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Googleドキュメントをマークダウンに変換する方法|標準機能・アドオンと、WordPressでの使い道

公開日: / カテゴリ: WordPress入稿 / 執筆: エラバレル

Googleドキュメントをマークダウンに変換する方法|標準機能・アドオンと、WordPressでの使い道

「Googleドキュメントで書いた原稿を、マークダウンの形で取り出したい」「マークダウンにすれば、WordPressにきれいに貼れると聞いたけれど、本当なのか」。ブログやオウンドメディアの原稿をGoogleドキュメントで書いている人から、よく聞く悩みです。

先に結論をお伝えします。今のGoogleドキュメントは、追加のツールなしでマークダウンに変換できます。 「ファイル」のメニューからマークダウンのファイルとしてダウンロードする方法と、設定でマークダウンを有効にして「マークダウンとしてコピー」する方法があります。変換した文章は、WordPressのブロックエディタに貼ると、見出しや箇条書きがブロックになります。

ただし、表・画像・細かい装飾は、マークダウンを通すと崩れたり抜けたりしやすいのが弱点です。この記事では、変換の方法を3通り紹介したうえで、変換で失われやすいもの、WordPressに貼るときの手順と注意、マークダウンを通さずに入稿する方法までを、順番に説明します。

この記事でわかること

  • マークダウンとは何か、Googleドキュメントとの関係
  • Googleドキュメントの標準機能でマークダウンにする2つの方法
  • アドオンを使う方法と、標準機能との違い
  • 変換で崩れやすい表・画像・改行と、その対処
  • WordPressのブロックエディタに貼って、ブロックにする手順
  • マークダウンを通さずに、ドキュメントから直接WordPressに入稿する方法

マークダウンとは? Googleドキュメントとの違い

マークダウン(Markdown)とは、記号を使って文章の見出しや箇条書きを表す、簡単な書き方のルールです。たとえば、行の先頭に「#」を付けると見出し、「-」を付けると箇条書き、文字を「**」で挟むと太字になります。

## 見出し2
### 見出し3
- 箇条書き
1. 番号つきの手順
**太字**
[リンクの文字](https://example.com)

Googleドキュメントは、画面で見た目を整えながら書く「見たまま」の編集です。見出しはスタイルのメニューから選び、太字はボタンで付けます。マークダウンは、同じことを記号で書くので、ただの文字(テキスト)だけで、文章の構造を持ち運べるのが特長です。

比べるところGoogleドキュメントマークダウン
書き方見たままで書く。ボタンやメニューで装飾記号で書く。見た目は変換したあとに決まる
ファイルGoogleドライブの中のドキュメント.md の文字だけのファイル
共同作業複数人で同時に編集、コメント、提案モードGitなどの仕組みと組み合わせることが多い
表や画像そのまま貼れる表は記号で書く。画像は別のファイルへのリンク
向いている人ライター、編集者、発注者エンジニア、静的サイトの運営者

マークダウンの「方言」に注意

マークダウンには、いくつかの「方言」があります。基本の見出し・箇条書き・太字はどれも同じですが、表や取り消し線は、方言によって書けたり書けなかったりします。GitHubで使われている書き方(GitHub Flavored Markdown)が広く使われているので、迷ったらそれに合わせるのが無難です。

なぜGoogleドキュメントをマークダウンにしたいのか

マークダウンに変換したい理由は、人によって違います。よくあるのは次のような場面です。

  • WordPressに貼るとき、余計な書式を入れたくない
  • 静的サイトやブログのツールが、マークダウンのファイルで記事を読み込む
  • GitHubなどで、原稿を文字のファイルとして管理したい
  • 生成AIやほかのツールに、構造を保ったまま文章を渡したい

この記事では、特に多い「WordPressへの入稿」を中心に説明します。

方法1:「ファイル」メニューからマークダウンでダウンロードする

いちばん簡単なのは、Googleドキュメントの標準機能で、マークダウンのファイルとしてダウンロードする方法です。

  1. 変換したいGoogleドキュメントを開く
  2. 画面左上の「ファイル」のメニューを押す
  3. 「ダウンロード」にマウスを合わせる
  4. 表示された形式の一覧から「Markdown(.md)」を選ぶ
  5. パソコンに .md のファイルが保存される

保存されたファイルは、メモ帳などのテキストエディタで開くと、中身を確認できます。見出し2は「##」、見出し3は「###」、箇条書きは「-」や「*」の形になっているはずです。

見出しは「スタイル」で付けておく

マークダウンの見出しになるのは、Googleドキュメントで「見出し2」「見出し3」などのスタイルを付けた行だけです。文字を大きくして太字にしただけの行は、見た目は見出しでも、変換すると普通の段落になります。原稿を書く段階で、見出しはスタイルのメニューから付けるようにしてください。

