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ブロックエディタとクラシックエディタの違い|どちらを使うべきか、切り替え方と移行の注意

公開日: / カテゴリ: WordPress入稿 / 執筆: エラバレル

ブロックエディタとクラシックエディタの違い|どちらを使うべきか、切り替え方と移行の注意

「WordPressの編集画面が使いにくく、昔のクラシックエディタに戻したい」「ブロックエディタとクラシックエディタ、結局どちらを使えばいいのか」。WordPressを長く使っている人からも、これから始める人からも、よく聞く悩みです。

先に結論をお伝えします。これから記事を書くなら、ブロックエディタを使うのがおすすめです。 WordPressの新しい機能やテーマの多くはブロックエディタを前提に作られていて、クラシックエディタは「昔の書き方を続けるための選択肢」という位置づけになっています。ただし、古い記事が多いサイトや、クラシックエディタ前提のテーマ・プラグインを使っているサイトでは、急いで切り替えなくても大丈夫です。

大事なのは、どちらが優れているかより、自分のサイトの事情に合わせて選ぶことです。この記事では、2つのエディタの違い、それぞれが向いている人、切り替え方と戻し方、古い記事をブロックに変換する手順、移行で失敗しないための注意までを、順番に説明します。

この記事でわかること

  • ブロックエディタとクラシックエディタとは何か、生まれた背景
  • 画面・書き方・貼り付け・装飾など、7つの違い
  • どちらを使うべきかの判断基準
  • Classic Editorプラグインでの切り替え方と、ブロックエディタへの戻し方
  • 古い記事をブロックに変換する手順と注意
  • テーマ(Cocoon・SWELLなど)との相性

ブロックエディタとクラシックエディタとは?

WordPressで記事を書く画面(エディタ)には、大きく2つの種類があります。

クラシックエディタ

WordPress 4.9まで標準だった編集画面です。ワープロのように、1つの大きな入力欄に文章を書き、上のボタンで太字や見出しを付けます。「ビジュアル」と「テキスト」の2つのタブがあり、テキストのタブではHTMLを直接書けます。

ブロックエディタ

2018年12月のWordPress 5.0から標準になった編集画面です。開発のときの名前から「Gutenberg(グーテンベルク)」とも呼ばれます。段落・見出し・画像・表・ボタンなど、記事の部品を「ブロック」という単位で積み重ねて記事を作ります。

比べるところクラシックエディタブロックエディタ
標準になった時期WordPress 4.9までWordPress 5.0(2018年12月)から
記事の作り方1つの入力欄に書くブロックを積み重ねる
使うにはClassic Editorプラグインが必要何も入れなくてよい(標準)
HTMLの扱いテキストのタブで直接書くブロックごとに「HTMLとして編集」できる
複雑なレイアウトHTMLやショートコードが必要カラム・ボタンなどをブロックで作れる
新しい機能の対応新しい機能は基本的に追加されない新しい機能はこちらに追加される
慣れるまでの時間短い(ワープロに近い)少しかかる(ブロックの考え方に慣れる必要)

「旧エディター」と表示されることもある

WordPressの日本語の画面では、クラシックエディタのことを「旧エディター」と表示している場所もあります。また、ブロックエディタの中で使える「クラシック」ブロックは、ブロックエディタの中にクラシックエディタの入力欄を1つ置くもので、クラシックエディタそのものとは別のものです。

7つの違いを詳しく比べる

違い1:画面の見た目

クラシックエディタは、上にボタンが並び、その下に大きな入力欄が1つあるだけの、シンプルな画面です。ブロックエディタは、記事の見た目に近い状態で書け、右側に選んだブロックの設定が出ます。慣れると、公開したときの見た目を想像しながら書けるのが、ブロックエディタのよいところです。

違い2:見出しや装飾の付け方

クラシックエディタでは、文字を選んでから、上のメニューで「見出し2」などを選びます。ブロックエディタでは、見出しのブロックを追加するか、段落の先頭で「## 」と入力すると見出しになります。「/」を入力すると、ブロックを名前で探して追加できるので、キーボードだけでも速く書けます。

違い3:ほかのソフトからの貼り付け

Googleドキュメントやワードからの貼り付けは、ブロックエディタのほうが得意です。貼り付けた文章の見出し・箇条書き・表を、自動でそれぞれのブロックに変えてくれます。クラシックエディタでは、余計な書式が一緒に入りやすく、HTMLのタブで整える手間がかかることがあります。

違い4:表・カラム・ボタンなどのレイアウト

クラシックエディタで表や2列のレイアウトを作るには、HTMLを書くか、テーマやプラグインのショートコードを使う必要がありました。ブロックエディタでは、表・カラム・ボタン・区切り線などが標準のブロックとして用意されていて、マウスで作れます。

