選ばれるAI診断

ChatGPT時代のSEO|検索とAIの両方で選ばれるホームページの作り方【2,296サイトの診断データ】

公開日: / カテゴリ: AI検索対策 / 執筆: エラバレル

ChatGPT時代のSEO|検索とAIの両方で選ばれるホームページの作り方【2,296サイトの診断データ】

「調べものをChatGPTで済ませる人が増えて、SEOはもう意味がなくなるのでは?」「これまでGoogleのために頑張ってきたことは、AIの時代にも通用するのか」。ホームページの担当者やSEOに取り組んできた人から、こうした不安の声を聞きます。

先に結論をお伝えします。SEOは無駄になりません。 検索エンジンに読まれること、役に立つ中身を書くこと、誰が発信しているかを示すことは、AIに選ばれるための土台でもあります。ただし、AIの時代になって、「順位から引用へ」「キーワードより発信者」「単語から会話の質問へ」という3つの変化が起きています。

選ばれるAI診断が22業種・2,296件の公式サイトを診断したところ、AIのクローラーを塞いでいたサイトは約1%で、ほとんどのサイトは「読まれる状態」にはなっていました。一方で、見出しのすぐ下に短い答えがないサイトは83%、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトは97%ありました。この記事では、変わらないことと変わることを整理し、検索とAIの両方で選ばれるホームページの作り方を説明します。

この記事でわかること

  • ChatGPTの検索は、どこから情報を集めているのか
  • SEOで「変わらないこと」
  • AIの時代に「変わる3つのこと」と、それぞれの対策
  • 2,296サイトの診断で分かった、SEOとAI対策のすき間
  • 効果の確かめ方(Search Console・アクセス解析)
  • やってはいけないこと

ChatGPTの検索は、どこから情報を集めているのか

ChatGPTには、ウェブを検索して答える機能があります。質問の内容によって、ChatGPTはウェブを検索し、見つけたページを読んで、内容をまとめた答えを返します。答えの中や下には、出典としてページへのリンクが付きます。

OpenAIは、ChatGPTの検索の結果にサイトが表示されるためには、検索用のクローラーである OAI-SearchBot を robots.txt で拒否しないよう案内しています。つまり、ChatGPTに紹介されるための最初の条件は、これまでのSEOと同じく「クローラーに読まれること」です。

GoogleのAIによる概要(AI Overviews)やAIモードも同じです。Googleは、これらのAI機能に表示されるために特別な設定は必要なく、これまでのSEOの基本がそのまま当てはまると説明しています。

「学習用」と「検索用」のクローラーは別

AIの会社には、AIの学習のためにページを集めるクローラーと、検索の答えを作るためにページを読むクローラーがあります。OpenAIなら、学習用は GPTBot、検索用は OAI-SearchBot です。学習に使われたくないから GPTBot を拒否する、という判断はありえますが、検索用まで一緒に拒否すると、ChatGPTの検索に表示されにくくなります。詳しくはAIのクローラーの一覧で説明しています。

SEOで「変わらないこと」

AIの時代になっても、SEOの土台は変わりません。

変わらないこと理由
検索エンジンやAIのクローラーが読めること読めないページは、検索にもAIの答えにも使われない
ページの中身が役に立つことAIも、質問に答えられる中身のあるページを選ぶ
スマホで見やすいこと人が読みにくいページは、評価されにくい
HTTPS(鍵マーク)で配信していること安全なサイトであることは、信頼の前提
サイトマップがあることページの場所を、クローラーに知らせられる

22業種・2,296件の診断では、AIのクローラーを塞いでいたサイトは約1%、検索に載せない設定(noindex)になっていたサイトは1%未満でした。HTTPSになっていないサイトは12%、サイトマップが見つからないサイトは17%で、この部分は多くのサイトでおおむね整っています。

SEOをまじめに続けてきたサイトなら、土台はすでにできています。 問題は、その先です。

AIの時代に「変わる3つのこと」

変わること1:「順位」から「引用」へ

これまでのSEOは、検索結果の上の方にページを表示させることが目標でした。AIの検索では、AIがページの中から答えになる部分を抜き出し、まとめた文章の中で引用します。ページ全体が評価されるだけでなく、「段落や文の単位で、答えとして使えるか」が問われるようになります。

そこで大事になるのが、見出しのすぐ下に短い答えを書くことです。前置きやあいさつから始めずに、最初の1〜2文で結論を書きます。もう1つのコツは、段落だけを読んでも意味が分かるように書くことです。「上記のとおり」「これは」で始まる文は、抜き出されたときに何の話か分からなくなります。

