選ばれるAI診断

眼科のLLMO対策|77院のホームページを診断して分かった、AIに選ばれるための直し方【平均51.4点】

公開日: / 更新日: / カテゴリ: 業種別の調査 / 執筆: エラバレル

眼科のLLMO対策|77院のホームページを診断して分かった、AIに選ばれるための直し方【平均51.4点】

「AIで眼科を探す患者さんなんて、まだ少ないのでは?」「ホームページは業者に作ってもらったから、何もしなくて大丈夫だと思う」。眼科の先生や事務長さんから、こうした声を聞くことがあります。

けれども、「〇〇駅の近くで、土曜も診てくれる眼科は?」「白内障の日帰り手術ができる眼科を探して」といった相談を、ChatGPTやGoogleのAIによる概要にする人は増えています。AIが答えるときに材料にするのは、医院の公式ホームページ、Googleビジネスプロフィール、口コミ、医療の検索サイトです。

先に結論をお伝えします。眼科のホームページは、診療時間や白内障・コンタクトの案内はよく書かれている一方で、構造化データ・よくある質問・プライバシーポリシーが大きく不足しています。 どれも、ホームページの作りを変えずに足せるものです。

選ばれるAI診断は2026年10月、全国の眼科の公式ホームページ77院を診断しました。平均は100点満点中51.4点で、調べた22業種の中で13番目(高い順)でした。この記事では、その結果をもとに、眼科のホームページに足りないものと、今日からできる直し方を説明します。

この記事でわかること

  • 眼科のLLMO対策とは何か、AIにどんな質問がされるのか
  • 77院を診断して分かった、眼科のホームページの点数と弱点
  • 白内障・コンタクト・専門外来などの案内の記載状況
  • 書いている医院ほど点数が高かった項目
  • 診療内容・診療時間・よくある質問の書き方と、医療広告のルールの注意点
  • MedicalClinicの構造化データのコード

眼科のLLMO対策とは?

LLMO対策(AIO対策、AI検索対策とも呼ばれます)は、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などが回答を作るときに、自分の医院を正しく読み取り、候補や出典として挙げてもらうための対策です。LLMOは「Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)」の略です。

眼科の場合、AIには次のような質問がされます。

  • 「〇〇駅の近くで、土曜の午後も診療している眼科は?」
  • 「白内障の日帰り手術ができる眼科を教えて」
  • 「コンタクトレンズの処方をしてもらえる眼科は?」
  • 「子どもの近視の相談ができる眼科は?」
  • 「目の前に黒いものが飛んで見える。すぐ行ける眼科は?」

AIは、場所・診療時間・できる検査や手術・専門外来・予約の方法を組み合わせて答えようとします。とくに眼科は、手術や専門外来の有無で医院を選ぶ人が多いので、診療内容が文章ではっきり書かれているかが大事です。

SEO・MEOとの違い

対策目的主な場所
SEOGoogleの検索結果で上位に出るホームページ
MEOGoogleマップ(地図の枠)で上位に出るGoogleビジネスプロフィール
LLMOAIの回答で、候補や出典として挙げられるホームページ、Googleビジネスプロフィール、口コミ、医療の検索サイト

LLMO対策は、SEOやMEOとまったく別のことをするわけではありません。ホームページとGoogleビジネスプロフィールに正しい情報をそろえ、AIが「読める・信頼できる・引用しやすい」形にすることが中心です。

医療の情報は、AIも慎重に扱う

健康や医療にかかわる情報は、間違えると人の体に影響するため、検索エンジンもAIも、発信元の信頼性を重く見るとされています。誰が運営しているのか、医師はどんな資格を持っているのかがはっきり書かれていることは、眼科のホームページでは特に大事です。

77院を診断した結果【平均51.4点】

22業種の中で13番目

選ばれるAI診断では、22業種・2,296件の公式ホームページを、同じ採点基準で診断しています。全体の平均は54.1点で、眼科の51.4点はそれより2.7点低い結果でした。

業種調べた数平均点
工務店6362.6
歯科医院5262.1
外壁塗装会社8261.5
税理士事務所11360.1
クリニック(内科・皮膚科)13359.2
整体院・整骨院10858.7
社会保険労務士事務所10657.9
行政書士事務所27956.7
葬儀社13856.5
不動産会社12453.4
保険代理店5153.4
英会話教室5653.0
眼科7751.4
学習塾11651.2
自動車整備工場11250.6
整形外科4550.2
中古車販売店12050.0
エステサロン6349.6
動物病院12849.6
ネイルサロン14849.3
美容室7848.5
旅館・ホテル11945.7

