比較サイトや他社のページが材料になります。

「LLMO」と「SEO」の関係

SEO(検索エンジン最適化)は、Googleなどの検索結果で上位に表示されることを目指します。LLMO対策は、AIの回答の中で引用・紹介されることを目指します。ただし、やることの土台は共通しています。運営者の情報をはっきりさせる、お客さんの質問にはっきり答える文章を書く、構造化データを整える、はどちらにも効きます。

82社を診断した結果

平均61.5点。22業種の中で3番目

2026年10月2日に見直した採点基準で、22業種の公式サイトを診断し直した結果です。

業種調べた数平均点
工務店6362.6
歯科医院5262.1
外壁塗装会社8261.5
税理士事務所11360.1
クリニック(内科・皮膚科)13359.2
整体院・整骨院10858.7
社会保険労務士事務所10657.9
行政書士事務所27956.7
葬儀社13856.5
不動産会社12453.4
保険代理店5153.4
英会話教室5653.0
眼科7751.4
学習塾11651.2
自動車整備工場11250.6
整形外科4550.2
中古車販売店12050.0
エステサロン6349.6
動物病院12849.6
ネイルサロン14849.3
美容室7848.5
旅館・ホテル11945.7

判定の内訳は、A判定0社、B判定11社(13%)、C判定49社(60%)、D判定22社(27%)でした。22業種全体の平均は54.1点なので、外壁塗装会社は全体より7点ほど高い結果です。

分野ごとの点数

選ばれるAI診断は、22の項目を5つの分野に分けて採点しています。

分野平均点
AIに読んでもらえるか99点
技術の土台(HTTPS・速さ・サイトマップ)89点
運営者の信頼性78点
AIが引用しやすい書き方51点
構造化データ26点

技術の土台(89点)は工務店に次いで2番目、運営者の信頼性(78点)は工務店・税理士事務所に次いで3番目と、調べた業種の中でも高い水準でした。一方で、構造化データ(26点)とAIが引用しやすい書き方(51点)は、まだ伸びしろが大きい状態です。

多かった不足

不足していた項目外壁塗装会社(82社)
運営者の構造化データが不十分96%(79社)
ページの内容の種類が、構造化データで伝わっていない87%(71社)
質問に答える形の見出しが足りない87%(71社)
見出しの直後に短い答えがない84%(69社)
共有用の情報(OGP)が足りない56%(46社)
プライバシーポリシーの表記がない50%(41社)
見出しの構造(h1・h2)に問題がある44%(36社)
構造化データがない(または壊れている)37%(30社)
運営者情報(会社概要)の中身が不十分27%(22社)
サイトマップがない5%(4社)
問い合わせ先が見つからない5%(4社)

※「不足」または「一部不足」と判定された割合です。

WordPressで作られたサイトは53社(65%)で、平均点はWordPressが63.2点、それ以外(ホームページ作成サービスや専用のシステムなど)が58.5点でした。

82社の診断のポイント

  • 平均61.5点、22業種の中で3番目(全体の平均は54.1点)
  • B判定13%、C判定60%、D判定27%。A判定はなかった
  • 運営者の構造化データが不十分なサイトが96%
  • 質問に答える形の見出しが足りないサイトが87%、見出しの直後に短い答えがないサイトが84%
  • 問い合わせ先が見つからないサイトは5%だけ。連絡の手段はほぼ全社が用意していた

外壁塗装会社ならではの特徴

トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページを確認して、外壁塗装会社に特有の点も数えました。

状態会社割合
施工事例がある64 / 7882%
自社施工・職人の案内がある55 / 7871%
見積もり無料の案内がある35 / 7845%
保証の案内がある33 / 7842%
塗料の種類の説明がある29 / 7837%
価格・坪単価などの記載がある26 / 7833%
塗装技能士などの資格の記載がある25 / 7832%
よくある質問がある36 / 7846%
金額(料金・費用)が書かれている(トップか料金ページ)14 / 7818%
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)28 / 7836%
外壁塗装会社のホームページの特徴
出典:選ばれるAI診断の調査

施工事例はほとんどの会社にありましたが、価格(坪単価・㎡単価)は33%、保証は42%、資格は32%でした。お客さんが業者を選ぶ決め手になる情報ほど、書かれていない傾向があります。

書いている会社ほど、点数が高い

書いているかどうか書いている会社の平均点書いていない会社の平均点
施工事例がある62.8点55.4点
自社施工・職人の案内がある63.3点57.0点
保証の案内がある65.3点58.6点
よくある質問がある65.3点58.1点
金額(料金・費用)が書かれている65.5点60.5点
塗装技能士などの資格の記載がある64.6点59.9点
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)55.3点64.8点