直す前と直したあと

直す前:
見出し「費用について」
本文「当社では、お客様一人ひとりのご要望に合わせて、最適なプランをご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。」

直したあと:
見出し「ホームページの修正費用はいくらですか?」
本文「文章の差し替えなど小さな修正は1か所5,000円から、ページの追加は1ページ3万円からが目安です。内容を伺ってから、作業前に見積もりをお出しします。」
※金額は書き方の例です。

2,296件の診断では、見出しの直後に短い答えがないサイトが83%、質問に答える形の見出しが足りないサイトが91%でした。ここは、SEOに取り組んできたサイトでも、まだ手が付いていないことが多い部分です。

変わること2:キーワードより「誰が発信しているか」

AIは、答えの材料を選ぶときに、その情報が信頼できる発信元から出ているかを確かめようとします。Googleも以前から、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)という考え方で、発信者の信頼性を重く見ています。

発信者を伝えるには、会社概要や著者のプロフィールを文章で書くことに加えて、構造化データで会社や人の情報を伝えることが効果的です。構造化データとは、会社名・住所・電話番号・ロゴなどを、検索エンジンやAIが間違いなく読み取れる書式で書いたものです。

ところが、ここがいちばんできていませんでした。2,296件の診断で、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトは97%ありました。WordPressのSEOプラグインを入れると構造化データは自動で出力されますが、設定の欄が空のままだと、出てくるのはサイトの名前とURLくらいです。プラグインを入れた時点で「対応済み」と思ってしまうのが、いちばん多い落とし穴です。

SEOプラグインの「組織」「運営者」の欄を埋める

Yoast SEO、Rank Math、All in One SEO、SEO SIMPLE PACKなど、主なSEOプラグインには、サイトの運営者(組織または個人)を設定する欄があります。会社名、ロゴ、住所、電話番号、SNSのURLを入れてください。プラグインごとの設定方法は、Yoast SEOの構造化データ設定などの記事で説明しています。

変わること3:「単語の検索」から「会話の質問」へ

Googleでは、「岐阜市 工務店」のように単語を並べて検索する人がほとんどでした。ChatGPTには、次のように話しかけるように質問します。

「岐阜市で、小さなリフォームの相談だけでも、嫌な顔をせずに対応してくれる工務店はある?」

こうした質問に答えるには、ページの中に具体的なことが書かれている必要があります。

  • どの地域まで対応しているか
  • どんな人・どんな案件に向いているか
  • 費用はどのくらいが目安か
  • 相談から完了までの流れと期間
  • できないこと、対応していないこと

キーワードを何度も入れるより、お客さんが迷うところを具体的に書くほうが、AIには選ばれやすくなります。

これまでのSEOAIの時代に足すこと
目標検索結果の上位に表示されるAIの答えの中で引用・紹介される
書き方キーワードを含む見出しと本文質問の見出し+すぐ下の短い答え
信頼性被リンク、コンテンツの質加えて、構造化データで発信者を明示
想定する検索2〜3語の単語の組み合わせ条件の入った長い質問
効果の確認順位とクリック数加えて、AIからの訪問やAIでの紹介のされ方

2,296サイトの診断で分かった、SEOとAI対策のすき間

ここまでの3つの変化を、診断の数字で確かめてみましょう。SEOの基本にあたる項目と、AI検索で新しく大事になった項目を並べると、差がはっきり見えます。

22業種・2,296サイトの診断結果(不足または一部不足の割合)

  • AIのクローラーを塞いでいる:約1%
  • HTTPS(鍵マーク)になっていない:12%
  • サイトマップが見つからない:17%
  • 題名と説明文が適切でない:40%
  • 見出しの直後に短い答えがない:83%
  • 質問に答える形の見出しが足りない:91%
  • 運営者の情報が構造化データに十分入っていない:97%

クローラー・HTTPS・サイトマップといった、これまでのSEOで言われてきた技術の項目は、多くのサイトで整っていました。一方で、AIに引用されるための書き方(見出しと答え)と、発信者を伝える構造化データは、9割前後のサイトで不足していました。

また、WordPressで作られたサイト(1,134件)の平均は58.9点、それ以外のサイト(1,162件)は49.5点でした。WordPressのほうが、SEOプラグインなどで設定できる範囲が広い分、点数が高い傾向があります。ただ、WordPressのサイトでも運営者の構造化データが十分なサイトはわずかで、「仕組みはあるのに使い切れていない」状態が目立ちました。

つまり、SEOに取り組んできたサイトとAIに選ばれるサイトの間には、技術ではなく「書き方」と「伝え方」のすき間があります。このすき間は、ホームページを作り直さなくても、文章と設定を足すことで埋められます。