医療機関の中では、歯科医院(62.1点)とクリニック(59.2点)より低く、整形外科(50.2点)とほぼ同じでした。

眼科77院の調査結果

  • 平均点は51.4点(中央値は53点)。22業種全体の平均は54.1点
  • 判定の内訳は、A判定0院、B判定0院、C判定34院(44%)、D判定43院(56%)
  • 運営者の情報が構造化データに十分入っていた医院は0院
  • WordPressで作られた31院(40%)の平均は56.2点、それ以外の46院は48.2点

分野ごとの点数

分野平均点
AIに読んでもらえるか99点
技術の土台(HTTPS・速さ・サイトマップ)76点
運営者の信頼性64点
AIが引用しやすい書き方43点
構造化データ10点

AIのクローラーを止めている医院はなく、読まれる状態にはなっています。一方で、構造化データ(10点)とAIが引用しやすい書き方(43点)が弱く、読んだAIに伝わる情報が少ない状態です。

多かった不足

不足していた項目眼科(77院)22業種全体
運営者の情報が構造化データに十分入っていない100%(77院)97%
質問に答える形の見出しが足りない99%(76院)91%
ページの内容の種類が、構造化データで伝わっていない92%(71院)91%
プライバシーポリシーなどの表記がない77%(59院)50%
見出しの直後に短い答えがない74%(57院)83%
共有用の情報(OGP)が足りない74%(57院)61%
構造化データがない(または壊れている)69%(53院)59%
言語と正規URLの指定が足りない53%(41院)41%
運営者情報(医院概要)の中身が不十分43%(33院)48%
サイトマップがない25%(19院)17%
問い合わせ先が見つからない25%(19院)13%
HTTPS(鍵マーク)になっていない21%(16院)12%

※割合は「不足」または「一部不足」と判定された医院の割合です。

全体と比べて特に多かったのが、プライバシーポリシー(77%、全体は50%)とHTTPS(21%、全体は12%)です。プライバシーポリシーがない医院の割合は、クリニック(74%)や整形外科(64%)よりも多い結果でした。

眼科ならではの特徴

トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページを確認して、眼科に特有の点も数えました(71院)。

状態医院割合
診療時間の記載がある56 / 7179%
医師・院長の紹介がある53 / 7175%
白内障手術の案内がある51 / 7172%
コンタクトの案内がある55 / 7177%
予約の案内がある50 / 7170%
専門外来の案内がある27 / 7138%
駐車場の案内がある34 / 7148%
よくある質問がある20 / 7128%
金額(料金・費用)が書かれている(トップか料金ページ)11 / 7115%
文章が少ない(写真中心で1,500字未満)32 / 7145%
眼科のホームページの特徴
出典:選ばれるAI診断の調査

診療時間や、白内障・コンタクトの案内は多くの医院に書かれていましたが、よくある質問と費用の目安は少数でした。

書いている医院ほど、点数が高い

書いているかどうか書いている医院の平均点書いていない医院の平均点
駐車場の案内がある57.4点46.6点
よくある質問がある56.4点50.0点
白内障手術の案内がある55.0点43.6点
予約の案内がある54.1点46.3点
診療時間の記載がある53.9点44.0点
コンタクトの案内がある53.9点44.4点

これらの項目そのものが診断の点数に入っているわけではありません。ただ、患者さんが知りたいことを具体的に書いている医院ほど、ホームページ全体がAIにとって読みやすい形に整っている傾向がありました。

なぜ眼科のホームページは点数が伸びないのか

調査の数字から、3つの理由が見えてきます。

理由1:構造化データがほとんど入っていない

運営者の情報が構造化データに十分入っていた医院は、77院中0院でした。構造化データそのものがない医院も69%あります。ホームページの文章には医院名や住所が書かれていても、AIや検索エンジンが「これは医院の住所」と確実に読み取れる形にはなっていません。

理由2:患者さんの質問に答える形になっていない

質問に答える形の見出しが足りない医院が99%でした。眼科のホームページは「診療案内」「医師紹介」「アクセス」のような見出しが中心で、「予約なしでも受診できますか?」のように、患者さんの疑問をそのまま見出しにしたページは多くありません。AIは、質問と答えの形の文章を回答に使いやすいため、ここで差がつきます。

理由3:基本の表記が抜けている

プライバシーポリシーがない医院が77%、HTTPSになっていない医院が21%ありました。開院のときに作ったホームページを、長く手を入れずに使っている医院が多いと考えられます。