違い5:よく使う部品の再利用

ブロックエディタでは、よく使うブロックの組み合わせを「パターン」として保存し、ほかの記事でも呼び出せます。記事の最後の案内文や、問い合わせへの誘導などを毎回作る必要がなくなります。クラシックエディタでは、テキストを別に保存しておいてコピーするか、プラグインに頼ることになります。

違い6:HTMLの自由度

HTMLを直接書きたい人にとっては、クラシックエディタのテキストのタブのほうが、記事全体を自由に書けて便利なこともあります。ブロックエディタでも、「カスタムHTML」ブロックや、右上のメニューからの「コードエディター」でHTMLを書けますが、ブロックの区切りを示す記号(コメント)が入るので、慣れが必要です。

違い7:これからの対応

WordPressの新しい機能は、ブロックエディタに追加されています。サイト全体の見た目をブロックで編集する「サイトエディター」も、ブロックエディタの考え方の上に作られています。クラシックエディタは、公式のプラグインとして提供が続いていますが、新しい機能が加わることは基本的にありません。

迷ったら「新しく作る記事」はブロックエディタで

クラシックエディタは、今すぐ使えなくなるものではありませんが、新しい機能が加わることも、多くの新しいテーマやプラグインが合わせて作られることもありません。これから何年も使うサイトなら、新しく作る記事からブロックエディタに慣れておくほうが、あとで困りません。

どちらを使うべきか:判断の基準

次の表で、自分のサイトにあてはまるものを確かめてください。

こんなサイト・人おすすめ理由
これからWordPressを始めるブロックエディタ標準で使え、新しいテーマもこちらが前提
SWELLなど、ブロックエディタ前提のテーマを使っているブロックエディタテーマの装飾がブロックとして用意されている
Googleドキュメントやワードの原稿を貼って入稿するブロックエディタ貼り付けたときに見出しや表がブロックになる
古い記事が数百本あり、クラシックエディタで書かれている当面はどちらでも古い記事はそのまま表示される。新しい記事から切り替えればよい
クラシックエディタ前提のプラグインやショートコードを多用している当面はクラシックエディタ移行の前に、プラグインの対応を確かめる必要がある
HTMLを直接書くのが中心どちらでもブロックエディタでもカスタムHTMLやコードエディターが使える

クラシックエディタを使い続けるときの注意

クラシックエディタを使い続ける場合は、次の点に気をつけてください。

  • Classic Editorプラグインの更新と、WordPress本体との対応を、時々確かめる
  • 新しいテーマやプラグインを入れるときは、クラシックエディタで使えるかを確かめる
  • いつかブロックエディタに移る可能性を考えて、記事の中で独自のHTMLやショートコードを増やしすぎない

切り替え方:クラシックエディタにする・ブロックエディタに戻す

クラシックエディタにする手順

  1. WordPressの管理画面で「プラグイン」→「新規プラグインを追加」を開く
  2. 右上の検索欄に「Classic Editor」と入力する
  3. WordPressの開発チームが提供している「Classic Editor」の「今すぐインストール」を押す
  4. インストールが終わったら「有効化」を押す
  5. 「設定」→「投稿設定」を開く
  6. 「すべてのユーザーのデフォルトエディター」で「旧エディター」を選ぶ
  7. 「ユーザーにエディターの切り替えを許可」で、切り替えを許可するかを選ぶ
  8. 「変更を保存」を押す

「ユーザーにエディターの切り替えを許可」を「はい」にすると、記事の一覧や編集画面から、記事ごとにブロックエディタとクラシックエディタを選べるようになります。古い記事はクラシックエディタ、新しい記事はブロックエディタ、という使い分けをしたいときに便利です。

ブロックエディタに戻す手順

  1. 「設定」→「投稿設定」で、「すべてのユーザーのデフォルトエディター」を「ブロックエディター」にして保存する
  2. クラシックエディタをまったく使わないなら、「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」で「Classic Editor」の「無効化」を押す
  3. 使わないと決めたら、無効化したあとに「削除」を押す

プラグインを無効にしても、クラシックエディタで書いた記事が消えることはありません。古い記事は、ブロックエディタで開くと「クラシック」ブロックの中に入った状態で表示されます。

テーマの設定でも切り替わることがある

テーマの中には、テーマの設定画面に、ブロックエディタを使うかどうかを切り替える項目を持つものがあります(Cocoonなど)。プラグインの設定を変えても思いどおりにならないときは、テーマの設定も確かめてください。両方で設定していると、どちらが効いているか分からなくなるので、どちらか一方で管理するのがおすすめです。