ページの種類ごとの直し方

すき間を埋める作業を、ページの種類ごとに整理します。全部のページを一度に直す必要はありません。問い合わせにつながるページから順に進めてください。

ページ見出しの例すぐ下に書く答えの中身
サービス・料金「料金はいくらですか?」金額の目安、何が含まれるか、追加でかかる費用
会社概要「どんな会社ですか?」創業年、所在地、事業内容、強みを2文で
対応地域「どの地域まで対応していますか?」市区町村名、出張費の有無
事例・実績「どんな依頼が多いですか?」依頼の種類と件数の傾向、代表的な事例
問い合わせ「相談だけでもできますか?」相談の方法、費用の有無、返事までの日数

ブログの記事も同じです。記事の題名で問いかけたことに、記事の最初の段落で答えてから、詳しい説明に入る形にします。

答えを先に書くと「最後まで読んでもらえなくなるのでは」と心配する人もいます。けれども、答えが最初に分かるページは、読む人にとっても親切で、続きの理由や手順を読んでもらうきっかけになります。結論を先に書くことは、人にもAIにも同じように効く書き方です。

SEOとAI対策のすき間を埋める手順

ここまでの内容を、作業の手順にまとめます。

  1. 診断で、今の状態を確かめる:AIのクローラーを塞いでいないか、構造化データがあるかなど、外から分かる項目を確認します
  2. SEOプラグインの運営者の設定を埋める:会社名・ロゴ・住所・電話番号・SNSのURLを入れます
  3. 主要なページの見出しを、質問の形に直す:サービス・料金・会社概要など、問い合わせにつながるページから始めます
  4. 見出しのすぐ下に、1〜2文の答えを書く:前置きを後ろに回し、結論を先に書きます
  5. よくある質問のページを作る:お客さんによく聞かれることを10〜20個まとめます
  6. 会社概要と著者の情報を充実させる:所在地、連絡先、代表者、実績、資格などを書きます
  7. もう一度診断し、アクセス解析で変化を見る

検索とAIの両方に効くチェックリスト

  • robots.txt で、OAI-SearchBot や Googlebot を拒否していない
  • SEOプラグインの「組織」「運営者」の欄が埋まっている
  • 主要なページに、質問の形の見出しがある
  • 見出しのすぐ下に、1〜2文の答えがある
  • 段落の最初が「上記のとおり」「これは」で始まっていない
  • 対応地域・向いている人・費用の目安・流れが書かれている
  • 会社概要に、所在地・連絡先・代表者・実績がある

AIに引用されやすい文章のコツ

見出しと答えの形を整えたら、文章そのものも少し見直してみましょう。AIに引用されやすい文章には、いくつか共通点があります。

数字と固有の名前を入れる

「早く対応します」より「お問い合わせから2営業日以内に返事をします」、「地域密着」より「〇〇市・〇〇町・〇〇村に対応」のほうが、質問への答えとして使いやすくなります。AIは、条件に合うかどうかを判断する材料を探しているので、あいまいな言葉より、確かめられる事実が役に立ちます。

1つの段落に、1つの話題

1つの段落に、料金の話と流れの話と会社の紹介が混ざっていると、どこを抜き出せばよいか分かりにくくなります。段落ごとに話題を1つに絞り、段落の最初の文で、その段落の結論を書きます。

箇条書きと表を使う

比べる情報や手順は、文章で長く書くより、箇条書きや表にしたほうが、人にもAIにも読み取りやすくなります。2,296件の診断では、箇条書きや表での整理が足りないサイトは14%と少なめでしたが、料金や対応範囲を文章だけで書いているページは、表にすると分かりやすくなります。

古い情報を残さない

料金や営業時間が変わったのに、古いページが残っていると、AIがそちらを読んで答えてしまうことがあります。更新したページには更新日を書き、古いページは削除するか、新しいページへの案内を入れておきます。

効果の確かめ方

AIの時代は、効果の確かめ方も少し変わります。

GoogleのAIによる概要から来た人

GoogleのAIによる概要やAIモードから来た人は、Search Consoleの「検索パフォーマンス」の、ウェブ検索の数字に含まれます。AIによる概要だけを分けて見ることはできませんが、表示回数とクリック数の変化は、これまでどおり確認できます。

ChatGPTから来た人

ChatGPTの検索からリンクをたどって来た人は、アクセス解析で、参照元が「chatgpt.com」と表示されることがあります。OpenAIは、ChatGPTの検索結果から送るリンクに「utm_source=chatgpt.com」を付けると説明しています。Googleアナリティクス4での確かめ方は、GA4でAIからのアクセスを確認する方法で説明しています。