眼科の強みは「書くことがはっきりしている」こと

眼科は、白内障手術、緑内障の検査、コンタクトの処方、子どもの近視など、患者さんが探す診療内容がはっきりしています。この強みを、見出しと文章で一つずつ書き出すことが、そのままLLMO対策になります。

今日からできる直し方

1. できる検査・手術・専門外来を、文章で書く

  • 白内障・緑内障・網膜の病気などの手術を院内でするか、他院を紹介するか
  • 日帰り手術の可否、手術の曜日
  • 専門外来(小児眼科、ドライアイ、眼瞼下垂など)と、その曜日
  • 視野検査・OCTなど、主な検査の機器

「院内でできないこと」を書くのも大事です。「網膜剝離の手術は、〇〇病院をご紹介します」と書いてあれば、患者さんもAIも、どこまでこの医院で対応できるのかを正しく理解できます。

診療内容の書き方の例

見出し:白内障の手術はできますか?
答え:はい、当院で日帰り手術を行っています。手術日は毎週火曜と金曜の午後です。手術の前に、検査と説明のための受診が2回あります。

見出し:子どもの近視の相談はできますか?
答え:小児眼科外来(毎週水曜午後、予約制)で、視力の検査と、近視の進み方に合わせた相談を行っています。

2. 診療時間と予約の方法を、文章でも書く

診療時間は表だけでなく、「土曜は午前のみ」「木曜・日曜・祝日は休診」のように文章でも書きます。予約制か、予約なしでも受診できるかも明記します。診療時間の表を画像にしている場合は、AIが読めないので、必ず文字でも書いてください。

受付の終了時間(「診療終了の30分前まで」など)や、検査に時間がかかる場合の注意も書いておくと、患者さんの問い合わせも減ります。

3. 患者さんの質問を、よくある質問にする

よくある質問がある医院は28%でした。受付や電話でよく聞かれることを、そのまま質問の見出しにします。

  • 「予約なしでも受診できますか?」
  • 「コンタクトレンズを初めて作るときに必要なものは?」
  • 「散瞳検査のあと、車の運転はできますか?」
  • 「白内障手術の費用はどれくらいですか?」
  • 「子どもは何歳から診てもらえますか?」
  • 「駐車場はありますか?」

見出しを質問の形にして、すぐ下の1〜2文で答えを書きます。よくある質問の構造化データについては、FAQの構造化データの記事で説明しています。

4. 医師の情報を、資格とあわせて書く

医師・院長の紹介がある医院は75%でした。紹介があっても、写真とあいさつ文だけのことがあります。次の情報を文章で書き足すと、患者さんにもAIにも専門性が伝わります。

  • 氏名(読み方も)と、眼科専門医などの資格
  • 経歴(卒業した大学、勤務した病院)
  • 得意な分野(白内障手術、緑内障、小児眼科など)
  • 所属する学会

5. プライバシーポリシーを置く

プライバシーポリシーがない医院が77%でした。予約や問い合わせで患者さんの情報を受け取るなら、必ず必要なページです。受け取る情報、使い道、管理の方法、問い合わせ先を書きます。

医療広告のルールに注意

医院のホームページは、厚生労働省の医療広告ガイドラインの対象です。「絶対に治る」「地域一番」「最高の治療」のような表現は避け、できる手術、使っている機器、診療時間などの事実を正確に書いてください。自由診療の費用を載せる場合は、治療の内容や主なリスク・副作用もあわせて書く必要があります。

6. MedicalClinicの構造化データを入れる

構造化データ(医院の情報を、AIや検索エンジンが間違いなく読み取れる書式)は、平均10点と最も伸びしろのある分野です。眼科には MedicalClinic を使います。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "MedicalClinic",
  "@id": "https://example.com/#business",
  "name": "〇〇眼科",
  "url": "https://example.com/",
  "logo": "https://example.com/logo.png",
  "description": "岐阜市の眼科。白内障の日帰り手術、緑内障・ドライアイの専門外来。土曜午前も診療。院長は眼科専門医の〇〇〇〇。",
  "telephone": "+81-58-000-0000",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "postalCode": "500-0000",
    "addressRegion": "岐阜県",
    "addressLocality": "岐阜市",
    "streetAddress": "〇〇町1-2-3",
    "addressCountry": "JP"
  },
  "openingHoursSpecification": [{
    "@type": "OpeningHoursSpecification",
    "dayOfWeek": ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"],
    "opens": "09:00",
    "closes": "18:00"
  }],
  "medicalSpecialty": "Optometric",
  "sameAs": ["https://www.instagram.com/〇〇/"]
}
</script>

