選ばれるAI診断

歯科医院のホームページ52院を診断して分かった、AI検索対策の現状【2026年9月調査】

公開日: / 調査・執筆: エラバレル

「〇〇駅の近くで、土曜も診療している歯医者を教えて」。こうした相談を、検索ではなくChatGPTにする人が増えています。AIの回答に出てくる歯科医院は、数院だけです。

歯科医院のホームページは、AIに選ばれる準備ができているのでしょうか。名古屋、大阪、横浜駅周辺、福岡の52院を、実際に診断して調べました。同じ方法で調べた税理士事務所、整体院、工務店の結果とも、比べています。

結論から書きます。平均は74.7点で、4業種のなかで2番目でした。所在地や連絡先といった土台は、4業種で最も整っています。それでも、3つの項目が突出してできていません。「プライバシーポリシーなどの表記」が83%、「質問に答える見出し」が81%、「共有用の情報(OGP)」が77%で、不足していました。どれも、4業種で最も高い数字です。

調査の結果(要点)

  • 平均点は、100点満点で74.7点でした。中央値73.5点、最低56点、最高97点です。
  • 90点以上のA判定は、52院のうち5院(10%)でした。55点未満のD判定は、0院です。
  • 83%の院で、プライバシーポリシーなどの表記へのリンクが見つかりませんでした。4業種で最も高い数字です。
  • 81%の院で、質問に答える形の見出しが足りませんでした。
  • 運営者の構造化データが十分に入っていたのは、19%(10院)でした。低い数字ですが、4業種では最も高い割合です。
  • AIのクローラーを拒否している院は、0院でした。

歯科医院52院の診断で、問題あり・要改善と判定されたサイトの割合を示す横棒グラフ

調査の方法

  • 調査日:2026年9月20日
  • 対象:歯科医院の公式サイト(主にトップページと、医院案内などのページ)
  • 地域:名古屋、大阪、横浜駅周辺、福岡
  • 集め方:地域別の「おすすめの歯医者」の紹介記事に掲載されていた公式サイト。予約サイトのページは除き、同じ法人の複数の医院は1件にまとめました
  • 件数:53院を集めて、52院を診断できました。残りの1院は、URLにつながらず診断できませんでした
  • 診断:無料の診断ツール「選ばれるAI診断」による自動判定(5分野、22項目、100点満点)

この調査には、限界があります。

紹介記事に載る医院は、ホームページに力を入れているところが多いです。今回の52院は、業界全体より整ったサイトに偏っているはずです。実際の平均は、この結果より低い可能性があります。

判定は、すべて自動です。運営者情報は、トップページからリンクされている医院案内・アクセス・院長紹介などのページを、最大2ページまで見ています。それ以外のページに書かれている情報は、見落としている場合があります。

個別の医院の名前と点数は、公開しません。

分野ごとの平均点(4業種の比較)

歯科医院/工務店/税理士/整体院の順に並べます。

  • AIに読んでもらえるか:100点/100点/100点/99点
  • 技術の土台:87点/92点/88点/88点
  • 運営者の信頼性:79点/86点/81点/74点
  • AIが引用しやすい書き方:76点/77点/73点/74点
  • 構造化データ:32点/32点/25点/27点

歯科医院は、どの分野も4業種の平均に近い位置にあります。突出して良い分野も、悪い分野もありません。構造化データが低いのは、4業種に共通しています。

所在地と連絡先は、4業種で最も整っていた

先に、できている点を挙げます。

  • 医院案内などの運営者情報へのリンクがない:0院
  • 運営者情報で「所在地」が見つからない:0院(4業種で唯一の0%)
  • 問い合わせ先が見つからない:3院(6%)
  • 箇条書きか表がない:0院
  • 検索に載せない設定(noindex)が残っている:0院
  • 名称・所在地・連絡先・実績の4種類がそろっていた:51院中39院(76%。4業種で最高)

運営者情報で見つからなかった情報は、名称・代表者8%、所在地0%、連絡先6%、事業内容・実績16%です。

医院案内のページに、住所、電話番号、診療時間、院長の経歴と所属学会を載せる文化が、根づいています。来院してもらう商売として、当然の情報がそろっている、ということです。

8割の院で、プライバシーポリシーなどの表記が見つからない

歯科医院で最も多かった問題です。4業種で比べても、83%は突出しています(整体院63%、税理士39%、工務店32%)。

  • プライバシーポリシー・個人情報保護方針・利用規約へのリンクがない:83%(43院)

歯科医院のサイトには、予約フォームがあります。問診票をダウンロードさせている医院もあります。氏名、電話番号、症状という個人情報を受け取っているのに、その扱いを説明するページへのリンクが、フッターにありません。

医療機関には、個人情報保護法に加えて、厚生労働省のガイダンスがあります。院内に掲示している医院は多いはずですが、ホームページにはない、という状態と考えられます。

AIや検索エンジンが運営者の信頼性を見るときにも、こうした表記の有無は確認される項目です。

8割の院で、患者の質問に答える見出しがない

  • 「〜とは」「費用は?」「〜の方法」のような見出しが足りない:81%(42院)
  • 見出しの直後に、160文字以内の短い答えがない:63%(33院)

歯科医院のサイトでよく見かける見出しは、「診療案内」「当院の特徴」「院長あいさつ」「設備紹介」です。何が書いてあるページかは伝わりますが、「どの質問に答えるページか」は伝わりません。

AIは、利用者の質問に合う部分を、ページの中から探して引用します。「インプラントは1本いくらですか」「親知らずの抜歯はどのくらい腫れますか」という質問に対して、その言葉を含む見出しがなければ、AIはそのページを候補にしにくくなります。

