選ばれるAI診断

SEOとLLMOの違い|両方に効く対策と、LLMOだけで必要なことを整理【2,296サイトの診断データ】

公開日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

SEOとLLMOの違い|両方に効く対策と、LLMOだけで必要なことを整理【2,296サイトの診断データ】

「SEOはやってきたけれど、LLMOは何が違うのか」「SEOとLLMOで、別々に対策しないといけないのか」。ホームページの担当者や、自分でサイトを運営している経営者の方から、こうした質問をよく受けます。

先に結論をお伝えします。SEOとLLMOは、目指す場所は違いますが、やることの7〜8割は共通しています。 SEOの基本ができていれば、LLMOの土台もほぼできています。そのうえで、LLMOでは「質問への答えがすぐ見つかる書き方」と「誰の情報かを機械にも伝えること」が特に大事になります。

選ばれるAI診断が22業種・2,296の公式サイトを診断したところ、タイトルやサイトマップ、HTTPSのような検索の基本項目は比較的できていた一方で、質問に答える形の見出しが足りないサイトが91%、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトが97%ありました。多くのサイトで足りないのは、SEOよりも「LLMO寄り」の部分です。

この記事では、SEOとLLMOの違いを4つの観点で整理し、両方に効く対策、LLMOだけで必要なこと、取り組む順番を説明します。

この記事でわかること

  • SEOとLLMOの意味と、それぞれが目指すこと
  • 4つの違い(目指す場所・評価のされ方・情報源・効果の測り方)
  • SEOにもLLMOにも効く6つの対策
  • LLMOだけで特に必要になる5つのこと
  • 2,296サイトの診断で分かった「SEO寄り」と「LLMO寄り」の不足の差
  • 限られた時間で取り組む順番

SEOとLLMOとは? それぞれの意味

SEO(検索エンジン最適化)

SEOは「Search Engine Optimization」の略で、Googleなどの検索結果で、自分のページを上のほうに表示させるための取り組みです。検索した人は、並んだページの一覧から、自分で選んで開きます。上のほうに出るほど、開かれやすくなります。

LLMO(大規模言語モデル最適化)

LLMOは「Large Language Model Optimization」の略で、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などのAIが答えを作るときに、自分の会社やページを情報源として使ってもらうための取り組みです。AIO・GEO・AEOと呼ばれることもあります。くわしくはLLMOとは?の記事で説明しています。

AIに質問した人は、AIがまとめた答えを読みます。答えの中で会社の名前が挙がったり、出典としてリンクが示されたりすることを目指します。

AIは検索の仕組みを使っている

GoogleのAIによる概要やAIモードはGoogle検索の情報を使い、ChatGPTの検索機能も、ウェブを読みに行くクローラーを使って情報を集めています。AIは、検索エンジンの「上」に乗っていると考えると、SEOとLLMOの関係が分かりやすくなります。検索に載っていないページや、読めないページは、AIにも使われにくいのです。

SEOとLLMOの4つの違い

比べる点SEOLLMO
目指す場所検索結果の一覧で上位に出るAIの答えの中で、名前や出典として挙がる
評価のされ方ページ単位で順位がつくページの一部分(段落・一文)が答えに使われる
情報源主に自分のホームページホームページに加えて、Googleビジネスプロフィール・口コミ・紹介サイト・SNSなど
効果の測り方順位・表示回数・クリック数で測れるAIの答えは人や聞き方で変わり、測りにくい

違い1:目指す場所

SEOでは、検索結果の1ページ目に10件ほど並ぶ中で、上のほうに出ることを目指します。LLMOでは、AIの答えの中に入ることを目指します。AIの答えで名前が挙がるのは、多くの場合、数社だけです。

違い2:評価のされ方

SEOでは、ページ全体が1件として評価され、順位がつきます。LLMOでは、AIがページの中から質問に合う部分だけを抜き出して使います。長いページでも、その中に「この質問の答えはこれ」と分かる短い文がなければ、使われにくくなります。

たとえば、整体院の「料金」のページを考えてみます。SEOでは、「〇〇市 整体 料金」で検索されたときに、そのページが上位に出るかどうかが勝負です。LLMOでは、「〇〇市の整体で、初回はいくらくらい?」とAIに聞かれたときに、ページの中の「初回は検査と施術で〇〇円です」という一文が拾われるかどうかが勝負になります。同じページでも、評価される単位が違うのです。