ダウンロードしたファイルで確かめたいこと

ダウンロードしたファイルは、そのまま使う前に、次の点を確かめておくと安心です。

  • 見出しの階層(##・###)が、元のドキュメントと合っているか
  • 番号つきの手順が、途中で番号がずれていないか
  • リンクが [文字](URL) の形で残っているか
  • 表が、縦線(|)を使った形になっているか
  • 画像がどう扱われているか(後で説明します)

方法2:マークダウンを有効にして「コピー」する

ファイルを保存せず、文章の一部だけをマークダウンにしたいときは、コピーの機能が便利です。

  1. Googleドキュメントの「ツール」のメニューから、「設定」を開く
  2. 「全般」の中にある、マークダウンを有効にする項目にチェックを入れて、「OK」を押す
  3. マークダウンにしたい範囲を選ぶ
  4. 選んだ範囲の上で右クリックし、「マークダウンとしてコピー」のような項目を選ぶ
  5. 貼りたい場所(テキストエディタや、WordPressなど)に貼る

この設定を有効にすると、逆の使い方もできるようになります。マークダウンで書かれた文章をコピーして、右クリックのメニューから「マークダウンから貼り付け」のような項目を選ぶと、見出しや箇条書きが整った状態でドキュメントに入ります。

メニューの名前は変わることがある

Googleドキュメントのメニューの名前や場所は、更新で変わることがあります。上の手順で項目が見つからない場合は、「ツール」→「設定」の中を探すか、Googleドキュメントのヘルプで「マークダウン」を検索してください。会社や学校のアカウントでは、管理者の設定によって使えないこともあります。

書きながらマークダウンを使うこともできる

マークダウンを有効にしておくと、ドキュメントの中で「# 」と入力して見出しにする、「文字」と書いて太字にする、といった書き方も使えます。マークダウンに慣れている人は、キーボードから手を離さずに書けるので、執筆が速くなります。

方法3:アドオンで変換する

標準の機能が入る前から、Googleドキュメントをマークダウンに変換するアドオン(追加の機能)が使われてきました。代表的なものに「Docs to Markdown」があります。Googleドキュメントの「拡張機能」のメニューから「アドオン」→「アドオンを取得」を開き、名前で検索して入れます。

3つの方法の使い分けは、次のように考えると迷いません。

  • ファイル → ダウンロード → Markdown:追加のツールがいらない。記事を丸ごと .md のファイルにしたいときに
  • マークダウンとしてコピー:設定を1回するだけ。記事の一部だけを、別の場所に貼りたいときに
  • アドオン:入れる手間はあるが、変換の細かい調整をしたいときや、変換できなかった部分の警告を見たいときに

アドオンは、変換できなかった部分に警告を付けてくれるなど、細かい機能を持つものがあります。一方で、アドオンにはドキュメントを読む権限を渡すことになります。仕事の原稿を扱うときは、どんな権限を求めているかを確かめてから入れてください。 会社のアカウントでは、管理者がアドオンの追加を止めていることもあります。

変換で崩れやすいもの

マークダウンは、文字だけで構造を表すしくみなので、Googleドキュメントの見た目をすべて持ち運べるわけではありません。変換で崩れやすいものを整理します。

要素よくある崩れ方対処
表セルの中の改行や箇条書きが消える。セルの結合が戻らないセルの中は1行の文章にする。結合は使わない
画像別のファイルへのリンクにならない、ファイルが大きくなる画像は変換に頼らず、WordPressで別に入れる
文字の色・蛍光ペン消える強調は太字で表す
下線消える、または別の記号になるリンクと見分けにくいので、強調に使わない
改行(段落の中の改行)段落が分かれる、またはつながる段落は空行で区切る
脚注・コメント消える、または末尾にまとまる本文に書き直す
目次ただのリンクの一覧になるWordPress側で目次の機能を使う

特に画像は注意が必要です。マークダウンでは、画像は「どこにある画像か」をURLで書くしくみです。ドキュメントの中の画像には、外から開けるURLがないため、変換の方法によっては、画像が文字の形でファイルの中に埋め込まれ、ファイルがとても大きくなることがあります。WordPressに入れるなら、画像はメディアライブラリに別にアップロードするほうが確実です。

変換の前と後

Googleドキュメントで「見出し2:料金の目安」「本文:初回は3,000円です。」「箇条書き:平日の夜も対応/土日は要予約」と書いた原稿は、マークダウンにすると次のようになります。
「## 料金の目安」
「初回は3,000円です。」
「- 平日の夜も対応」
「- 土日は要予約」
見出しと箇条書きの構造は残りますが、文字の色や、行の間隔などの見た目は残りません。

