選ばれるAI診断

canonicalタグとは? 正規URLの役割と書き方を、例のコードつきでやさしく解説

公開日: / カテゴリ: 確認と設定 / 執筆: エラバレル

canonicalタグとは? 正規URLの役割と書き方を、例のコードつきでやさしく解説

「SEOの本に『canonicalを設定しましょう』と書いてあったけれど、何のことか分からない」「診断で『正規URLの指定が足りない』と言われた。直したほうがいいのか」。ホームページを自分で管理している方から、こうした質問をよく受けます。

先に結論をお伝えします。canonical(カノニカル)タグとは、「このページの正式なURLはこれです」と、検索エンジンやAIに伝えるための1行のタグです。 同じ内容のページが複数のURLで表示されるとき、どれを本物として扱えばよいかを示す役割があります。書き方は、ページの <head> の中に <link rel="canonical" href="正式なURL"> を1行置くだけです。

選ばれるAI診断で22業種・2,296件の公式サイトを診断したところ、「言語と正規URLの指定」が不足または一部不足だったサイトが41%ありました。

この記事では、canonicalタグの意味と役割、同じ内容のページが複数のURLになる原因、書き方と置く場所、使う場面と使ってはいけない場面、リダイレクトとの違い、書いたあとの確かめ方までを、順番に解説します。

この記事でわかること

  • canonicalタグとは何か、正規URLとは何か
  • 同じ内容のページが、複数のURLで表示される原因
  • canonicalタグの書き方と、置く場所
  • canonicalタグを使う場面と、使ってはいけない場面
  • リダイレクト・noindexとの違いと使い分け
  • 書いたあとの確かめ方

canonicalタグとは?

canonicalタグは、HTMLの <head> の中に書く link 要素の一つで、そのページの「正規URL(正式なURL)」を示すものです。canonicalは英語で「正規の」「標準の」という意味です。

<link rel="canonical" href="https://example.com/service/">

この1行は、ページの見た目には何も表示されません。ページを読みに来た検索エンジンやAIのクローラー(ページを読みに来るプログラム)に向けた情報です。

なお、PDFのようにHTMLではないファイルには <head> がないため、サーバーの設定でHTTPヘッダーという場所に正規URLを書く方法もあります。ただ、小さな会社のホームページで使うことはまれなので、まずはふつうのページのcanonicalタグを押さえておけば十分です。

正規URLとは?

正規URLとは、同じ内容のページがいくつかのURLで表示されるときに、代表として扱ってほしいURLのことです。

たとえば、次のURLは、多くの場合、同じページを表示します。

  • https://example.com/service/
  • https://www.example.com/service/
  • http://example.com/service/
  • https://example.com/service/?utm_source=line

人から見れば同じページでも、検索エンジンから見ると、URLが違えば別のページとして扱われる可能性があります。canonicalタグで「正式なのは https://example.com/service/ です」と伝えておくと、評価や情報が1つのURLにまとまります。

「重複コンテンツ」とは?

同じ内容、またはほとんど同じ内容のページが、複数のURLにあることを「重複コンテンツ」と呼びます。重複コンテンツがあること自体で罰を受けるわけではありませんが、どのURLを検索結果に出すかを検索エンジンが選ぶことになり、意図しないURLが表示されたり、評価が分散したりする原因になります。

canonicalタグはなぜ必要? AI検索との関係

canonicalタグが必要な理由は、大きく3つあります。

  1. 検索結果に出るURLを、自分で選べる:パラメーター(? 以降の文字)のついたURLや、http のURLが検索結果に出るのを防げる
  2. 評価を1つのURLにまとめられる:ほかのサイトからのリンクや、SNSで共有されたURLがばらばらでも、正規URLに評価が集まりやすくなる
  3. クローラーの無駄を減らせる:同じ内容のページを何度も読みに来る無駄が減り、ほかのページが読まれやすくなる

AI検索でも、考え方は同じです。AIが回答の出典としてページを示すとき、同じ内容のURLがいくつもあると、どれを示すべきかの判断材料が増えます。「このページの正式な住所はここ」とはっきりさせておくことは、検索エンジンにもAIにも、迷わせないための基本の設定です。