違い3:情報源の広さ

SEOは、基本的に自分のホームページの評価です。LLMOでは、AIが答えを作るときに、ホームページだけでなく、Googleビジネスプロフィール、口コミ、紹介サイト、SNSなど、いろいろな場所の情報を組み合わせます。どこか1か所の情報が古いと、AIがその古い情報で答えてしまうこともあります。たとえば、ホームページの営業時間は直したのに、Googleビジネスプロフィールや昔登録した紹介サイトが古いままだと、AIが古い時間を答えることがあります。LLMOでは、自分のホームページの外まで目を配る必要があるのです。

違い4:効果の測り方

SEOは、Search Consoleなどで順位・表示回数・クリック数を確かめられます。LLMOは、AIの答えが人や聞き方によって変わるため、決まった数字で測るのが難しいのが実情です。AIからの訪問は、Googleアナリティクスで参照元を見ればある程度分かります(GA4でAIからの訪問を確かめる方法の記事)。

SEOにもLLMOにも効く6つの対策

違いはあっても、土台になる対策はほとんど共通しています。次の6つは、どちらにも効きます。

1. 検索エンジンとAIに読まれる状態にする

robots.txt(クローラーへの案内のファイル)で止めていない、「検索に載せない」指定(noindex)が残っていない、HTTPS(鍵マーク)になっている、サイトマップがある。これがすべての前提です。

2. タイトルと説明文を、何のページか分かるように書く

ページのタイトル(30〜40文字が目安)と説明文(meta description)に、誰に何を提供するページかを書きます。検索結果にもAIにも、最初の手がかりになります。

3. 見出しの構造を整える

ページの題名はh1、大きな区切りはh2、その中の小見出しはh3のように、見出しを順番どおりに使います。見出しはページの「目次」の役割をし、検索エンジンにもAIにも内容の地図になります。

4. 運営者の情報をはっきり書く

会社名・所在地・電話番号・代表者・資格や許可の番号・実績を、会社概要のページに書きます。Googleは、情報の信頼性を重く見ると説明しており、AIも出どころのはっきりした情報を優先します。くわしくはE-E-A-Tを整える方法の記事で説明しています。

5. お客さんの疑問に、具体的に答える

料金、所要時間、対応地域、必要なものなど、お客さんが知りたいことを具体的に書きます。中身の濃いページは、検索でもAIでも評価されます。

6. 文字で書く

料金表・メニュー・営業時間を画像だけにしていると、検索エンジンもAIも中身を読めません。大事な情報は、必ず文字で書きます。

LLMOだけで特に必要になる5つのこと

SEOの基本に加えて、LLMOでは次の5つが特に大事になります。SEOでも無関係ではありませんが、LLMOでは差がつきやすい部分です。

1. 見出しを質問の形にし、すぐ下に短い答えを書く

「料金について」ではなく「初回の相談料はいくらですか?」。見出しのすぐ下の1〜2文で、結論を言い切ります。AIは、この「質問+短い答え」の形を答えに使いやすいからです。

書き直しの例(税理士事務所)

書き直す前:見出し「サービス内容」の下に、記帳代行・決算・確定申告の説明が長く続いている。
書き直した後:見出し「個人事業主の確定申告だけを頼めますか?」のすぐ下に、「はい、確定申告のみのご依頼も受け付けています。料金は売上の規模に応じて〇〇円からです。」と書き、そのあとに流れと必要な書類を続ける。

2. 運営者の情報を、構造化データでも伝える

構造化データとは、ページの内容を機械向けに整理して伝える書式です。会社名・住所・電話番号・ロゴ・SNSのURLなどを、決まった形で書き添えます。文章だけでは「この住所は誰のものか」をAIが読み違えることがありますが、構造化データがあれば確実に伝わります。WordPressならSEOプラグインの設定欄を埋めるだけで出せることが多いです。

3. ほかの場所と情報をそろえる

ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNS、紹介サイトで、店名・住所・電話番号・営業時間を同じ表記にします。AIは複数の場所の情報を組み合わせるため、食い違いがあると、どれが正しいか判断できません。

4. AIのクローラーを止めていないか確かめる

検索エンジンのクローラーは許可していても、AIのクローラーだけを、robots.txtやサーバー・CDNの防御機能で止めていることがあります。とくにCDN(表示を速くするための配信の仕組み)の設定で、知らないうちに止まっている場合があります。確かめ方はCloudflareでAIを止めていないかの記事で説明しています。

5. 本文が、プログラムを動かさなくても読めるようにする

Googleはプログラム(JavaScript)を動かしてページを読めますが、AIのクローラーの多くは動かさないとされています。本文を後から表示する作りのサイトは、Googleの検索には出ていても、AIには中身が伝わっていないことがあります。