WordPressのブロックエディタに、マークダウンを貼る手順

WordPressのブロックエディタ(WordPress 5.0から標準になった編集画面)は、マークダウンで書かれた文章を貼ると、自動でブロックに変換してくれます。

  1. WordPressの管理画面で「投稿」→「新規投稿を追加」を開く
  2. タイトルの欄に、記事の題名を入力する
  3. 本文の最初の段落をクリックする
  4. マークダウンの文章を貼り付ける(Ctrl+V、Macは command+V)
  5. 「##」の行が見出しブロック、「-」の行がリストブロックに変わっているか確かめる
  6. 画像は「+」ボタンから画像ブロックを追加し、メディアライブラリから入れる
  7. 右上の「プレビュー」で見た目を確かめ、下書きとして保存する

うまくブロックにならないとき

マークダウンを貼っても、記号がそのまま文字として残ることがあります。よくある原因は次のとおりです。

  • コードエディタに貼っている:右上の「︙」(オプション)のメニューで、「ビジュアルエディター」に切り替えてから貼る
  • クラシックブロックの中に貼っている:新しい段落ブロックを作ってから貼る
  • 「プレーンテキストとして貼り付け」をしている:通常の貼り付けをする
  • 記号の前後に空白がない:「##見出し」ではなく「## 見出し」のように、記号のあとに半角の空白を入れる

貼ったあと、見出しのレベルがずれていないかも確かめてください。WordPressでは記事の題名が見出し1(h1)として使われることが多いので、本文の見出しは見出し2(##)から始めるのが基本です。

WordPressに貼る前のチェックリスト

  • 本文の見出しは「##」(見出し2)から始まっている
  • 見出しの記号のあとに、半角の空白がある
  • 段落と段落の間が、空行で区切られている
  • 表のセルの中に、改行や箇条書きがない
  • 画像は、別にアップロードする準備ができている
  • リンクのURLが、最後まで正しく入っている

マークダウンで入稿するときの向き・不向き

マークダウンでの入稿は、文章の構造を保ったまま運べる便利な方法ですが、すべての記事に向いているわけではありません。

  • 文章と見出しが中心の記事:向いている。ほぼそのままブロックになる
  • 箇条書き・手順が多い記事:向いている。番号つきの手順もリストブロックになる
  • 表が多い比較記事:崩れやすい。貼ったあとに、表ブロックで1つずつ確かめる必要がある
  • 画像が多い記事:不向き。画像を1枚ずつ入れ直す手間が残る
  • 吹き出しやボックスなど、テーマの装飾を使う記事:不向き。装飾は貼ったあとに手で付ける

マークダウンをWordPressに貼るときの細かい動きは、マークダウンをWordPressに貼り付ける方法の記事でも説明しています。

変換を前提にした、Googleドキュメントの書き方

マークダウンへの変換でも、WordPressへの入稿でも、仕上がりを決めるのは元の原稿の書き方です。ライターに原稿を頼む場合も、自分で書く場合も、次のルールを決めておくと、変換のあとの手直しがぐっと減ります。

ルール理由
見出しは「見出し2」「見出し3」のスタイルで付ける文字を大きくしただけでは、見出しとして変換されない
強調は太字だけにする。文字の色は使わない色は変換で消えるため、強調の意味が伝わらなくなる
段落の中で改行しない。段落を分けたいときは新しい段落にする段落の中の改行は、変換の方法によって扱いが変わる
箇条書きは、ドキュメントの箇条書きの機能で作る「・」を手で打った行は、箇条書きとして変換されない
表のセルの中は、1行の短い文章にするセルの中の改行や箇条書きは、マークダウンでは表せない
リンクは、文字にリンクを付ける形にするURLだけを書くより、リンクの文字が残る

特に多い失敗が、「・」を手で打った箇条書きと、文字を大きくしただけの見出しです。見た目は整っていても、変換すると普通の段落になり、WordPressに貼ったあとに1つずつ直すことになります。こうしたルールは、ライター向けのマニュアルにまとめておくと、毎回説明する手間が省けます。マニュアルの作り方はライター向けの執筆マニュアルのテンプレートの記事で紹介しています。

原稿のルールを1行で伝える例

ライターへの依頼文に「見出しはスタイルの『見出し2・見出し3』で付けてください。強調は太字のみ、文字の色は使わないでください。箇条書きはドキュメントの箇条書きの機能でお願いします。」と1行添えるだけでも、受け取った原稿の手直しは大きく減ります。

マークダウンを通さずに入稿する方法

ここまで見てきたように、マークダウンは「文章の骨組み」を運ぶのは得意ですが、画像・表・装飾は苦手です。Googleドキュメントで書いた原稿をWordPressに入れるのが目的なら、マークダウンを途中に挟まず、ドキュメントから直接WordPressの記事にする方法もあります。