正規URLの指定の調査結果

  • 22業種・2,296件のうち、「言語と正規URLの指定があるか」で不足・一部不足だったサイトは41%
  • 業種別では、整形外科60%、中古車販売店56%、葬儀社56%、自動車整備54%、眼科53%で多かった
  • 別の調査(7業種・814件)では、canonicalがあったのは72%で、そのうち18件は、http と https の食い違いや別のページを指すなど、間違ったURLを指していた

同じ内容のページが複数のURLになる原因

自分では1つのページしか作っていないつもりでも、実際には複数のURLで表示されていることがよくあります。主な原因は次のとおりです。

原因URLの例起きやすい場面
http と httpshttp:// と https://HTTPSにしたあと、古いURLが残っている
www の有無example.com と www.example.comサーバーの設定で両方表示される
末尾のスラッシュ/service と /service/作成サービスやサーバーの設定による
index.html/ と /index.html手作りのHTMLのサイト
パラメーター?utm_source=line、?sort=price広告やSNSの計測、ネットショップの並び替え
印刷用・スマホ用のページ/print/service/古い作りのサイト
ほかのサイトへの転載別のドメインに同じ記事記事を提携先にも掲載している

このうち、http と https、www の有無、末尾のスラッシュは、本来はリダイレクト(自動で正しいURLへ転送する設定)で1つにまとめるのが基本です。canonicalタグは、それを補う役割と考えてください。HTTPSへの切り替えとリダイレクトの設定は、HTTPS(SSL)化の記事で説明しています。

自分のサイトが複数のURLで表示されるかどうかは、ブラウザのアドレス欄に、http と https、www ありとなしの4通りのURLを入れて開いてみると分かります。どれで開いても同じ1つのURLに移動すれば、リダイレクトでまとまっている状態です。

canonicalタグの書き方と置く場所

基本の書き方

canonicalタグは、ページのHTMLの <head> の中に、次のように書きます。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="utf-8">
  <title>サービスの案内|〇〇工務店</title>
  <link rel="canonical" href="https://example.com/service/">
</head>
<body>
  ……
</body>
</html>

書くときの決まりは、次のとおりです。

  • **<head> の中に書く**:<body> の中に書いても、canonicalとして扱われません
  • https:// から始まる完全なURLで書く:/service/ のような書き方より、ドメインから書いたほうが間違いが起きにくい
  • 1ページに1つだけ:canonicalタグが2つ以上あると、どちらも無視されることがあります
  • 実際に表示できるURLを指す:存在しないページや、リダイレクトされるURL、検索に載せない設定のページを指さない

自分自身を指すcanonical(自己参照)

canonicalタグは、重複したページにだけ書くものではありません。ふつうのページでも、自分自身のURLを正規URLとして書いておくのが一般的です。これを「自己参照のcanonical」と呼びます。

こうしておくと、パラメーターのついたURLで開かれた場合でも、正式なURLが伝わります。WordPressやSEOプラグイン、多くのホームページ作成サービスは、この自己参照のcanonicalを自動で出力しています。

WordPressの場合

WordPressは、投稿や固定ページに、自己参照のcanonicalタグを自動で出力します。SEOプラグイン(Yoast SEO、Rank Math、All in One SEO、SEO SIMPLE PACKなど)を入れている場合は、プラグインがcanonicalを出力し、記事ごとに正規URLを変える入力欄が用意されていることもあります。

ふつうは何もしなくて構いません。正規URLを変えたいページがあるときだけ、記事の編集画面にあるSEOプラグインの欄で、canonicalのURLを入力します。WordPressでの設定場所と確認の方法は、canonical(正規URL)の確認方法の記事で詳しく説明しています。