LLMOは「SEOの上に足すもの」

LLMOのための対策は、SEOをやめて切り替えるものではなく、SEOの基本の上に足すものです。上の5つは、どれもSEOの評価を下げることはありません。むしろ、質問への答えがはっきりしたページは、検索でも読者に喜ばれます。

2,296サイトの診断で分かった「SEO寄り」と「LLMO寄り」の差

選ばれるAI診断の22項目のうち、主な項目を「SEOでも昔から言われてきた基本」と「AIに引用されるために特に大事なこと」に分けて、不足していたサイトの割合を並べました(22業種・2,296件)。

分類項目不足していた割合
SEOでも基本検索に載せない設定(noindex)が残っていない0%(ほぼ問題なし)
SEOでも基本HTTPS(鍵マーク)で配信されている12%
SEOでも基本サイトマップがある17%
SEOでも基本タイトルと説明文が適切40%
SEOでも基本見出しの構造が整っている53%
LLMOで特に大事見出しの直後に短い答えがある83%
LLMOで特に大事ページの内容を構造化データで伝えている91%
LLMOで特に大事質問に答える形の見出しがある91%
LLMOで特に大事運営者の情報が構造化データに十分入っている97%

※「不足」または「一部不足」と判定されたサイトの割合です。

診断データから分かること

  • 検索に載せない設定やHTTPSのような「SEOの最低限」は、多くのサイトでできていた
  • 一方で、AIに引用されるために大事な項目は、8〜9割以上のサイトで不足していた
  • 22業種全体の平均は54.1点で、D判定が50%
  • WordPressのサイト(1,134件)の平均は58.9点、それ以外(1,162件)は49.5点

つまり、多くの小さな会社のホームページは、検索エンジンに読まれる準備はできているのに、AIに引用される準備ができていない状態です。SEOの基本ができているなら、次はLLMO寄りの項目に手をつけると、伸びしろが大きいということになります。

場面別:SEOの書き方とLLMOの書き方はどう変わるか

同じ内容でも、SEOだけを意識した書き方と、LLMOも意識した書き方では、少し形が変わります。よくある場面で比べてみます。

トップページの最初の文章

SEOだけを意識すると、「〇〇市の工務店なら△△ホーム。注文住宅・リフォーム・新築一戸建て」のように、検索されたい言葉を並べた文章になりがちです。LLMOも意識するなら、「△△ホームは、〇〇市で創業30年の工務店です。自然素材の注文住宅と、住みながらのリフォームを、自社の大工が手がけています」のように、誰が・どこで・何を・どんな強みで、を一文ずつ言い切る形にします。言葉の並びより、文として意味が通ることが大事です。

サービスのページ

SEOだけを意識すると、サービスの名前を見出しにして、説明を長く続ける形が多くなります。LLMOも意識するなら、「〇〇とは何ですか?」「誰に向いていますか?」「いくらかかりますか?」「どのくらい時間がかかりますか?」と、お客さんが知りたい順に質問の見出しを並べ、それぞれのすぐ下に答えを書きます。

ブログの記事

SEOだけを意識すると、検索されやすい言葉で記事を増やすことが中心になります。LLMOも意識するなら、記事の最初で結論を言い切ること、著者と更新日を書くこと、数字や事例を具体的に入れることを優先します。記事の数より、1本ごとに「この質問の答えはこれ」がはっきりしていることが大事です。

どの場面でも、LLMOを意識した書き方は、人が読んでも分かりやすい書き方です。AIのための書き方と、お客さんのための書き方は、ほとんど同じだと考えてかまいません。

限られた時間で取り組む順番

時間が限られている小さな会社では、次の順番で進めるのがおすすめです。

  1. 読まれる状態を確かめる(noindex、robots.txt、AIのクローラーの扱い、HTTPS)
  2. 会社概要を充実させる(名称・所在地・電話番号・代表者・実績)
  3. SEOプラグインなどで、運営者の構造化データを出す
  4. よくある質問を作る(質問の見出し+すぐ下の答えを10個)
  5. 主なサービスのページを、答えが先の書き方に直す
  6. Googleビジネスプロフィールと表記をそろえる
  7. タイトル・説明文・見出しの構造を見直す

1〜3は設定の確認と書き足しが中心で、半日ほどで終わります。4と5は文章を書く作業なので、少しずつ進めてかまいません。7はSEOの見直しですが、1〜6を進める中で自然に直っていることも多い項目です。