手作業でやるなら、Googleドキュメントの本文をコピーしてブロックエディタに貼り、画像を入れ直し、表と装飾を確かめる、という流れになります。この方法はGoogleドキュメントをWordPressの記事に変換する方法の記事で、コピペ・HTML変換・自動投稿の3通りを比べて詳しく説明しています。HTMLの形で取り出したい場合は、GoogleドキュメントをHTMLに変換する方法の記事も参考にしてください。

入稿を自動にしたい人へ

記事の数が多く、毎回のコピペや画像の入れ直しを減らしたい場合は、ドクポスのようなツールを使う方法もあります。ドクポスは、GoogleドキュメントのURLを貼ると、WordPressの記事を下書き・予約・公開のどれかで作るウェブサービスです。

  • 見出し・太字・斜体・下線・取り消し線・リンク・箇条書き・番号リスト・表・画像・蛍光ペンを、WordPressのブロックに変換する
  • 画像は、WordPressのメディアライブラリにアップロードした状態で入る
  • 表の1行目を太字にしておくと、見出しの行になる
  • 空の段落は入らない
  • ドキュメントの先頭に「タイトル:」「スラッグ:」「カテゴリ:」などを書くと、記事の設定に入る

マークダウンでは抜け落ちやすい画像や蛍光ペンも、そのまま入るのが、マークダウンを通す方法との違いです。文章を書き換えることはなく、ドキュメントに書いたとおりに変換します。

マークダウンとドクポスの使い分け

エンジニア向けの技術記事や、静的サイトで使う原稿は、マークダウンのままのほうが扱いやすいことがあります。一方、ライターから受け取った原稿をWordPressに入れる作業が中心なら、ドキュメントのまま入稿するほうが、画像や表の手直しが少なく済みます。目的に合わせて選んでください。

よくある質問

Googleドキュメントは、無料のアカウントでもマークダウンに変換できますか?

できます。「ファイル」のメニューからのダウンロードは、個人のGoogleアカウントでも使えます。会社や学校のアカウントでは、管理者の設定によって一部の機能が使えないことがあります。

マークダウンのファイルを、Googleドキュメントで開くことはできますか?

できます。マークダウンを有効にしたうえで、Googleドライブに .md のファイルを置き、Googleドキュメントで開くと、見出しや箇条書きが整った状態で読み込まれます。うまく開けない場合は、マークダウンの文章をコピーして「マークダウンから貼り付け」を使う方法もあります。

変換したマークダウンの表が崩れます。どうすればいいですか?

セルの中の改行や箇条書き、セルの結合は、マークダウンの表では表せません。セルの中は1行の短い文章にし、結合は使わないようにします。それでも崩れる場合は、WordPressに貼ったあと、表ブロックで直すほうが早いことが多いです。

WordPressのクラシックエディタでも、マークダウンを貼ってブロックになりますか?

クラシックエディタでは、マークダウンの記号は自動で変換されず、そのまま文字として入ります。マークダウンを使うなら、ブロックエディタに貼るか、マークダウンに対応したプラグインを使います。エディタの違いはブロックエディタとクラシックエディタの違いの記事で説明しています。

画像もマークダウンで一緒にWordPressに入れられますか?

マークダウンでは、画像は「画像のURL」で書くしくみです。ドキュメントの中の画像には外から開けるURLがないため、そのままではWordPressに入りません。画像はメディアライブラリに別にアップロードするか、画像も一緒に入稿できるツールを使ってください。

生成AIに原稿を渡すとき、マークダウンにしたほうがいいですか?

見出しや箇条書きの構造を保ったまま渡せるので、マークダウンは生成AIとの相性がよい形です。ただし、仕事の原稿を外部のサービスに渡すときは、社外に出してよい内容かを先に確かめてください。

まとめ

Googleドキュメントをマークダウンに変換する方法と、WordPressでの使い道をまとめます。

この記事のまとめ

  • Googleドキュメントは、「ファイル」→「ダウンロード」から、追加のツールなしでマークダウンにできる
  • 設定でマークダウンを有効にすると、「マークダウンとしてコピー」「マークダウンから貼り付け」も使える
  • 見出しにしたい行は、スタイルの「見出し2」「見出し3」で付けておく
  • 表・画像・文字の色・蛍光ペンは、マークダウンを通すと崩れたり消えたりしやすい
  • WordPressのブロックエディタにマークダウンを貼ると、見出しや箇条書きがブロックになる
  • 画像や表の多い記事は、ドキュメントから直接入稿する方法のほうが手直しが少ない

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参考にした資料