口コミ・レビューの構造化データの書き方と、使ってはいけない場合|店舗・会社が星を出せない理由【コード例つき】
公開日: / カテゴリ: 構造化データ / 執筆: エラバレル

「お客さんの口コミをホームページに載せているので、検索結果に星を出したい」「レビューの構造化データを入れれば、AIにも評判のよい店だと伝わるのでは」。お店や会社のホームページを運営している方から、よくいただく相談です。
先に結論をお伝えします。口コミ・レビューの構造化データ(Review・AggregateRating)は、商品やレシピなどには使えますが、店舗や会社が、自分のホームページに自分の店の口コミをマークアップしても、Googleの検索結果に星は表示されません。 さらに、Googleの口コミや予約サイトの評価を書き写してマークアップするのは、ガイドラインに反します。
この記事では、口コミの構造化データとは何か、使える場合と使えない場合、正しい書き方とコード例、ガイドライン違反になりやすい使い方、店舗が代わりにやるべきことまでを説明します。
この記事でわかること
- 口コミの構造化データ(Review・AggregateRating)とは何か
- 星が表示される種類と、表示されない「自社の口コミ」のルール
- 商品ページでの正しい書き方と、JSON-LDのコード例
- ガイドライン違反になりやすい6つの使い方
- 店舗・会社が、口コミを検索やAIに伝えるためにやるべきこと
- 確認の方法と、よくある質問
口コミ・レビューの構造化データとは?
構造化データとは、ページに書かれている情報を、検索エンジンやAIが読み取りやすい決まった形で伝えるコードのことです。口コミ・レビューに関係する構造化データには、主に次の2つがあります。
| 種類 | 意味 | 主な項目 |
|---|---|---|
| Review | 1件のレビュー(誰が、何を、何点と評価したか) | 評価の対象、書いた人、評価(点数)、本文 |
| AggregateRating | 複数のレビューをまとめた評価(平均点と件数) | 平均の点数、レビューの件数、最高点 |
条件を満たしたページでは、Googleの検索結果に「★★★★☆ 4.2(35件)」のような星の表示(レビュースニペット)が出ることがあります。これはリッチリザルトと呼ばれる、検索結果の特別な表示の一つです。
リッチリザルトとは
検索結果で、通常の青いタイトルと説明文に加えて、星・価格・よくある質問などが表示される形のことです。構造化データを入れると表示される可能性がありますが、表示するかどうかはGoogleが決めます。詳しくはリッチリザルトとはの記事で説明しています。
星が表示される種類と、表示されない「自社の口コミ」
Googleは、レビュースニペットを表示できる対象を、決まった種類に限っています。主なものは次のとおりです。
- 商品(Product)
- レシピ(Recipe)
- 書籍(Book)、映画(Movie)、講座(Course)、イベント(Event)
- ソフトウェア・アプリ(SoftwareApplication)
- 店舗・会社(LocalBusiness・Organization)※条件つき
最後の「店舗・会社」には、大事な条件があります。Googleは、店舗や会社が、自分のサイトで、自分についての口コミをマークアップした場合(自己評価のレビュー)は、星を表示しないとしています。2019年にこのルールがはっきり示されました。
つまり、次のような使い方では、星は出ません。
- 歯科医院が、自院のホームページの「患者さんの声」に、自院への評価としてAggregateRatingを入れる
- 工務店が、自社のホームページの「お客様の声」を、自社のReviewとしてマークアップする
- 税理士事務所が、トップページの構造化データ(LocalBusiness)に、評価の平均点を入れる
一方で、口コミサイトや比較サイトのように、ほかの店や会社を評価しているページは、条件を満たせば星が表示されることがあります。このルールの目的は、店や会社が自分で自分の評価を高く見せることを防ぎ、検索する人に公平な情報を届けることです。
「自社の口コミに星をつけられる」という説明に注意
古い解説記事やプラグインの説明では、店舗のトップページにAggregateRatingを入れる例が紹介されていることがあります。今のルールでは、自社の口コミで星を出すことはできません。入れても表示されないだけでなく、内容によってはガイドライン違反として扱われるおそれがあります。
商品ページでの正しい書き方とコード例
自社の商品を販売していて、その商品のページにお客さんのレビューを載せている場合は、商品(Product)の構造化データの中にレビューを入れることができます。
手順
- 商品のページに、お客さんのレビューを実際に表示する(本文に書いてあることが前提)
- レビューの件数と平均の点数を、ページに表示されているとおりに数える
- 下のコードを、商品の名前・評価・件数に置き換えて作る
- ページの
<head>の中か、本文の中に、<script type="application/ld+json">として入れる - Googleのリッチリザルトテストで、エラーがないか確かめる
コード例(商品+平均評価+レビュー1件)