古い記事をブロックに変換する

クラシックエディタで書いた記事は、ブロックエディタで開くと、記事全体が1つの「クラシック」ブロックに入っています。そのままでも表示は変わりませんが、ブロックに変換すると、ブロックエディタの機能を使って編集しやすくなります。

変換の手順

  1. 古い記事をブロックエディタで開く
  2. 本文の「クラシック」ブロックをクリックして選ぶ
  3. ブロックの上に出るツールバーの「︙」(オプション)や、「ブロックへ変換」のボタンを押す
  4. 見出し・段落・画像・リストが、それぞれのブロックに分かれたことを確かめる
  5. 右上の「プレビュー」で、表示が崩れていないかを確かめる
  6. 問題がなければ「更新」を押す

変換するときの注意

  • ショートコードやHTMLが多い記事は崩れることがある:テーマやプラグインのショートコード、独自のHTMLは、変換のあとに「ショートコード」ブロックや「カスタムHTML」ブロックになることがあります。表示を必ず確かめてください
  • すべての記事を一度に変換しなくてよい:古い記事は、そのままでも表示されます。修正が必要になった記事から、少しずつ変換すれば十分です
  • 変換の前にバックアップを取る:念のため、サイトのバックアップを取ってから作業すると安心です。WordPressには記事のリビジョン(過去の版)の機能もあり、編集画面の右側から前の版に戻せます

〇〇工務店のブログの移行の例

よくある状態:施工事例のブログが200本あり、すべてクラシックエディタで書かれている。新しいテーマに変えたいが、記事が崩れないか不安。
進め方:①Classic Editorの設定で「ユーザーにエディターの切り替えを許可」を「はい」にする ②新しく書く記事はブロックエディタで書く ③アクセスの多い上位20本の記事だけ、ブロックに変換して表示を確かめる ④残りの記事は、修正が必要になったときに変換する。
こうすると、200本を一度に直す必要がなく、少しずつ移行できます。

ブロックエディタに切り替える前のチェックリスト

  • サイトのバックアップを取っている
  • 使っているテーマが、ブロックエディタに対応している
  • よく使うプラグインやショートコードが、ブロックエディタで動くか確かめた
  • アクセスの多い記事を数本、試しにブロックに変換して表示を確かめた
  • 記事を書く人全員に、切り替えることを伝えた

「ブロックエディタが使いにくい」と感じる理由と、慣れるコツ

クラシックエディタに戻したくなる理由の多くは、ブロックエディタの考え方に慣れていないことから来ています。よくある不満と、その解決のしかたをまとめます。

  • 「Enterを押すたびにブロックが分かれて落ち着かない」:ブロックエディタでは、Enterで新しい段落ブロックになります。段落の中で改行したいときは、Shift+Enterを押します。ワープロと同じ感覚で書くなら、この2つの使い分けを覚えるだけで、かなり書きやすくなります
  • 「ボタンがどこにあるか分からない」:ブロックを選ぶと、そのすぐ上にツールバーが出て、右側に詳しい設定が出ます。右側の設定が見えないときは、画面右上の歯車(設定)のボタンを押します
  • 「画面が狭く感じる」:画面右上の「︙」のメニューから、全画面モードや、ツールバーを上にまとめる設定に切り替えられます
  • 「ブロックの移動が面倒」:ブロックのツールバーにある上下の矢印や、左上のリスト表示から、ドラッグで並べ替えられます
  • 「文章だけを書きたいのに、余計なものが多い」:段落の先頭で「/」を打つ以外はブロックを意識せず、文章を書くことに集中してかまいません。見出しは「## 」で付けられます

最初の1週間は戸惑っても、数本書くと、クラシックエディタより速く書けるようになる人が多いものです。どうしても慣れない場合は、記事ごとの切り替えを許可して、少しずつ移るのも1つの方法です。

テーマとの相性

使っているテーマによって、どちらのエディタが使いやすいかが変わります。

  • SWELL:ブロックエディタで使うことを前提に作られたテーマです。吹き出しやボックスなどの装飾も、ブロックとして用意されています
  • Cocoon:ブロックエディタにもクラシックエディタにも対応していて、テーマの設定で切り替えられる項目があります。吹き出しやボックスは、どちらのエディタでも使えます
  • WordPressの公式テーマ(Twenty Twenty-Fourなど):新しい公式テーマは、サイト全体をブロックで編集する「ブロックテーマ」になっています

テーマを変える予定があるなら、新しいテーマがどちらのエディタを前提にしているかを先に確かめておくと、移行の計画が立てやすくなります。Cocoonの装飾の使い方はCocoonの吹き出しの使い方の記事やCocoonのボックスの記事、SWELLはSWELLのふきだしの使い方の記事で紹介しています。