SEOとLLMOの両方を確かめるチェックリスト

  • 検索に載せない設定(noindex)が残っていない
  • AIの検索用のクローラーを止めていない
  • タイトルと説明文に、誰に何を提供するページかが書かれている
  • 見出しが順番どおりに使われている(h1は1つ)
  • 会社概要に、名称・所在地・電話番号・代表者が書かれている
  • 構造化データに、運営者の情報が入っている
  • 質問の形の見出しと、すぐ下の短い答えがある
  • 料金・営業時間が、画像ではなく文字で書かれている

「SEO業者に頼んでいるから大丈夫」とは限らない

SEOの対策を業者に頼んでいる場合でも、LLMO寄りの項目までは対応していないことがあります。たとえば、キーワードを入れた記事の作成や、検索順位の報告が中心で、構造化データの中身や、よくある質問の書き方までは見ていない、というケースです。頼んでいる内容を一度確かめ、足りない部分は自分で足すか、相談してみてください。制作会社への頼み方はホームページ制作会社にLLMO対策を頼む前の記事で説明しています。

よくある質問

SEOをやめて、LLMOだけやればいいですか?

おすすめしません。AIの多くは検索の仕組みの上で動いているため、SEOの基本ができていないと、LLMOもうまくいきません。SEOの基本を続けながら、LLMO寄りの項目を足していくのが確実です。

SEOで上位のページは、AIにも引用されますか?

引用されやすい傾向はありますが、必ずではありません。検索の順位が高くても、質問への答えがページの中で見つけにくいと、AIはほかのページの答えを使うことがあります。上位のページこそ、質問の見出しと短い答えを足しておく価値があります。

キーワードを多く入れるSEOのやり方は、LLMOでも効きますか?

効きにくいです。同じ言葉を不自然に繰り返しても、AIの評価は上がりません。お客さんが実際に使う言葉で、質問にまっすぐ答える文章を書くほうが、検索でもAIでも評価されます。

被リンク(ほかのサイトからのリンク)は、LLMOでも大事ですか?

ほかのサイトで紹介されることは、検索でもAIでも「知られている会社」と判断される材料になると考えられます。ただし、お金で買ったリンクや、中身のないサイトからのリンクは、検索エンジンのルール違反になるおそれがあります。地域の団体や取引先、紹介サイトに正しい情報を載せてもらうことを優先してください。

SEOとLLMOで、ホームページを別々に作る必要はありますか?

ありません。1つのホームページで両方に対応できます。AI向けだけのページや、人に見えない文字を作るのは、検索エンジンのルール違反になるおそれがあるので避けてください。

Search Consoleで、LLMOの効果も分かりますか?

一部は分かります。GoogleのAIによる概要やAIモードに表示された分は、Search Consoleの検索の結果にまとめて数えられています。ただ、AIの答えに出たかどうかだけを分けて見ることは、今のところ難しいのが実情です。ChatGPTやPerplexityなどからの訪問は、Googleアナリティクスの参照元で確かめます。数字だけでなく、実際にAIに質問して、自分の会社がどう紹介されるかを月に1回ほど見ておくと、変化をつかみやすくなります。

LLMOの効果は、SEOより早く出ますか?

一概には言えません。どちらも、検索エンジンやAIのクローラーがページを読み直してから変わります。設定の修正なら数週間、中身の充実も含めると数か月が目安です。

まとめ

SEOとLLMOの違いと、取り組み方をまとめます。

この記事のまとめ

  • SEOは検索結果の上位を、LLMOはAIの答えの中に入ることを目指す
  • 違いは「目指す場所」「ページの一部分が使われる」「情報源が広い」「測りにくい」の4つ
  • 読まれる状態・タイトル・見出し・運営者の情報・具体的な答え・文字で書くことは、両方に効く
  • LLMOでは特に、質問の見出し+短い答え、運営者の構造化データ、ほかの場所との表記の一致が大事
  • 2,296サイトの診断では、SEOの最低限はできていても、LLMO寄りの項目は8〜9割で不足していた
  • SEOをやめずに、その上にLLMOの対策を足していく

まずは、自分のサイトでSEO寄り・LLMO寄りのどちらが足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

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参考にした資料

調査の方法:2026年10月、選ばれるAI診断で、工務店・税理士事務所・歯科医院・クリニック・整体院・美容室・行政書士事務所・不動産会社・旅館・ホテルなど22業種の公式サイト2,296件(重複を除く)を、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。割合は「不足」または「一部不足」と判定されたサイトの割合です。項目の「SEOでも基本」「LLMOで特に大事」の分類は、この記事での説明のための分け方です。個別のサイト名と点数は公開していません。