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Product",
"name": "〇〇の手作り石けん 100g",
"image": "https://example.com/img/soap.jpg",
"description": "無添加の材料で作った、洗顔用の手作り石けんです。",
"brand": {
"@type": "Brand",
"name": "〇〇工房"
},
"aggregateRating": {
"@type": "AggregateRating",
"ratingValue": "4.5",
"bestRating": "5",
"reviewCount": "12"
},
"review": [
{
"@type": "Review",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "山田"
},
"datePublished": "2026-09-15",
"reviewRating": {
"@type": "Rating",
"ratingValue": "5",
"bestRating": "5"
},
"reviewBody": "洗ったあとにつっぱらず、毎日使っています。"
}
]
}
</script>
項目の説明
| 項目 | 意味 | 書くときの注意 |
|---|---|---|
| ratingValue | 平均の点数(またはそのレビューの点数) | ページに表示されている点数と同じにする |
| bestRating | 最高点 | 5点満点なら5。省略すると5として扱われる |
| reviewCount | レビューの件数 | ページに載っているレビューの件数と合わせる |
| author | レビューを書いた人 | 人の名前(ニックネーム可)か団体名。「お客様」「割引中」などは不可 |
| datePublished | レビューを書いた日 | 年-月-日の形 |
| reviewBody | レビューの本文 | ページに表示されている文章と同じにする |
価格や在庫を含めた商品の構造化データ全体の書き方は、Productの構造化データの書き方で説明しています。
構造化データは「ページに書いてあること」の言い換え
構造化データに書けるのは、ページを見た人が実際に読める情報だけです。ページに表示していない口コミや、平均点をコードの中にだけ書くのはガイドライン違反です。まずページに口コミを載せ、そのとおりにコードを書く、という順番を守ってください。
ガイドライン違反になりやすい6つの使い方
口コミの構造化データは、使い方を間違えると、Googleから「構造化データに関する手動による対策」を受けることがあります。手動による対策を受けると、そのサイトのリッチリザルトが表示されなくなります。次の6つは特に注意してください。
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| Googleの口コミや予約サイトの評価を書き写してマークアップする | ほかのサイトに書かれた口コミは、自分のページのレビューとして使えない |
| 自社の店舗・会社の評価として、AggregateRatingを入れる | 自己評価のレビューは星の対象外 |
| ページに表示していない口コミや点数を、コードにだけ書く | 見えない内容のマークアップは違反 |
| 自分やスタッフが書いた口コミ、謝礼と引き換えに書いてもらった口コミを使う | 偽りのレビューにあたる |
| 都合のよい口コミだけを選んで平均点を高く見せる | 実際の評価と違う情報になる |
| 全ページに同じAggregateRatingを入れる | 評価の対象がはっきりしない |
Googleの口コミの星を、ホームページに出したい場合
Googleビジネスプロフィールの口コミは、Googleマップや検索のビジネスの情報のところに、もともと星つきで表示されています。これをホームページの構造化データに書き写しても、検索結果に星は出ません。ホームページにGoogleの口コミを紹介したいなら、構造化データは使わずに、Googleの口コミのページへのリンクを置くか、口コミの一部を「Googleの口コミより」と出典を書いて文章で紹介する形にとどめます。
プラグインの「レビュー機能」も設定を確認する
WordPressのSEOプラグインやレビュー用のプラグインには、星の評価の構造化データを自動で出す機能があります。店舗や会社のホームページで使っている場合は、トップページや会社概要のページに、自社の評価としてAggregateRatingが出ていないかを確認してください。
業種別:使える場面と、使えない場面
自分の業種で口コミの構造化データを使えるかどうかは、「評価の対象が何か」と「誰が評価しているか」で決まります。よくある業種で整理しました。
- ネットショップ・物販:商品ページに、そのページで集めたお客さんのレビューを載せているなら、Productの中にReviewとAggregateRatingを入れられます。モール(ほかの販売サイト)のレビューを書き写すのは不可です