AIで実際に聞いてみる

自分のお客さんがしそうな質問を、ChatGPTやGeminiに実際に聞いてみるのも1つの方法です。ただし、AIの答えは聞き方や人によって変わるので、1回の結果で判断せず、同じ質問を時期を空けて何度か試してください。

やってはいけないこと

AIのために、キーワードを大量に詰め込んだり、人には見えない文字を隠して書いたりするのは逆効果です。Googleのスパムに関するポリシーにも違反します。また、どの対策も、すぐにAIの答えが変わるものではありません。人が読んで分かりやすいページが、AIにも選ばれやすくなる。ここはSEOと同じです。

SEO担当者が今週やること

最後に、SEOの担当者が今週のうちにできることを3つに絞ります。

1つ目は、SEOプラグインの運営者の設定を開いて、空欄がないか確かめることです。5分あれば確認できます。

2つ目は、問い合わせにつながる上位のページを3つ選び、見出しのすぐ下の文を読み直すことです。結論が最初の2文に入っていなければ、書き直します。

3つ目は、営業や電話の担当者に、最近お客さんから聞かれた質問を5つ教えてもらうことです。それが、次に書くべき見出しになります。

SEOとLLMOの違いについては、SEOとLLMOの違いでも整理しています。

よくある質問

ChatGPTが普及すると、SEOは不要になりますか?

不要にはなりません。ChatGPTの検索も、GoogleのAIによる概要も、ウェブのページを読んで答えを作ります。検索エンジンやクローラーに読まれ、役に立つ中身があるページであることは、これまでどおり大事です。

ChatGPTに表示されるために、特別な設定は必要ですか?

特別な申請はありません。OpenAIは、OAI-SearchBot を robots.txt で拒否しないよう案内しています。そのうえで、運営者の情報や質問への答えを、はっきり書いておくことが大事です。

検索順位が高いページは、AIにも引用されやすいですか?

順位が高いページは、AIにも見つけてもらいやすい傾向があります。ただ、AIは段落や文の単位で答えを抜き出すため、順位が高くても、答えがはっきり書かれていないページは引用されにくくなります。

キーワードの選び方は変わりますか?

狙うキーワードを決める考え方は残りますが、加えて「お客さんが話し言葉でどう質問するか」を考えるのがおすすめです。「〇〇 料金」だけでなく、「小さな会社でも頼める?」「何日くらいかかる?」のような質問を、見出しにしてみてください。

構造化データは、SEOとAIの両方に効きますか?

構造化データは、検索結果の表示(リッチリザルト)に使われるほか、ページの中身や運営者を機械に正しく伝える手段です。AIの答えに直接使われるかどうかは各社の仕組みによりますが、会社の情報を間違いなく伝えるための土台として、整えておく価値があります。

効果はどのくらいで出ますか?

クローラーがページを読み直してから、AIの答えに反映されます。設定を直してから数週間、中身の充実も含めると数か月が目安です。

ブログの記事は、これからも書いたほうがいいですか?

書く価値はあります。ただし、検索の言葉を入れるためだけの記事より、お客さんの具体的な疑問に1つずつ答える記事のほうが、AIにも引用されやすくなります。記事の最初の段落で答えを書き、そのあとに理由や手順を詳しく説明する形がおすすめです。

まとめ

ChatGPT時代のSEOは、これまでの土台を生かしながら、AIに引用されるための書き方と、発信者の伝え方を足すことです。

この記事のまとめ

  • SEOは無駄にならない。クローラーに読まれ、役に立つ中身があることは、AIに選ばれる土台
  • 変わること1:順位から引用へ。見出しのすぐ下に短い答えを書く(ないサイトは83%)
  • 変わること2:キーワードより発信者。運営者の構造化データを整える(不十分なサイトは97%)
  • 変わること3:単語から会話の質問へ。対応地域・向いている人・費用の目安を具体的に書く
  • 効果は、Search Consoleとアクセス解析(chatgpt.comからの訪問)で確かめる
  • キーワードの詰め込みや隠し文字は逆効果

まずは、自分のホームページがAIにどう読まれているかを確かめてください。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。

自分のサイトを、無料で診断する

参考にした資料

調査の方法:2026年10月、選ばれるAI診断で、22業種の公式サイト2,296件を診断しました。割合は、2026年10月2日に見直した採点基準で再診断した結果のうち、「不足」または「一部不足」と判定されたサイトの割合です。個別のサイト名と点数は公開していません。