これらの項目そのものが診断の点数に入っているわけではありません。ただ、お客さんが知りたいことを具体的に書いている会社ほど、ホームページ全体がAIにとって読みやすい形に整っている傾向がありました。反対に、写真中心で文章が少ないサイトは、平均点が10点ほど低くなっていました。

AIに選ばれにくくなる3つの理由

調査の数字から、外壁塗装会社のホームページがAIに選ばれにくくなる理由は、大きく3つにまとめられます。

理由1:決め手になる情報が書かれていない

AIは「30坪の相場は?」「保証は何年が普通?」と聞かれたとき、具体的な数字や条件が書かれたページを材料にします。価格・保証・資格を書いていない会社は、その答えの材料になれません。

理由2:施工事例が写真だけになっている

施工事例のページは、ビフォー・アフターの写真が中心になりがちです。写真の中身はAIには伝わりにくく、「どんな建物に、どの塗料で、何日かけて塗ったか」が文章で書かれていないと、事例として読み取ってもらえません。

理由3:質問の形で書かれていない

質問に答える形の見出しが足りないサイトが87%、見出しの直後に短い答えがないサイトが84%ありました。AIは、質問と答えがはっきりした文章を引用しやすいので、「〇〇は何年もちますか?」のような見出しと、その直後の短い答えが大切です。

今日からできる直し方

1. 価格の目安を書く

  • 延べ床30坪の住宅で、外壁・屋根の塗装の目安(塗料ごと)
  • ㎡単価、足場代、付帯部の費用の考え方
  • 見積もりが変わる条件

価格は「〇〇円〜」の1行だけでなく、何が含まれていて、何で変わるのかを一緒に書くのがコツです。

書く項目書き方の例
目安の金額「延べ床30坪・外壁のみ・シリコン塗料で〇〇万円〜〇〇万円」
含まれるもの足場、高圧洗浄、下地の補修、3回塗り、付帯部の塗装など
金額が変わる条件外壁の傷み具合、塗料の種類、建物の形、屋根も塗るかどうか
追加になりうる費用ひび割れの補修が多い場合、シーリングの打ち替えなど

「〇〇円〜」だけの表示は伝わりにくい

最低金額だけを大きく書くと、実際の見積もりとの差が大きくなり、お客さんの不安につながります。AIにとっても、条件の書かれていない金額は使いにくい情報です。目安の幅と、変わる条件をセットで書いてください。

2. 保証と資格を書く

  • 塗料・工事の保証の年数と、保証書の有無
  • 一級塗装技能士などの資格者の人数
  • 建設業許可の番号(ある場合)

保証は「最長〇年」だけでなく、どの塗料で何年か、何が対象か(はがれ・ふくれなど)、点検はあるかまで書くと、比べる材料になります。

3. 施工事例に、文章の説明を足す

施工事例は写真だけになりがちです。建物の築年数、使った塗料、工期、費用の目安を文章で添えると、AIが「こういう工事ができる会社」と理解できます。

施工事例の文章の例

〇〇市・築18年の木造2階建て(延べ床32坪)。外壁はサイディングで、目地のシーリングのひび割れと色あせが目立っていました。シーリングを打ち替えたうえで、外壁はラジカル系塗料、屋根はシリコン塗料で塗装しました。工期は約2週間、費用は〇〇万円です。工事中は、近所の方へのあいさつと、毎日の片付けを行いました。

4. お客さんの質問を、よくある質問にする

  • 「塗装の工事中、家にいないといけませんか?」
  • 「雨の日は工事しますか?」
  • 「見積もりのあとに断っても大丈夫ですか?」
  • 「近所へのあいさつはしてもらえますか?」

見出しを質問の形にして、そのすぐ下に1〜2文で答えを書きます。見出しの直後の短い答えがないサイトが84%あったので、ここを整えるだけでも差がつきます。よくある質問の書き方はよくある質問の構造化データの記事でも説明しています。

5. 構造化データを入れる(HousePainter)

