選ばれるAI診断

工務店・注文住宅会社のホームページ65社を診断して分かった、AI検索対策の現状【2026年9月調査】

公開日: / 調査・執筆: エラバレル

「岐阜市で、自然素材の家を建てる工務店を教えて」。こうした相談を、検索ではなくChatGPTにする人が増えています。AIの回答に出てくる工務店は、数社だけです。

工務店・注文住宅会社のホームページは、AIに選ばれる準備ができているのでしょうか。岐阜、名古屋、豊橋、春日井、一宮、刈谷、浜松の65社を、実際に診断して調べました。同じ方法で調べた税理士事務所、整体院、歯科医院の結果とも、比べています。

結論から書きます。平均は76.5点で、4業種のなかで最も高く、D判定は1社もありませんでした。会社の実在性や連絡先を示す土台は、しっかりしています。それでも、2つの項目が突出してできていません。「お客さんの質問に答える見出し」が82%、「運営者の構造化データ」が89%で、不足していました。

調査の結果(要点)

  • 平均点は、100点満点で76.5点でした。中央値75点、最低58点、最高93点です。
  • 90点以上のA判定は、65社のうち8社(12%)でした。4業種で最も高い割合です。
  • 55点未満のD判定は、0社でした。
  • 89%の会社で、運営者の構造化データが不十分でした。
  • 82%の会社で、質問に答える形の見出しが足りませんでした。4業種で最も高い数字です。
  • AIのクローラーを拒否している会社は、65社中1社でした。

工務店・注文住宅会社65社の診断で、問題あり・要改善と判定されたサイトの割合を示す横棒グラフ

調査の方法

  • 調査日:2026年9月20日
  • 対象:工務店・注文住宅会社の公式サイト(主にトップページと、会社概要などのページ)
  • 地域:岐阜、名古屋、豊橋、春日井、一宮、刈谷、浜松
  • 集め方:地域別の「おすすめ注文住宅会社・工務店」の紹介記事に掲載されていた公式サイト。大手ハウスメーカーの支店ページは除き、同じ会社の複数の展示場は1件にまとめました
  • 件数:69社を集めて、65社を診断できました。残りの4社は、URLにつながらないなどの理由で診断できませんでした
  • 診断:無料の診断ツール「選ばれるAI診断」による自動判定(5分野、22項目、100点満点)

この調査には、限界があります。

紹介記事に載る会社は、ホームページに力を入れているところが多いです。今回の65社は、業界全体より整ったサイトに偏っているはずです。実際の平均は、この結果より低い可能性があります。

判定は、すべて自動です。運営者情報は、トップページからリンクされている会社概要・アクセス・スタッフ紹介などのページを、最大2ページまで見ています。それ以外のページに書かれている情報は、見落としている場合があります。

個別の会社の名前と点数は、公開しません。

分野ごとの平均点(4業種の比較)

工務店/税理士/整体院/歯科医院の順に並べます。

  • AIに読んでもらえるか:100点/100点/99点/100点
  • 技術の土台:92点/88点/88点/87点
  • 運営者の信頼性:86点/81点/74点/79点
  • AIが引用しやすい書き方:77点/73点/74点/76点
  • 構造化データ:32点/25点/27点/32点

工務店は、5分野のうち4分野で、4業種の最高点でした。特に「運営者の信頼性」と「技術の土台」で差がついています。

一方、構造化データは32点で、ほかの分野の3分の1です。ここは、4業種すべてに共通する弱点でした。

工務店の土台は、4業種で最も整っていた

先に、できている点を挙げます。

  • 会社概要などの運営者情報へのリンクがない:0社
  • 問い合わせ先が見つからない:0社
  • 検索に載せない設定(noindex)が残っている:0社
  • HTTPSになっていない:1社(2%)
  • タイトルか説明文に問題がある:4社(6%)
  • サイトマップがない:3社(5%)
  • 名称・所在地・連絡先・実績の4種類がそろっていた:63社中45社(71%)

建築という業態上、建設業の許可番号、所在地、代表者名をはっきり示す文化があります。会社概要のページに、許可番号と設立年と代表者名が並んでいる会社がほとんどでした。

運営者情報で見つからなかった情報は、名称・代表者8%、所在地10%、連絡先5%、事業内容・実績16%です。歯科医院と並んで、4業種で最も良い数字です。

8割の会社で、お客さんの質問に答える見出しがない

工務店で最も多かった問題です。4業種で比べても、工務店の82%は最も高い数字でした(歯科医院81%、税理士73%、整体院57%)。

  • 「〜とは」「費用は?」「〜の方法」のような見出しが足りない:82%(53社)
  • 見出しの直後に、160文字以内の短い答えがない:55%(36社)

工務店のサイトでよく見かける見出しは、「私たちの家づくり」「施工事例」「家づくりの流れ」「お知らせ」です。何が書いてあるページかは伝わりますが、「どの質問に答えるページか」は伝わりません。

AIは、利用者の質問に合う部分を、ページの中から探して引用します。そのとき手がかりにするのが見出しです。「注文住宅の相場はいくらですか」「土地探しから相談できますか」という質問に対して、その言葉を含む見出しがなければ、AIはそのページを候補にしにくくなります。

もう1つ、工務店に特有の傾向がありました。施工事例のページが、写真中心で文章が少ないことです。AIは画像の中の文字を読めません。延床面積、工期、価格帯、断熱性能が文章で書かれていないと、「岐阜市の平屋の相場は」という質問に、そのページは使われません。

