選ばれるAI診断

AIに選ばれるホームページの条件|2,296サイトの診断で分かった「点数の差」と、作り直す前に決めること

公開日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

AIに選ばれるホームページの条件|2,296サイトの診断で分かった「点数の差」と、作り直す前に決めること

「ホームページを作り直すなら、AIに選ばれる形にしたい」「AIに紹介される会社と、されない会社は何が違うのか」。ChatGPTやGoogleのAIによる概要で店や会社を探す人が増え、ホームページの作り直しを考える方からこうした声が増えています。

先に結論をお伝えします。AIに選ばれるホームページの条件は、デザインの新しさではなく、「AIが読める」「誰が運営しているか分かる」「お客さんの質問に答えている」の3つがそろっていることです。 特別な仕掛けより、基本の情報がきちんと書かれているかどうかで差がついています。

選ばれるAI診断が22業種・2,296の公式サイトを診断したところ、100点満点で80点以上のサイトは3.3%しかありませんでした。一方で、よくある質問があるサイトや料金を書いているサイトは、そうでないサイトより平均点が7〜13点高い業種が多くありました。

この記事では、AIに選ばれるホームページとは何か、診断データで分かった点数の差、7つの条件、作り直すときに決めておくこと、制作会社に伝えることまでを説明します。

この記事でわかること

  • 「AIに選ばれるホームページ」とはどういう状態か
  • 2,296サイトの点数の分布と、上位のサイトの共通点
  • 点数の差がついた項目(よくある質問・料金・文章量・運営者の情報)
  • AIに選ばれるホームページの7つの条件
  • 作り直し・リニューアルの前に決めておくこと
  • 制作会社に伝えるべきことのチェックリスト

AIに選ばれるホームページとは?

AIに選ばれるホームページとは、ChatGPT・Gemini・Perplexity・GoogleのAIによる概要などが質問に答えるときに、情報源として読まれ、回答の中で紹介されたり、出典としてリンクされたりするホームページのことです。

AIは、質問を受けると、検索エンジンなどを通してウェブのページを探し、内容を読んで答えをまとめます。このとき、次の3つの段階を通ります。

  1. 見つける:検索エンジンに登録されていて、AIのクローラー(ページを読みに来るプログラム)が読める
  2. 理解する:誰が運営していて、どこで、何を、いくらで提供しているかが分かる
  3. 使う:質問への答えになる文章が、引用しやすい形で書かれている

どれか1つが欠けると、ほかがどれだけよくても選ばれにくくなります。たとえば、デザインが美しくても、本文がプログラムで後から表示される作りだと、AIは1の段階で中身を読めません。

SEOとの違いは?

SEO(検索エンジン最適化)は検索結果で上位に出ることを、AI検索対策(LLMO)はAIの回答で紹介されることを目指します。ただし、土台はほぼ共通です。検索エンジンに正しく登録され、内容が分かりやすいページは、AIにも選ばれやすくなります。違いの詳しい説明はSEOとLLMOの違いの記事をご覧ください。

2,296サイトの診断で分かった点数の分布

ここからは、選ばれるAI診断の独自調査です。2026年10月2日に見直した採点基準で、22業種・2,296の公式サイトを診断しました。

22業種・2,296サイトの点数

  • 平均点は100点満点で54.1点(真ん中の値も54点)
  • 判定の内訳は、A(90点以上)0%、B(75点以上)5%、C(55点以上)44%、D(55点未満)50%
  • 70点以上のサイトは11.4%、80点以上は3.3%
  • WordPressで作られたサイトの平均は58.9点、それ以外は49.5点

半分のサイトがD判定で、80点を超えるのは30サイトに1サイトほどです。「AIに選ばれる条件をきちんと満たしているホームページ」は、まだ少数派だと言えます。裏を返せば、基本を整えるだけで、同じ業種のほかの会社より一歩前に出られる状態です。

業種によっても差がある

業種平均点80点以上の割合
工務店62.6点9.5%
歯科医院62.1点9.6%
外壁塗装61.5点4.9%
税理士事務所60.1点6.2%
22業種の全体54.1点3.3%
美容室48.5点0%
旅館・ホテル45.7点0%

点数が高めの業種は、会社概要やサービスの説明を文章でしっかり書いているサイトが多い業種です。反対に、美容室や旅館・ホテルは、写真が中心で、予約サイトに情報をまかせているサイトが多く、ホームページそのものの文章が少ない傾向がありました。