ブロックエディタで入稿を楽にする方法

ブロックエディタの使い方に慣れると、入稿の作業も速くなります。

  • 原稿を貼り付けて、ブロックに変換させる:Googleドキュメントの原稿をコピーして貼ると、見出しや箇条書きがブロックになる(詳しくはGoogleドキュメントをWordPressの記事に変換する方法の記事)
  • 「/」でブロックを呼び出す:段落の先頭で「/」と入力し、「表」「画像」などと続けると、すぐにブロックを追加できる
  • パターンに、よく使う部品を保存する:記事の最後の案内や、よく使うボックスを保存しておく
  • リスト表示で、記事の構造を確かめる:画面左上の「ドキュメント概要」(リスト表示)のボタンで、見出しの順番やブロックの並びを確かめられる

基本の操作はWordPressのブロックエディタの使い方の記事で、画面の写真つきで説明しています。

入稿を自動にしたい人へ

Googleドキュメントで書いた原稿を、毎回コピペして画像を入れ直すのが大変な場合は、ドクポスのようなツールを使う方法もあります。ドクポスは、GoogleドキュメントのURLを貼ると、見出し・太字・リンク・箇条書き・表・画像・蛍光ペンなどを、WordPressのブロックに変換して記事を作るウェブサービスです。画像はメディアライブラリにアップロードした状態で入り、空の段落は入りません。記事は下書き・予約・公開のどれかで作れるので、下書きで作ってブロックエディタで仕上げる、という使い方ができます。ブロックエディタで記事を作る前提のツールなので、ブロックエディタに切り替えたサイトと相性がよい方法です。

よくある質問

クラシックエディタは、いつまで使えますか?

Classic Editorプラグインは、WordPressの開発チームが提供していて、今も使えます。ただし、いつまで提供が続くかは決まっていません。長く使うサイトなら、新しい記事からブロックエディタに慣れておくのがおすすめです。

クラシックエディタで書いた記事は、ブロックエディタにすると消えますか?

消えません。ブロックエディタで開くと、記事全体が「クラシック」ブロックに入った状態で表示されます。表示もそのままです。必要なら「ブロックへ変換」で、ブロックに分けられます。

記事ごとに、エディタを使い分けられますか?

できます。Classic Editorプラグインの設定で「ユーザーにエディターの切り替えを許可」を「はい」にすると、記事ごとにブロックエディタとクラシックエディタを選べます。

ブロックエディタが重くて使いにくいのですが、どうすればいいですか?

ブラウザの拡張機能や、たくさんのプラグインが影響していることがあります。使っていないプラグインを止める、ブラウザを最新にする、ほかのブラウザで試す、といった方法で改善することがあります。それでも重い場合は、サーバーの性能が関係していることもあります。

ウィジェットの編集画面も、ブロックになったのですか?

WordPress 5.8から、ウィジェットの編集画面もブロックを使う形になりました。昔の画面に戻したい場合は、「Classic Widgets」という公式のプラグインがあります。記事のエディタとは別の設定です。

SEOやAI検索のためには、どちらがいいですか?

どちらで書いても、公開されるページのHTMLが正しければ、検索やAIへの影響はほとんど変わりません。大事なのは、見出しの順番を正しく付けること、画像に説明(alt)を入れること、質問に答える形で書くことです。ブロックエディタは、見出しのレベルや構造を確かめやすいので、整った記事を作りやすいという利点があります。

複数の人で記事を書くとき、エディタはそろえたほうがいいですか?

そろえるのがおすすめです。人によってエディタが違うと、同じ装飾でも作り方が変わり、あとから直す人が困ります。サイトの決まりとしてどちらを使うかを決め、記事を書く人のマニュアルにも書いておきましょう。外部のライターに入稿を頼む場合も、同じエディタを使ってもらうように伝えます。

まとめ

ブロックエディタとクラシックエディタの違いをまとめます。

この記事のまとめ

  • ブロックエディタはWordPress 5.0から標準。クラシックエディタは、プラグインで使い続けられる昔の画面
  • 貼り付け、表やカラム、部品の再利用、これからの対応は、ブロックエディタが有利
  • これから始める人、SWELLを使う人、ドキュメントから入稿する人はブロックエディタがおすすめ
  • 古い記事が多い、クラシック前提のプラグインが多い場合は、急がずに新しい記事から切り替える
  • 切り替えは「設定」→「投稿設定」で。記事ごとの使い分けもできる
  • 古い記事は、必要になったものから「ブロックへ変換」し、プレビューで確かめる

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参考にした資料