9割の会社で、「誰の会社か」が機械に伝わっていない

構造化データは、ページの内容を、機械向けに整理して伝えるための書式です。会社名、所在地、電話番号、対応エリア、代表者、公式SNSなどを、決まった形で書きます。

AIは、回答の情報源を選ぶときに、「誰が言っているのか」を確認できるサイトを優先します。構造化データは、その確認の材料になります。地域で探される工務店にとっては、対応エリアを機械に正確に伝える手段でもあります。

  • 構造化データが入っていない、または壊れている:40%(26社)
  • 入ってはいるが、運営者の情報が不十分:49%(32社)
  • 運営者の情報が十分に入っている:11%(7社)

「入ってはいるが不十分」が49%で、4業種で最も高い割合でした。この32社のうち、29社がWordPressのサイトです。

工務店は、4業種で最もWordPressの割合が高い業種でした(82%、53社)。WordPressのSEOプラグインやテーマは、構造化データを自動で出力します。ただし、設定の欄が空のままだと、会社名とURL程度しか出力されません。所在地も、電話番号も、対応エリアも入りません。

  • WordPressのサイト(53社):構造化データが入っていたのは33社。平均は76.5点
  • WordPress以外のサイト(12社):構造化データが入っていたのは6社。平均は76.8点

ほかの3業種では、WordPressのほうが6〜10点高い結果でした。工務店だけは、差がありません。WordPress以外の12社のうち3社で運営者の構造化データが十分に入っていて、制作会社が丁寧に作っている例が目立ちました。

そのほかの結果

  • 共有用の情報(OGP)が足りない:42%(4業種で最も少ない)
  • プライバシーポリシーなどの表記がない:32%(4業種で最も少ない)
  • 運営者情報の中身が不十分:29%
  • 言語か正規URLの指定がない:28%
  • 見出しの構造に問題がある:20%
  • サーバーの応答が遅い:11%(7社)。施工写真が多く、画像が重いサイトで目立ちました

AIのクローラーを拒否していたのは1社で、学習用のクローラーを含めて、ほかの64社は拒否していませんでした。

工務店が、今日からできること

調査の結果から、効果の大きい順に、3つ挙げます。

  1. お客さんの質問を、見出しにする。 「注文住宅の相場はいくらですか」「土地探しから相談できますか」「工期はどのくらいですか」のように、実際に聞かれる質問を見出しにして、直後の1〜2文で結論を書きます。
  2. 構造化データに、会社の情報を入れる。 WordPressなら、SEOプラグインの「ナレッジグラフ」「ローカルSEO」などの設定欄を埋めます。会社名、ロゴ、所在地、電話番号、公式SNSのURLです。対応エリアも入れます。
  3. 施工事例に、数字と文章を付ける。 延床面積、構造、工期、価格帯、断熱性能を、写真とは別に文字で書きます。

構造化データの作成ツールでは、「工務店・リフォーム」の種類を選べます。対応エリアも入力できます。入力した内容は、サーバーに送信されません。

構造化データ作成ツール
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自分の会社は、何点か?

今回の調査に使った診断ツールは、無料で公開しています。URLを入れると、10〜20秒で、点数と、項目ごとの直し方が出ます。登録は要りません。

今回の65社の平均は、76.5点でした。自社のサイトと、比べてみてください。

選ばれるAI診断
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まとめ

  • 工務店65社の平均は、76.5点。4業種で最も高く、D判定は0社でした。
  • 会社概要、問い合わせ先、HTTPS、プライバシーポリシーなどの土台は、4業種で最も整っています。
  • 弱点は2つ。質問に答える形の見出し(82%が不足、4業種で最多)と、運営者の構造化データ(89%が不十分)です。
  • 構造化データが「あるが不十分」だった32社のうち29社が、WordPressでした。設定欄を埋めるだけで改善できます。
  • 施工事例は、写真だけでなく、面積・工期・価格帯・性能を文章で書くと、AIの引用材料になります。

ほかの業種の調査は、こちらです。

この調査を引用するとき

この調査の数字とグラフは、出典を書いていただければ、ご自由に引用・転載できます。ご連絡は不要です。グラフの画像は、ダウンロードしてお使いいただいても、この下のコードのように直接お使いいただいてもかまいません。

ブログやサイトに貼るとき

<p>出典:<a href="https://erabareru-ai.com/survey-koumuten-2026-09.html" target="_blank" rel="noopener">工務店・注文住宅会社のホームページ65社を診断して分かった、AI検索対策の現状【2026年9月調査】</a>(選ばれるAI診断)</p>

グラフごと貼るとき

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  <img src="https://erabareru-ai.com/survey-koumuten-2026-09.png" alt="工務店・注文住宅会社65社の診断で、問題あり・要改善と判定されたサイトの割合を示す横棒グラフ" width="1600" height="900">
  <figcaption>出典:<a href="https://erabareru-ai.com/survey-koumuten-2026-09.html" target="_blank" rel="noopener">工務店・注文住宅会社のホームページ65社を診断して分かった、AI検索対策の現状【2026年9月調査】</a>(選ばれるAI診断)</figcaption>
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出典:工務店・注文住宅会社のホームページ65社を診断して分かった、AI検索対策の現状【2026年9月調査】(選ばれるAI診断)
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