テーマとプラグインで、canonicalが2つ出ていないか

テーマにもSEOの機能が入っていて、SEOプラグインと両方がcanonicalを出力していることがあります。canonicalタグが2つあり、指しているURLが違うと、正しく伝わりません。ページのソースを開き、rel="canonical" で検索して、1つだけになっているかを確かめてください。

canonicalタグを使う場面・使ってはいけない場面

使う場面

  • パラメーターのついたURL:広告の計測用の ?utm_... や、ネットショップの並び替え・絞り込みのURLで、正規URLをパラメーターなしのURLにする
  • ほぼ同じ内容のページ:色違い・サイズ違いの商品ページで、内容がほとんど同じ場合に、代表のページを正規URLにする
  • ほかのサイトに転載した記事:提携先に同じ記事を載せるとき、転載先のページのcanonicalに、元の記事のURLを書いてもらう
  • すべてのページの自己参照:パラメーターつきで開かれたときのために、自分自身を指しておく

使ってはいけない場面

  • 内容が違うページを、トップページに向ける:「評価を集めたいから」と、全ページのcanonicalをトップページにするのは誤りです。ほかのページが検索に出なくなるおそれがあります
  • 一覧の2ページ目・3ページ目を、1ページ目に向ける:ブログの一覧の2ページ目以降は、それぞれ別の内容なので、自分自身を指すのが基本です
  • noindexのページを正規URLにする:検索に載せない設定のページを「正式なURL」として指すと、矛盾した指示になります
  • リダイレクトの代わりに使う:サイトの引っ越しやURLの変更は、canonicalではなくリダイレクトで対応します

canonicalは「お願い」で、「命令」ではない

Googleは、canonicalタグを、正規URLを選ぶときの強い手がかりとして扱いますが、必ず従うわけではありません。ページの内容が違う、リンクの多くが別のURLを指している、といった場合には、Googleが別のURLを正規URLとして選ぶことがあります。canonicalタグだけに頼らず、サイト内のリンクやサイトマップのURLも、正規URLにそろえておくことが大切です。

サイトの種類ごとの例

実際にどう書くかを、サイトの種類ごとに例で示します。

canonicalの書き方の例

店舗のホームページ:LINEで配ったURL https://example.com/menu/?utm_source=line で開かれたページ → canonicalは https://example.com/menu/(パラメーターなし)
ネットショップ:価格の安い順に並べた一覧 https://example.com/items/?sort=price → canonicalは https://example.com/items/
ブログ:記事 https://example.com/blog/backup/ → canonicalは自分自身の https://example.com/blog/backup/
提携先への転載:提携先のサイトに載せた同じ記事 → 提携先のページのcanonicalに、元の記事 https://example.com/blog/backup/ を書いてもらう

どの例でも、canonicalに書くのは「検索結果に出てほしいURL」です。迷ったときは、「このページを人に紹介するなら、どのURLを渡したいか」を考えると、正規URLが決まります。

リダイレクト・noindexとの違い

canonicalとよく比べられるのが、リダイレクトとnoindexです。目的が違うので、使い分けが必要です。

方法していること利用者から見ると向いている場面
canonicalタグ正式なURLを伝えるどちらのURLも表示できるパラメーターつきURL、ほぼ同じ内容のページ
リダイレクト(301)別のURLへ自動で転送する古いURLを開くと新しいURLに移るhttp→https、www の統一、URLの変更、サイトの引っ越し
noindex検索結果に載せないように伝えるページは表示できるお礼のページ、テスト用のページ、会員だけのページ

3つを同じページに重ねて使うと、指示が矛盾することがあります。たとえば、canonicalで別のURLを指しながらnoindexも入れると、「正式なURLは向こう」と「このページは検索に出さないで」が混ざり、検索エンジンが判断に迷います。1つのページには、目的に合った方法を1つ選んでください。

迷ったら、「利用者にも、古いURLではなく新しいURLを見てほしいか」で考えます。見てほしいならリダイレクト、どちらのURLで見てもらっても構わないが代表を決めたいならcanonical、検索に出したくないならnoindexです。noindexの確認方法はnoindexの確認方法の記事で説明しています。