点数の差がついた4つの項目

上位のサイトとそれ以外のサイトで、何が違ったのでしょうか。業種別の調査で、点数の差がはっきり出た項目を紹介します。

1. よくある質問がある

よくある質問があるサイトは、ないサイトより平均点が高い結果が、多くの業種で出ました。

業種よくある質問があるサイトの平均点の差
行政書士事務所約7点高い
ネイルサロン約8点高い
学習塾約8点高い
エステサロン9点以上高い
社会保険労務士事務所13点以上高い
英会話教室約13点高い

よくある質問は、「質問の形の見出し」と「見出しの直後の短い答え」がそろう、AIにとって最も使いやすい形の文章です。22業種全体では、質問に答える形の見出しが少ないサイトが91%、見出しの直後に短い答えがないサイトが83%ありました。

2. 料金や、お客さんが知りたい条件を書いている

英会話教室では、金額を書いている教室は書いていない教室より平均点が約10点高く、学習塾でも月謝を書いている塾は約9点高い結果でした。葬儀社では、24時間受付・費用・家族葬の案内を書いている会社が、書いていない会社より15点以上高い結果でした。

お客さんが比べるときに必ず知りたい情報を書いているサイトは、ほかの項目も丁寧に整えられていることが多いと考えられます。料金を書くことそのものが点数の項目になっているわけではありませんが、「お客さんの知りたいことに答える」という姿勢が、サイト全体の作りに表れているのだと言えます。

3. 文章が十分にある

写真が中心で文章が少ないサイトは、点数が低い傾向がありました。動物病院では、文章が少ない病院(1,500字未満)の平均が42.6点で、文章が十分な病院(56.5点)より14点低い結果でした。外壁塗装や中古車販売店でも、文章が少ないサイトは7〜10点ほど低くなっていました。

4. 運営者の情報がはっきりしている

行政書士事務所では、登録番号を書いている事務所は書いていない事務所より約5点、社会保険労務士事務所では約7点高い結果でした。一方、22業種全体では、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトが97%、運営者情報の中身(名称・所在地・連絡先・実績)が不十分なサイトが48%ありました。

点数の差は「書いてあるかどうか」でついている

差がついた4つの項目は、どれも特別な技術ではなく、「お客さんが知りたいことを、ホームページに書いてあるかどうか」です。作り直しの予算をかける前に、今のホームページに書き足すだけで縮められる差です。

AIに選ばれるホームページの7つの条件

調査の結果と、検索エンジンの公式の説明をもとに、AIに選ばれるホームページの条件を7つにまとめました。

条件中身2,296サイトで不足していた割合
1. AIと検索エンジンが読めるクローラーを拒否しない、検索に載せない設定にしない、本文をHTMLに書くクローラー拒否1%、本文が読めない8%
2. 安全に配信されているHTTPS(鍵マーク)で配信する12%
3. 運営者が分かる会社概要に名称・所在地・連絡先・実績を書く48%
4. 運営者の情報を構造化データでも伝えるOrganization・LocalBusinessなどの構造化データ97%
5. 質問に答える見出しと短い答え「料金はいくら?」の見出しと、直後の1〜2文見出し91%、短い答え83%
6. 見出しと文章の構造が整っているh1は1つ、h2・h3で章を分ける、箇条書きや表で整理見出しの構造53%
7. 信頼の手がかりがあるプライバシーポリシー、問い合わせ先、更新日プライバシーポリシーなど50%

条件1・2:読める状態にする

ここはほとんどのサイトが満たしていました。ただし、作り直しのときに崩れやすい部分でもあります。新しいサイトを公開する前に、検索エンジンに載せない設定が残っていないか、本文がプログラムで後から表示される作りになっていないかを必ず確かめてください。

条件3・4:誰が運営しているかを、文章とコードの両方で伝える

AIは、紹介する会社が実在し、信頼できるかを、運営者の情報から判断していると考えられます。運営者の情報は、文章とコードの両方で伝えるのが基本です。会社概要のページに情報を書いたうえで、同じ情報を構造化データ(検索エンジンやAIに、決まった形で情報を伝えるコード)でも伝えます。書く項目と文例は会社概要の書き方にまとめています。

条件5:質問に答える

サービスのページや、よくある質問のページに、お客さんが実際に聞く質問を見出しにして、その直後に答えを書きます。答えは「はい、できます」「〇〇円からです」のように、結論から書きます。

条件6・7:整理と信頼

見出しの順番を守り、条件や料金は箇条書きや表で整理します。プライバシーポリシーや問い合わせ先は、ページの下の部分(フッター)から、どのページでもたどれるようにしておきます。ブログやお知らせの記事には、書いた人と更新日を表示しておくと、いつ・誰が書いた情報なのかが伝わります。情報の新しさは、AIが回答に使う情報を選ぶときの手がかりの一つになると考えられます。