歯科医院の場合、医療広告ガイドラインで、自費診療の費用・期間・リスクを併記することが求められています。この形は、そのまま「質問見出しと、直後の答え」の形と一致します。ガイドラインに沿って書くことが、AI検索対策にもなります。

8割の院で、共有用の情報(OGP)が足りない

  • 共有用の情報(OGP)が足りない:77%(40院)

4業種で最も高い数字です(税理士59%、整体院56%、工務店42%)。

OGPは、LINEやX、チャットでURLが共有されたときに表示される、題名と画像の設定です。AIの回答にリンクが表示されるときにも、ここが使われることがあります。設定がないと、リンクだけが表示されるか、関係のない画像が出ます。

家族や友人に「この歯医者どう?」とURLを送る場面が多い業種で、この設定が抜けていました。

構造化データは、4業種で最も良かった。それでも8割が不十分

  • 構造化データが入っていない、または壊れている:42%(22院)
  • 入ってはいるが、運営者の情報が不十分:38%(20院)
  • 運営者の情報が十分に入っている:19%(10院)

「十分」が19%で、4業種で最も高い割合でした(税理士9%、整体院9%、工務店11%)。

内訳を見ると、WordPress以外の21院のうち6院(29%)で十分に入っていました。WordPressの31院では4院(13%)です。歯科医院専門の制作会社が、医院の情報を入れた構造化データを組み込んでいるケースがあると考えられます。

一方、「入ってはいるが不十分」の20院のうち18院はWordPressでした。SEOプラグインが自動で出力するものの、設定の欄が空のままで、医院名とURLしか入っていない状態です。ほかの3業種と同じ傾向です。

  • WordPressのサイト(31院):構造化データが入っていたのは22院。平均は75.7点
  • WordPress以外のサイト(21院):構造化データが入っていたのは8院。平均は73.2点

そのほかの結果

  • 言語か正規URLの指定がない:29%
  • 運営者情報の中身が不十分:24%
  • 見出しの構造に問題がある:13%
  • タイトルか説明文に問題がある:10%
  • サイトマップがない:8%
  • サーバーの応答が遅い:8%
  • HTTPSになっていない:2%(1院)

AIのクローラーは、検索用・学習用ともに、52院すべてで拒否されていませんでした。

歯科医院が、今日からできること

調査の結果から、効果の大きい順に、3つ挙げます。

  1. プライバシーポリシーのページを作り、フッターからリンクする。 予約フォームで個人情報を受け取っているなら、必要です。院内に掲示している内容を、そのままページにします。リンクの文字は「プライバシーポリシー」または「個人情報保護方針」にします。
  2. 患者の質問を、見出しにする。 「初診の費用はいくらですか」「土曜日も診療していますか」「子どもは何歳から受診できますか」のように、実際に聞かれる質問を見出しにして、直後の1〜2文で結論を書きます。自費診療は、費用・期間・リスクを一緒に書きます。
  3. 構造化データとOGPを設定する。 WordPressなら、SEOプラグインの「ナレッジグラフ」「ローカルSEO」などの設定欄を埋めます。医院名、ロゴ、所在地、電話番号、診療時間、GoogleマップのURLです。OGPは、同じプラグインの「ソーシャル」設定で、既定の画像を1枚登録すれば全ページに適用されます。

構造化データの作成ツールでは、「歯科医院」の種類を選べます。診療日と診療時間も、入力できます。入力した内容は、サーバーに送信されません。

構造化データ作成ツール
構造化データ作成ツールを使う(無料)

自分の医院は、何点か?

今回の調査に使った診断ツールは、無料で公開しています。URLを入れると、10〜20秒で、点数と、項目ごとの直し方が出ます。登録は要りません。

今回の52院の平均は、74.7点でした。自院のサイトと、比べてみてください。

選ばれるAI診断
自分のサイトを、無料で診断する

まとめ

  • 歯科医院52院の平均は、74.7点。4業種で2番目に高く、D判定は0院でした。
  • 所在地、連絡先、運営者情報へのリンクは、4業種で最も整っています。構造化データが十分な割合も19%で最高でした。
  • 弱点は3つ。プライバシーポリシー(83%で見つからない)、患者の質問に答える見出し(81%が不足)、OGP(77%が不足)です。いずれも4業種で最も高い数字です。
  • 構造化データが「あるが不十分」だった20院のうち18院が、WordPressでした。設定欄を埋めるだけで改善できます。

ほかの業種の調査は、こちらです。

この調査を引用するとき

この調査の数字とグラフは、出典を書いていただければ、ご自由に引用・転載できます。ご連絡は不要です。グラフの画像は、ダウンロードしてお使いいただいても、この下のコードのように直接お使いいただいてもかまいません。

ブログやサイトに貼るとき

<p>出典:<a href="https://erabareru-ai.com/survey-shika-2026-09.html" target="_blank" rel="noopener">歯科医院のホームページ52院を診断して分かった、AI検索対策の現状【2026年9月調査】</a>(選ばれるAI診断)</p>

グラフごと貼るとき

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  <img src="https://erabareru-ai.com/survey-shika-2026-09.png" alt="歯科医院52院の診断で、問題あり・要改善と判定されたサイトの割合を示す横棒グラフ" width="1600" height="900">
  <figcaption>出典:<a href="https://erabareru-ai.com/survey-shika-2026-09.html" target="_blank" rel="noopener">歯科医院のホームページ52院を診断して分かった、AI検索対策の現状【2026年9月調査】</a>(選ばれるAI診断)</figcaption>
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noteなど、タグが使えないとき

出典:歯科医院のホームページ52院を診断して分かった、AI検索対策の現状【2026年9月調査】(選ばれるAI診断)
https://erabareru-ai.com/survey-shika-2026-09.html