- 料理教室・パン教室など:レシピのページで、そのレシピへの評価を集めているなら、Recipeの中に入れられます。教室そのものの評価には使えません
- セミナー・講座の運営:講座ごとのページで、受講者のレビューを集めているなら、Courseの中に入れられる場合があります
- 飲食店・美容室・サロン:店舗そのものの評価は自己評価になるため、星は出ません。お客様の声は文章で載せ、Googleビジネスプロフィールの口コミを増やします
- 歯科医院・クリニック・整体院:同じく、院の評価のマークアップは対象外です。さらに医療の分野では、体験談の載せ方に別のルール(医療広告のガイドラインなど)がある場合があるので、そちらも確認してください
- 工務店・士業・リフォーム会社:会社の評価としてのマークアップは対象外です。施工事例や相談事例を、具体的な文章で紹介するほうが、お客さんにもAIにも伝わります
迷ったときは、「この星は、ほかの会社が作った商品やサービスへの評価として、このページで集めたものか」と考えてください。自分の店や会社そのものへの評価であれば、構造化データは使わない、と覚えておけば間違いありません。
店舗・会社が、口コミを検索やAIに伝えるためにやるべきこと
自社の口コミで星を出せないなら、口コミを載せる意味はないのでしょうか。そんなことはありません。口コミは、お客さんにもAIにも、店の特徴を伝える大事な材料です。構造化データの代わりに、次のことをやってください。
1. Googleビジネスプロフィールの口コミを増やす
店舗の評価として、検索やGoogleマップ、AIによる概要で参照されやすいのは、Googleビジネスプロフィールの口コミです。口コミは、件数や点数だけでなく、本文に書かれている内容(「駐車場が広い」「説明が丁寧」「子ども連れでも安心」など)も、店の特徴として読まれていると考えられます。来店のお礼と一緒に、口コミのページへのリンクやQRコードを渡すなど、書いてもらいやすい流れを作っておきましょう。ただし、割引や景品と引き換えに口コミを頼むのはGoogleのポリシーで禁止されています。ガイドラインに沿った頼み方で、口コミを集めます。頼み方はGoogleの口コミを増やす方法で説明しています。
2. 口コミに返信する
口コミへの返信は、ほかのお客さんにも読まれます。良い口コミにも悪い口コミにも、丁寧に返信してください。返信の例文はGoogleの口コミへの返信例文にまとめています。
3. ホームページには「お客様の声」を文章で載せる
ホームページには、構造化データを使わずに、お客様の声を文章で載せます。載せるときは、お客さん本人に掲載の許可をもらい、内容を都合よく書き換えないようにしてください。そのとき、「どんな悩みで来たお客さんが」「どんなサービスを受けて」「どう感じたか」が分かるように書くと、AIにも店の特徴が伝わります。
整体院の「お客様の声」の書き方
よくない例:「とても良かったです!また来ます!(40代女性)」
よい例:「デスクワークで肩こりがひどく、仕事帰りに通える整体院を探していました。初回は姿勢のくせを写真で見せてもらい、自宅でできる体操も教えてもらえました。3回目あたりから、夕方の肩の重さが気にならなくなりました。(40代女性・会社員)」
構造化データ:入れない。文章だけで載せる。
4. 運営者の構造化データを整える
星は出せなくても、店舗や会社の基本情報(名前・住所・電話・営業時間)の構造化データは、検索やAIが店を正しく理解する助けになります。選ばれるAI診断が22業種・2,296の公式サイトを診断したところ、運営者の情報が構造化データに十分入っていないサイトが97%ありました。口コミの星を気にする前に、まずこちらを整えるのが先です。書き方はLocalBusinessの構造化データの書き方で説明しています。
構造化データ作成ツールを使う(無料)書いたあとの確認方法
構造化データを書いたら、次の2つのツールで確認します。
- リッチリザルトテスト(Google):ページのURLかコードを入れると、レビュースニペットの対象になるか、エラーや警告がないかが分かります
- Search Console:「拡張」や「ショッピング」などのレポートで、サイト全体のレビュースニペットのエラーを確認できます(表示される項目は、サイトの内容によって違います)
テストで「有効」と出ても、星が表示されるかどうかはGoogleが決めます。テストはコードの形が正しいかを調べるもので、ガイドラインに沿っているか(自己評価ではないか、書き写しではないか)までは判定しない点にも注意してください。数週間たっても表示されない場合でも、ガイドラインに沿っていれば問題はありません。確認の詳しい方法は構造化データの確認方法で説明しています。
口コミの構造化データのチェックリスト
- 評価の対象は、商品・レシピ・講座など、星が表示できる種類になっている
- 自社の店舗・会社の評価としてAggregateRatingを入れていない
- ページに表示している口コミと、コードの内容が一致している
- Googleの口コミや予約サイトの評価を書き写していない
- 自分やスタッフが書いた口コミ、謝礼つきの口コミを使っていない
- リッチリザルトテストでエラーがない
よくある質問
店舗のホームページに、Googleの口コミの平均点を構造化データで入れてもいいですか?