構造化データ(会社の情報を、AIや検索エンジンが間違いなく読み取れる書式)は、平均26点と最も伸びしろのある分野です。外壁塗装会社には HousePainter を使います。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "HousePainter",
  "@id": "https://example.com/#business",
  "name": "株式会社〇〇塗装",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png",
  "description": "岐阜市の外壁・屋根塗装。自社職人による施工、一級塗装技能士3名在籍。工事保証最長10年。",
  "telephone": "+81-58-000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "500-0000",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "openingHoursSpecification": [{
    "@type": "OpeningHoursSpecification",
    "dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
    "opens": "09:00",
    "closes": "18:00"
  }],
  "areaServed": ["岐阜市", "各務原市", "大垣市"],
  "sameAs": ["https://www.instagram.com/〇〇/"]
}
</script>

areaServed には、施工に対応している市町村を並べます。「〇〇市で外壁塗装」と調べる人に向けて、対応地域をはっきり伝えられます。書き方の詳細はLocalBusinessの構造化データの書き方の記事、業種ごとの型の選び方はLocalBusinessの種類の記事で説明しています。入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールもあります。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

外壁塗装会社のホームページのチェックリスト

  • 延べ床30坪などの例で、価格の目安と、変わる条件を書いている
  • 保証の年数・対象・保証書の有無を書いている
  • 塗装技能士などの資格と、建設業許可の番号(ある場合)を書いている
  • 施工事例に、築年数・塗料・工期・費用の目安を文章で添えている
  • よくある質問を、質問の見出しと短い答えの形で書いている
  • 会社概要に、所在地・電話番号・対応地域・代表者を書いている
  • HousePainterの構造化データを入れている

Googleビジネスプロフィールと口コミも整える

外壁塗装のように地域で選ばれる仕事では、Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る店の情報)も、AIが参考にする大事な情報です。ホームページと同じ会社名・住所・電話番号にそろえ、対応地域やサービスの説明を埋めておきます。施工後に口コミをお願いし、返信もしておくと、AIが「信頼できる業者」を判断する材料になります。詳しくはGoogleビジネスプロフィールとAIによる概要の記事をご覧ください。

自分の会社のホームページを確かめる

今回の82社の診断と同じ方法で、自分の会社のホームページを確かめられます。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。登録は不要です。

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よくある質問

施工事例をたくさん載せれば十分ですか?

写真だけでは、AIは内容を読み取れません。事例ごとに、建物・塗料・工期・費用の目安を文章で書いてください。

価格を載せると、他社と比べられませんか?

比べられることはありますが、価格が分からない会社は、AIに「相場は?」と聞かれたときの材料になりません。目安と、変わる条件を書くのがおすすめです。

口コミはAIに影響しますか?

影響します。Googleの口コミは、AIが「信頼できる業者」を判断する材料になります。施工後に口コミをお願いし、返信もしておきましょう。

外壁塗装会社の平均点は高いのに、対策は必要ですか?

必要です。平均61.5点は22業種の中では3番目ですが、B判定は13%で、A判定の会社はありませんでした。運営者の構造化データや質問に答える形の見出しは、ほとんどの会社で足りていません。同じ地域の競合と差をつけられる部分が、まだ多く残っています。

リフォームも行っています。どの型を使えばいいですか?

塗装が中心なら HousePainter、リフォーム全般が中心なら GeneralContractor など、いちばん主な仕事に合った型を選びます。複数の仕事は、description や本文の説明で伝えてください。

何から手をつければいいですか?

まずは、価格の目安・保証・資格の3つを、文章で書き足すことです。次に、よくある質問を質問の見出しと短い答えの形で作り、最後に構造化データを入れます。1日あれば、多くの部分を直せます。

まとめ

外壁塗装会社のホームページは、技術の土台や運営者の情報はよく整っています。あとは、お客さんが知りたい情報を、AIが読める形で書き足すことです。

この記事のまとめ

  • 外壁塗装会社の公式ホームページ82社の平均は61.5点。22業種の中で3番目
  • 最も弱い分野は構造化データ(平均26点)。運営者の構造化データが不十分な会社が96%
  • 価格を載せていたのは33%、保証は42%、資格は32%。決め手になる情報ほど書かれていない
  • 価格の目安・保証・資格を書き、施工事例に文章の説明を足す
  • よくある質問がある会社の平均点は65.3点で、ない会社(58.1点)より高かった
  • HousePainterの構造化データで、会社の情報と対応地域を伝える

まずは、自分の会社のホームページに何が足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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参考にした資料

調査の方法:2026年10月、外壁塗装会社の紹介サイトに掲載されていた全国の外壁塗装会社から82社を選び、選ばれるAI診断で診断しました(サイトが開けなかった0社を除く82社)。点数・判定・項目ごとの割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。料金などの項目は、トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページのHTMLを確認して数えています(78社)。他の業種の数字も、同じ基準で再診断した結果です。公開しているのは集計した数字だけで、個別の名前と点数は公開していません。