午前と午後で診療時間が分かれている場合や、土曜だけ時間が違う場合は、openingHoursSpecification を複数に分けて書きます。書き方は営業時間の構造化データの記事、型全体の説明はLocalBusinessの構造化データの書き方の記事で説明しています。

入力欄に書き込むだけでコードを作れるツールもあります。

構造化データ作成ツールを使う(無料)

7. Googleビジネスプロフィールと表記をそろえる

医院名・住所・電話番号・診療時間を、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、医療の検索サイトで同じ表記にします。休診日や臨時休診の情報がずれていると、AIが古い情報で答えてしまうことがあります。整え方はGoogleビジネスプロフィールとAIによる概要の記事で説明しています。

直したあとの確認

眼科のホームページのチェックリスト

  • できる手術・検査・専門外来と、院内でできないこと(紹介先)が文章で書かれている
  • 診療時間・休診日・受付終了時間が、画像ではなく文字で書かれている
  • 予約制かどうか、予約の方法が書かれている
  • よくある質問が、質問の見出し+すぐ下の答えの形で書かれている
  • 医師の氏名・資格・経歴・得意な分野が書かれている
  • プライバシーポリシーのページがある
  • HTTPS(鍵マーク)になっている
  • MedicalClinicの構造化データがあり、住所・電話・診療時間が入っている
  • Googleビジネスプロフィールと、医院名・住所・診療時間がそろっている

よくある質問

医療機関の広告のルールに気をつける必要はありますか?

あります。医療広告ガイドラインで、ホームページの表現にもルールがあります。「絶対に治る」「最高の治療」のような表現は避け、事実(できる手術、機器、診療時間)を正確に書いてください。

口コミはAIに影響しますか?

影響します。Googleの口コミは、AIが医院を選ぶときの材料になります。口コミに返信し、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの診療時間・休診日をそろえておきましょう。

手術の件数は載せたほうがいいですか?

事実として正確な件数なら、年度とあわせて載せると、AIにも患者さんにも専門性が伝わります。数え方(手術の種類、期間)もあわせて書いておくと、誤解を招きません。

費用は載せたほうがいいですか?

保険診療の目安や、自由診療の費用を載せると、「費用はどれくらい?」という質問に答える材料になります。調査では、金額が書かれていた医院は15%だけでした。自由診療の費用を載せる場合は、治療の内容とリスク・副作用もあわせて書いてください。

ホームページの制作会社に頼まないと直せませんか?

文章の追加やよくある質問のページは、更新の画面から自分で足せることが多いです。構造化データの追加や、HTTPS化は、制作会社やサーバーの管理画面での作業が必要な場合があります。まずは自分でできる文章の追加から始めてください。

どれくらいで効果が出ますか?

AIの回答は、検索エンジンやAIのクローラーがページを読み直してから変わります。設定を直してから数週間、内容の充実も含めると数か月が目安です。

まとめ

眼科のホームページは、診療内容の案内はあるものの、AIに伝える形が整っていない医院が大半でした。

この記事のまとめ

  • 眼科の公式ホームページ77院の平均は51.4点で、22業種の中で13番目。D判定が56%だった
  • 最も弱い分野は構造化データ(平均10点)。運営者の情報が十分だった医院は0院
  • プライバシーポリシーがない医院が77%、よくある質問がある医院は28%、金額の記載は15%
  • できる検査・手術・専門外来、診療時間、予約の方法、医師の資格を文章で書き、よくある質問を作る
  • MedicalClinicの構造化データを入れ、Googleビジネスプロフィールと表記をそろえる
  • よくある質問がある医院の平均点は56.4点で、ない医院(50.0点)より高かった

まずは、自分の医院のホームページに何が足りないかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、今回の77院と同じ方法で、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

自分のサイトを、無料で診断する

参考にした資料

調査の方法:2026年10月、地図の公開データ(OpenStreetMap)に公式サイトのURLが登録されていた全国の眼科から88院を選び、選ばれるAI診断で診断しました(サイトが開けなかった11院を除く77院)。点数・判定・項目ごとの割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果です。他の業種の数字も、同じ基準で再診断した22業種・2,296件の結果です。料金などの項目は、トップページと、そこからリンクされている料金・案内のページのHTMLを確認して数えています(71院)。公開しているのは集計した数字だけで、個別の名前と点数は公開していません。