ページごとの書き方:どのページに、何を書くか

7つの条件を、実際のページに落とし込むと次のようになります。小さな会社のホームページなら、この6種類のページがそろっていれば、AIが読むための材料はほぼそろいます。

トップページ

トップページの最初の部分に、「何の会社か」「どこで」「誰向けに」を1〜2文で書きます。たとえば「〇〇市で、注文住宅とリフォームを手がける工務店です。創業から〇年、地域の木を使った家づくりをしています。」のような文章です。キャッチコピーだけで終わらせず、AIがそのまま要約に使える説明の文章を置くのがポイントです。ページのタイトル(ブラウザのタブに出る文字)と説明文にも、会社名・地域・業種を入れます。

サービスのページ

サービスの種類ごとにページを分け、それぞれに「どんな人向けか」「何をしてくれるか」「料金の目安」「流れ」「かかる期間」を書きます。1つのページにすべてのサービスを並べると、AIはどの質問の答えになるページなのかを判断しにくくなります。サービスごとに1ページ、1ページに1つのテーマが基本です。

料金のページ

料金は、表で整理して書きます。「〇〇円〜」のように幅がある場合は、どんな条件で金額が変わるのかも書き添えます。すべてを書けない場合でも、よく頼まれる内容の目安だけでも載せておくと、比べる人にとっても、AIにとっても判断材料になります。

会社概要のページ

正式名称、所在地、電話番号、営業時間、代表者、創業年、資格や許可の番号、対応地域、実績を書きます。代表者のあいさつや経歴もあると、誰が責任を持って運営しているのかが伝わります。

よくある質問のページ

お客さんの質問を、1問ずつ見出しにして、直後に答えを書きます。サービスのページにも、そのサービスに関する質問を3〜5問ずつ置くと、より効果的です。書き方と文例はよくある質問ページの書き方で紹介しています。

お問い合わせとプライバシーポリシー

問い合わせの方法(電話・フォーム・メール)と受付時間を書き、どのページからもたどれるようにします。問い合わせフォームで名前やメールアドレスを預かるなら、プライバシーポリシーのページも用意します。

作り直し・リニューアルの前に決めておくこと

ホームページを作り直すなら、デザインを決める前に、次のことを決めておくと、AIに選ばれる形に近づけます。

  1. お客さんの質問を20個書き出す:電話やメールでよく聞かれることを、そのまま書き出します。これがよくある質問と、サービスのページの見出しの元になります
  2. 載せる料金・条件を決める:「〇〇円から」「〇〇の場合は別途」など、出せる範囲を決めます
  3. 会社の基本情報をそろえる:正式名称・所在地・電話番号・営業時間を、Googleビジネスプロフィールなどと同じ書き方にそろえます
  4. ページの数と役割を決める:トップ、サービス(種類ごと)、料金、会社概要、よくある質問、お問い合わせ、プライバシーポリシーを基本にします
  5. 更新する人を決める:公開後に、誰がどのくらいの頻度で情報を更新するかを決めます。制作会社に頼まないと更新できない作りだと、情報が古いまま残りやすくなります

作り直しで、かえって点数が下がることもある

デザインを重視して文章を減らしたり、ページのURLを変えたのに転送の設定をしなかったりすると、作り直す前より検索にもAIにも出にくくなることがあります。作り直しで気をつける点はホームページのリニューアルとAI検索の記事で説明しています。

作り方による違い

WordPressで作られたサイトの平均は58.9点で、それ以外(49.5点)より約9点高い結果でした。WordPressは、SEOのプラグインで構造化データやSNS用の情報を出しやすく、見出しの構造も整えやすいことが理由の一つと考えられます。ただし、作り方を変えるだけで点数が上がるわけではありません。どの方法で作っても、書いてある中身が大切です。

実際、WordPressのサイトでも、運営者の構造化データやよくある質問が足りていないサイトはたくさんありました。WordPressを選ぶなら、SEOのプラグインを入れて、会社名・住所・電話番号・ロゴなどの設定欄を埋めるところまでを、制作の範囲に含めてもらいましょう。ホームページ作成サービスを選ぶなら、ページごとのタイトルと説明文を設定できるか、構造化データのコードを貼る場所があるかを、契約の前に確かめておくと安心です。

工務店がホームページを作り直す場合

よくある状態:施工事例の写真はたくさんあるが、文章は少なく、料金や対応地域は「お問い合わせください」になっている。
決めておくこと:①「土地がなくても相談できる?」「坪単価の目安は?」など、よく聞かれる質問を20個書き出す ②坪単価や本体価格の目安など、出せる料金を決める ③施工事例ごとに、地域・建物の種類・こだわった点を文章で書く。
制作会社に伝えること:会社概要とよくある質問のページを作ること、構造化データとSNS用の情報を設定すること。