入れないでください。ほかのサイト(Googleマップなど)に書かれた口コミは、自分のページのレビューとしてマークアップできません。また、店舗が自分の評価をマークアップしても、星は表示されません。
自社の口コミを構造化データにすると、ペナルティを受けますか?
自己評価のレビューは、星の表示の対象外になるだけで、すぐに罰則があるとは限りません。ただし、ページに表示していない口コミをコードに書いたり、他のサイトの口コミを書き写したりすると、手動による対策を受けるおそれがあります。迷ったら入れないのが安全です。
口コミの構造化データは、AIの回答に影響しますか?
AIが構造化データをどこまで使っているかは公開されていません。ただ、AIは店の評判を、Googleビジネスプロフィールの口コミや、ほかのサイトの紹介など、第三者の情報から判断していると考えられます。自分のサイトの構造化データで評価を高く見せるより、第三者の口コミを増やすほうが効果的です。
ネットショップの商品ページなら、星を出せますか?
商品ページで、そのページに実際に載っているお客さんのレビューをマークアップすれば、条件を満たした場合に星が表示されることがあります。レビューの件数と平均点は、ページの表示と必ず合わせてください。
講座や教室のページでは使えますか?
講座(Course)やイベント(Event)は、レビュースニペットの対象です。ただし、講座を開いている教室が、自分の教室そのものの評価として使う場合は、店舗・会社の自己評価と同じ扱いになります。対象が「講座」なのか「教室」なのかを区別してください。
以前に入れたAggregateRatingは、消したほうがいいですか?
自社の店舗・会社の評価として入れているなら、消すことをおすすめします。星は表示されないうえ、ページに表示していない点数や、ほかのサイトから書き写した点数が入っていると、ガイドライン違反として扱われるおそれがあるからです。消したあとは、リッチリザルトテストで、運営者の情報など、ほかの構造化データが正しく残っているかを確かめてください。
Reviewの「author」に「お客様」と書いてもいいですか?
避けてください。authorには、人の名前(ニックネームでも可)か団体の名前を書きます。「お客様」「匿名」「今だけ割引」のような、名前ではない文字は、エラーや警告の原因になります。
まとめ
口コミ・レビューの構造化データの使い方をまとめます。
この記事のまとめ
- 口コミの構造化データには、1件のレビュー(Review)と、平均の評価(AggregateRating)がある
- 星が表示されるのは、商品・レシピ・講座などの決まった種類。店舗・会社の自己評価では表示されない
- 書くときは、ページに表示している口コミと点数のとおりにコードを書く
- Googleの口コミの書き写し、見えない口コミ、自作の口コミのマークアップはガイドライン違反
- 店舗は、Googleビジネスプロフィールの口コミを増やし、返信し、ホームページには文章でお客様の声を載せる
- 星より先に、運営者の構造化データ(名前・住所・電話・営業時間)を整える
自分のサイトの構造化データが正しく入っているか、自社の評価を誤ってマークアップしていないかを確かめておきましょう。選ばれるAI診断なら、URLを入れるだけで、22項目の判定と理由を無料で確認できます。
自分のサイトを、無料で診断する参考にした資料
- レビュー スニペット(Review、AggregateRating)の構造化データ(Google 検索セントラル)
- 構造化データに関する一般的なガイドライン(Google 検索セントラル)
- Making Review Rich Results more helpful(Google 検索セントラル ブログ、2019年9月)
- Review(schema.org)
調査の方法:運営者の構造化データの不足の割合は、2026年10月、選ばれるAI診断で、2026年10月2日に見直した採点基準により、22業種の公式サイト2,296件を再診断した結果です。個別のサイト名は公開していません。