書いたあとの確かめ方

canonicalタグを書いたら、正しく伝わっているかを次の方法で確かめます。

  1. ページのソースで確かめる:ブラウザでページを開き、右クリックの「ページのソースを表示」を選ぶ。rel="canonical" で検索し、1つだけあるか、URLが正しいかを見る
  2. パラメーターをつけて開いてみる:URLの末尾に ?test=1 をつけて開き、ソースのcanonicalがパラメーターなしのURLのままかを見る
  3. Search Consoleで確かめる:「URL検査」にページのURLを入れると、「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」が表示される。2つが同じなら、意図どおりに伝わっています
  4. 診断ツールで確かめる:選ばれるAI診断では、「言語と正規URLの指定があるか」の項目で、canonicalと言語の指定を確かめています

canonicalタグのチェックリスト

  • <head> の中に、canonicalタグが1つだけある
  • https:// から始まる完全なURLで書かれている
  • 指しているURLが、実際に表示できるページである(リダイレクトやエラーにならない)
  • http と https、www の有無が、サイトの正式なURLとそろっている
  • 内容の違うページを、トップページなどに向けていない
  • サイトマップと、サイト内のリンクも、正規URLにそろっている

Search Consoleの使い方は、Search Consoleの使い方の記事で説明しています。

よくある質問

canonicalタグがないと、検索に出なくなりますか?

出なくなるわけではありません。canonicalタグがない場合は、検索エンジンが自分で正規URLを選びます。ただ、意図しないURLが選ばれることがあるので、自己参照のcanonicalを入れておくと安心です。

WordPressを使っていれば、何もしなくていいですか?

多くの場合、WordPressやSEOプラグインが自動で出力しているので、何もしなくて大丈夫です。ただし、テーマとプラグインで二重に出力されていたり、http のURLになっていたりすることがあるので、一度ページのソースで確かめてください。

canonicalとOGPの og:url は、同じURLにするべきですか?

同じにしておくのが基本です。og:urlは、SNSで共有されたときに使われるURLです。canonicalと違っていると、共有されたURLと検索のURLがばらばらになります。

ほかのサイトに自分の記事が無断で転載されています。canonicalで対処できますか?

canonicalタグは転載先のページに書くものなので、相手が書いてくれなければ使えません。無断転載の場合は、相手への連絡や、Googleへの著作権侵害の申し立てなど、別の方法で対処します。

スマホ用のページが別のURLになっている場合はどうすればいいですか?

今は、1つのURLでパソコンにもスマホにも合わせて表示する作り(レスポンシブデザイン)が一般的で、Googleもこの作りをすすめています。古い作りでスマホ用のURLが別にある場合は、スマホ用のページのcanonicalにパソコン用のURLを書くなど、決まった書き方があります。作り直しの機会があれば、1つのURLにまとめるのがおすすめです。

「言語と正規URLの指定」の「言語」とは何ですか?

HTMLの最初の <html lang="ja"> の部分で、ページが何語で書かれているかを示すものです。canonicalとあわせて、ページの基本の情報として確かめています。

canonicalを変えたら、すぐに反映されますか?

検索エンジンがページを読み直すまで、数日から数週間かかります。急ぐ場合は、Search ConsoleのURL検査から、インデックス登録をリクエストできます。

まとめ

canonicalタグは、「このページの正式なURLはこれです」と伝えるための、小さいけれど大切な1行です。

この記事のまとめ

  • canonicalタグは、同じ内容のページが複数のURLにあるとき、正式なURL(正規URL)を伝えるタグ
  • http と https、www の有無、パラメーター、転載などで、同じ内容のURLが複数になる
  • <head> の中に、https:// から始まる完全なURLで、1ページに1つだけ書く。ふつうのページは自分自身を指す
  • 内容の違うページをトップページに向ける、一覧の2ページ目を1ページ目に向けるのは誤り
  • URLの変更や引っ越しはリダイレクト、検索に出したくないページはnoindexで対応する
  • 2,296サイトのうち41%で、言語と正規URLの指定が不足または一部不足だった

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参考にした資料

調査の方法:選ばれるAI診断(2026年10月2日に見直した採点基準)で、22業種の公式サイト2,296件を再診断し、「言語と正規URLの指定があるか」が「不足」または「一部不足」と判定されたサイトの割合を集計しました。canonicalの有無と間違いの件数は、7業種・814件の公式サイトのHTMLを確認して数えたものです。個別のサイト名と点数は公開していません。