制作会社に伝えるべきこと

作り直しを制作会社に頼むなら、見積もりの段階で次の点を伝えておくと、あとから追加の費用がかかるのを防げます。

制作会社に伝えるチェックリスト

  • 本文は、プログラムで後から表示する作りにせず、HTMLに直接書く
  • 公開のときに、検索に載せない設定を必ず外す
  • 運営者の構造化データ(Organization または LocalBusiness)を入れる
  • 各ページのタイトル・説明文・SNS用の情報(OGP)を設定する
  • 見出しは、ページに1つのh1と、h2・h3の順番を守る
  • よくある質問、会社概要、プライバシーポリシーのページを作る
  • 古いURLから新しいURLへの転送(リダイレクト)を設定する

制作会社への頼み方は、ホームページ制作会社にLLMO対策を頼む前に確認することでも詳しく説明しています。

よくある質問

AIに選ばれるために、ホームページを作り直す必要はありますか?

多くの場合、作り直さなくても、今のホームページに書き足すだけで大きく改善できます。点数の差がついたのは、よくある質問・料金・運営者の情報など、中身の項目でした。作り直しが必要なのは、本文がプログラムで後から表示される作りになっている場合など、限られたケースです。

デザインが古いと、AIに選ばれにくくなりますか?

見た目の新しさそのものが、AIの評価に直接つながるわけではありません。AIはページの文章や構造を読んでいます。ただし、スマートフォンで読みにくい、表示が遅いといった問題は、検索での評価に関わるので、直す価値があります。

写真が多いホームページは不利ですか?

写真そのものは不利ではありません。ただ、写真だけで文章が少ないと、AIが内容を理解できません。写真には説明の文章を添え、サービスの内容や特徴を文章でも書いてください。

80点以上を目指す必要はありますか?

点数は、AIに選ばれる条件をどれだけ満たしているかの目安です。80点を超えるサイトは3.3%しかないので、まずは同じ業種の平均を上回ることを目標にすると、取り組みやすくなります。

ホームページ作成サービスでも、AIに選ばれるホームページは作れますか?

作れます。WixやJimdoなどのサービスでも、会社概要・よくある質問・料金を書くことはできます。構造化データの入れ方はサービスによって違います。サービスごとの違いはホームページ作成サービスの比較をご覧ください。

公開したあとは、何をすればいいですか?

公開して終わりではなく、情報を新しく保つことが大切です。料金や営業時間が変わったらすぐに直し、よくある質問は、お客さんから新しく聞かれた質問を少しずつ足していきます。半年に一度は、会社概要の実績や、スタッフの紹介が古くなっていないかも見直してください。AIは古い情報もそのまま答えに使うことがあるため、ホームページの情報を正しく保つことが、間違った紹介を防ぐことにもつながります。

どこから手をつければいいですか?

まずは無料の診断で、自分のホームページの不足を確かめてください。そのうえで、運営者の情報、よくある質問、料金の順に書き足すのがおすすめです。

まとめ

AIに選ばれるホームページの条件と、作り直す前に決めておくことをまとめます。

この記事のまとめ

  • AIに選ばれるホームページは、「読める」「運営者が分かる」「質問に答えている」の3つがそろっている
  • 22業種・2,296サイトの平均は54.1点で、80点以上は3.3%。半分のサイトがD判定だった
  • よくある質問がある、料金を書いている、文章が十分、運営者の情報がはっきりしているサイトは、平均点が高かった
  • 7つの条件のうち、不足が多いのは運営者の構造化データ(97%)と質問の見出し(91%)
  • 作り直す前に、お客さんの質問を20個書き出し、載せる料金と会社の基本情報を決めておく
  • 制作会社には、構造化データ・見出しの構造・転送の設定まで、見積もりの段階で伝える

作り直すかどうかを決める前に、今のホームページの状態を確かめておきましょう。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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参考にした資料

調査の方法:2026年10月、選ばれるAI診断で、2026年10月2日に見直した採点基準により、工務店・税理士事務所・歯科医院・クリニック・整体院・美容室・行政書士事務所・不動産会社など22業種の公式サイト2,296件を再診断した結果です。不足の割合は、各項目で「不足」または「一部不足」と判定されたサイトの割合です。よくある質問・料金・文章量・登録番号の有無による平均点の差は、業種別の調査(行政書士事務所279件、社会保険労務士事務所106件、学習塾116件、英会話教室56件、エステサロン63件、ネイルサロン148件、葬儀社138社、動物病院128件など)で集計したものです。個別のサイト名は公開していません。